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318ん? あの中にいるのは?
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ちょっとドキドキしながら待つ僕達。でもなかなか出てこないブロー達。だからね、僕は少しだけ白い透明なボールの方を見ました。
フーリが1番気になるけど…。だって今まで捕まっていて、怪我をしているかもしれないし、具合が悪いかもしれない。スノーラに回復してもらっていても、完全に治っていなかったら? 僕が元気にしてあげなくちゃ。
ただ、敵のジャガルドの方も気になるよね。どういう魔法かは分からないけど、今は白い半透明ボールの中に入っているジャガルド。スノーラかドラゴンお父さん達の魔法だから、あのボールからは逃げられないと思うけど。
それにディアブナスとコレイションは封印して、そして残りの黒服達を封印した今、残りの敵は、フーリを何処かに閉じ込めていたジャガルド達だけ。そのジャガルド達が今、僕達の前にいるんだから、気になるでしょう?
まったく、ルリやアイスにブロー、子ペガサスに他の魔獣達、そしてフーリ。たくさんの魔獣達に迷惑をかけたジャガルド達。後でしっかりとローレンスさんに罰を与えてもらわなくちゃ!!
なんて事を考えながら、僕は白い半透明のボールを見たんだけど。あれ? 僕は白い半透明ボールをちょっと見つけた後、そっちの方へ近づこうとしちゃいました。うん、よく確認しようと思って。
「こら、何処行くんだ」
そんな僕をレオナルドお兄ちゃんが止めます。一緒にスノーラのポケットから、フーリが出てくるのを待っていたドラちゃんが、どうしたの? 戻ってって言ってきたんだけど。
それでも気になって、白い半透明ボールの方へ行こうとする僕。なる僕。ただ、気になったのは僕だけじゃありませんでした。
『カナデ、あのボールの中、よく見えない。でも、あの中の人間、なんか見た事ある』
そうルリが言ったんだ。ルリも!? 僕も何か見た事あると思って、確認しようとしたんだよ!!
白い半透明のボールの中を見つめると、中でグッタリしている姿の人達と違って、しっかりとボールの中に座っていている男の人? が。それでさらにじっと見ると、その男の人は僕達の方を睨んでいて?
半透明のボールだからね、しっかりと見えたわけじゃなく、そんな感じに見えたってだけなんだけど。でも、そのなんとなく見えた男の人が、何処かで見たことがある人のような?
だから確認しようと思って、僕は思わず、ボールに近づこうとしちゃったんだよ。
「お前ら、確かにあれも気になるけど、今は先にフーリなんだろう? 一体何をそんなに真剣に見てるんだ…。って、おい、兄さん!!」
「レオナルド、何? レオナルドまで騒いでどうしたの。今はフーリのためにも、僕達は静かに待っていなくちゃ。向こうをやり始めたら騒がしくなるけどさ、それにでも今は」
「あ、ああ、そうなんだけど。あ~、くそ。とりあえずレン、ルリ。この話は後でしよう。今は気になるかもしれないけど、お前達はフーリだ」
そう言って、レオナルドお兄ちゃんに、元の位置に戻された僕達。それからレオナルドお兄ちゃんはエイデンお兄ちゃんの方へ言って、内緒の話を始めたんだ。その途端、エイデンお兄ちゃんがバッ!! と白い半透明のボールを見ました。
そして今度はお兄ちゃん達2人で、ローレンスとケビンさんの所に行って何かを話して。そうしたらローレンスさん達もバッ!! と白い半透明ボールを見たんだ。
もしかしてお兄ちゃん達も、中に入っている人を見た事ある? それともお兄ちゃん達は僕達と違って、別の場所で会っていて、それで驚いてるとか。
そんなバタバタをしているうちに、スノーラのポケットからしっかりと、ブローが外に出ていました。
それからブローの後ろには、ブローの後ろに隠れたまま、腰の部分に掴まっているからなのか。
体半分はブローに隠れているけれど、半分はまだポケットに入ったままの、黄色い何かが出てきていて。たぶん、フーリだよね。後少し! 頑張れフーリ!!
