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黒幕編

3話

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街では感染症で苦しんでる人が徐々に増えている、ミサキは目を覚まし立ち上がる、この惨状をなんとかしたいという気持ちと無力な自分が情けないという複雑な気持ちを持ちながら苦しむ患者をただ見ているだけだった、ミサキは医師の所に行き一時的に感染症を抑える抗生物質がないか聞いてみた
「そんな都合のいい薬は、いや!あるけど相当リスクがあるぞ」
「どんな副作用でも耐えてみせます!」
「うーん分かった、ミサキ様の覚悟を賭けてみよう」
医師は棚にある魔力で帯びた薬をミサキに与える
「これは緊急有事の時に使う薬だ、一時的に痛みや感覚を無くす処方薬だ、だが副作用は説明しなくても分かるよな?」
「分かってるわ」
そして医師はこう告げる
「我々と看護師だけではこの感染症を治す方法は出来ない、この惨事を解決する方法はあの伝説の僧侶に頼むしない」
「伝説の僧侶?」
「そいつはどんな万病を治す治癒魔法を有していると言われている僧侶だよ」
「なんでそんな僧侶を話すんですか?」
「どんな万病でも治す治癒魔法、それは医療界隈で自作自演を演じて金儲けする拝金主義者の連中に命を狙われる」
「それはそうかもしれないね、その僧侶は何処にいるんですか?」
「噂程度だが、この王国の西側に行って霊峰と言う場所にお菓子な人がいる、そのおかしい人がもしかしたら僧侶なのかもしれないね、ただの予想だよ」
「分かったわ」
ミサキは街の人々を救いたいという想いで無理矢理に身体を動かして霊峰に向かう準備する
(人間の汚物でこんな惨状になるなんて誰が予想できた)
凄く情けなくしょうもない、まさに王国や街全体が黒歴史となった、この噂は隣町の向こうまで広がった、ネーラはこの糞で王国や街を汚し、民衆の名誉と自尊心を傷つけた大罪人だ
「ミサキ様!」
声をかけたのはミサキの使用人である
「旅に出られるのね」
「うん、家の事は任せるわ」
「どうか無理なさらないでください」
「民衆のためには無理をしないといけないの」
そう言って出て行った、ロジャーも病院のベッドの上で目が覚ました、苦しむ患者を見て寝ていられなかった、彼も正義感で患者の為に何かしてあげられる事はないかと思いいろいろ考えたが何も思い浮かばない、ニュースや新聞を見ると王国や街は閉鎖されて外に出られないように動く者がいる、感染症から逃れようと隣町に行こうとした家族が検問にあい、病気を疑われた者は通れなかった、それでも無理に通ろうとすると家族ごと殺された
「私達を病原菌扱いしないで!」
「だめだ!お前達はここから出られない」
「そんな」
訴える声や意見する声がする、そして感染症が治ると薬を売りつける詐欺師が横行して家庭崩壊を起こす者まで現れた、ミサキはそんな惨状を見てなんとかしないといけないと思い、どうやってこの街を出ようかと考えた
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