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306、上級聖騎士
(体が熱い、内側から力が目覚める)
美しい聖騎士の体を淡い光が包み込む。
オリビアはその時、自分の体が今までにない程の力に満ち溢れていくのを感じていた。
淡い光を帯びたオリビアの姿を見て、リイムとミイムがエイジの肩の上ではしゃいでいる。
『やったわ、エイジ!』
『オリビア、キラキラです! クラスチェンジしたですか?』
大きな目でエイジを見つめる、ミイム。
『あ、ああ。多分そうなんじゃないかな?』
エイジは少し自信なさげに、オリビアのステータスを確認した。
名前:オリビア
種族:人間
職業:上級聖騎士(パラディン)LV17
HP:950
MP:780
力:421
体力:386
知恵:372
魔力:415
器用さ:381
素早さ:471
幸運:112
スキル:【剣装備】【踏み込み】【袈裟斬り】【サイドステップ】【二段切り】【十字斬り】
ユニークスキル:【聖気纏刃】
魔法:上級治癒魔法【ホーリーヒーリングプラス】【キュアコンディションプラス】【キュアポイズンプラス】【ホーリブレス】
特殊魔法:無し
加護:無し
称号:無し
(上級聖騎士か! オリビアに相応しいクラスだよな。まてよ、このユニークスキルはなんだろう?)
剣技や魔法は見慣れた物の強化版のようだが【聖気纏刃】というスキルが気になるエイジ。
確認してみると。
『聖気纏刃:魔力と闘気を共に高め強烈な聖気となし、それを自らの剣に纏わせて戦うことが可能。高い素質がある聖騎士にのみ可能な秘技。その一撃は強力なアンデッドでさえも消滅させる』
(闘気纏刃に魔力を加えたような技か? いや、ユニークスキルだからな、それだけとは思いえないし。こりゃあ実際に見てみないと分からないな)
今までもオリビアは剣に聖なる魔力を帯びて戦っていたように見えたが、それ以上の力なのだろう。
とエイジは思った。
その時──
「エイジ!!」
ギュッと抱き締められるエイジ。
エメラルドグリーンの美しい髪が、エイジの鼻先をくすぐった。
オリビアの整った顔がエイジの直ぐ側にある。
「お、おい! オリビア」
いつもは冷静なオリビアに抱き締められて、戸惑うエイジ。
だがオリビアはお構いなしだ。
嬉しくて仕方ないのだろう。
「分かるの、自分の中の秘められた力が解き放たれたって。エイジのお蔭よ、これで一緒に行ける! 絶対に足手まといになんかならないって誓うわ、私頑張るから!!」
「はは、オリビアありがとう。もちろん、オリビアが一緒に来てくれるなら心強いさ。なあエリス、リアナ……?」
同意を求めるためにエリスとリアナを見たエイジを、二人はジト目で眺めている。
そしてエリスはツンとそっぽを向いた。
「良かったわね、オリビアが一緒に来てくれて! 嬉しいのはエイジなんじゃないの?」
「ほんと、エイジってすぐデレっとした顔するんだから」
追い打ちをかけるリアナ。
その頬は、可愛らしくぷくっと膨らんでいる。
「ちょ、ちょっと待てって。そんな顔してないだろ? なあアンジェ」
アンジェはジッとエイジの顔を覗き込んで、やはりジト目になる。
「エイジって、格好いい時は凄く格好いいのに。どうしてこうなのかしら?」
「お、おい、アンジェまで……」
エイジは思う。
誰だって、こんなに綺麗な子にいきなり抱き着かれたら、少しぐらいデレっとするものだと。
シェリルが笑いながら言った。
「オリビアが悪いにゃ。オリビアにいきなり抱きつかれたら、誰だってそうなるにゃ」
シェリルにそう言われてようやく冷静になったのか、オリビアはエイジから身を離すとコホンと咳ばらいをした。
そして、チラリとエイジを見つめると、恥ずかしそうに言う。
「嬉しくてつい……ごめんなさい。私、馬鹿みたいね」
騎士として生きてきたオリビアが、あんな風に感情を露にすることは少ない。
エイジたちの前だからこそ、普通の少女のようにふるまってしまったのだろう。
仲間の前だからこそ。
そう感じてエリスたちは顔を見合わせる。
エリスは少し頬を膨らませながらも、そんなオリビアの姿を見て微笑んだ。
彼女の気持ちが分かる気がしたのだ。
王女であることを隠してきた自分も、どこか肩ひじを張って生きてきたのだから。
「仕方ないわね、許してあげる」
エイジに歩み寄るとエリスは、まだ少しだけツンとしながらそう囁いた。
「はは、だから許してもらうようなこと考えてないって」
リイムがそれを見てミイムに言った。
『エイジは絶対エリスの尻にしかれるわよね。ううん、もうしかれてるかも』
『リイム、尻にしかれるってなんですか?』
エイジは咳ばらいをすると。
『リイム、ミイムに変なことを教えるなって。それよりもさオリビアの事、二人のお蔭だ。ありがとな!』
『じゃあ、やっぱり上手くいったのね!』
『みゅぅう、やったです! オリビア嬉しそうです!』
嬉しそうに飛び跳ねる二人。
一方で、ライアンとシェリルがうずうずした顔をしてエイジを見つめている。
「なあエイジ! 俺たちも、クラスチェンジしたいぜ! いいだろ?」
「ふにゃ、迷宮を出てから教会に行けばいいとは思うけどにゃ。オリビアの姿を見てたら、もう我慢できないにゃ!」
そんな仲間たちの姿を眺めながら、エイジは大きく頷いた。
「ああ、もちろんさ! やってみるよ」
美しい聖騎士の体を淡い光が包み込む。
オリビアはその時、自分の体が今までにない程の力に満ち溢れていくのを感じていた。
淡い光を帯びたオリビアの姿を見て、リイムとミイムがエイジの肩の上ではしゃいでいる。
『やったわ、エイジ!』
『オリビア、キラキラです! クラスチェンジしたですか?』
大きな目でエイジを見つめる、ミイム。
『あ、ああ。多分そうなんじゃないかな?』
エイジは少し自信なさげに、オリビアのステータスを確認した。
名前:オリビア
種族:人間
職業:上級聖騎士(パラディン)LV17
HP:950
MP:780
力:421
体力:386
知恵:372
魔力:415
器用さ:381
素早さ:471
幸運:112
スキル:【剣装備】【踏み込み】【袈裟斬り】【サイドステップ】【二段切り】【十字斬り】
ユニークスキル:【聖気纏刃】
魔法:上級治癒魔法【ホーリーヒーリングプラス】【キュアコンディションプラス】【キュアポイズンプラス】【ホーリブレス】
特殊魔法:無し
加護:無し
称号:無し
(上級聖騎士か! オリビアに相応しいクラスだよな。まてよ、このユニークスキルはなんだろう?)