『ん? どうしたの? バタバタしてるけど。そっち、もう始めるの?』
「あ、い、いや、大丈夫だ。だがそうだな、もう少し時間がかかるようなら始めるぞ」
『大丈夫、もうここまで出てきたから。さ、フーリ、もうささっと出ちゃおう!!』
そして一気にポケットから飛んだブロー。ブローの体半分から下にくっついていたフーリ。その分、体の下半身の方はしっかりと見えて、やっぱり黄色い服を着ていました。それからあの感じだと、やっぱり大きさは、ブローとほとんど一緒かも。
ブローは勢いよく飛んだまま、僕の方へ飛んできて、あの石の上に行くねって。ちょっと大きめの、何に使うか分からないけど、いつの間にか用意されていた石の方へ飛んで行きます。
僕達もブローについて石の方へ。石の上に降り立ったブローとフーリと、それを静かに見守る僕達。
『フーリ、自己紹介できそう?』
『…うん、がんばる』
うんうん、頑張って!! でもかなりの人見知りみたいだから、無理はしないでね。自己紹介なんて、後からでも大丈夫。今は僕達にゆっくり慣れてくれれば良いからね。
そろっ、そろっと、ブローの後ろから出てこようとするフーリ。そして顔が半分まで見えた! って思ったら、ヒュ!! ってブローの後ろに戻っちゃいました。おしい! 後ちょっとだった。
またそろっ、そろっと出てくるフーリ。僕達は声を出さないけど、頑張れ頑張れ!! って手を動かしたり、足を動かしたりして応援をします。ブローがそれをフーリに伝えてくれて。少しだけ見えていた頭が、こくんって動いたのが見えたよ。
それからまたそろっ、そろっと出てきたフーリ。そして数秒後、半分隠れているけど、顔をしっかり見せてくれたフーリ。今度は逃げずに、ずっと顔を出してくれています。
おおお!? 可愛い!! フーリは、ルリやアイス、ドラちゃんやブロー、みんなみたいにとっても可愛い、黄色い洋服を着ていて、黄色い髪の毛、それから黄色い羽の男の子でした。
フーリが1番気になるけど…。だって今まで捕まっていて、怪我をしているかもしれないし、具合が悪いかもしれない。スノーラに回復してもらっていても、完全に治っていなかったら? 僕が元気にしてあげなくちゃ。
ただ、敵のジャガルドの方も気になるよね。どういう魔法かは分からないけど、今は白い半透明ボールの中に入っているジャガルド。スノーラかドラゴンお父さん達の魔法だから、あのボールからは逃げられないと思うけど。
それにディアブナスとコレイションは封印して、そして残りの黒服達を封印した今、残りの敵は、フーリを何処かに閉じ込めていたジャガルド達だけ。そのジャガルド達が今、僕達の前にいるんだから、気になるでしょう?
まったく、ルリやアイスにブロー、子ペガサスに他の魔獣達、そしてフーリ。たくさんの魔獣達に迷惑をかけたジャガルド達。後でしっかりとローレンスさんに罰を与えてもらわなくちゃ!!
なんて事を考えながら、僕は白い半透明のボールを見たんだけど。あれ? 僕は白い半透明ボールをちょっと見つけた後、そっちの方へ近づこうとしちゃいました。うん、よく確認しようと思って。
「こら、何処行くんだ」
そんな僕をレオナルドお兄ちゃんが止めます。一緒にスノーラのポケットから、フーリが出てくるのを待っていたドラちゃんが、どうしたの? 戻ってって言ってきたんだけど。
それでも気になって、白い半透明ボールの方へ行こうとする僕。なる僕。ただ、気になったのは僕だけじゃありませんでした。
『カナデ、あのボールの中、よく見えない。でも、あの中の人間、なんか見た事ある』
そうルリが言ったんだ。ルリも!? 僕も何か見た事あると思って、確認しようとしたんだよ!!
白い半透明のボールの中を見つめると、中でグッタリしている姿の人達と違って、しっかりとボールの中に座っていている男の人? が。それでさらにじっと見ると、その男の人は僕達の方を睨んでいて?
