私の、虐げられていた親友の幸せな結婚
女学院に通う、女学生のイリス。
彼女は、親友のシュゼットがいつも妹に持ち物や見せ場を奪われることに怒りつつも、何もできずに悔しい思いをしていた。
だがある日、シュゼットは名門公爵令息に見初められ、婚約する。
「もう、シュゼットが妹や両親に利用されることはない」
安堵したイリスだが、親友の言葉に違和感が残り…………。
彼女は、親友のシュゼットがいつも妹に持ち物や見せ場を奪われることに怒りつつも、何もできずに悔しい思いをしていた。
だがある日、シュゼットは名門公爵令息に見初められ、婚約する。
「もう、シュゼットが妹や両親に利用されることはない」
安堵したイリスだが、親友の言葉に違和感が残り…………。
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面白かったです。
今よくありがちな奪い奪われの表側のものごたりではなく、それぞれの立場の思いや見えているものの裏側がとても丁寧に描かれ、面白い構成でした。
姉妹の格差として、家庭内で構築された抗えない関係性がわかりやすく定石として配置され、友人の格差では無意識に相手への期待が大きく、それぞれに受けていたギブアンドテイクのバランスが崩れた瞬間の虚しさが生々しい。結婚を期に関係が変わるのは当然のことなので、友人関係というものはバランスが取れていることが必須。
誰も間違っていない。
誰もが自分のことを自分が欲しいように認めてほしい。
とてもリアルでした。
シュゼットを真ん中にして描くと、イリスから見たものとは違った関係性が見えそうで面白そうですね。
るるさん、感想ありがとうございます!
正直、シュゼットは深掘りすると闇が深そうなキャラなので、メインにはもってきたくないキャラですね(汗)。
「苛められていたヒロインが王子様と出会って助けられて~」は定番ですが、ヒロインの友達キャラはいつの間にかいなくなっていることがあるので、何があったのだろう? と考えているうちに思いついた話…だったと思います。
伝聞の「味方もなく一人きりだった」の時点では
『周囲からの、憐憫の名を借りた優越感がヒロインにバレてるのか?』と思ったが
単に、受け手が卑屈になってて高評価を正面から受け止められないだけだった
これは友人ではあっても、親友ではないわな
戦う気がない人に必要なのは、応援ではなく庇護だったと。一生子供でいるのかな?
自己評価が変われば「もう、昔からそう言ってたわよ」
「そうね、ごめん」が出来るかもしれないが、その未来は永遠に失われた・・・
votomsさん、感想ありがとうございます!
>「もう、昔からそう言ってたわよ」
>「そうね、ごめん」
この会話は、はっとさせられました。こういう未来もあったかもしれないのに……。
おっしゃるとおり、たぶんシュゼットは一生子供でいたい人だし、そのためには高い自己評価は邪魔だったのかもしれません。
おもしろかったです。
素で「私なんて」って自己肯定感低い人って、実は自分以外に興味ないんだろうな。
「番」みたいな理屈の通らない愛で良かったのかもしれない。この人にとって。で、その人が公子様だったのは、手でのラッキーってことで。
あんまり近くにいたくない人たちだから、正解だと思う。お断りしたこと。
クレサさん、感想ありがとうございます!
受動的なシュゼットにとって、偶然あちらからやって来て、すべてを片づけてくれて、好かれる努力すら必要なかった公子は、まさしく『天の助け』『理想の王子様』だったと思います。
今後もシュゼットは彼に頼って生きていくであろうと考えると、たぶん、距離を置くのが正解ですね。
operahouseさん、感想ありがとうございます!
現実問題、戦う相手が家族なのは大変ですが、それでもたとえば、せっかく学院に通っているのだから身分の高い有力な家柄の友人を作って、その人に妹や親のことを相談したり後ろ楯になってもらう手もあったんですよね。
そういうことをせず、誰かが状況を変えてくれるのをひたすら待つだけなのがシュゼットなのだと思います。
お話はそこまで長くはないのに考えさせられる物語でした。
シュゼットにとっては周りにいた友人達は、自身にとって大事な友達とは思っていなかったという……
読ませて頂いて有難うございました。
hiyoさん、感想ありがとうございます!
「友達ではない」とまでは思っていないけど「友達」はいろんな種類がありますよね……。
とりあえずシュゼットにとっては恋人>>友達だったのだろうな、と思います。
話が良い意味で重くて、考えさせられました。そうですよね。始めから友達じゃなかった…。偶然何気なく見かけて読んだお話でしたけど、読むことができて良かったです。ありがとうございました。
秋桜さん、感想ありがとうございます!
シュゼットも悪気はなかったはずですが、あまりに何を言っても効果がないと、イリス側も「この人に自分の言葉は響かない」⇒「そんなに私はこの人にとって軽い存在なのか」と思えてしまい、それが「友達ではなかった」という結論につながったのだと思います。
「青春の終わり」みたいな寂しさや切なさを目指したのに、予想より重くなってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。
良かったです!!よくある内容だけど目線が変わると全く違うお話になるんだなと感じました。2話とは思えない充実した内容で読み応えがあリました。
電気カーペットさん、感想ありがとうございます!
充実していて良かったです。
>目線が変わると全く違うお話になる
まさに、そこを狙った話でした。