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△2度騙された男は3度目も騙される
「ようやく手掛かりが‥‥」
隣国アルメイテ国に派遣していた兵士が早馬を乗り継いで持ち帰ったのは5年前。プリエラの11歳の誕生日に私が贈った髪飾りの台座だった。
大小合わせて100以上の宝石が埋め込まれ、年齢的にまだ早計だという父上と母上を押し切り金貨1000万枚に近い金額を出して海の向こうの国から銀細工師も招いて私が作らせた特注品の髪飾りだ。
嵌め込まれていた宝石は全て取り払われていたが、台座も純銀。
台座だけでも金貨50万枚は下らない品だ。
アルメイテ国とボンヌ国の国境近くにある街で買取店に持ち込まれた品だが、同時期に多くの宝石も買取に持ち込まれていた。ただ宝石の方は買い取られた後、研磨に出されたりすぐに買い手が付いたと確認する事は出来なかったが兵士は台座を手に入れて帰ってきた。
更なる手掛かりを求め、私はアルメイテ国の国境近くにある街に拠点を置き、助言の元、プリエラを探す事に決めた。
フローネに嵌められ、王宮の一画にフローネとその付き人である異国の女を押し込んだ。
懐妊しているかも知れないとのフローネの言葉に父上も母上も私を睨みつけた。事の次第を説明したが【気が緩んでいる】【注意力の欠如が問題】だとまともに話も聞いてはくれなかった。
付き人の女は調べたところ、10年ほど前にアルメイテ国で問題を起こした女だった。今は廃妃となっているが当時の王太子夫妻の子を誘拐した実行犯。
王太子が暗殺をされた後に生まれた子は懐妊中から物議をかもしていたと言うが、生を受け王太子の子だと認められた。
だが、誘拐されて数年まともな養育をされていなかった子は王太子の子であったにも関わらず、問題のあった王太子妃が引き取り王位を継承する事はなかった。
だとしても、誘拐の実行犯をボンヌ国に、しかも王宮に引き入れねばならなくなった事は絶対にアルメイテ国に知られてはならない。収監しているならばいざ知らず、今日も王宮内で飲み食いや遊興に明け暮れる女。ボンヌ国の王家が面倒を見ていると思われてもおかしくはないのだ。
始末をしようにもフローネと関係を持ってしまった今となってはフローネがその女を専属の付き人とした以上、手出しが出来ない。
「腹に子がいる可能性があるとなれば、致し方ないだろう」
その言葉が出た時からフローネとその付き人の女の散財が始まった。
父上も母上も落胆が激しかった。
私はすっかり忘れていたのだ。この世に生を受けたものの生後数日で天に召された兄弟姉妹がいた事、生まれることなく召された兄弟姉妹もいた事、私が成長した事が奇跡のような物だった事を。
王弟、王妹となる叔父、叔母には子がいない。出来なかったのだ。
プリエラと婚姻をしても、子が出来たかどうかは判らない。
白濁を吐き出してもそれが子を成すものかどうか判別する術がないからだ。
血の継承が風前の灯火となったボンヌ国王家。
そんな中、私は本能で快楽を覚えた体を持て余すようになってしまった。
フローネの付き人の女は危険だと頭のどこかで聞こえるのだが、私は誘惑に負けてしまった。
「一人よりは、二人のほうが良くないかしら?」
女は恐ろしい計画を私に持ち掛けてきた。
周囲に知れ渡っているフローネのとの関係。否定をしても誰も信じてくれないのだ。
そのような距離感だったのだから仕方がないのだが。
女は、もしフローネに子が出来たのなら産ませればいいと言った。
そして、その後でフローネには儚くなってもらえば良いと言ったのだ。
「殿下を謀ってまで出来た関係。そんな子は愛せないでしょう?もしフローネの色しか持たない子なら猶更かも知れない。だけど、私を見て?貴方の追い求める公爵令嬢によく似た銀髪だと思わない?」
「何を言いたいんだ」
「一人より二人を孕ましてみてはどうかと言ってるの。ご執心の令嬢が見つかれば時期を待てばいいの。フローネに子が出来ていれば産まれた後、残念だけどその子の母親は神様に召されてしまう。私はその子の世話をしながらあなたのココの世話もする。子供が出来れば儲けものよ?私か、殿下…貴方の色を持つ子が産まれる」
「そんな事…出来るわけが…」
「出来るわ。男だもの♡ それになにより傷心だと思うのよ?何処の誰だか判らない破落戸たちに毎晩弄ばれた公爵令嬢が男性に抱かれたいと思う?怖くてそんな事出来ないわよ。あなたはそんな彼女に寄り添い、守ってあげればいいの。傷ついた心を治すには時間がかかるのよ。フローネが子を産んでも亡くなれば貴方に妃はいない。その時に彼女を妃として大事に…大事に…大切にしてあげればいいの」
「それと、君が産んだ子と何の関係がある」
