可愛かった弟は私への恋心を拗らせてインキュバスになってしまいました〜弟の甘い責めで快楽堕ち

べーこ

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番外編

弟淫魔とバレンタインとお仕置き(後編)

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「チョコレートありがとう。嬉しいよ。でも、ハズレ。俺が欲しかったのはコレじゃない」

 バレンタイン当日、購入したチョコレートを持って綾人のアパートにお邪魔した。
 そして私は自信満々に綾人にチョコレートを渡した。
 お値段3000円超えのこのチョコレート。有名な人気ショコラ店のものだ。
 だけど綾人は笑顔で違うと否定したのだ。 私の3000円と悩んだ時間は報われなかった。

「ええっ! そんな。すっごく悩んだのに。綾人の欲しかったチョコレートって何⁉︎ 答え教えてくれてもいいじゃん」
「そうだね。答え合わせをしようか。ねえすず、俺が中3の時の冬の事を覚えている?」

 綾人が少しだけ寂しそうな顔で問いかけてくる。いつもの自信に満ちた声じゃなくて静かにゆっくりとした問いかけだ。

「綾人が中3の時……。もしかしてっ!」

 綾人が中3の冬、綾人は高校受験を控えていた。
 道内でもトップクラスの成績を誇る綾人はどこの学校でも余裕で受かるだけの学力がありながらも真面目に勉強をしていた。
 その時期は綾人は自室に篭っているか近所の図書館で勉強しているかのどちらかだった。

 私よりも頭いいのに、私よりもずっと頑張っている綾人を労おうとある物を用意した。
 綾人が休憩にリビングへと降りてくる時間を見計らってホットチョコレートを用意した。
 勉強は頭を使うから甘いものを摂取して糖分を取るといいって聞いたことがあるから用意した。

 綾人が疲れた様子でリビングに降りてきた。

「綾人、お疲れ様。よかったらコレ飲んで」

 テーブルの上にホットチョコレートを置く。市販品のチョコレートを牛乳で溶かしただけの特別でもなんでもない普通のホットチョコレートだ。
 綾人の表情がぱあっと明るくなる。花が咲いたような幼い笑顔を見ると用意した甲斐があったものだ。

「姉ちゃんありがとう。嬉しい」

 綾人は椅子に座ってマグカップに口付ける。

「あつっ。でも美味いよ。疲れた体に染み渡る。姉ちゃんにしては気が利くじゃん」

 綾人はホットチョコレートを飲み終わると最後に私の方へ振り向く。

「姉ちゃん、本当にありがとう。ごちそうさま」

 そう言って綾人は自室へと戻っていた。


「思い出した? テスト近い時や受験勉強忙しい時にすずはいつもホットチョコレートを用意してくれたよね」
「そういえばあったね。綾人に言われるまで全然覚えてなかったよ。もしかしてこないだ用意してくれたホットチョコレートってもしかしてヒントだったの!?」
「ヒントも何も答えそのもののつもりだった。だけどすずは全く気がつかなかったみたいだけど。そういうところは本当ムカつく」

 綾人は綺麗な形の目をつりあげて拗ねた口調になる。
 綾人に言われるまで何も覚えていない私にも落ち度がある。

「可愛い弟の気持ちが全然わからなかった姉ちゃんにはお仕置きだね。約束はしっかりと守ってもらうよ」

 綾人がそういうと甘い香りが部屋に充満する。バニラのような上品で甘く重たい香りが漂う。この香りの正体は淫魔である綾人のフェロモンだ。
 この香りを吸うと否応が無しに発情させられて感度を上げられてしまう。要するに媚薬である。
 綾人は私と交わる度に淫魔としての力を強めていていつの間にかこんな風にフェロモンを操れるようになっていた。
 綾人は淫魔の姿に変身していた。
 ファンタジーとかに出てくる悪魔と同じように黒いコウモリのような皮膜の羽根、側頭部に生えた一対の角に、先端が鏃のような形をした黒い尻尾が生えている。
 目の色も鮮やかなエメラルドグリーンへと変化していた。

「綾人、お仕置きは嫌。コスメもいらないし、ツイッチのソフトもいらない。ホットチョコレートなら今から用意する。お願いお仕置きはやだ」

 最後の悪あがきで綾人に懇願する。
 綾人のお仕置きは甘くて苦しい。頭が焼き切れるほどの快楽を無理やり注ぎ込まれ、私には受け止めきれないくらいの重たい愛を綾人はぶつけてくる。

