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7・依頼人⑦向井絢斗
ごちそうのお礼
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食事を終え、ソファに寄りかかってラグに座ると、床暖房でポカポカして心地よかった。
コドアラノートを机に置きっぱなしにしていたので、ケントさんが眺める。
開きっぱなしにしている自分が悪いけど、ケントさんてなんでもかんでも見たがるよなあ。そんなに俺のすべて把握したいのかな。それって好きだからとは違う気がする。
「⒂が直哉?」
「そうです」
俺はペンを持ち、ケントさんのそばで結城直哉⑦と記入した。
「こんなに『もや』視えてたのか」
と言った。
「はい。名前はわからない人が多いですけど」
⑴河野裕太
⑵不明/カラオケボーダー
⑶不明/カラオケ白
⑷あ①
⑸不明/日傘
⑹森内光太②
⑺不明/ヒゲ
⑻不明/ポケット
⑼遠山健三郎③
⑽馬場園みなみ④もや消失
⑾不明/氷なし
⑿向井絢斗⑤もや消失
⒀牧村好恵⑥もや消失
⒁不明/手袋
⒂結城直哉⑦
「不明のあとに書いてるのは何? 特徴?」
「あー、ブックマークみたいな感じですね。俺、基本的に現在から記憶を巻き戻していくんで、毎回すると頭痛くなるから……すぐ飛べるように、付箋的な言葉」
「ふーん。⑷は?」
「あー……これは……聞かないでほしいけど」
「なんでだよ」
「うーん……ケントさんは、俺が人殺したらどうしますか?」
「殺しちゃったら? 隠蔽する」
「うっわ」
「なんだよ。だってあまねが捕まると嫌だから仕方ないだろ?」
「じゃあ、誰かが殺したのを、俺が隠蔽したら?」
「隠蔽も罪問われるだろ? オレは黙っとく」
ケントさんは、世間的に正しいことを推奨する人じゃないようだ。俺の味方であることが嬉しかった。
俺はケントさんの首筋にキスをした。
「そういう感じのことでして」
「どういうことだ?」
「涼くんの当時の彼女からの依頼で、亡くなった方の形見を探して欲しいって話だったんですけど」
「それで」
「亡くなった人って、実は殺されてて、俺は『もや』が視えるから誰が犯人かわかったんです。探していた形見はこの人が持っていました。でもこの犯人が悪い訳じゃなかったので、俺たちは殺人のことは隠して、形見の件を終わらせました」
「被害者の方が悪かった?」
「……と思います。俺たちは犯人に同情したんです。だから、『もや』が視えたリストに名前書くの悩んでる状態です」
「どおりで、ノートに①の詳細がないなと思った」
「別件で、『もや』の発現条件調べてるんですけど、それもこの人が関与してるかもしれなくて。いずれ決着つけます」
「なんとなくわかった。身近な人なんだな」
「はい……」
「話してくれてありがとうな」
「いえ……にごしちゃってすみません」
肩を抱いたケントさんは俺の頭にキスを落とした。
「さて、デザートもあるけど」
「うわ~、至れり尽くせりだ」
「シャーベット」
「ケントさん、俺の食の好み完璧じゃないですか♡嬉しい」
「だろ? もう食う?」
「……俺、ケントさんのココ、食べたい」
そう言って、ケントさんの股間をさすってみる。
「━━ッ!!」
ケントさんは驚いて声が出せないようだ。
しめしめ。
「おいしい食事のお礼させて」
俺は、あぐらをかいて座るケントさんの下半身に頭を近づけた。ズボンの上から、頬をスリスリさせて見上げてみる。
「ね、練習するから」
俺は口をパカッと開けて舌を見せる。
「れろれろしたい。脱がせて良い?」
「━━ッッ」
まだ言葉が出せないケントさんの下半身を手で丁寧にこする。硬さが感じられたので、俺はベルトとボタンを外しチャックを下げた。
