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227、ゲートの奥へ
「さて、試合のけりもついたんだ。そろそろ討伐隊として迷宮に向かってもらうとしようか」
エリクはジーナの言葉に頷くと。
「ええ、そうですね。エイジ君たちも用意はいいかな?」
「エイジで良いですよ、エリクさん」
俺の言葉にエリクさんは頭を掻くと。
「そうだな、これから一緒に行動するんだ。よろしく頼むよ、エイジ、みんな」
アンジェは大きく頷いた。
「もちろんよ!」
エリスとリアナもそれに続く。
「楽しみだわ」
「ええ、私も頑張るわ!」
ライアンが大槍を頭の上で見事に一回転させる。
そして大仰にポーズを決めて、エリスたちに宣言した。
「このライアン様がいるんだ、三人ともいざとなったら俺が守ってやるぜ!」
「よく言うにゃ。さっきエイジに負けてたくせににゃ」
シェリルのその言葉に、エリスたちは顔を見合わせて笑う。
「シェリル、てめえ! あれは殆ど引き分けだろうが! なあ、エイジ?」
「はは、まあそうだな。ライアン」
確かに紙一重の勝負だった、とエイジは思う。
使い手によっては、槍という武器の攻撃力の高さは凄まじいことを知るいい機会だった。
戦う間合い次第では、相当有効な武器だ。
アンジェは、ライアンの言葉にツンとした顔で答える。
「男らしくないわよ。勝負は勝負でしょう?」
「ちぇ、可愛い顔してるくせに、厳しいな」
どうやら、ライアンやシェリルとは皆打ち解け合えたようだ。
ジーナはその隙にエイジにそっと耳打ちをした。
「ここでお別れだエイジ。私が同行したらお姫様たちが望むような冒険にならないからね。私はルイーナと警備隊の内部で、白王の薔薇について情報を探ってみるよ。エイジあんたは警備隊が同行する今の内に、上げられるだけレベルを上げてきな。仕事が終わったら、エリクたちと一緒に警備隊の事務所に来な。そこで落ち合おう」
「ありがとうございます、ジーナさん」
ジーナはその後で。
「それじゃあ私は行くよ。ライアン、シェリル、オリビアやエイジたちと一緒に、討伐隊の任務しっかり果たしてきな」
「分かったぜ隊長、俺に任せとけ!」
「ジーナ隊長、任せるにゃ!」
気取らない警備隊長は、若い隊員からも人気のようだ。
ジーナは頷くとエリクの肩に手を置いた。
「これだけのメンバーだ、心配はないと思うけどね。頼んだよ、エリク」
「はい、ジーナ隊長。お任せください」
ブロンドの女剣士はそう言うと、踵を返して歩いていく。
エイジたちは、エリクに促されて迷宮の入り口にあるゲートの一つに向かった。
そこは、数名の警備隊員によって封鎖されているのが分かる。
リアナはそれを見て、ライアンに尋ねる。
「このゲートは封鎖されているのね、ライアン」
「ああ、俺たち討伐隊の仕事が終わるまでは、ここは使えないようにしてあるのさ」
ゲートはルイーナの壁と同じ、不思議な石材で作られている。
その先に見える迷宮の入り口とは石の材質が違うのが分かった。
迷宮に繋がる部分で、オリビアが壁を背に立っている。
シェリルが駆け寄ると、少し気を使ったような声でオリビアに話しかけた。
「オリビア……一緒に行くにゃ」
「ええ、行きましょう、シェリル」
相変わらずエイジたちには一言もない。
それを見て、エリスやアンジェはまた不満そうな顔をした。
「何、あの態度?」
「ほんと、澄ましちゃってさ。エイジ、悪いけどオリビアとは上手くいきそうもないわ」
それを聞いて、エイジはふぅと溜め息をつく。
「まあそう言うなって。仕事は仕事だ、頑張ろうぜ!」
エリスたちは、エイジの言葉に大きく頷いた。
「ええ、そうね。頑張りましょう! エイジ」
「何だかドキドキしてきたわ」
「何よリアナ、ワクワクじゃないの?」
リアナが杖をしっかりと握りながら、アンジェに答えた。
「だって、まさかこんなに早く迷宮の奥に進むなんて思わなかったもの」
ゲートから迷宮の中に足を踏み入れる一行。
エリスは経験を共有できるように、エクスぺリエンティアでパーティを構成する。
「アンジェが加わって、初めての四人パーティね」
エリスの言葉にエイジたちは頷いた。
リアナもホーリーブレスを唱えて、皆のステータスが一時的に向上する。
エイジたちが入ったゲートはいくつかあるゲートの中でも大きめなものだった、それだけに通路自体が結構広い。
それはある意味危険と言えるかもしれない、とエイジは思った。
(これだけ通路が通路が広いってことは、敵に回り込まれる可能性もあるってことだからな)
つい新しいフィールドに来ると、MMOの感覚で戦い方を考えてしまうエイジ。
自然に、複数の敵が現れた時の戦術を頭に思い浮かべる。
それはある意味エイジの強みともいえるだろう。
少し歩くと左右に枝分かれする通路。
エリクやライアンたちは、それを慣れた様子で右に曲がる。
さらに暫く歩くと、アンジェの表情が変わった。
念のために使った【索敵】のスキルに魔物の気配を感じたからだ。
