「Noタイトル」

 二〇四八年、その年突如として太平洋は姿を消した。正しくは海は枯れ果て、後に残ったのは海面と同じ高さまで堆積した砂だけだった。それも全ては空から飛来した一つの奇怪な物体が原因とされた。
 海を砂へと変貌させたそれはその場で建造物を構成し、さらには物語に出てくるような、異形のモンスターを各地に放った。
 当然、太平洋に面する日本もその際に大打撃を受けた。現代武器は有効ではあったが、モンスターの種類、数の前では防戦一掃を強いられていた。
 そんな時、人々は生き残るためか魔力に目覚めるものが現れ出した。それによって二十年だった今、砂海の防衛戦を維持している。だが今でも人々はこの時のことを色濃く記憶しており、移行この現象は「転変海砂事変」と言われるようになった。
 
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