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第13章 クランの館

147★養子にした子供達が成長していました

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 そんな私の隣りにふよふよと浮きながら、コウちゃんとガッちゃんはついて来る。
 私が歩く廊下は、バラ模様の大理石が敷き詰められていた。

 確か、掃除が楽だからって
 廊下を大理石にしたのよねぇ~

 室内も大理石を張ってたわ
 掃除しやすいし
 床暖房入れるのに
 便利だからって……

 現実では…出来ない仕様を
 この館には色々と入れたわねぇ

 あのRPG【黄昏の解放】で
 作った館なら、この扉を開けると
 地下室への階段があるはず

 そう思いながら探れば、あっさりとソコに辿り着く。

 有ったわ…よ……良かったわ
 これなら…アバターも…有るはず

 思わず私は、階段を駆け下りる。
 すると、地下室への扉が有った。
 私のクランの紋章………ユニコーンとバラが描かれていた。

 だから、私は、期待に溢れて扉を開ける。
 そこには、数人の男女が、武器を構えて私達を厳しい目で見ていた。
 その中の1人が、警戒心もあらわに私に話しかけてくる。

 「あんたは、誰だ?
  どうやって結界を壊さずに
  ここまで来たんだ?」

 私は質問してきた、金髪翠眼で長身のイケメンを、じっーと見詰める。
 何処かで見たコトのある顔だなぁ~と思って、記憶を探った私は…思わずコウちゃんを振り返る。

 こくっと頷くコウちゃんに、私も頷く。
 金髪翠眼の男は、私の養子だったエドガーだ。
 金髪碧眼で耳が尖っている美女は、その妹のエミリで、黒髪青眼の褐色の美青年は、ハンスだ。

 あのRPG【黄昏の解放】で、奴隷商人から買った子供達だった。
 金髪の2人はハーフエルフで、黒髪はダークエルフのハーフという、性質の悪い(たちのわるい=ゲスな性癖を持つ)金持ちや貴族が好む為、娼館が買いたがる存在だった。

 私は彼らの魔力と攻撃力が欲しかったから、結構な金額だったけど迷わず買ったわ。
 幼児と言っても良い彼らが、売られているのはいたたまれなかったという部分も………。
 なんて色々と考えていたら、エドガーに質問された。

 「何故、答えない?
  答えないならたとえ
  女でも容赦しない…」

 男の子なのに泣き虫で甘っれで
 妹のエミリの後ろに隠れていた子が
 侵入者に剣を向けて詰問するなんて

 私も、歳をとるはずよねぇ……

 じゃない、今の私はシルビアーナで
 アラフィフじゃないわ
 おばさんじゃなくて
 美少女なのよ

 でも、懐かしくてついつい言葉が出てしまう。

 「まぁ~大きくなったわねぇ~
  甘ったれのエドガーがねぇ~

  それと、随分と綺麗に
  なったわね、エミリ

  ハンスの人見知りも
  克服したようね?

  ほんとちょっと見ない間に
  成長したのねぇ~………

  お母さんは、嬉しいわ」

 きょとんとする彼らに気付かず、思わず感慨に浸る。

 「「「………?」」」

 私の発言に、3人は首を傾げながら顔を見合わせる。

 やだわぁ~…困ってる……
 可愛いわぁ~…ああ面白い……

 そんな顔されると
 色々と過去のコトを
 言いたくなるわねぇ~

 だから、そこへ畳み掛けるように、私はにっこり笑って言う。

 「薄情な子達ねぇ~………
  お母さんを忘れたの?

  エドガーとエミリーが
  一緒に寝ている時に
  おねしょしたのを

  ハンスやヘンリー
  ユリアやメリーに内緒で
  乾かして………」

 私の発言の途中で、真っ赤になったエドガーとエミリーは叫ぶ。










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