私の理想の異世界チート

２２３．着替え

暫く寝室で気分を落ち着け、涙も漸く止まったので、エドと２人 食堂の方へ行く事にしました。

今日は仕事は休んで、ずっと片時も離れず、望結と一緒に居たいと言ってくれたエド……

嬉しかったのでお礼を言って、まあ まずは…着替えないと、何も出来ないよねとなり……

歩けると言ったのに、お姫様抱っこで衣装部屋まで連れて来てくれました。

ここからは自分で用意するからと、エドを衣装部屋から追い出し、今日のワンピースドレスを選びます。

今日は甘めの気分なので、薄いピンク色のフィシュテールのワンピースドレスで、スカート丈は１番短い所で膝丈で、１番長い所が足首の５cm上です。

今日も相当なキスマークが着けられているのを、エドを追い出す時に確認済みなので、薄いオーガンジーの５分丈の袖の物をチョイス！

着て見れば…胸の上と肩も薄いオーガンジーだけど、意外と透けない仕様になっていて、所々薄紅色の花の刺繍が、赤いキスマークを誤魔化してくれています。

ウエスト部分には、同色の薄いピンク色の大き目のリボンが、腰のクビレを強調させていて、フィシュテールのスカートは、フワフワと生地が重なり揺れている。

昔 何処かで見た、熱帯魚の〈ベタ〉の尾ヒレの様に優雅に揺れ、歩くのがとても楽しみなドレスだと思いました。

今日は 宝飾品も自分で選んでみようかなと思い立ち、宝飾品の詰まった収納棚を開ける……

数段色の薄い宝飾品の棚を開けたり閉めたり…
その中にあった、華奢な金色の枝に白色の花と透明な葉を模して造られた宝飾品に目が止まる。

その宝飾品のセットは、ブレスレットとイヤリングと髪飾りのセットだった。

ちょうど今日選んだワンピースドレスが、首元まである、オーガンジーの生地の物なので、ネックレスがない方が絡んだりしなさそうで、この宝飾品のセットは、相性が良さそうだ。

早速 ブレスレットとイヤリングを着けて、鏡の前に立つ。

とてもかわいい♫


妊娠が分かったばかりなので、ヒールの無いペタンコの靴先が丸いパンプスをチョイス！色は宝飾品と合わせる様に、白色のモノを選んだ。

髪を結って貰う為に、入口近くに有るベルを鳴らす。

チリリリリリンッ…
寝室のベルとは違う音がした。

衣装部屋の外で、モニカとエドの話す声が聞こえ…

コンコンコンコンッ

「はーい！どうぞ。」

ガチャッ……パタンッ…

「ミユ様 おはようございます。
お呼びでしょうか？」

「モニカ おはよう♪
えっと、髪の毛を結って貰えるかな？！」

「畏まりました。　では、こちらに…」