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連載
312、探索者
「あ、あのね、エイジ」
アンジェは少し不安げにエイジに話しかけた。
エイジは首を傾げると、アンジェに尋ねる。
「どうしたんだよ? 何だかアンジェらしくないな。アンジェのことだから、一番にクラスチェンジして欲しいって言うと思ったのさ」
エイジの言葉に、アンジェは口をとがらせる。
「何よ、エイジの馬鹿! 私そんなに図々しくないんだから」
ラエサルは、アンジェの頭をポンと叩くとエイジに言う。
「みんなが次々に新しい力を芽生えさせていく中で、自分だけが何もなかったらと不安なんだろう?」
図星なのか、アンジェは上目遣いにエイジを見ている。
(確かにアンジェはもうユニークスキルを持ってるからな。そうか、それでしり込みしてたのか)
自分だけ、何も力が芽生えなかったらどうしようと不安なのだろう。
ラエサルはアンジェの肩をポンと叩いて言った。
「お前の才能は俺が一番よく知っている。だからこそ、エイジを手助けするように言ったんだからな」
「ほんとに?」
大きな瞳で自分を見上げる娘の頭を、父は優しく撫でた。
「ああ、お前は俺の娘なんだろう?」
「うん!」
ラエサルの言葉にアンジェは嬉しそうに頷くと、少し恥ずかしそうにエイジの前に進み出た。
「ごめんね、エイジ。覚悟は出来たわ! 始めて頂戴」
「ああ、アンジェ!」
(やっぱり、アンジェにとってはラエサルさんは特別なんだな)
とエイジは思う。
そんな彼の前にひざまずくアンジェ。
アンジェの額に右手を当てると、エイジは意識を集中していく。
儀式の言葉を紡ぎながら、彼女に眠る何かを感じるように心がけた。
今までとは違う感覚を右手から感じる。
エイジは問いかける。
「汝、アンジェは己の中に秘められた力の解放を望むか?」
「はい、エイジ様、望みます」
エイジは頷くと宣言した。
「それでは、我が女神メルティの名において、そなたの力を開放しよう!」
同時にひざまずくアンジェの体もピクンと震えた。
(何? この感覚)
自分の中の何かが大きく変わっていく感覚。
少し怯えたように、アンジェは体を震わせた。
長い吐息を吐くダークエルフの少女。
そのままよろけるアンジェを、エイジはそっと支えた。
そして思う。
(何だ、今までとは少し違う感覚だった)
慌ててアンジェのステータスを確認するエイジ。
名前:アンジェ
種族:ダークエルフ
職業:シーカー(上級職)LV1
HP:950
MP:970
力:412
体力:386
知恵:472
魔力:485
器用さ:382
素早さ:437
幸運:111
スキル:【剣装備】【踏み込み】【サイドステップ】【デュアルエッジ】【剣速上昇】【電光石火】【索敵】【罠感知】【開錠】
ユニークスキル:【魔闘幻舞】
魔法:無し
特殊魔法:【アクセル】【スティール】
加護:無し
称号:無し
(これは……)
思わずエイジは再度アンジェのステータスを確認する。
やっぱり、とエイジは思った。
(職業自体が変ってる。上級シーフじゃなくてシーカーか……)
それにともなって、以前アンジェのステータスを確認した時は見られなかったスキルもいくつか増えていた。
エイジは、まずはシーカーという職を確認する。
『シーカー:探索者。戦闘能力と探索能力に高い素養を持った者のみがクラスチェンジ可能。その戦闘術はまさに変幻自在で華麗である。迷宮の中では特にその異才ぶりを発揮する』
そしてシーカー特有のスキルが【デュアルエッジ】【剣速上昇】【電光石火】だ。
『デュアルエッジ:二刀流で戦う際の技量を高める』
『剣速上昇:剣やナイフを扱う速度が上昇する』
『電光石火:身のこなしの速度全般が向上。その速さはシーカーとしてのレベルと使用者の集中力に依存する』
華麗で変幻自在な戦いぶりを見せるアンジェにとっては、このクラスチェンジは大きいだろう。
アンジェ自身も喜びを隠せない様子だ。
だが、それはただシーカーになったからではない。
もう一つ重要な理由がある。
(アンジェにとっては、この職になれたことは特別な意味があるだろうな)
エイジはそう思いながら、アンジェを見つめていた。
