異能学園の怪人使いと逆天殺の魔王


 --だったら二人で初めてみないか、悪の組織ってやつを--



 『異能学園』--それは世界に突如出現した『ダンジョン』と呼ばれる異空間を攻略するための人材、ハンターを育成する日本の教育機関である。
 そこに所属する生徒の一人、病の母のためハンターを目指す亜栗和将(あぐりかずまさ)は現在、退学の危機に直面していた。

 ダンジョン攻略において必須技能とされるパーティー行動。
 それを学ばせるため学園では「パーティー実習」を必修科目としていたのだが、以前起きたある事件のせいで周囲から孤立し、実習を受けることができないでいたからだ。

 そんな彼に対し教師の一人から特例措置の条件として提示されたのは「ある生徒に会ってパーティーに参加させる」こと。
 指示された部屋に向かった和将を出迎えたのは――魔王を自称する少女だった。

 教師の策略によって衝撃的な出会いを果たした二人。
 自分の置かれた状況を説明し、何とか少女をパーティーに誘うとする和将。
 それならばと少女は和将に『自分が納得出来るだけの実力を示せ』--と、自分と直接対決するよう言い放つのだった。



 しかしその出会い、転機の兆し。
 悪評に追いやられ孤立した怪人使いと、世界を拒絶し孤独になった魔王な少女。
 問題児二人が手と手を組んで、トンデモパーティーここに結成--!
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