不器用な君の愛情表現は、歪んでいる

和紅茶専門店を営む、小日向 深春。

穏やかな日々を送っていた彼の前に現れたのは、香りに異常なまでに敏感な大学生、朔だった。

『貴方に相応しい男になりたい』

そう告げた彼は。

深春の好みに合わせて髪を切り、服を変え——少しずつ、その生活へ侵食していく。

距離感のおかしい年下の彼。

けれど、その真っ直ぐ過ぎる執着から。

次第に深春は、目を逸らせなくなっていった。

和紅茶の香り。
触れる熱。
絡みつく視線。

これは、穏やかに生きていた男が。

たった一人の狂気に染められ。

そして自らも染め返していく。

共依存の、恋物語。
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