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第16話 執事の焦燥
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自分達一家が今は亡きサイガド国の王族の血を引いている――そうシドが聞かされたのはまだ物心ついたばかりの頃のことだ。
大昔のオリーズ家の従者が敵国の王族の赤ん坊を見つけ、かわいいから養子にしたという経緯があまりにも奇想天外で、シドが子供の時分には祖父のでまかせだとよく笑い飛ばしたものだ。
しかし、十歳を過ぎ、失われたはずのサイガドの文字を父や祖父から遊び半分に継承された頃から信じ始める事になった。
シドの祖父――バゼルは生前、四十年近くオリーズ候爵家に仕えた従順なる執事であった。宮仕えである為にほとんど家に帰ることはなかったが、その職は名誉であり恩義であると信じ、何があっても忠誠を怠らぬ姿は莫迦らしさを通り越して尊敬にすら値した。父もシドも、男は従者となってオリーズ候を支えることを生まれた時から教えこまれた。
だが、シドはそれが不満だった。
世が世なら自分達一家は一国を統べる王家のはずである。
ニ百年以上も前の先祖が亡国の王族だからといって、今さら騒いでも詮無いことではあるが、だからといってなぜ自分の運命が、従者となって貴族どもに頭を下げることだけに定められているのか。
ニ百年以上も経っているのだから約定など反故にしてしまえばいいではないか。
しかし、職にあり付けるだけマシなこの時代、十ニ歳を過ぎても特段夢がなかった彼は半ば強制的にオリーズ候親戚筋の屋敷へ奉候に出され、貴族の屋敷をいくつもまわって従僕となり、一応のスキルを身につけて田舎屋敷の屋敷守を任されるまでに昇格して行った。
その数年間の何がどう無為で、どれだけ愚かな時間であったかに気付かされたのは、さらに昇格し、オリーズ候爵家の城の従僕となって城内へ立ち入ることを許されたばかりの、二十ニ歳の秋のことだった。
執事をしていたバゼルを中庭で見かけ、追いかけたは良いが見失い、従僕の身でありながら上級使用人しか入ることの許されない特別な庭へと迷い込んでしまったのだ。
とりどりの花が咲き乱れた中庭の東屋にて、初めてあの白銀の髪の娘を見たときの衝撃を、シドは誰にも語ったことはない。
午後の眩しい日差しの中、薄い帳の中から現れたフィリア候女は彼より六つ下の、しかし随分大人びた目をした少女だった。
その美しさに見とれ、ブーゲンビリアの庭木に隠れて立ち尽くしていたシドに、彼女は気付いて言ったのだ。
――貴方は誰? 分かったわ、騎士でしょう? 私を迎えに来てくださったの――?
その瞬間に何かが始まった。
奇妙な焦燥感に襲われ、従僕服姿で前に出ることができず、気付けばそこから逃げるように立ち去っていた。
使用人の端くれとして何事にも動じぬようにと律してきたはずの己が滑稽なほどさざ波立ち、数日の内に城の従僕という名誉ある立場から退く決意をした。
バゼルからは散々苦言を呈されたが、オリーズ候配下の騎士団学校へ行くことは、決して約定に反することではなかった。
そう――彼は騎士になりたかった。どうせ候爵家に忠誠を誓わねばならぬのなら、使用人より騎士になる方がずっと良いではないか。
子供のうちから仕事に明け暮れていた甲斐あって、鎧を買うだけの余裕はあった。遅咲きといえど騎士階級へ上がって武功を立てられれば出世の道が開ける。駐留が城域なら、運が味方すればあの白銀のフィリアにさえ近付ける可能性もある。あわよくば、であるが。
シドはその日から鍛錬を積んだ。元々、礼儀作法はもちろん、将来要人付きの上級使用人になることを見越して子供の頃から護身術と剣術を学ばされていたことは幸いだった。
この国の首都にある騎士団学校へ入学し、彼は自らの手によって道を切り開きはじめたのだ。騎士としての基本の心得、マナーから、馬術、剣術、集団戦法の授業、他領、同盟国へ出ての合同演習まで、訓練は想像を越えた過酷さであった。
それがどうだ。
入学から三年と五ヶ月後、フィリアの執事であった祖父が急死し、騎士団学校の寮へオリーズ候から通達が来たのだ。
『バゼルの後継者、シド・アイボットを当家専任の執事に任命する』
半年、あと半年で卒業だった。
どんなに運命に抗おうと、先祖の約定は追いかけてきて自分を縛り付けていく。忠誠を誓っている以上、侯爵には逆らえない。
シドが拘束されてから二週間が過ぎた。