「そこが大事なの。子が産めない妃なんて木偶より役に立たないと言われてしまう。でもね?言ったでしょう?私の髪色。その彼女によく似た銀髪でしょう?少々の濃淡なんか誰にも判らないわ。その子を貴方と彼女の子だとすればいいでしょう?フローネがいるのに自分の愚かな行いで傷ついた彼女に寄り添っているうちに関係が出来た、いけないと思いつつ過ごしている間に、フローネが子を産んで亡くなる。あなたはようやく彼女を迎え入れる事が出来る。どうかしら?」
「ダメだ。フローネに子が居なかったら?全く関係ない君の子が王位を継ぐ事になる」
「関係なくないでしょう?半分は貴方の子だもの。いいのよ?傷ついた彼女の心の傷を抉るような行為で彼女が壊れても関係を持ちたいと言うのなら。私が傷つく訳じゃないもの」
「・・・・」
「それにね…私なら貴方に色々教えてあげられる。女が喜ぶ事も、痛みを感じず快楽だけを貪る場所も全~部♡貴方だって薄い記憶の中でも心地よさは知って、その身を持て余してるんじゃないの?」
見透かされたような淫靡な笑みに私は落ちてしまった。
そっと触れた手が艶めかしく動いて、怒張してしまった私は女とも関係を持った。年齢も倍ほど離れた女の技に私は未知の快楽も知った。
心では葛藤していた。関係を持つたびに男にはなるが汚れていく気がした。
この女は危険だ。離れなければと思うが体が欲してしまう。
自分自身では、もう満たされる事のない欲にまさに溺れてしまったのだ。
そんな中、プリエラの手掛かりが見つかった。
妊娠をしていれば長い馬車での移動は危険だから自分が様子をみてくるとフローネを説き伏せ、女は私に同行した。
宿場街や休憩する村、途中すれ違う馬車で目につくものは品を検めろと兵士には指示をしていた。貴族だった娘を娼婦として売るには近隣国でボンヌ国が一番高く買い取ってくれる、悪行を生業とする者は商品の娘を荷の中に隠すと女が言ったからだ。
強引な荷検めでも、応じない者には後ろめたい事がある。捕縛も出来てボンヌ国の治安も良くなる。女の言葉に私は歯向かうものは容赦はしなくていいと指示を出した。
一つ目の宿場町を通り過ぎ、ゆっくりと移動していく隊列。
私と女は馬車の中でも楽しんでいた時だった。
馬車が止まり、外が騒がしくなる。女は馬車同士のすれ違いが出来るか微妙なのでは?と私に言った。
騒ぎが大きくなる中、馬車のすぐ横を2頭の馬が駆けぬけていった。
遠くでプリエラの声が聞こえた気がしたが、女は「巣に帰る鳥よ」と言った。
隣国アルメイテ国に派遣していた兵士が早馬を乗り継いで持ち帰ったのは5年前。プリエラの11歳の誕生日に私が贈った髪飾りの台座だった。
大小合わせて100以上の宝石が埋め込まれ、年齢的にまだ早計だという父上と母上を押し切り金貨1000万枚に近い金額を出して海の向こうの国から銀細工師も招いて私が作らせた特注品の髪飾りだ。
嵌め込まれていた宝石は全て取り払われていたが、台座も純銀。
台座だけでも金貨50万枚は下らない品だ。
アルメイテ国とボンヌ国の国境近くにある街で買取店に持ち込まれた品だが、同時期に多くの宝石も買取に持ち込まれていた。ただ宝石の方は買い取られた後、研磨に出されたりすぐに買い手が付いたと確認する事は出来なかったが兵士は台座を手に入れて帰ってきた。
更なる手掛かりを求め、私はアルメイテ国の国境近くにある街に拠点を置き、助言の元、プリエラを探す事に決めた。
フローネに嵌められ、王宮の一画にフローネとその付き人である異国の女を押し込んだ。
懐妊しているかも知れないとのフローネの言葉に父上も母上も私を睨みつけた。事の次第を説明したが【気が緩んでいる】【注意力の欠如が問題】だとまともに話も聞いてはくれなかった。
付き人の女は調べたところ、10年ほど前にアルメイテ国で問題を起こした女だった。今は廃妃となっているが当時の王太子夫妻の子を誘拐した実行犯。
王太子が暗殺をされた後に生まれた子は懐妊中から物議をかもしていたと言うが、生を受け王太子の子だと認められた。
だが、誘拐されて数年まともな養育をされていなかった子は王太子の子であったにも関わらず、問題のあった王太子妃が引き取り王位を継承する事はなかった。
だとしても、誘拐の実行犯をボンヌ国に、しかも王宮に引き入れねばならなくなった事は絶対にアルメイテ国に知られてはならない。収監しているならばいざ知らず、今日も王宮内で飲み食いや遊興に明け暮れる女。ボンヌ国の王家が面倒を見ていると思われてもおかしくはないのだ。
始末をしようにもフローネと関係を持ってしまった今となってはフローネがその女を専属の付き人とした以上、手出しが出来ない。
「腹に子がいる可能性があるとなれば、致し方ないだろう」
その言葉が出た時からフローネとその付き人の女の散財が始まった。
