尼寺のお尻叩きの行
十二月三十一日。駆け込み寺としても有名な尼寺。いつもよりほんの少しだけ豪華な蕎麦を頂き、後は百八の鐘を鳴らせば今年のお勤めももう終わりである。
早めの夕餉を終えた頃。
この尼寺の伝統的な煩悩を退けるためのお勤めであり、修行であり、仕置きである「悔悟の板の行」が行われる。
庵主が尼僧一人一人を呼び、その年の罪を文字通り打ち清める為に剥き出しにしたお尻を特別製の響作で百八回きつく打ち据えるというもの。
ここの尼僧たちは元来仏教に目覚めて出家したというよりは、行き場をなくした女性たちが最後に仏様に縋りついた者たちばかり。
年若く、俗世のことが忘れられずに少しばかり怠惰になってしまうことがあるようで…。
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