あの日、城へ戻ってすぐ、サプラスの通告により城中にシドの罪が知れ渡ると、彼は拘束されて地下牢へ幽閉された。
フィリアを謀り続けた上、惑わせてその身に触れたとされる罪は決して小さくない。
僅かな明り取りの窓が一つだけの冷たい石造りのその場所は書庫に似て薄暗く、我ながら闇に縁のあることだと自嘲するしかなかった。
サプラスから数度の尋問も受けたが、気の迷いだったと自白した通りに結論付けたのか、すぐに詳細を問われることはなくなった。
食事を運んでくる従僕との会話も許されず、外の様子は全く分からない。
フィリアはあの後どうなっただろう。今何を思っているだろう。
婚約発表まで一ヵ月を切った。相手は内定してしまっただろうか。自分にはなんの資格もないと分かっていても、日を追うごとに焦燥感が募っていく。
牢の中で知れたことといえば、例の暴漢に関することだけだ。
一日中することもなく粗末なベッドに横たわっていると、微かに隣の牢から声が漏れ聞こえて来るのだ。耳を傾けて集中しなくては気付けないほど、本当に微かな声だが。
「――なんで、口を割っちまったんだ、そんなことしたらどうなるか分かってるだろうが」
「すまん……取調べが厳しくて……」
「オリーズ家に捕まったらお終いなんだぞ! 仲間を掃討でもされてみろ、俺の娘やお前の子供がどんな目に合うか……!」
二人の男の会話だった。壁を挟んで会話していると思われる一人の声は、聞き覚えのある擦れた甲高い声。街にいたあの暴漢だとすぐに分かった。
「いいか、今やオセ国の首領はニーア王国の傀儡だ……俺たちがなんとかしねぇと、みんなが想像を絶するような酷い目にあわされるんだぞ。まずは、ニーア王国で最も悪名高いオリーズ家を倒す……俺たちはその為にがんばってきたんだ。それさえ叶わねぇなんてことが、あってたまるか!」
壁を殴りつける音と共に、男の声は憤りを隠しきれない調子で吐き出された。
相手は恐らくこの間シドが捕まえた城の侵入者なのだろう。話の内容から、やはりすでにニーア王国に降伏しているオセ国から来た抵抗勢力なのだと確信できた。
オリーズ家が近隣諸国で残虐に猛威を振るっていたのはもうニ百年以上も昔のことだ。
シドのサイガド国もその頃に影も形も残らぬほど消されてしまった。彼は今のオリーズ家が昔とは違うものだと知っているからそれほど恐れを感じないが、内情を知らないよそ者にとって、過去は過去のままなのである。
そんな思い込みによってバゼルが命を落とすに至ったかと思うと、やり場のない怒りがこみ上げてくる。
「お……俺たちはこの後どうなるんだ」
「かっ、考えるな……っ」
言いながら、二人は咽び泣いた。
当然のことながら、フィリアを襲い、バゼルを殺害した暴漢の極刑は免れないだろう。もう一人が口を割ったということは、いずれ彼らの仲間は討伐の憂き目に合うかもしれない。
それもまた新たな火種を生むことになる――そう思うと、自然と溜息が漏れた。
そして正直なところ、シドもどんな刑を言い渡されるのかと身構えていた。少なくともフィリアと顔を合わせぬようにと城を追われ、どこかで何年か牢に入れられるのは間違いない。最悪、城主の機嫌によっては極刑もあり得る話だ。
思えばフィリアの父、オリーズ候は武功によってこの城を継いだ男である。機嫌を損ねれば使用人の命の一つや二つ、なんとも思わないかもしれない。
なんにせよ、フィリアにはもう会うことを許されないだろう。
しかし、今にして思えば自分は運が良かった――と、シドは思う。
渋々執事となって城の内情を知れば知るほど、我ながら浅はかな考えだったと身に染みて分かったのだ。
あのまま騎士団学校にいたとしても、卒業する頃にはフィリアは二十歳を過ぎてしまう。どう転んでも叶わぬ夢だったのだ。本来一生を使用人として過ごすはずだった自分が騎士になるという夢を持ち、あのままでは到底経験できぬようなこと――例えば大勢の学友と共に生活しながら過ごした時間や、同盟国へ出て海を知るなど、三年と五ヶ月間だったが忘れがたい良い経験が財産となった。
結局騎士にはなれなかったが、フィリアと会話できるほどまでに近付くこともできた。
寝返りを打って薄汚れた壁のシミを眺める。
彼女はどうしているだろうか。今、何を想っているだろう。
自分はそれさえ考えてはならない立場だと知ってはいるが、彼女の、自分を待ち続けていたと言ったあの顔を思い出すたびにまた訳の分からない焦燥感が襲い来て、彼は溜まらず身を起こし、立ち上がった。そして牢の中をしきりに歩き回ると再びベッドに腰掛けて項垂れる。未練がましく数え切れないほどそれを繰り返した。