剣技や魔法は見慣れた物の強化版のようだが【聖気纏刃】というスキルが気になるエイジ。
確認してみると。
『聖気纏刃:魔力と闘気を共に高め強烈な聖気となし、それを自らの剣に纏わせて戦うことが可能。高い素質がある聖騎士にのみ可能な秘技。その一撃は強力なアンデッドでさえも消滅させる』
(闘気纏刃に魔力を加えたような技か? いや、ユニークスキルだからな、それだけとは思いえないし。こりゃあ実際に見てみないと分からないな)
今までもオリビアは剣に聖なる魔力を帯びて戦っていたように見えたが、それ以上の力なのだろう。
とエイジは思った。
その時──
「エイジ!!」
ギュッと抱き締められるエイジ。
エメラルドグリーンの美しい髪が、エイジの鼻先をくすぐった。
オリビアの整った顔がエイジの直ぐ側にある。
「お、おい! オリビア」
いつもは冷静なオリビアに抱き締められて、戸惑うエイジ。
だがオリビアはお構いなしだ。
嬉しくて仕方ないのだろう。
「分かるの、自分の中の秘められた力が解き放たれたって。エイジのお蔭よ、これで一緒に行ける! 絶対に足手まといになんかならないって誓うわ、私頑張るから!!」
「はは、オリビアありがとう。もちろん、オリビアが一緒に来てくれるなら心強いさ。なあエリス、リアナ……?」
同意を求めるためにエリスとリアナを見たエイジを、二人はジト目で眺めている。
そしてエリスはツンとそっぽを向いた。
「良かったわね、オリビアが一緒に来てくれて! 嬉しいのはエイジなんじゃないの?」
「ほんと、エイジってすぐデレっとした顔するんだから」
追い打ちをかけるリアナ。
その頬は、可愛らしくぷくっと膨らんでいる。
「ちょ、ちょっと待てって。そんな顔してないだろ? なあアンジェ」
アンジェはジッとエイジの顔を覗き込んで、やはりジト目になる。
「エイジって、格好いい時は凄く格好いいのに。どうしてこうなのかしら?」
「お、おい、アンジェまで……」
エイジは思う。
誰だって、こんなに綺麗な子にいきなり抱き着かれたら、少しぐらいデレっとするものだと。
シェリルが笑いながら言った。
「オリビアが悪いにゃ。オリビアにいきなり抱きつかれたら、誰だってそうなるにゃ」
シェリルにそう言われてようやく冷静になったのか、オリビアはエイジから身を離すとコホンと咳ばらいをした。
そして、チラリとエイジを見つめると、恥ずかしそうに言う。
「嬉しくてつい……ごめんなさい。私、馬鹿みたいね」
騎士として生きてきたオリビアが、あんな風に感情を露にすることは少ない。
エイジたちの前だからこそ、普通の少女のようにふるまってしまったのだろう。
仲間の前だからこそ。
そう感じてエリスたちは顔を見合わせる。
エリスは少し頬を膨らませながらも、そんなオリビアの姿を見て微笑んだ。
彼女の気持ちが分かる気がしたのだ。
王女であることを隠してきた自分も、どこか肩ひじを張って生きてきたのだから。
「仕方ないわね、許してあげる」
エイジに歩み寄るとエリスは、まだ少しだけツンとしながらそう囁いた。
「はは、だから許してもらうようなこと考えてないって」
リイムがそれを見てミイムに言った。
『エイジは絶対エリスの尻にしかれるわよね。ううん、もうしかれてるかも』
『リイム、尻にしかれるってなんですか?』
エイジは咳ばらいをすると。
『リイム、ミイムに変なことを教えるなって。それよりもさオリビアの事、二人のお蔭だ。ありがとな!』
『じゃあ、やっぱり上手くいったのね!』
『みゅぅう、やったです! オリビア嬉しそうです!』
嬉しそうに飛び跳ねる二人。
一方で、ライアンとシェリルがうずうずした顔をしてエイジを見つめている。
「なあエイジ! 俺たちも、クラスチェンジしたいぜ! いいだろ?」
「ふにゃ、迷宮を出てから教会に行けばいいとは思うけどにゃ。オリビアの姿を見てたら、もう我慢できないにゃ!」
そんな仲間たちの姿を眺めながら、エイジは大きく頷いた。
「ああ、もちろんさ! やってみるよ」
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