奏と響

赤坂響はその日、運命と出会った。
世界的な音楽一家赤坂家に生まれ、弱冠15歳にして世界的なコンクールで1位に輝いた響。
しかし高校の入学式に、不良に絡まれていたところを桜子に助けられたのをきっかけに、「少林寺拳法部」に入ることに決める。当然、ケガのリスクを心配した赤坂家、特にヤンデレ妹の奏は大混乱。
武道と音楽、一見全く関係のない二つをめぐる青春群像劇が幕を開ける。

登場人物
赤坂響 
3歳の頃からピアノを習い、中学校3年までコンクールでの優勝を重ね、「21世紀最も注目される逸材」として世界中から注目されていた。しかし高校の入学式の帰り、彼は自分を不良から守ってくれた先輩に刺激されて、ピアノを突然やめて少林寺拳法部に入部することに決める。

赤坂奏
響の妹。中学3年生。幼少期からピアノを続けており、兄同様全国大会で優勝を重ねる。しかし今世紀最高の才能の呼び声高い兄と比較され続けコンプレックスを抱えている。しかし内心常に尊敬し、憧れの存在だったので、突然ピアノをやめると言い出した兄に現在怒りを覚えている。

堀北クラウス
赤坂家の執事。多忙の両親の代わりに兄妹の家事や教育をしている。何とか響をピアノの道に戻そうと試行錯誤している。響からは「頑固じじい」と呼んでいるが、結局いつもクラウスに助けられており、その信頼は厚い。

福留桜子
響を不良から守った先輩。女子。金持ちでモヤシの響からカツアゲをしようとした男子生徒5人を一人でコテンパンに叩きのめした。響から恋愛感情に似た憧れを抱かれていて困っているが、実際部員の定員割れもあるので悩んでいる。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,447 位 / 184,447件 青春 6,508 位 / 6,508件