自分はその立場ではない。
何度も何度もそう自分に言い聞かせながら。
大昔のオリーズ家の従者が敵国の王族の赤ん坊を見つけ、かわいいから養子にしたという経緯があまりにも奇想天外で、シドが子供の時分には祖父のでまかせだとよく笑い飛ばしたものだ。
しかし、十歳を過ぎ、失われたはずのサイガドの文字を父や祖父から遊び半分に継承された頃から信じ始める事になった。
シドの祖父――バゼルは生前、四十年近くオリーズ候爵家に仕えた従順なる執事であった。宮仕えである為にほとんど家に帰ることはなかったが、その職は名誉であり恩義であると信じ、何があっても忠誠を怠らぬ姿は莫迦らしさを通り越して尊敬にすら値した。父もシドも、男は従者となってオリーズ候を支えることを生まれた時から教えこまれた。
だが、シドはそれが不満だった。
世が世なら自分達一家は一国を統べる王家のはずである。
ニ百年以上も前の先祖が亡国の王族だからといって、今さら騒いでも詮無いことではあるが、だからといってなぜ自分の運命が、従者となって貴族どもに頭を下げることだけに定められているのか。
ニ百年以上も経っているのだから約定など反故にしてしまえばいいではないか。
しかし、職にあり付けるだけマシなこの時代、十ニ歳を過ぎても特段夢がなかった彼は半ば強制的にオリーズ候親戚筋の屋敷へ奉候に出され、貴族の屋敷をいくつもまわって従僕となり、一応のスキルを身につけて田舎屋敷の屋敷守を任されるまでに昇格して行った。
その数年間の何がどう無為で、どれだけ愚かな時間であったかに気付かされたのは、さらに昇格し、オリーズ候爵家の城の従僕となって城内へ立ち入ることを許されたばかりの、二十ニ歳の秋のことだった。
執事をしていたバゼルを中庭で見かけ、追いかけたは良いが見失い、従僕の身でありながら上級使用人しか入ることの許されない特別な庭へと迷い込んでしまったのだ。
とりどりの花が咲き乱れた中庭の東屋にて、初めてあの白銀の髪の娘を見たときの衝撃を、シドは誰にも語ったことはない。
午後の眩しい日差しの中、薄い帳の中から現れたフィリア候女は彼より六つ下の、しかし随分大人びた目をした少女だった。
その美しさに見とれ、ブーゲンビリアの庭木に隠れて立ち尽くしていたシドに、彼女は気付いて言ったのだ。
――貴方は誰? 分かったわ、騎士でしょう? 私を迎えに来てくださったの――?
その瞬間に何かが始まった。
奇妙な焦燥感に襲われ、従僕服姿で前に出ることができず、気付けばそこから逃げるように立ち去っていた。
使用人の端くれとして何事にも動じぬようにと律してきたはずの己が滑稽なほどさざ波立ち、数日の内に城の従僕という名誉ある立場から退く決意をした。
バゼルからは散々苦言を呈されたが、オリーズ候配下の騎士団学校へ行くことは、決して約定に反することではなかった。
そう――彼は騎士になりたかった。どうせ候爵家に忠誠を誓わねばならぬのなら、使用人より騎士になる方がずっと良いではないか。
子供のうちから仕事に明け暮れていた甲斐あって、鎧を買うだけの余裕はあった。遅咲きといえど騎士階級へ上がって武功を立てられれば出世の道が開ける。駐留が城域なら、運が味方すればあの白銀のフィリアにさえ近付ける可能性もある。あわよくば、であるが。
シドはその日から鍛錬を積んだ。元々、礼儀作法はもちろん、将来要人付きの上級使用人になることを見越して子供の頃から護身術と剣術を学ばされていたことは幸いだった。
この国の首都にある騎士団学校へ入学し、彼は自らの手によって道を切り開きはじめたのだ。騎士としての基本の心得、マナーから、馬術、剣術、集団戦法の授業、他領、同盟国へ出ての合同演習まで、訓練は想像を越えた過酷さであった。
それがどうだ。
入学から三年と五ヶ月後、フィリアの執事であった祖父が急死し、騎士団学校の寮へオリーズ候から通達が来たのだ。
『バゼルの後継者、シド・アイボットを当家専任の執事に任命する』
半年、あと半年で卒業だった。
どんなに運命に抗おうと、先祖の約定は追いかけてきて自分を縛り付けていく。忠誠を誓っている以上、侯爵には逆らえない。
シドが拘束されてから二週間が過ぎた。
あの日、城へ戻ってすぐ、サプラスの通告により城中にシドの罪が知れ渡ると、彼は拘束されて地下牢へ幽閉された。
フィリアを謀り続けた上、惑わせてその身に触れたとされる罪は決して小さくない。