父上も母上も落胆が激しかった。
私はすっかり忘れていたのだ。この世に生を受けたものの生後数日で天に召された兄弟姉妹がいた事、生まれることなく召された兄弟姉妹もいた事、私が成長した事が奇跡のような物だった事を。
王弟、王妹となる叔父、叔母には子がいない。出来なかったのだ。
プリエラと婚姻をしても、子が出来たかどうかは判らない。
白濁を吐き出してもそれが子を成すものかどうか判別する術がないからだ。
血の継承が風前の灯火となったボンヌ国王家。
そんな中、私は本能で快楽を覚えた体を持て余すようになってしまった。
フローネの付き人の女は危険だと頭のどこかで聞こえるのだが、私は誘惑に負けてしまった。
「一人よりは、二人のほうが良くないかしら?」
女は恐ろしい計画を私に持ち掛けてきた。
周囲に知れ渡っているフローネのとの関係。否定をしても誰も信じてくれないのだ。
そのような距離感だったのだから仕方がないのだが。
女は、もしフローネに子が出来たのなら産ませればいいと言った。
そして、その後でフローネには儚くなってもらえば良いと言ったのだ。
「殿下を謀ってまで出来た関係。そんな子は愛せないでしょう?もしフローネの色しか持たない子なら猶更かも知れない。だけど、私を見て?貴方の追い求める公爵令嬢によく似た銀髪だと思わない?」
「何を言いたいんだ」
「一人より二人を孕ましてみてはどうかと言ってるの。ご執心の令嬢が見つかれば時期を待てばいいの。フローネに子が出来ていれば産まれた後、残念だけどその子の母親は神様に召されてしまう。私はその子の世話をしながらあなたのココの世話もする。子供が出来れば儲けものよ?私か、殿下…貴方の色を持つ子が産まれる」
「そんな事…出来るわけが…」
「出来るわ。男だもの♡ それになにより傷心だと思うのよ?何処の誰だか判らない破落戸たちに毎晩弄ばれた公爵令嬢が男性に抱かれたいと思う?怖くてそんな事出来ないわよ。あなたはそんな彼女に寄り添い、守ってあげればいいの。傷ついた心を治すには時間がかかるのよ。フローネが子を産んでも亡くなれば貴方に妃はいない。その時に彼女を妃として大事に…大事に…大切にしてあげればいいの」
「それと、君が産んだ子と何の関係がある」
「そこが大事なの。子が産めない妃なんて木偶より役に立たないと言われてしまう。でもね?言ったでしょう?私の髪色。その彼女によく似た銀髪でしょう?少々の濃淡なんか誰にも判らないわ。その子を貴方と彼女の子だとすればいいでしょう?フローネがいるのに自分の愚かな行いで傷ついた彼女に寄り添っているうちに関係が出来た、いけないと思いつつ過ごしている間に、フローネが子を産んで亡くなる。あなたはようやく彼女を迎え入れる事が出来る。どうかしら?」
「ダメだ。フローネに子が居なかったら?全く関係ない君の子が王位を継ぐ事になる」
「関係なくないでしょう?半分は貴方の子だもの。いいのよ?傷ついた彼女の心の傷を抉るような行為で彼女が壊れても関係を持ちたいと言うのなら。私が傷つく訳じゃないもの」
「・・・・」
「それにね…私なら貴方に色々教えてあげられる。女が喜ぶ事も、痛みを感じず快楽だけを貪る場所も全~部♡貴方だって薄い記憶の中でも心地よさは知って、その身を持て余してるんじゃないの?」
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そっと触れた手が艶めかしく動いて、怒張してしまった私は女とも関係を持った。年齢も倍ほど離れた女の技に私は未知の快楽も知った。
心では葛藤していた。関係を持つたびに男にはなるが汚れていく気がした。
この女は危険だ。離れなければと思うが体が欲してしまう。
自分自身では、もう満たされる事のない欲にまさに溺れてしまったのだ。
そんな中、プリエラの手掛かりが見つかった。
妊娠をしていれば長い馬車での移動は危険だから自分が様子をみてくるとフローネを説き伏せ、女は私に同行した。
宿場街や休憩する村、途中すれ違う馬車で目につくものは品を検めろと兵士には指示をしていた。貴族だった娘を娼婦として売るには近隣国でボンヌ国が一番高く買い取ってくれる、悪行を生業とする者は商品の娘を荷の中に隠すと女が言ったからだ。
強引な荷検めでも、応じない者には後ろめたい事がある。捕縛も出来てボンヌ国の治安も良くなる。女の言葉に私は歯向かうものは容赦はしなくていいと指示を出した。
一つ目の宿場町を通り過ぎ、ゆっくりと移動していく隊列。
私と女は馬車の中でも楽しんでいた時だった。
馬車が止まり、外が騒がしくなる。女は馬車同士のすれ違いが出来るか微妙なのでは?と私に言った。
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