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連載
239.彼らを手伝いに(前半カース視点、後半レン視点)
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いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんです。
昨日の掲載分についてなのですが、昨日の最後の部分を、編集の段階で消してしまっていたようで。
今日はその最後部分からの掲載となります。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
それではお楽しみください。
*・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・*
ならば奴はそれをどう解決する? またレンやブローを狙い、力を手に入れようとするか? その事も考えながら戦わなければ。
エン達が戻ってきた、まずは取り敢えず、魔法陣が不完全とはいえ、ふらふらと動く奴の動きを封じたいところだが。
「しゅの! がんばっちぇ!!」
『そこだ! やっちゃえ!!』
『下がってるなの!! 頑張れなの!!』
すぐに戦い始めた我等。結界のおかげで押さえられているディアブナスを、少しでもレン達から引き離しながら、攻撃を加えていく。
が、この後、ディアブナスがまた別の理由で、レンを狙い始める事。そしてその危機の中奴が駆けつけ、一気に我等が有利になり、全てが良い方に動き出すことなど。この時の我等は考えてもいなかった。
*********
『まったく、何をやってるんだろうね。こんなに時間がかかって、まさかやられたんじゃ? でもそれならここはもう、あいつに支配されているはずだからなぁ。なっていないって事は、何とか止めてるって事なのかな?』
『ぴゅいぃ、ぴゅい?』
『ききぃ?』
『ん? ああ、ごめんごめん。ちょっと考え事をしてたんだよ』
『ブヒブヒ?』
『そう、ここから旅立った、あの1人と2匹の事を考えてたんだよ。まったくしっかり守るだなんて言っておいて、ここまで闇が広がって来てるじゃないか。不甲斐ないったらないよ』
『きゅぴぃ! きゅぴ?』
『みんな、レン達のことが心配かい?』
『ぴゅぴぃ!』
『ききぃ!』
『ブヒブヒ!』
『キュピィ!』
『そうだね、君達はレンが、レン達が大好きだったからね。心配だよね』
『きゅぴ!』
『え? 僕が?』
『ききぃ!』
『う~ん、僕は戦闘とか苦手なんだよね。ああいうのはスノーラの仕事で…、って、イテテ、突かないで! それに噛まないで! ああ、もう! 分かったよ。ちょっと様子を見てくるから、みんなはここから出ちゃいけないよ。この森から絶対に出ないように。ここは僕が結界を張っているからまだ安全だけど、外はもうかなり危ないからね』
『ぴゅいぃぃぃ!』
『きゅぴっ!』
『じゃあ、行ってくるから。本当に出てはいけないよ』
はぁ。最近ため息が増えたなぁ。レン達を見送ってっからは、まだ平和な毎日だったのに。さて、ここからスノーラ達がいる街まで、どのくらいで着くか。
闇がこの辺りを包み始めてからだいぶ経つ。いつも通り飛んだら1~2日。それだと間に合わないかだろう。はぁ、久しぶりに本気を出さないといけないかな。
森を守る上で、僕は何度もスノーラと行動を共にした。だがその時も、僕が本気で飛んだ事はなく。僕が本気を出せばスノーラよりも早く移動ができる、それはスノーラも分かってるんだろうけど、スノーラは何も言わなかったなぁ。
さて、久しぶりの本気。スノーラ達の住む街まで1日もかからずに着くだろう。いや、さらに力を使えば…。
はぁ、全部が終わったらスノーラに何かしてもらおう。スノーラが解決してくれたら、何も問題はなかったんだから。
まぁ、仕方ないのかもしれないけどね。相手はあのディアブナスだ。僕が行って何ができるか分からないけれど、この森に住む魔獣達は必ず守らないとね。僕の家族なんだから。
『さぁ、行こうか!』
僕は空へと舞い上がった。
*********
『凄いねレン!』
『全然止まんないなの!』
『お父さん頑張れ!!』
『僕も一緒に、えい! 闇魔法!』
「がんばりぇ!!」
スノーラ達の動きが止まりません。スノーラがドラゴンお父さん達の所へ行ってすぐ、今度はドラゴンお父さんとユイゴさんが僕の所に来ました。あのディアブナスから漏れている力のモヤモヤを見たいって来たんだよ。
