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4章:偽装結婚を提案されました
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「終わったよ~」
と、声が掛かったのは…体感30分後でした。キルギスさんの手がそっと離された。
「なんでこんな時間かかるんですか」
と、文句を言うけど、にやにや笑う松田さん。ぜったい揶揄う気満々でしょう!?
「んーいやほら、どうせ好きな女性を抱きしめられる状況なら、長い時間したいだろうなって?」
「抱きしめる必要ありました!?」
「すまない、ユカ。嫌だったか?」
うぐ…そんな怒られた小動物みたいな顔しないで。これ以上松田さんを追求できなくなるじゃない。
「嫌じゃないですけど…恥ずかしかったです」
「そうか。それはすまなかった」
すまないとか言いながら、いい笑顔ですね!くっそう。
「まぁまぁ、そんな事より、時間掛ったのは血抜きもしたかったからねぇ。首すっぱりやったからどっくどっく出てたし痙攣とかもするし、流石にいきなりそれ見たら駄目かなって思って。一応はやさしさだよ~?」
「そ、そうですか…」
流れた血は地面を掘って埋めたそうです。それすら魔法でしてしまえる松田さんがすごいのだとキルギスさんは褒める。一応はスプラッタ状態ではないということで見てみましたが…
うん、首は一応つながってるし、血だまりという訳ではないから大丈夫だけど、さっきまで結界にガンガン体当たりしていたウサギがこんな状態というのはちょっと、やっぱり精神的にくるな。いやまあ、わかってはいるんだけど、実際目にするとね…
「解体は…アイテムボックスに入れてしまえば時間停止だし、大きさも考えなくていいからしまっちゃうね。ハンターとして活動する時に食料として使う場合があるなら解体しないとだけど、アイテムボックスあるから必要に迫られた事ないんだよね」
「松田も俺も容量多い方だからな…スキルで持っていたとしても、こちらの人間なら…馬車一台分位と考えていた方がいいな。それより大きい…それこそ家位入るようなものなら、商人になってるだろう」
「たまに商人に向いてないからって、ハンターになってる人もいるけどねぇ」
狩った獲物を大量に持っち運びができるので、こういう大量発生した時にハンター兼荷物持ちとして活躍するのだとか。キルギスさんは、危険なハンターにならなくてもと苦笑してるけど。
「大きな商店の仕入れにくっついていくだけでもいいのにな」
「いやーでも大きな敵を倒したいとか、剣や魔法を使いたいとかあるよ~俺もそうだし。高梨さんはそういうのない?」
「…子供の頃はアニメの魔法少女にあこがれはしましたけど…」
うん、大人…ある程度の年齢になれば、不可能だとわかるしねぇ。
「今なら可能だよ。キルギスさんと一緒にちょっと試してみれば?」
「ハンター資格は誰でも取得できるからな。登録しておこう」
「いえ、でも…ああいうアニメって命までとらないものがほとんどじゃないですか。私が出来るかどうか…」
「あーそっか。でも、野草とか薬草集めとかもあるよ。害獣が出たら転移で逃げてもいいし、キルギスさんと一緒なら害獣の方は任せてもいいとおもうよ」
とんとんと話が進んでしまって、断る口実を探したけれど、見事につぶされました。野草とか薬草集めか…と、悩んでいると、キャンプしながらキャンプ地で採集すればいいと言われる。
うーん、似たような事は日本でもしてたし、それならいいかな。あ。もちろんしっかりキャンプ場受付の人に食べられる野草があるかとかは聞いて、似たような毒草があるなら採集はしなかったわよ。きのこももちろんだけどね。
「一応いろんな野草薬草を採取して経験積むと、鑑定ってスキルが発生することもあるから、あると便利だよ。毒とかも分かるようになるし」
いや、毒が分かるようになってどうするの…まあ、採集するのに毒がある野草の判別がつくのは助かるけどね。
と、声が掛かったのは…体感30分後でした。キルギスさんの手がそっと離された。
「なんでこんな時間かかるんですか」
と、文句を言うけど、にやにや笑う松田さん。ぜったい揶揄う気満々でしょう!?
「んーいやほら、どうせ好きな女性を抱きしめられる状況なら、長い時間したいだろうなって?」
「抱きしめる必要ありました!?」
「すまない、ユカ。嫌だったか?」
うぐ…そんな怒られた小動物みたいな顔しないで。これ以上松田さんを追求できなくなるじゃない。
「嫌じゃないですけど…恥ずかしかったです」
「そうか。それはすまなかった」
すまないとか言いながら、いい笑顔ですね!くっそう。
「まぁまぁ、そんな事より、時間掛ったのは血抜きもしたかったからねぇ。首すっぱりやったからどっくどっく出てたし痙攣とかもするし、流石にいきなりそれ見たら駄目かなって思って。一応はやさしさだよ~?」
「そ、そうですか…」
流れた血は地面を掘って埋めたそうです。それすら魔法でしてしまえる松田さんがすごいのだとキルギスさんは褒める。一応はスプラッタ状態ではないということで見てみましたが…
うん、首は一応つながってるし、血だまりという訳ではないから大丈夫だけど、さっきまで結界にガンガン体当たりしていたウサギがこんな状態というのはちょっと、やっぱり精神的にくるな。いやまあ、わかってはいるんだけど、実際目にするとね…
「解体は…アイテムボックスに入れてしまえば時間停止だし、大きさも考えなくていいからしまっちゃうね。ハンターとして活動する時に食料として使う場合があるなら解体しないとだけど、アイテムボックスあるから必要に迫られた事ないんだよね」
「松田も俺も容量多い方だからな…スキルで持っていたとしても、こちらの人間なら…馬車一台分位と考えていた方がいいな。それより大きい…それこそ家位入るようなものなら、商人になってるだろう」
「たまに商人に向いてないからって、ハンターになってる人もいるけどねぇ」
狩った獲物を大量に持っち運びができるので、こういう大量発生した時にハンター兼荷物持ちとして活躍するのだとか。キルギスさんは、危険なハンターにならなくてもと苦笑してるけど。
「大きな商店の仕入れにくっついていくだけでもいいのにな」
「いやーでも大きな敵を倒したいとか、剣や魔法を使いたいとかあるよ~俺もそうだし。高梨さんはそういうのない?」
「…子供の頃はアニメの魔法少女にあこがれはしましたけど…」
うん、大人…ある程度の年齢になれば、不可能だとわかるしねぇ。
「今なら可能だよ。キルギスさんと一緒にちょっと試してみれば?」
「ハンター資格は誰でも取得できるからな。登録しておこう」
「いえ、でも…ああいうアニメって命までとらないものがほとんどじゃないですか。私が出来るかどうか…」
「あーそっか。でも、野草とか薬草集めとかもあるよ。害獣が出たら転移で逃げてもいいし、キルギスさんと一緒なら害獣の方は任せてもいいとおもうよ」
とんとんと話が進んでしまって、断る口実を探したけれど、見事につぶされました。野草とか薬草集めか…と、悩んでいると、キャンプしながらキャンプ地で採集すればいいと言われる。
うーん、似たような事は日本でもしてたし、それならいいかな。あ。もちろんしっかりキャンプ場受付の人に食べられる野草があるかとかは聞いて、似たような毒草があるなら採集はしなかったわよ。きのこももちろんだけどね。
「一応いろんな野草薬草を採取して経験積むと、鑑定ってスキルが発生することもあるから、あると便利だよ。毒とかも分かるようになるし」
いや、毒が分かるようになってどうするの…まあ、採集するのに毒がある野草の判別がつくのは助かるけどね。
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