僅かな明り取りの窓が一つだけの冷たい石造りのその場所は書庫に似て薄暗く、我ながら闇に縁のあることだと自嘲するしかなかった。
サプラスから数度の尋問も受けたが、気の迷いだったと自白した通りに結論付けたのか、すぐに詳細を問われることはなくなった。
食事を運んでくる従僕との会話も許されず、外の様子は全く分からない。
フィリアはあの後どうなっただろう。今何を思っているだろう。
婚約発表まで一ヵ月を切った。相手は内定してしまっただろうか。自分にはなんの資格もないと分かっていても、日を追うごとに焦燥感が募っていく。
牢の中で知れたことといえば、例の暴漢に関することだけだ。
一日中することもなく粗末なベッドに横たわっていると、微かに隣の牢から声が漏れ聞こえて来るのだ。耳を傾けて集中しなくては気付けないほど、本当に微かな声だが。
「――なんで、口を割っちまったんだ、そんなことしたらどうなるか分かってるだろうが」
「すまん……取調べが厳しくて……」
「オリーズ家に捕まったらお終いなんだぞ! 仲間を掃討でもされてみろ、俺の娘やお前の子供がどんな目に合うか……!」
二人の男の会話だった。壁を挟んで会話していると思われる一人の声は、聞き覚えのある擦れた甲高い声。街にいたあの暴漢だとすぐに分かった。
「いいか、今やオセ国の首領はニーア王国の傀儡だ……俺たちがなんとかしねぇと、みんなが想像を絶するような酷い目にあわされるんだぞ。まずは、ニーア王国で最も悪名高いオリーズ家を倒す……俺たちはその為にがんばってきたんだ。それさえ叶わねぇなんてことが、あってたまるか!」
壁を殴りつける音と共に、男の声は憤りを隠しきれない調子で吐き出された。
相手は恐らくこの間シドが捕まえた城の侵入者なのだろう。話の内容から、やはりすでにニーア王国に降伏しているオセ国から来た抵抗勢力なのだと確信できた。
オリーズ家が近隣諸国で残虐に猛威を振るっていたのはもうニ百年以上も昔のことだ。
シドのサイガド国もその頃に影も形も残らぬほど消されてしまった。彼は今のオリーズ家が昔とは違うものだと知っているからそれほど恐れを感じないが、内情を知らないよそ者にとって、過去は過去のままなのである。
そんな思い込みによってバゼルが命を落とすに至ったかと思うと、やり場のない怒りがこみ上げてくる。
「お……俺たちはこの後どうなるんだ」
「かっ、考えるな……っ」
言いながら、二人は咽び泣いた。
当然のことながら、フィリアを襲い、バゼルを殺害した暴漢の極刑は免れないだろう。もう一人が口を割ったということは、いずれ彼らの仲間は討伐の憂き目に合うかもしれない。
それもまた新たな火種を生むことになる――そう思うと、自然と溜息が漏れた。
そして正直なところ、シドもどんな刑を言い渡されるのかと身構えていた。少なくともフィリアと顔を合わせぬようにと城を追われ、どこかで何年か牢に入れられるのは間違いない。最悪、城主の機嫌によっては極刑もあり得る話だ。
思えばフィリアの父、オリーズ候は武功によってこの城を継いだ男である。機嫌を損ねれば使用人の命の一つや二つ、なんとも思わないかもしれない。
なんにせよ、フィリアにはもう会うことを許されないだろう。
しかし、今にして思えば自分は運が良かった――と、シドは思う。
渋々執事となって城の内情を知れば知るほど、我ながら浅はかな考えだったと身に染みて分かったのだ。
あのまま騎士団学校にいたとしても、卒業する頃にはフィリアは二十歳を過ぎてしまう。どう転んでも叶わぬ夢だったのだ。本来一生を使用人として過ごすはずだった自分が騎士になるという夢を持ち、あのままでは到底経験できぬようなこと――例えば大勢の学友と共に生活しながら過ごした時間や、同盟国へ出て海を知るなど、三年と五ヶ月間だったが忘れがたい良い経験が財産となった。
結局騎士にはなれなかったが、フィリアと会話できるほどまでに近付くこともできた。
寝返りを打って薄汚れた壁のシミを眺める。
彼女はどうしているだろうか。今、何を想っているだろう。
自分はそれさえ考えてはならない立場だと知ってはいるが、彼女の、自分を待ち続けていたと言ったあの顔を思い出すたびにまた訳の分からない焦燥感が襲い来て、彼は溜まらず身を起こし、立ち上がった。そして牢の中をしきりに歩き回ると再びベッドに腰掛けて項垂れる。未練がましく数え切れないほどそれを繰り返した。
自分はその立場ではない。
何度も何度もそう自分に言い聞かせながら。
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