観念したケントさんは、床からソファに移動した。俺も四つん這いでケントさんのそばに寄る。
トランクスの上から優しく撫でる。むくむく大きくなったケントさんの性器は、トランクスを下げるとむくっと飛び出した。
普段こんな大きなもので犯されてるのか、と思うと俺の性器もじんじんと感じて欲がとろとろと吐き出しそうだった。
あらわになったケントさんの性器を、手で支えながら下から丹念にペロッペロッと舐めていく。俺の唾液が裏スジをテロテロにし、ケントさんは気持ち良さそうな顔で俺を見下ろしていた。頭を押さえるケントさんの手が、温かくてそれでいて服従を強いられるようで興奮を覚えた。
やがてカリ部分、亀頭にたどり着き、ペロッ、ペロッとわざと卑猥な音を響かせながら舐めていく。
そっと唇で亀頭を挟み、ため込んだヨダレと共に一気に咥えこむ。
ジュポジュポと上下に飲み込み、手でこすっていくと、ケントさんのくぐもった声が頭上から聞こえた。
「ウッ━━」
かわいい。
かわいい。
愛おしい。
……俺のケントさん。
ケントさんは俺のものだ。
欲深くなった俺の愛撫を、ケントさんは全身で感じてくれている。
その様子に俺も興奮し、先っぽからはしたなく蜜を吐き出していった。
「ケントさんっ……頭、もっとぐっと押してぇ♡」
俺は下からおねだりし、ケントさんに乱暴に口に突っ込んでもらう。
「んぐッ━━っ」
のどの奥まで陰茎が入り込み、涙とヨダレが止まらない。
口腔内をケントさんの性器でふさがれ、無理やり犯されているようで興奮した。
やがてケントさんはそんな俺の淫らな様子に我慢できなかったのか、一気に熱い精液を咥内に注いだ。
「はぁ、はぁ━━━」
ケントさんがこんなに息が上がるの珍しい、と思いながら、ケントさんの瞳を見つめながら、ゴクンとのどを鳴らして精液を飲み込んだ。
「ぉいしい、ケントさん……」
「あまね……」
ケントさんは最後まで言わず、俺を抱きかかえて風呂場へと直行した。
コドアラノートを机に置きっぱなしにしていたので、ケントさんが眺める。
開きっぱなしにしている自分が悪いけど、ケントさんてなんでもかんでも見たがるよなあ。そんなに俺のすべて把握したいのかな。それって好きだからとは違う気がする。
「⒂が直哉?」
「そうです」
俺はペンを持ち、ケントさんのそばで結城直哉⑦と記入した。
「こんなに『もや』視えてたのか」
と言った。
「はい。名前はわからない人が多いですけど」
⑴河野裕太
⑵不明/カラオケボーダー
⑶不明/カラオケ白
⑷あ①
⑸不明/日傘
⑹森内光太②
⑺不明/ヒゲ
⑻不明/ポケット
⑼遠山健三郎③
⑽馬場園みなみ④もや消失
⑾不明/氷なし
⑿向井絢斗⑤もや消失
⒀牧村好恵⑥もや消失
⒁不明/手袋
⒂結城直哉⑦
「不明のあとに書いてるのは何? 特徴?」
「あー、ブックマークみたいな感じですね。俺、基本的に現在から記憶を巻き戻していくんで、毎回すると頭痛くなるから……すぐ飛べるように、付箋的な言葉」
「ふーん。⑷は?」
「あー……これは……聞かないでほしいけど」
「なんでだよ」
「うーん……ケントさんは、俺が人殺したらどうしますか?」
「殺しちゃったら? 隠蔽する」
「うっわ」
「なんだよ。だってあまねが捕まると嫌だから仕方ないだろ?」
「じゃあ、誰かが殺したのを、俺が隠蔽したら?」
「隠蔽も罪問われるだろ? オレは黙っとく」
ケントさんは、世間的に正しいことを推奨する人じゃないようだ。俺の味方であることが嬉しかった。
俺はケントさんの首筋にキスをした。
「そういう感じのことでして」
「どういうことだ?」
「涼くんの当時の彼女からの依頼で、亡くなった方の形見を探して欲しいって話だったんですけど」