だから急いで2人と手を繋いで、スノーラ達の時みたいに魔力を流しました。そうしたらドラゴンお父さん達も、しっかりモヤモヤが見えて。ドラゴンお父さんは少しだけニヤっとした後、すぐにスノーラ達の所へ戻りました。
それからが凄かったんだ。ずっと止まらずに、ディアブナスの攻撃をするスノーラ達。あんまりにも早く動くから、完全に僕達には見えなくなっちゃって、スノーラ達が一瞬止まった時だけ見えるんだよ。
ただそれに、何だかんだとついていってるディアブナス。あれだけボロボロよろよろなのに、それでも攻撃してきて、攻撃が当たっても倒れないんだよ。ブローは魔力は回復していないから、そのうち動けなくなるって言ったけど。それに魔法陣ももっと効いてくるはずで。でもそれまでは緊張が続きます。
『あっ! 腕取れた!』
と、いきなりディアブナスの腕がボロっと取れました。その取れた腕を拾わないで、さらにスノーラ達から離れようとするディアブナス。それを追いかけて攻撃を続けるスノーラ達。
『チッ!』
ディアブナスは久しぶりに、大きな攻撃をしてきました。ディアブナスの頭の上に黒い丸が広がって、その中から次々に黒い球が飛んできたんだ、シュシュシュッ!!って。あっちこっち誰かを狙っている感じじゃなくて、もうどこにでも攻撃するって感じで攻撃してきました。
それで少し下がったスノーラ達。スノーラ達が離れると、その間にディアブナスは自分の腕を生やします。コレイションみたいに細い腕じゃなくてちゃんとした腕だったよ。それから肩の傷も治しちゃったディアブナス。
『ふん、無理やり治したか。だがあれをすれば、かなりの力を使うからな。さらに動きが悪くなるが。それでもか』
『奴も必死なのだろう。だが気をつけろ、この後何があるか分からん』
『分かっている。よし、行くぞ!!』
また攻撃を再開するスノーラ達。と、その瞬間、僕の足元にあの黒いドロドロ沼が。急いでアーティストさんが助けてくれます。そしてあのドロドロ沼に光魔法で攻撃したら、ドロドロ沼はすぐに消えました。
「ユイゴ様! レンを狙ってきています!」
「分かった!」
『まったくしつこいな。でもあいつの腕、どうして取れたんだろう? 誰かの攻撃が当たったのかな? 僕気がつかなかったよ』
『ね、変だったよね』
まさか腕が取れた原因と、ディアブナスの力が漏れていた事が関係しているなんて、その時の僕はぜんぜん気づいていませんでした。でもそれはディアブナスが原因っていうよりも、ディアブナスの体が原因だったんだ。
昨日の掲載分についてなのですが、昨日の最後の部分を、編集の段階で消してしまっていたようで。
今日はその最後部分からの掲載となります。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
それではお楽しみください。
*・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:* .。.:*・゜゚・*
ならば奴はそれをどう解決する? またレンやブローを狙い、力を手に入れようとするか? その事も考えながら戦わなければ。
エン達が戻ってきた、まずは取り敢えず、魔法陣が不完全とはいえ、ふらふらと動く奴の動きを封じたいところだが。
「しゅの! がんばっちぇ!!」
『そこだ! やっちゃえ!!』
『下がってるなの!! 頑張れなの!!』
すぐに戦い始めた我等。結界のおかげで押さえられているディアブナスを、少しでもレン達から引き離しながら、攻撃を加えていく。
が、この後、ディアブナスがまた別の理由で、レンを狙い始める事。そしてその危機の中奴が駆けつけ、一気に我等が有利になり、全てが良い方に動き出すことなど。この時の我等は考えてもいなかった。
*********
『まったく、何をやってるんだろうね。こんなに時間がかかって、まさかやられたんじゃ? でもそれならここはもう、あいつに支配されているはずだからなぁ。なっていないって事は、何とか止めてるって事なのかな?』
『ぴゅいぃ、ぴゅい?』
『ききぃ?』
『ん? ああ、ごめんごめん。ちょっと考え事をしてたんだよ』
『ブヒブヒ?』
『そう、ここから旅立った、あの1人と2匹の事を考えてたんだよ。まったくしっかり守るだなんて言っておいて、ここまで闇が広がって来てるじゃないか。不甲斐ないったらないよ』
『きゅぴぃ! きゅぴ?』
『みんな、レン達のことが心配かい?』
『ぴゅぴぃ!』
『ききぃ!』
『ブヒブヒ!』
『キュピィ!』
『そうだね、君達はレンが、レン達が大好きだったからね。心配だよね』
『きゅぴ!』
『え? 僕が?』
『ききぃ!』