「みんな、気を付けて。魔物の気配を感じるわ、それも一匹じゃない……こちらに来るわよ!!」
エリクはジーナの言葉に頷くと。
「ええ、そうですね。エイジ君たちも用意はいいかな?」
「エイジで良いですよ、エリクさん」
俺の言葉にエリクさんは頭を掻くと。
「そうだな、これから一緒に行動するんだ。よろしく頼むよ、エイジ、みんな」
アンジェは大きく頷いた。
「もちろんよ!」
エリスとリアナもそれに続く。
「楽しみだわ」
「ええ、私も頑張るわ!」
ライアンが大槍を頭の上で見事に一回転させる。
そして大仰にポーズを決めて、エリスたちに宣言した。
「このライアン様がいるんだ、三人ともいざとなったら俺が守ってやるぜ!」
「よく言うにゃ。さっきエイジに負けてたくせににゃ」
シェリルのその言葉に、エリスたちは顔を見合わせて笑う。
「シェリル、てめえ! あれは殆ど引き分けだろうが! なあ、エイジ?」
「はは、まあそうだな。ライアン」
確かに紙一重の勝負だった、とエイジは思う。
使い手によっては、槍という武器の攻撃力の高さは凄まじいことを知るいい機会だった。
戦う間合い次第では、相当有効な武器だ。
アンジェは、ライアンの言葉にツンとした顔で答える。
「男らしくないわよ。勝負は勝負でしょう?」
「ちぇ、可愛い顔してるくせに、厳しいな」
どうやら、ライアンやシェリルとは皆打ち解け合えたようだ。
ジーナはその隙にエイジにそっと耳打ちをした。
「ここでお別れだエイジ。私が同行したらお姫様たちが望むような冒険にならないからね。私はルイーナと警備隊の内部で、白王の薔薇について情報を探ってみるよ。エイジあんたは警備隊が同行する今の内に、上げられるだけレベルを上げてきな。仕事が終わったら、エリクたちと一緒に警備隊の事務所に来な。そこで落ち合おう」
「ありがとうございます、ジーナさん」
ジーナはその後で。
「それじゃあ私は行くよ。ライアン、シェリル、オリビアやエイジたちと一緒に、討伐隊の任務しっかり果たしてきな」
「分かったぜ隊長、俺に任せとけ!」
「ジーナ隊長、任せるにゃ!」
気取らない警備隊長は、若い隊員からも人気のようだ。
ジーナは頷くとエリクの肩に手を置いた。
「これだけのメンバーだ、心配はないと思うけどね。頼んだよ、エリク」
「はい、ジーナ隊長。お任せください」
ブロンドの女剣士はそう言うと、踵を返して歩いていく。
エイジたちは、エリクに促されて迷宮の入り口にあるゲートの一つに向かった。
そこは、数名の警備隊員によって封鎖されているのが分かる。
リアナはそれを見て、ライアンに尋ねる。
「このゲートは封鎖されているのね、ライアン」
「ああ、俺たち討伐隊の仕事が終わるまでは、ここは使えないようにしてあるのさ」
ゲートはルイーナの壁と同じ、不思議な石材で作られている。
その先に見える迷宮の入り口とは石の材質が違うのが分かった。
迷宮に繋がる部分で、オリビアが壁を背に立っている。
シェリルが駆け寄ると、少し気を使ったような声でオリビアに話しかけた。
「オリビア……一緒に行くにゃ」
「ええ、行きましょう、シェリル」
相変わらずエイジたちには一言もない。
それを見て、エリスやアンジェはまた不満そうな顔をした。
「何、あの態度?」
「ほんと、澄ましちゃってさ。エイジ、悪いけどオリビアとは上手くいきそうもないわ」
それを聞いて、エイジはふぅと溜め息をつく。
「まあそう言うなって。仕事は仕事だ、頑張ろうぜ!」
エリスたちは、エイジの言葉に大きく頷いた。
「ええ、そうね。頑張りましょう! エイジ」
「何だかドキドキしてきたわ」
「何よリアナ、ワクワクじゃないの?」
リアナが杖をしっかりと握りながら、アンジェに答えた。
「だって、まさかこんなに早く迷宮の奥に進むなんて思わなかったもの」
ゲートから迷宮の中に足を踏み入れる一行。
エリスは経験を共有できるように、エクスぺリエンティアでパーティを構成する。
「アンジェが加わって、初めての四人パーティね」
エリスの言葉にエイジたちは頷いた。
リアナもホーリーブレスを唱えて、皆のステータスが一時的に向上する。
エイジたちが入ったゲートはいくつかあるゲートの中でも大きめなものだった、それだけに通路自体が結構広い。
それはある意味危険と言えるかもしれない、とエイジは思った。
(これだけ通路が通路が広いってことは、敵に回り込まれる可能性もあるってことだからな)
つい新しいフィールドに来ると、MMOの感覚で戦い方を考えてしまうエイジ。
自然に、複数の敵が現れた時の戦術を頭に思い浮かべる。
それはある意味エイジの強みともいえるだろう。
少し歩くと左右に枝分かれする通路。
エリクやライアンたちは、それを慣れた様子で右に曲がる。
さらに暫く歩くと、アンジェの表情が変わった。
念のために使った【索敵】のスキルに魔物の気配を感じたからだ。
「みんな、気を付けて。魔物の気配を感じるわ、それも一匹じゃない……こちらに来るわよ!!」
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