「だーめ♡最初に約束したでしょ。お仕置きはやめないよ。でもすずが試行錯誤してチョコレート用意してくれたのは嬉しかったからホワイトデーは欲しいものなんでもあげる」

 綾人の言葉に絶望して力が抜ける。
 フェロモンが効いてきたのか、全身が火照り始める。そして股間からじわっと愛液が垂れ始めた。
 綾人はゆっくりと私に近づくとお姫様抱っこをする。
 綾人に触れられている部分は甘い痺れを感じる。弱い電流を身体に直接流し込まれているような感じだ。

 綾人によってベッドへと押し倒される。

「お仕置きだから今日は拘束もするね」

 綾人が指をパチンと鳴らすと淡いピンク色のリボンが四肢に巻きつく。リボンは両手首と両足首にそれぞれ巻きついて身動きが出来なくなる。

「綾人やだっ! リボン解いてよ!」

 かわいらしい蝶結びで簡単に解けそうなのに私がいくら暴れてもリボンは解けない。

「だめ♡こうしてみるとすずがプレゼントみたいで最高♡」

 綾人は恍惚とした目で舌舐めずりをする。
 緑色の瞳はギラギラと光りを放っていて、獲物を狙う獣のようだ。
 淡い色の唇は僅かに開き興奮で呼吸が乱れている。
 こうなった綾人は止まらない。気の済むまで私を犯し、自分のものだと刻みつけようとする。

 綾人は私が用意したチョコレートのラッピングをおもむろに開ける。箱の中にある宝石のようなツヤツヤのチョコレートを細長い指で1つ摘む。
 そしてそれをゆっくりと口へと運んだかと思うと私の唇に綾人は唇を重ねる。
 口移しでチョコを食べさせられている。綾人の口内で溶かされたチョコレートが唾液と共に注ぎ込まれる。
 くちゅっ、ちゅぱっと水音を立てながら綾人は濃厚なキスで責めてくる。
 身体を拘束されて、なんの抵抗もできない私は綾人の好きになされるままだった。

「すずのチョコレート美味しい♡」

 綾人は唇についたチョコを舌で舐めとる。淫魔に生まれ変わったから綾人はやたらと色っぽい仕草をするようになった。
 そして私の唇についたチョコレートも長い舌で舐めとる。

「綾人。はぁはぁ」

 綾人の激しくも濃厚なキスで呼吸が乱れ心臓がバクバクしている。

「まだキスしかしてないのにこんなに乱れたら身体もたないよ」

 綾人は私に近づいて洋服を脱がしていく。
 シャツのボタンに手をかけて綾人は1つ1つ丁寧にボタンを外していく。
 手首は縛られているのでシャツは完全には脱げておらず前を寛げた状態だ。ブラジャーが完全に露出している。
 さらにスカートは脱がされてしまう。
 今の私の格好は下半身はショーツ1枚で上半身はボタン全開のシャツにブラジャーととんでもない格好だ。
 綾人に前に刻まれた淫紋が下腹部で桃色の光を放っている。

「綾人っ、やだ」
「すず、パンツにエッチなシミできてる。お仕置き期待してるの? ドMだね♡」

 綾人は私の耳元に息を吹き込む。それだけで気持ち良くて全身を震わせてしまう。

「すずってさ、弟と繋がるのはだめとかって言うけど、俺に責められるといっつもおまんことろとろにして気持ちよくなっちゃうよね。今だって俺がつけた淫紋光らせて発情してる。姉ちゃん失格だね♡」
「うっ。ううう。綾人酷い」

 耳元で行われる綾人の言葉攻めに涙が溢れそうになる。
 弟である綾人と身体の関係を持ってはいけないとはわかっているのにいつも快楽に屈服してしまう。

「今日はお仕置きだから焦らしプレイだよ」

 綾人はベッドに腰掛けて尻尾を私の胸に伸ばす。ブラジャー越しに尻尾の先端でで私の乳輪をなぞる。
 綾人の尻尾は弾力のある不思議な触感をしている。尻尾はゆっくりと蠢き、私のイイ所を刺激する。
 だけど肝心の1番イイ所だけはワザと外されている。