「それで」
「亡くなった人って、実は殺されてて、俺は『もや』が視えるから誰が犯人かわかったんです。探していた形見はこの人が持っていました。でもこの犯人が悪い訳じゃなかったので、俺たちは殺人のことは隠して、形見の件を終わらせました」
「被害者の方が悪かった?」
「……と思います。俺たちは犯人に同情したんです。だから、『もや』が視えたリストに名前書くの悩んでる状態です」
「どおりで、ノートに①の詳細がないなと思った」
「別件で、『もや』の発現条件調べてるんですけど、それもこの人が関与してるかもしれなくて。いずれ決着つけます」
「なんとなくわかった。身近な人なんだな」
「はい……」
「話してくれてありがとうな」
「いえ……にごしちゃってすみません」
肩を抱いたケントさんは俺の頭にキスを落とした。
「さて、デザートもあるけど」
「うわ~、至れり尽くせりだ」
「シャーベット」
「ケントさん、俺の食の好み完璧じゃないですか♡嬉しい」
「だろ? もう食う?」
「……俺、ケントさんのココ、食べたい」
そう言って、ケントさんの股間をさすってみる。
「━━ッ!!」
ケントさんは驚いて声が出せないようだ。
しめしめ。
「おいしい食事のお礼させて」
俺は、あぐらをかいて座るケントさんの下半身に頭を近づけた。ズボンの上から、頬をスリスリさせて見上げてみる。
「ね、練習するから」
俺は口をパカッと開けて舌を見せる。
「れろれろしたい。脱がせて良い?」
「━━ッッ」
まだ言葉が出せないケントさんの下半身を手で丁寧にこする。硬さが感じられたので、俺はベルトとボタンを外しチャックを下げた。
観念したケントさんは、床からソファに移動した。俺も四つん這いでケントさんのそばに寄る。
トランクスの上から優しく撫でる。むくむく大きくなったケントさんの性器は、トランクスを下げるとむくっと飛び出した。
普段こんな大きなもので犯されてるのか、と思うと俺の性器もじんじんと感じて欲がとろとろと吐き出しそうだった。
あらわになったケントさんの性器を、手で支えながら下から丹念にペロッペロッと舐めていく。俺の唾液が裏スジをテロテロにし、ケントさんは気持ち良さそうな顔で俺を見下ろしていた。頭を押さえるケントさんの手が、温かくてそれでいて服従を強いられるようで興奮を覚えた。
やがてカリ部分、亀頭にたどり着き、ペロッ、ペロッとわざと卑猥な音を響かせながら舐めていく。
そっと唇で亀頭を挟み、ため込んだヨダレと共に一気に咥えこむ。
ジュポジュポと上下に飲み込み、手でこすっていくと、ケントさんのくぐもった声が頭上から聞こえた。
「ウッ━━」
かわいい。
かわいい。
愛おしい。
……俺のケントさん。
ケントさんは俺のものだ。
欲深くなった俺の愛撫を、ケントさんは全身で感じてくれている。
その様子に俺も興奮し、先っぽからはしたなく蜜を吐き出していった。
「ケントさんっ……頭、もっとぐっと押してぇ♡」
俺は下からおねだりし、ケントさんに乱暴に口に突っ込んでもらう。
「んぐッ━━っ」
のどの奥まで陰茎が入り込み、涙とヨダレが止まらない。
口腔内をケントさんの性器でふさがれ、無理やり犯されているようで興奮した。
やがてケントさんはそんな俺の淫らな様子に我慢できなかったのか、一気に熱い精液を咥内に注いだ。
「はぁ、はぁ━━━」
ケントさんがこんなに息が上がるの珍しい、と思いながら、ケントさんの瞳を見つめながら、ゴクンとのどを鳴らして精液を飲み込んだ。
「ぉいしい、ケントさん……」
「あまね……」
ケントさんは最後まで言わず、俺を抱きかかえて風呂場へと直行した。
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