一よさく華 -幕開け-
ソレは、さながら、妖――。
偶然を装った必然の出逢い。
細い月が浮かぶ夜、出逢ったその人は人斬りでした。
立派なのは肩書だけ。中身なんて空っぽだ。
この国は、そんな奴らがのさばっている。
将軍の死の疑惑。
そこから、200年続いたうわべだけの太平の世の終焉が始まった。
「この国をいい国にしたい。弱い人が、安心して暮らせる国に」
動乱の中、その一心で「月」になったひとりの少年がいた。
少年はやがて青年になり、ある夜、ひとりの娘に出会う。
それは、偶然を装った、必然の出会い。
そこから、青年の運命が大きく動き出す。
都の闇夜を駆け抜ける影。
一つよに咲く華となれ。
偶然を装った必然の出逢い。
細い月が浮かぶ夜、出逢ったその人は人斬りでした。
立派なのは肩書だけ。中身なんて空っぽだ。
この国は、そんな奴らがのさばっている。
将軍の死の疑惑。
そこから、200年続いたうわべだけの太平の世の終焉が始まった。
「この国をいい国にしたい。弱い人が、安心して暮らせる国に」
動乱の中、その一心で「月」になったひとりの少年がいた。
少年はやがて青年になり、ある夜、ひとりの娘に出会う。
それは、偶然を装った、必然の出会い。
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一つよに咲く華となれ。
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三話拝読させていただきました。
歴史小説、となるとどうしても固くなる文体が気になるところではあるが(私も書くとするならばきっと硬めのものになってしまう)だがこの物語のそれは程度が柔らかく、人の読みやすさに長けた、砕けた書き口であるのでとっつきやすい物である、というのが最初の感想である。読み手に添った文体というのはそれだけで作者の心持が現れているというものだ。
一話で行われた殺陣は息をのむ迫力があった。動乱に生きる若武者はかくもあるや、と思わされた。それでいて女人にやさしいとは子憎い若人、そんな人物がこの物語の主人公である。まずもって好青年、王道的な立ち位置を歪めぬよくできた人相だろう。それでいて腕も立つ。
舞台は動乱を迎えた日本。おそらく黒船の来航より前の世か。(無知で申し訳ないが本格的に動乱を迎えた回天の時代以前の話がとんとわからぬ)それにて活躍する人斬りの話。方寸での曇りはたった一つ、人斬りとして名を馳せた人間はろくな最期を迎えていない、という点である。
三話読ませていただいて、主人公の人柄に不覚にも親近感がわいた。歴史小説とは難解な中に話が進むから、登場人物と己の間に隔壁が一つ設えた状態になりがちではあるが、この作品はより登場人物と読み手の間が薄く感じる。おそらくは文体における読みやすさから成すもので、感情の拾いがやりやすく、故にこのまま人斬りの名を恣『ほしいまま』に生きていればいつか理不尽なバツに没するのでは、という個人的にだが不安定な橋を思わせられた。
物語としての感想はズバリ一言、続きが気になる、である。歴史ファンタジーというジャンルにおいては私は手をつけたことがない。真似事はかいてみたこともあるが、存外むつかしいものがある。
動乱を舞台とすると、それこそ暗躍、あるいは表立っての辻斬り、見せ場の作りやすい環境である。一話に於いてのしめやかな剣戟は圧巻であったので、大事を成し得るまでを、傍らから見守りたいと思った。
本来なら一話ごとに事詳しくかみ砕いて感想を書きたかったが1000文字の制約が私の両腕を縛って仕方がない。ともあれ私は歴史のジャンルが好きであるので応援させていただきたい。
大変面白く読ませていただきました。
之にて失礼します。
三石一枚様
読んでいただいて、ありがとうございます!
文体や主人公の人柄など、読んでいただいた方に伝わってほしいと思っていたところをくみ取っていただけて、うれしいです。
文体に関しては、もともともっと硬い文章で書いていた物を、書き直しています。
それでもまだ硬いかなと思っていたので、安心しました。
また、ご感想を拝読していると、三石一枚様の文章が歴史小説のようで、表現方法等勉強になりました。
ご感想2件いただいて恐縮です。
大変失礼ながら、返信は1件にさせていただきます。
読んでいただいて、また、うれしいご感想もくださり、ありがとうございます!