「んっ、あぁっ」

 ブラジャー越しにでも乳首が勃起しているのがわかる。それでも綾人の尻尾は決して乳首には触ってくれない。

「気持ち良くなってきた?」

 綾人は空いている手で私の淫紋をゆっくりと撫でる。
 綾人に刻まれたアザは性感帯になっており撫でられただけで電流が流れるような快感に襲われる。

「やだっ!アザはやめてっ!はぁっんっっ!おまたじゅくじゅくしちゃう」

 ショーツがぐちょぐちょになり違和感がある。

「淫魔の手でお腹を、尻尾でおっぱい撫でられてクセになるでしょ? でもまだまだイかせてあげない。だってお仕置きだからね」

 綾人は唇に弧を描いて妖艶に微笑む。その姿はまさしく悪魔だ。
 それから綾人の尻尾による胸への愛撫と淫紋責めは30分続いた。

 30分もすると私の全身はそれこそジャムのように快楽でグズグズのドロドロだった。
 そしてショーツをいつの間にか脱がされて下半身は何もつけていない状態だ。

「すずの身体、ほのかにピンクに色づいてとっても美味しそう。そろそろ乳首を食べさせてね♡」

 綾人は片手でブラジャーのホックを外してズラす。そして私の乳首を口内に咥え込んだ。

「あっっっああああああ♡♡」

 綾人に乳首を咥えられた瞬間に絶頂を迎えてしまう。
 淫紋愛撫と胸の周辺を焦らし責めされていた事で蓄積されていた快感が一気に解き放たれたのだ。
 ふわふわと天にも昇るような強烈な快感が駆け巡る。
 だけど綾人は容赦なく口腔内で私の乳首をコロコロと舌で転がす。
 綾人の器用な舌遣いに私はただただ翻弄される。

「ああんっ、乳首気持ちいいのっ♡コロコロさいこう♡♡」

 私の乱れように満足げな笑みを浮かべた綾人は咥え込んでいない方の乳頭を指で刺激する。
 舌とはまた違う刺激に私は身体をビクビクと痙攣させて快感を貪る。
 舌と指による甘くもいやらしい責めによって理性はチョコレートのように甘く蕩けきっていた。
 綾人の口から乳首が解放される。綾人の唾液をまとった赤く勃起したそれはぬらぬらと光り、とてもいやらしい。

「すーず♡誰がイッていいって言った? 乳首咥えられただけでイクなんて淫乱だね♡♡でも俺はそんなすずが大好きだよ♡快楽を本能のままに貪る姿は淫魔の伴侶には相応しいよ」

 綾人の目はいやらしく細められ、悪魔に相応しい笑みを浮かべている。

「だって気持ちいの勝手にくるんだもん」
「すぐに絶頂しちゃう我慢できないすずは俺からのプレゼントあげる♡」

 綾人は私の下腹部に手を当てる。下腹部に刻まれた淫紋は一瞬だけ赤く発光した。

「綾人何したの?」
「これですずは俺が許可するまでは何をしてもイケなくなったんだよ。いっぱい我慢して。その後で溺れて溶けて狂うだけの快感をあげる。俺だけでしかイケないようにたっぷり可愛がってあげる」

 綾人は愛おしそうに淫紋を舐め上げる。

「あっあああん♡♡」
「すずったらエッチな汁ずっと溢してるね。はしたなく蜜を溢すそこは後でね♡まずは大きくぷっくりと膨らんでいるクリから責めてあげるね」

 綾人はいつのまにか手に小さなチョコレートシロップのボトルを持っていた。
 そして蓋を開けてシロップを私のクリトリスに垂らす。
 チョコレートシロップの香りと綾人のフェロモンの香りが混じり合って甘くて淫らな香りが鼻腔を満たす。

「ひゃっ♡きゃうん♡ムズムズする♡」

 冷蔵庫に入っていたのかシロップは冷たくて、その感覚に身体が震える。

「すず、このチョコシロップは俺の魔法のせいで媚薬入りの魔法のシロップ♡♡拷問にも思える快楽が襲ってくるから覚悟してね♡」

 そして綾人はチョコシロップにコーティングされたクリトリスを唇で挟み、舌でコロコロと転がす。

「ああっああああああ♡♡ひゃああああ♡」

 今まで経験したことの無いほどの強烈な快感に私は絶叫をあげながら身悶える。
 さらに綾人は尻尾の先端で私の秘裂をゆっくりと焦らすようになぞる。それだけで甘い痺れが全身を襲う。

 ペチャ♡ペチャ♡レロレロ♡チュッチュ♡

 股間からあまりにもいやらしい水音が聞こえてくる。そして綾人が私の股間に顔を埋めてクリトリスをしゃぶっている。
 悪夢のような光景のはずなのに快感で何も考えられなくなっている。

「あっあっ♡あっ♡だめぇ、おかしくなるぅ♡♡」

 私は腰を浮かせて身を捩らせる。しかし腰を掴まれており逃げる事は出来ない。
 そしてそれを咎めるように綾人はクリトリスを思い切り吸い上げた。

「ああああああ♡クリ吸わないでええ♡」
「ん~?もう限界かな?じゃあそろそろイキたいよね? でもまだイカせてあげない。だってお仕置きだからね」

 綾人は口を離して顔を上げる。私の淫芽を指で摘んでコリっと捻る。

「ひゃぁぁっっ!!!!!ダメっ!それダメ!」

 普通ならば間違いなく絶頂を迎えている。だけど綾人の奇妙な術で絶頂を封じられているせいでオーガズムを迎えることができない。
 私という小さな器に大きすぎる快楽が無理やり押し込められる。
 手が使えたら間違いなく恥も外聞もなく自慰をして快楽を発散させていた。
 絶頂したいのに絶頂できずに快感を持て余す。