半透明のボールだからね、しっかりと見えたわけじゃなく、そんな感じに見えたってだけなんだけど。でも、そのなんとなく見えた男の人が、何処かで見たことがある人のような?
だから確認しようと思って、僕は思わず、ボールに近づこうとしちゃったんだよ。
「お前ら、確かにあれも気になるけど、今は先にフーリなんだろう? 一体何をそんなに真剣に見てるんだ…。って、おい、兄さん!!」
「レオナルド、何? レオナルドまで騒いでどうしたの。今はフーリのためにも、僕達は静かに待っていなくちゃ。向こうをやり始めたら騒がしくなるけどさ、それにでも今は」
「あ、ああ、そうなんだけど。あ~、くそ。とりあえずレン、ルリ。この話は後でしよう。今は気になるかもしれないけど、お前達はフーリだ」
そう言って、レオナルドお兄ちゃんに、元の位置に戻された僕達。それからレオナルドお兄ちゃんはエイデンお兄ちゃんの方へ言って、内緒の話を始めたんだ。その途端、エイデンお兄ちゃんがバッ!! と白い半透明のボールを見ました。
そして今度はお兄ちゃん達2人で、ローレンスとケビンさんの所に行って何かを話して。そうしたらローレンスさん達もバッ!! と白い半透明ボールを見たんだ。
もしかしてお兄ちゃん達も、中に入っている人を見た事ある? それともお兄ちゃん達は僕達と違って、別の場所で会っていて、それで驚いてるとか。
そんなバタバタをしているうちに、スノーラのポケットからしっかりと、ブローが外に出ていました。
それからブローの後ろには、ブローの後ろに隠れたまま、腰の部分に掴まっているからなのか。
体半分はブローに隠れているけれど、半分はまだポケットに入ったままの、黄色い何かが出てきていて。たぶん、フーリだよね。後少し! 頑張れフーリ!!
『ん? どうしたの? バタバタしてるけど。そっち、もう始めるの?』
「あ、い、いや、大丈夫だ。だがそうだな、もう少し時間がかかるようなら始めるぞ」
『大丈夫、もうここまで出てきたから。さ、フーリ、もうささっと出ちゃおう!!』
そして一気にポケットから飛んだブロー。ブローの体半分から下にくっついていたフーリ。その分、体の下半身の方はしっかりと見えて、やっぱり黄色い服を着ていました。それからあの感じだと、やっぱり大きさは、ブローとほとんど一緒かも。
ブローは勢いよく飛んだまま、僕の方へ飛んできて、あの石の上に行くねって。ちょっと大きめの、何に使うか分からないけど、いつの間にか用意されていた石の方へ飛んで行きます。
僕達もブローについて石の方へ。石の上に降り立ったブローとフーリと、それを静かに見守る僕達。
『フーリ、自己紹介できそう?』
『…うん、がんばる』
うんうん、頑張って!! でもかなりの人見知りみたいだから、無理はしないでね。自己紹介なんて、後からでも大丈夫。今は僕達にゆっくり慣れてくれれば良いからね。
そろっ、そろっと、ブローの後ろから出てこようとするフーリ。そして顔が半分まで見えた! って思ったら、ヒュ!! ってブローの後ろに戻っちゃいました。おしい! 後ちょっとだった。
またそろっ、そろっと出てくるフーリ。僕達は声を出さないけど、頑張れ頑張れ!! って手を動かしたり、足を動かしたりして応援をします。ブローがそれをフーリに伝えてくれて。少しだけ見えていた頭が、こくんって動いたのが見えたよ。
それからまたそろっ、そろっと出てきたフーリ。そして数秒後、半分隠れているけど、顔をしっかり見せてくれたフーリ。今度は逃げずに、ずっと顔を出してくれています。
おおお!? 可愛い!! フーリは、ルリやアイス、ドラちゃんやブロー、みんなみたいにとっても可愛い、黄色い洋服を着ていて、黄色い髪の毛、それから黄色い羽の男の子でした。
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