アンジェは少し不安げにエイジに話しかけた。
エイジは首を傾げると、アンジェに尋ねる。
「どうしたんだよ? 何だかアンジェらしくないな。アンジェのことだから、一番にクラスチェンジして欲しいって言うと思ったのさ」
エイジの言葉に、アンジェは口をとがらせる。
「何よ、エイジの馬鹿! 私そんなに図々しくないんだから」
ラエサルは、アンジェの頭をポンと叩くとエイジに言う。
「みんなが次々に新しい力を芽生えさせていく中で、自分だけが何もなかったらと不安なんだろう?」
図星なのか、アンジェは上目遣いにエイジを見ている。
(確かにアンジェはもうユニークスキルを持ってるからな。そうか、それでしり込みしてたのか)
自分だけ、何も力が芽生えなかったらどうしようと不安なのだろう。
ラエサルはアンジェの肩をポンと叩いて言った。
「お前の才能は俺が一番よく知っている。だからこそ、エイジを手助けするように言ったんだからな」
「ほんとに?」
大きな瞳で自分を見上げる娘の頭を、父は優しく撫でた。
「ああ、お前は俺の娘なんだろう?」
「うん!」
ラエサルの言葉にアンジェは嬉しそうに頷くと、少し恥ずかしそうにエイジの前に進み出た。
「ごめんね、エイジ。覚悟は出来たわ! 始めて頂戴」
「ああ、アンジェ!」
(やっぱり、アンジェにとってはラエサルさんは特別なんだな)
とエイジは思う。
そんな彼の前にひざまずくアンジェ。
アンジェの額に右手を当てると、エイジは意識を集中していく。
儀式の言葉を紡ぎながら、彼女に眠る何かを感じるように心がけた。
今までとは違う感覚を右手から感じる。
エイジは問いかける。
「汝、アンジェは己の中に秘められた力の解放を望むか?」
「はい、エイジ様、望みます」
エイジは頷くと宣言した。
「それでは、我が女神メルティの名において、そなたの力を開放しよう!」
同時にひざまずくアンジェの体もピクンと震えた。
(何? この感覚)
自分の中の何かが大きく変わっていく感覚。
少し怯えたように、アンジェは体を震わせた。
長い吐息を吐くダークエルフの少女。
そのままよろけるアンジェを、エイジはそっと支えた。
そして思う。
(何だ、今までとは少し違う感覚だった)
慌ててアンジェのステータスを確認するエイジ。
名前:アンジェ
種族:ダークエルフ
職業:シーカー(上級職)LV1
HP:950
MP:970
力:412
体力:386
知恵:472
魔力:485
器用さ:382
素早さ:437
幸運:111
スキル:【剣装備】【踏み込み】【サイドステップ】【デュアルエッジ】【剣速上昇】【電光石火】【索敵】【罠感知】【開錠】
ユニークスキル:【魔闘幻舞】
魔法:無し
特殊魔法:【アクセル】【スティール】
加護:無し
称号:無し
(これは……)
思わずエイジは再度アンジェのステータスを確認する。
やっぱり、とエイジは思った。
(職業自体が変ってる。上級シーフじゃなくてシーカーか……)
それにともなって、以前アンジェのステータスを確認した時は見られなかったスキルもいくつか増えていた。
エイジは、まずはシーカーという職を確認する。
『シーカー:探索者。戦闘能力と探索能力に高い素養を持った者のみがクラスチェンジ可能。その戦闘術はまさに変幻自在で華麗である。迷宮の中では特にその異才ぶりを発揮する』
そしてシーカー特有のスキルが【デュアルエッジ】【剣速上昇】【電光石火】だ。
『デュアルエッジ:二刀流で戦う際の技量を高める』
『剣速上昇:剣やナイフを扱う速度が上昇する』
『電光石火:身のこなしの速度全般が向上。その速さはシーカーとしてのレベルと使用者の集中力に依存する』
華麗で変幻自在な戦いぶりを見せるアンジェにとっては、このクラスチェンジは大きいだろう。
アンジェ自身も喜びを隠せない様子だ。
だが、それはただシーカーになったからではない。
もう一つ重要な理由がある。
(アンジェにとっては、この職になれたことは特別な意味があるだろうな)
エイジはそう思いながら、アンジェを見つめていた。
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