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2-3 いよいよ海へ。人魚姫との遭遇!?

バーベキューと、ネウロータくん版ポージュース

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「皆さん、食事をお持ちしました」

 海岸に、ビキニ姿のセイさんが現れた。このメンバーの中でもっとも過激な格好をしている。
 ハイレグヒモビキニ、という世間でもグラビアでしかお目にかかれない出で立ちだ。
 めったに笑顔を見せないクールな表情に、きわどいファッションのギャップが。

 他のメイドさんたちも、統一されたビキニを着ていた。
 広い砂浜に、焚き火台と薪を設置をする。
 手際よく、薪に火を付けた。

「わー、バーベキューじゃん!」
 オンコが、待ち遠しげに炭おこしを眺めている。

「実は、ネウロータ様より、バーベキューセットをいただきまして」

 見事なまでに魚介、魚介、肉、魚介だ。
 肉と野菜を串に刺して、タレを付けて焼き上げていく。

「できたよ。チサちゃん」
「ありがと。いただきます」

 ボクの膝に乗っているチサちゃんが、ボクから串を受け取った。歯ごたえのある肉を、大きい口で頬張る。

「おいひい」
 野菜も残さず、串焼きを食べ終えた。

「ダイキもどうぞ」

 チサちゃんから串を受け取って、ボクも食事を取る。

 これは最高だ。タレ以外に下味が何もついてないのに、お肉がジューシーである。

 貝も、トシコさんに教わった食べ方でいただいてみた。
 うん、海水を捨てて食べるとクドくない。魚介の旨味が引き立っている。

「白い米まであるぞ。気が利いているな」
 まるで日本人みたいなコトを、エィハスが言う。


 たしかにボクもうれしいけど。
 お米と肉の組み合わせは、最高の贅沢だよね。


「野菜まで豊富なのである」
 エルフのゼーゼマンは、肉は少量しか食べていない。トウモロコシとカボチャ、椎茸をつまむ。種族的にお肉が入らないんじゃなくて、椎茸がお酒に合うからだろう。オトナだ。

「すごい。本格的ですね、セイさん」
「ポージュースのお礼だそうで」

 バトルの直後、ボクたちは一通りカードを交換した。中には、ポージュースの製造方法も含まれている。レシピをあげただけで、作るのは向こうでやってもらうけど。

「火の粉が飛んでるのに、熱くないのかな?」
「ご心配なく。我々は魔族です。この程度の炎など、魔法で回避できます」

 確かに、みんな熱そうにしていない。

「あちらの世界で、マンゴー味のポージュースをお作りになったそうで」

 ドリンクに、ネウロータくんの作ったポージュースをもらう。ボクたちのジュースより、やや黄色が強い。

「ん、すごいおいしい!」
「ココナッツの味もする!」

 あちらの世界では、ココナッツも薬草の類いに含まれるらしい。様々なフルーツを掛け合わせ、向こうなりのポーションジュースを作り上げたという。
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