三話拝読させていただきました。
歴史小説、となるとどうしても固くなる文体が気になるところではあるが(私も書くとするならばきっと硬めのものになってしまう)だがこの物語のそれは程度が柔らかく、人の読みやすさに長けた、砕けた書き口であるのでとっつきやすい物である、というのが最初の感想である。読み手に添った文体というのはそれだけで作者の心持が現れているというものだ。
一話で行われた殺陣は息をのむ迫力があった。動乱に生きる若武者はかくもあるや、と思わされた。それでいて女人にやさしいとは子憎い若人、そんな人物がこの物語の主人公である。まずもって好青年、王道的な立ち位置を歪めぬよくできた人相だろう。それでいて腕も立つ。
舞台は動乱を迎えた日本。おそらく黒船の来航より前の世か。(無知で申し訳ないが本格的に動乱を迎えた回天の時代以前の話がとんとわからぬ)それにて活躍する人斬りの話。方寸での曇りはたった一つ、人斬りとして名を馳せた人間はろくな最期を迎えていない、という点である。
三話読ませていただいて、主人公の人柄に不覚にも親近感がわいた。歴史小説とは難解な中に話が進むから、登場人物と己の間に隔壁が一つ設えた状態になりがちではあるが、この作品はより登場人物と読み手の間が薄く感じる。おそらくは文体における読みやすさから成すもので、感情の拾いがやりやすく、故にこのまま人斬りの名を恣『ほしいまま』に生きていればいつか理不尽なバツに没するのでは、という個人的にだが不安定な橋を思わせられた。
物語としての感想はズバリ一言、続きが気になる、である。歴史ファンタジーというジャンルにおいては私は手をつけたことがない。真似事はかいてみたこともあるが、存外むつかしいものがある。
動乱を舞台とすると、それこそ暗躍、あるいは表立っての辻斬り、見せ場の作りやすい環境である。一話に於いてのしめやかな剣戟は圧巻であったので、大事を成し得るまでを、傍らから見守りたいと思った。
本来なら一話ごとに事詳しくかみ砕いて感想を書きたかったが1000文字の制約が私の両腕を縛って仕方がない。ともあれ私は歴史のジャンルが好きであるので応援させていただきたい。
大変面白く読ませていただきました。
之にて失礼します。
こんにちは!
幕末の萩は大好きなので、楽しく読ませていただきました!文体も時代に合わせられてとても読みやすいなと思いました。
ファンタジー作品でもありますが、これは歴史ものとしても、ファンタジーものとしても楽しめると思います。
これからも頑張って下さい!
吉中サクラ様
ありがとうございます!
文体は逆に読みにくいのではと心配していたので、そう言っていただけて、嬉しいです。
ありがとうございます!
こんにちは!
幕末の萩、私の大好きな時代です。文体も時代に合わせられたもので非常に読みやすいです。
ファンタジー作品ということもありますが、これは歴史ものでもファンタジーものとしても楽しめる作品だと思います。
これからも頑張って下さい!
吉中サクラ様
ありがとうございます!
歴史ものでもファンタジーでも楽しめる、そう言っていただけるのが本当にうれしいです。
ありがとうございます!
戦国時代と双璧の人気を誇る幕末の話で、読み応えがあります。
時代小説と言うと、文章が硬い、難解と嫌がる方もいますが、こちらは読みやすくなっております。
だからと言って、本格的な時代小説が好きな方をがっかりさせることもありません。
まだ序盤でこれからの展開が楽しみです。
sacra_flos様
ありがとうございます!
歴史小説ぽい文体なのに、ファンタジーという、あまりないものだけに、好かれ嫌われが激しくて。笑
それだけに、肯定的にとっていただけてめっちゃうれしいです!
ありがとうございます!
まだ開始の一幕というところですが、展開がダイレクトで小気味よく感じました
池波のような本格とはまた違う、いまどきを追いながらも明治・大正を想わせる文体が実に良い
頁を端から端まで文字で埋め尽くさなければならない病気のような時代とは一風変わった表現には勉強させれられるところがありました
もちろん文体のみならず、主人公のキャラ立ちも良く、これが誉め言葉になるのかわかりませんが、母性の本能をくすぐる、といったような
これもまた男たるもの云々というような暑苦しい時代にはなかった目新しさで面白い
この先にある幕末の動乱を、人斬りでありながら心に脆さを抱えた柚木がどのように生きるのか、とても期待させられる導入には強く心を掴まれましたよ
高田田様
ご感想ありがとうございます!
また、Twitterにご連絡いただきました点、全く気がついていませんでした。お恥ずかしい。
お気遣い、ありがとうございました。
主人公は、仰る通り、ちょっと母性本能をくすぐるタイプです。
歴史小説っぽいけど、キャラクターは現代人の感覚にしたくて、真面目だけどちょっとチャラくしたくて、あんなことになりました。笑
それだけに、文体は歴史小説っぽいのに中身ファンタジー、という、中途半端なものになったなと思っていたのですが、否定的に受け取られてなくて、嬉しいです!
ありがとうございます!
ツイッターにてご応募ありがとうございます。
作品を読むのがとても遅くなってしまい、申し訳ありません。
この物語を読み始めた途端、驚くほどの文章力に圧倒されました。
同時に「なんでお気に入り付いてないの!?」とも。
やはり、歴史物は刺さる人と刺さらない人がいるのでしょうか……。
素敵な作品にも関わらず、あまり読まれていない事を勿体無いと思いました。
文章力も見事でしたが、この世界感に私は心を掴まれましたね。
切ない雰囲気を何処か漂わせながらも一匹狼のような鋭さを感じられます。
この素敵な作品もっと沢山の人に読まれる事を願っております。
微力ではありますが、応援しております。
これからも作品の投稿頑張ってくださいませ。
朽葉千歳様
いえいえ、読んでいただけて、本当にうれしいです!
しかも、もったいないお言葉。
確かに、刺さる方と刺さらない方の差は激しい上に、そもそもネットに向いてない、という難点を抱えています。笑
でも、文章力を上げたいなと思っていて。
それだけに、いただいたご感想、本当にうれしいです。
ありがとうございます!
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