成長チートになったので、生産職も極めます!

雪華慧太

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連載

281、ランチタイム

「心配はないわ。彼らは私たちを歓迎してくれたの」

「ああ、だな! エリス」

 そんな二人に姿に仲間たちは一様に首を傾げていた。
 まだ半べそをかきながら、エイジを見上げるリアナ。
 その姿を見て目のやり場に困る。
 先程は、大騒ぎだったので意識をしていなかったが、リアナの肌着が水に濡れて体に張り付いている。
 当然、エリスもそうだ。

「あ、あのさ。エリス、リアナ……とにかく、一度泉から上がって服を着ようぜ」

 咳ばらいをしながらそう提案するエイジの言葉に、エリスもリアナも顔を真っ赤にして胸を隠した。
 よく見るとオリビアやアンジェ、そしてシェリルも格好も相当きわどい。
 美しい顔を真っ赤にする女騎士。

「ちょ! え、エイジなに見てるの!?」

 エリスとリアナから顔を背けた拍子に、オリビアと目が合ったエイジ。
 違う方向に目をそらすと今度は、アンジェと目が合って睨まれる。
 モデルのようなオリビアと、妖精のようなアンジェの姿。

「もう! エイジが心配だから、みんな泉に飛び込んだのよ。馬鹿!」

「は……はは。みんなゴメン! とにかく早く服を着てくれ!!」

 そう言って目を閉じるエイジを尻目に、泉を上がる女性陣。
 エリクは泉の中でふんどし姿で仁王立ちして、隣のライアンの目を手で塞ぎながら自らも目を閉じている。

「さあ、ライアンは私に任せて早く!!」

 シェリルが、その横を通り過ぎながら溜め息をついた。

「エリク先輩もその姿を早くなんとかするにゃ!」

「何故です!? シェリル!」

「ふみゃ~、いいから言うとおりにするにゃ!」

 下着姿で泉の岸辺に立つエイジの肩に、リイムとミイムがとまった。

『どうして恥ずかしがるの?』

『人間って変なの~』

 エイジは苦笑いをしながら。

『はは、そういうもんなんだよ』

 リイムとミイムは、エイジに泉での話を聞きたがる。
 エイジがウォータードルフィンたちのことを話すと、二人は驚いた顔をする。

『お母様やリカルド以外で、彼らに招かれるなんて』

『エイジ、凄いです!』

『偶々さ、俺の力というよりは何ていうかな、俺が生まれたところが特別なんだ』

 エイジの答えに首を傾げる二人。
 女性陣が服を着た後、腰の革袋から取り出したてぬぐいで体をふくと、エイジたちも服を着る。

「なあ、せっかくだからさ。ここで昼食にしないか? こんな綺麗な場所他にはないだろうし」

「そうね! 私は賛成よエイジ!」

 真っ先にエイジの腕に抱きついて賛成するリアナを見て、頬を膨らますエリス。
 本当は一番に賛成したかったのに、慎重な性格がいつもそれを妨げてしまう。

(もう! リアナったら)

「私も賛成よ。でも、エリクさんたちはお弁当はあるの?」

 エリスの問いに、ライアンが豪快に笑うと。

「ああ、まさかパラサイトアントの討伐が、こんなに早く終わるとは思わなかったからな。俺たちも携帯食は持ってきてるぜ」

 それを聞いてアンジェが頷くと。

「なら決まりね。ランチタイムにしましょ!」

「ええ、そうね」

「そうだにゃ!」

 オリビアもシェリルも、その提案に同意した。
 泉の傍で、フィアーナが作った弁当を食べるエイジたち。
 一方で、エリクたちは警備隊の携帯食を口にする。

「「メグ!」」

 時折、泉からジャンプする一頭のウォータードルフィンに、エイジとエリスは手を振った。
 楽しそうに泉を泳ぎ回るメグ。
 そんな中で、エイジは白王の事や封印や鍵の話をエリクたちに話した。

(少なくても、エリクさんとオリビアには話しておいた方がいいよな)

 エイジはそう思った。
 この討伐隊の責任者のエリク。
 そしてもしあの鍵と呼ばれる剣が、奪われた遺物だとしたらオリビアは当事者である。
 驚くオリビア。

「本当なの? エイジ! その鍵ってまさか……私とお兄様が奪われた箱に入ったものと同じものなのかしら」

「分からない。でも確かに俺とエリスは見たんだ。その男が、鍵と呼ばれる剣と封印と呼ばれる鞘を使って、とんでもない力を手にする姿を」
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