『う~ん、僕は戦闘とか苦手なんだよね。ああいうのはスノーラの仕事で…、って、イテテ、突かないで! それに噛まないで! ああ、もう! 分かったよ。ちょっと様子を見てくるから、みんなはここから出ちゃいけないよ。この森から絶対に出ないように。ここは僕が結界を張っているからまだ安全だけど、外はもうかなり危ないからね』
『ぴゅいぃぃぃ!』
『きゅぴっ!』
『じゃあ、行ってくるから。本当に出てはいけないよ』
はぁ。最近ため息が増えたなぁ。レン達を見送ってっからは、まだ平和な毎日だったのに。さて、ここからスノーラ達がいる街まで、どのくらいで着くか。
闇がこの辺りを包み始めてからだいぶ経つ。いつも通り飛んだら1~2日。それだと間に合わないかだろう。はぁ、久しぶりに本気を出さないといけないかな。
森を守る上で、僕は何度もスノーラと行動を共にした。だがその時も、僕が本気で飛んだ事はなく。僕が本気を出せばスノーラよりも早く移動ができる、それはスノーラも分かってるんだろうけど、スノーラは何も言わなかったなぁ。
さて、久しぶりの本気。スノーラ達の住む街まで1日もかからずに着くだろう。いや、さらに力を使えば…。
はぁ、全部が終わったらスノーラに何かしてもらおう。スノーラが解決してくれたら、何も問題はなかったんだから。
まぁ、仕方ないのかもしれないけどね。相手はあのディアブナスだ。僕が行って何ができるか分からないけれど、この森に住む魔獣達は必ず守らないとね。僕の家族なんだから。
『さぁ、行こうか!』
僕は空へと舞い上がった。
*********
『凄いねレン!』
『全然止まんないなの!』
『お父さん頑張れ!!』
『僕も一緒に、えい! 闇魔法!』
「がんばりぇ!!」
スノーラ達の動きが止まりません。スノーラがドラゴンお父さん達の所へ行ってすぐ、今度はドラゴンお父さんとユイゴさんが僕の所に来ました。あのディアブナスから漏れている力のモヤモヤを見たいって来たんだよ。
だから急いで2人と手を繋いで、スノーラ達の時みたいに魔力を流しました。そうしたらドラゴンお父さん達も、しっかりモヤモヤが見えて。ドラゴンお父さんは少しだけニヤっとした後、すぐにスノーラ達の所へ戻りました。
それからが凄かったんだ。ずっと止まらずに、ディアブナスの攻撃をするスノーラ達。あんまりにも早く動くから、完全に僕達には見えなくなっちゃって、スノーラ達が一瞬止まった時だけ見えるんだよ。
ただそれに、何だかんだとついていってるディアブナス。あれだけボロボロよろよろなのに、それでも攻撃してきて、攻撃が当たっても倒れないんだよ。ブローは魔力は回復していないから、そのうち動けなくなるって言ったけど。それに魔法陣ももっと効いてくるはずで。でもそれまでは緊張が続きます。
『あっ! 腕取れた!』
と、いきなりディアブナスの腕がボロっと取れました。その取れた腕を拾わないで、さらにスノーラ達から離れようとするディアブナス。それを追いかけて攻撃を続けるスノーラ達。
『チッ!』
ディアブナスは久しぶりに、大きな攻撃をしてきました。ディアブナスの頭の上に黒い丸が広がって、その中から次々に黒い球が飛んできたんだ、シュシュシュッ!!って。あっちこっち誰かを狙っている感じじゃなくて、もうどこにでも攻撃するって感じで攻撃してきました。
それで少し下がったスノーラ達。スノーラ達が離れると、その間にディアブナスは自分の腕を生やします。コレイションみたいに細い腕じゃなくてちゃんとした腕だったよ。それから肩の傷も治しちゃったディアブナス。
『ふん、無理やり治したか。だがあれをすれば、かなりの力を使うからな。さらに動きが悪くなるが。それでもか』
『奴も必死なのだろう。だが気をつけろ、この後何があるか分からん』
『分かっている。よし、行くぞ!!』
また攻撃を再開するスノーラ達。と、その瞬間、僕の足元にあの黒いドロドロ沼が。急いでアーティストさんが助けてくれます。そしてあのドロドロ沼に光魔法で攻撃したら、ドロドロ沼はすぐに消えました。
「ユイゴ様! レンを狙ってきています!」
「分かった!」
『まったくしつこいな。でもあいつの腕、どうして取れたんだろう? 誰かの攻撃が当たったのかな? 僕気がつかなかったよ』
『ね、変だったよね』
まさか腕が取れた原因と、ディアブナスの力が漏れていた事が関係しているなんて、その時の僕はぜんぜん気づいていませんでした。でもそれはディアブナスが原因っていうよりも、ディアブナスの体が原因だったんだ。
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