「イキたくてもイケないってどんな気分?」
「綾人お願いイキたい。もう許して」

 堰き止められた快感が苦しくて綾人に懇願する。今私の身体の主導権を握っているのは可愛くて意地悪な淫魔の弟なのだ。

「仕方無いな。俺がこれからいう言葉を言えたらイカせてあげる」

 綾人は私の耳元で囁く。

「むりっ! これは無理! 本当に言わないとだめ?」
「無理なら言わなくてもいいよ。だけど言えないなら絶頂はお預けのままだね」

 綾人は私の秘部を指でくちゅくちゅと焦らすように掻き回す。

「ひゃんっ! 言う! 言うから許してっ!」

 綾人の指の動きが止まる。
 私は恥を忍んで綾人に指示された言葉を言う!

「私は弟の気持ちが分からないのに、弟の手で気持ちよくなっちゃう淫乱女です! 変態女で姉失格です! 身も心も綾人に捧げるからイカせてください!」

 恥ずかしいのと情けないのと何より快感で涙が止まらない。
 プライドを捨てた私の懇願を聞いた綾人は満足げに頷いて指を鳴らす。
 パチンと音がしたと同時に私の下腹部の淫紋が光る。

「すず、これでいくらでもイけるようになったよ。そしてたった今、すずは俺と契約を結んだ。すずは絶頂と引き換えに全てを俺に捧げちゃったんだ。悪魔との約束は契約だよ。おめでとう。これですずは俺のものになったんだ♡嬉しいな♡」

 綾人の尻尾は嬉しそうにハートマークを描いている。
 私は綾人ととんでもない約束をしてしまったようだ。

「えっ? 私どうなるの?」
「契約と言っても大した効果はないよ。すずの身体は俺以外では絶頂できなくて、すずは俺の命令に逆らえないってだけ」

 めちゃくちゃヤバイ契約だった。
 つまり、強制的に綾人の思い通りにされてしまうということだ。

「すずが馬鹿な事をしない限りは何も影響は無いんじゃないかな。それよりもオーガズムを迎えたいでしょ? 最後はコレでイカせてあげる」

 綾人がズボンのジッパーを下ろして下着を寛げる。
 綺麗な顔に似合わないグロテスクなものがボロンと飛び出る。
 デカイし、赤黒くて血管が浮き出ているそれはいつ見ても少し怖い。

「綾人、ダメ。妊娠しちゃう」
「大丈夫だよ。淫魔は排卵も受精もコントロールできるから。それに今日はすずは間違いなく安全日だよ。淫魔になるとそういうのも全部わかるんだ」

 綾人は私の太ももを両手で掴み足を広げる。そしてゆっくりと綾人の欲望は私のナカへ挿入された。

「あああああ。イクううううう♡♡♡イッちゃうっっ♡♡」

 綾人の陰茎が挿入された瞬間、今まで止められていた絶頂が一気に身体中を襲う。
 膣内は綾人の肉棒を貪欲に締め付けて、身体はビクビクと痙攣する。
 口元は開きっぱなしで涎が垂れてしまう。

「すっごい♡ぎゅーってしてビクビクって俺の締め付けてる♡いっぱい我慢すると気持ちいいでしょ?」
「あっっあああああああ♡♡」
「絶頂の余韻からまだ抜けられてないか。すずの快楽のエネルギー美味しい♡♡」

 淫魔の綾人は私が絶頂した時のエネルギーや愛液といったものが食事になるらしい。私の絶頂を感じ取ったのか綾人は嬉しそうな顔をしている。

「じゃあ動くよ」

 綾人はゆっくりと腰を動かし始め、私を突き上げる。
 適当にピストンしているように見えて私のイイ所を正確に刺激してくる。
 皮膚がぶつかり合う音が部屋中に響き渡る。

「ひゃぁっっ!! だめっ!今動かれたらまたイッちゃう!!」
「良いんだよ。もっとイキ狂っておかしくなって。俺に溺れて。すず、愛してる」

 綾人の陰茎は奥まで挿入され、トドメと言わんばかりにディープキスをされる。
 キスをされながら子宮口をグリグリと刺激され、私は連続絶頂を迎える。
 身も心も綾人によってもたらされる快楽に絡め取られる。
 それはまるで私を拘束する鎖のようだ。

「すず、愛してる」
 
 その言葉と同時に綾人は熱くドロドロとした白濁を私のナカへと注ぎ込んだ。
 綾人の愛してるはチョコレートのように甘ったるく、それでいて重苦しい。そして今出したアレのようにドロドロとした感情が込められていた。

 
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