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第77話 コボルトエース
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コボルトコレクターを取得した俺はステータスを確認する。
*************************************
マツイ:レベル45
生命力:92/92
魔力:40/45
攻撃力:57
防御力:55
素早さ:42
スキル:魔眼、テイマー、スライムコレクター、ゴブリンコレクター、ゾンビコレクター、ビーコレクター、コボルトコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース
*************************************
俺のレベルは36から45まで上がり新しい魔法も一つ覚えた。
コボルト狩りの最中不意打ちをくらい多少負っていた傷をヒールで完全に治した俺はフロアボスのコボルトエースのもとへと向かう。
「新しい魔法は試さなくていいんですか?」
「さっきククリが説明してくれたからいいや、モンスターを足止めする魔法なんだろ。それに消費魔力が40じゃ使ったら俺の魔力がすっからかんになっちゃうし」
フロアボスを前にして魔力0ではさすがにこころもとない。
少し歩くとコボルトエースのいる部屋の前までたどり着いた。
「じゃあいくぞ」
「はいっ」
部屋に足を踏み入れると通路が石の壁で閉ざされる。
そして……コボルトエースが俺を一瞬だけちらりと見てから柔軟体操を始めだした。
屈伸をしたり首を回したりしている。
「なんだあいつ……?」
「多分マツイさんのことをみくびっているんですよ。今のうちに攻撃しちゃいましょうよ」
「あ、ああ」
俺は魔力がまだ40もあるので消費魔力20のバトルウインドを放ってみることにした。
バトルウインドは強力な攻撃魔法だからこの一撃で終わるかもしれない。
俺はアキレス腱をのばしているコボルトエースに手を向け、
「バトルウインド!」
と唱えた。
弧を描いた切れ味抜群の風の刃がコボルトエースめがけて飛んでいく。
コボルトエースはまだ気付いていない。
やった!
そう思った瞬間だった。
コボルトエースが床すれすれに素早くしゃがみ込み風の刃を避けた。風の刃は空を切りそのまま壁にぶち当たる。
『ケケケケッ!』
半立ちの体勢から俺をねめつけそのまま俺に向かって駆けてくるコボルトエース。
はやっ……!?
瞬時に俺の目の前に来るとボディーブローをくらわせてきた。
「ぅぐっ……」
俺が前のめりになったところで畳みかけるようにさらに左右のフックを連打してくる。
「マツイさんっ」
コボルトエースの素早さに対応できずにいる俺の腹めがけ今度は手を開き鋭い爪を出した状態で刺し込んできた。
「ぐぐっ……」
「マツイさんっ!」
『ケケケケッ』
だがここでさっきまで余裕の表情を浮かべていたコボルトエースの顔がゆがむ。
「……お前、かなり素早いけどそれだけだな」
『ケケッ……!?』
俺の体に風穴を開けるつもりだったはずの手を抜くとコボルトエースの鋭い爪がすべて割れていた。
レベルアップで防御力の上がっていた俺は腹筋の力だけで鋭い爪の貫通を阻止したのだった。
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マツイ:レベル45
生命力:92/92
魔力:40/45
攻撃力:57
防御力:55
素早さ:42
スキル:魔眼、テイマー、スライムコレクター、ゴブリンコレクター、ゾンビコレクター、ビーコレクター、コボルトコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース
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俺のレベルは36から45まで上がり新しい魔法も一つ覚えた。
コボルト狩りの最中不意打ちをくらい多少負っていた傷をヒールで完全に治した俺はフロアボスのコボルトエースのもとへと向かう。
「新しい魔法は試さなくていいんですか?」
「さっきククリが説明してくれたからいいや、モンスターを足止めする魔法なんだろ。それに消費魔力が40じゃ使ったら俺の魔力がすっからかんになっちゃうし」
フロアボスを前にして魔力0ではさすがにこころもとない。
少し歩くとコボルトエースのいる部屋の前までたどり着いた。
「じゃあいくぞ」
「はいっ」
部屋に足を踏み入れると通路が石の壁で閉ざされる。
そして……コボルトエースが俺を一瞬だけちらりと見てから柔軟体操を始めだした。
屈伸をしたり首を回したりしている。
「なんだあいつ……?」
「多分マツイさんのことをみくびっているんですよ。今のうちに攻撃しちゃいましょうよ」
「あ、ああ」
俺は魔力がまだ40もあるので消費魔力20のバトルウインドを放ってみることにした。
バトルウインドは強力な攻撃魔法だからこの一撃で終わるかもしれない。
俺はアキレス腱をのばしているコボルトエースに手を向け、
「バトルウインド!」
と唱えた。
弧を描いた切れ味抜群の風の刃がコボルトエースめがけて飛んでいく。
コボルトエースはまだ気付いていない。
やった!
そう思った瞬間だった。
コボルトエースが床すれすれに素早くしゃがみ込み風の刃を避けた。風の刃は空を切りそのまま壁にぶち当たる。
『ケケケケッ!』
半立ちの体勢から俺をねめつけそのまま俺に向かって駆けてくるコボルトエース。
はやっ……!?
瞬時に俺の目の前に来るとボディーブローをくらわせてきた。
「ぅぐっ……」
俺が前のめりになったところで畳みかけるようにさらに左右のフックを連打してくる。
「マツイさんっ」
コボルトエースの素早さに対応できずにいる俺の腹めがけ今度は手を開き鋭い爪を出した状態で刺し込んできた。
「ぐぐっ……」
「マツイさんっ!」
『ケケケケッ』
だがここでさっきまで余裕の表情を浮かべていたコボルトエースの顔がゆがむ。
「……お前、かなり素早いけどそれだけだな」
『ケケッ……!?』
俺の体に風穴を開けるつもりだったはずの手を抜くとコボルトエースの鋭い爪がすべて割れていた。
レベルアップで防御力の上がっていた俺は腹筋の力だけで鋭い爪の貫通を阻止したのだった。
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