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剣鬼 闘技祭準備編
再会 そして願い事
「ふむ、話は分かった。しかし、わざわざ招待状を渡すために王女殿が訪れたのですかな?もしや、私に何か話があるのではないのか?」
「それは……」
国王の言葉にナオは背後を振り返り、レナに視線を向ける。その彼女の行動に室内の人間が疑問を抱くが、不意にティナが変装中のレナに視線を向け、不思議そうに首を傾げる。
「ん?んん~……?」
「どうしましたティナ様?」
「あ、えっとね。そこの男の人の魔力、何処かで感じた事があるような……」
「魔力……?」
ディナの発言に全員がレナに視線を向け、完璧に変装しているにも関わらずにレナの身に着けている魔力を感じ取り、彼女は正体に気付く。
「あ、もしかしてレナたん!?レナたんだよね!!」
「えっ」
「レナ……様?」
「何っ!?」
まさか正体が気付かれるとは思わなかったレナはティナの発言に呆気にとられ、他の人間も驚いた表情を浮かべる。しかし、即座に彼は部屋の外から物音が聞こえ、慌てて出入口の扉に向かう。
「不味いっ!!」
「えっ?」
森人族は聴覚にも優れており、外に待機している見張りの兵士も部屋の中の会話が聞こえていたらしく、レナという言葉が出てきたことに反応したのだろう。咄嗟にレナは外から見張りが入れないようにするため、腰に巻き付けていた神器の「チェーン」を放つ。
「絡みつけ!!」
レナの言葉に反応するように銀色の鎖が取っ手に絡みつき、外側から開けられないように細工する。それを確認したレナは安心するが、直後に前方から気配を感じ取って振り返ると、騎士の一人の「ジダン」が動き出していた。
「はあっ!!」
「うわっ!?」
「何をしているのっ!!」
ジダンは両手に鍵爪を装着し、レナに向けて振りかざすが、咄嗟にシズネが剣を突き出して弾き返す。ジダンは空中で回転しながら床に着地すると、まるで猫の様に四つん這いの体勢になって睨みつける。その光景に他の騎士達も動き出し、武器を構えようとした瞬間、国王が一括する。
「辞めよっ!!」
『っ……!?』
国王の声が響いた瞬間、衝撃波のような振動が部屋全体に走り、全員の身体が硬直した。恐らくは何らかの能力であり、彼はレナに視線を向ける。
「何者だ。儂を誰だと思っている!!」
「……すいません」
怒鳴りつけられたレナはその場で跪き、自分の身に着けている武器を床に置いて無抵抗を示す。隣に立っていたシズネも彼の隣に並び、仕方がないとばかりに自分も雪月花を置いて跪く。その姿を確認したナオも慌てて二人の前に移動し、国王に頭を下げた。
「申し訳ございません!!私の部下が粗相を……」
「ナオ殿、これはどういう……」
「ま、待って!!お父さん、落ち着いて!!」
「むっ……」
レナの行動に国王は彼を連れてきたナオを詰問しようとするが、慌ててティナが間に入り、愛する娘の行動に彼は怯む。その隙を逃さず、レナは顔に両手を向け、顔面に張り付いてた「スラミン」を引き剥がす。
「ふうっ……危なかった」
「ぷるぷるっ……」
「す、スライム!?」
「あれは……?」
「えっ…もしかして兄貴じゃないっすか!?」
顔面の皮を引き剥がしたのかと室内の人間は驚いたが、即座に顔の皮がスライムに変化し、床の上に着地する。それを目撃したリンダとエリナもレナの正体に気付き、武器を下す。
「ぷるぷるっ」
「あ、スラミンちゃんだ!!久しぶり~!!」
「ぷるるんっ」
「てぃ、ティナ!!迂闊に触れちゃだめだ!?」
「いえ、お兄様。敵意は感じませんわ」
スラミンに気付いたティナが嬉しそうに彼を抱え、慌ててアルンが止めようとするが、ノルが逆に彼を引き留める。その光景に国王はティナから聞いていた少年の話を思い出し、彼がティナの命の恩人であり、ライコフの悪事を暴いた人族の少年だと判断する。
「もしや……ティナよ。この少年が例の恩人か?」
「あ、やっぱりレナたんだ!!髪の毛を銀髪に染めて顔も変わっていたから最初は分からなかったけど、やっぱりレナたんだったんだ」
「あ、うん……久しぶり」
「あ、あの……ティナ?」
ティナは国王の言葉に気付いていないのかレナの手を握りしめて振り回し、再会を喜び合う。そんな彼女に国王が再度話しかけようとすると、今まで沈黙を貫いていたカイという名前の騎士が口を開く。
「……これはどういう事だ?一体、何の真似だ?」
「恩人だか何だか知らないけど、国王様の前でこのような無礼を見過ごすわけにはいかないね」
カイとジダンは各々の武器を構え、レナ達に警戒を解かない。しかし、そんな彼等の前にリンダとエリナが移動して引き留める。
「ちょ、ちょっと待って欲しいっす!!この人は敵じゃないですよ!!」
「エリナの言う通りです。この御方はティナ様の恩人であり、友人でもあります。国王様、どうか怒りを鎮めて下さい」
「……よかろう。だが、その前に扉を開けてもらおうか。話を聞くだけならば扉を塞ぐ必要はないはずだ」
「それは出来ないわね。仮に扉を開けた場合、きっと真っ先に見張りの騎士がレナを殺しにかかるわ。得にハヅキ家に与する者ならね」
「ハヅキ家……?」
『国王様!!』
シズネの言葉に国王が疑問を抱いた瞬間、扉を破壊して外側の見張りを任されていた騎士達が部屋の中に入り込んできた。
「それは……」
国王の言葉にナオは背後を振り返り、レナに視線を向ける。その彼女の行動に室内の人間が疑問を抱くが、不意にティナが変装中のレナに視線を向け、不思議そうに首を傾げる。
「ん?んん~……?」
「どうしましたティナ様?」
「あ、えっとね。そこの男の人の魔力、何処かで感じた事があるような……」
「魔力……?」
ディナの発言に全員がレナに視線を向け、完璧に変装しているにも関わらずにレナの身に着けている魔力を感じ取り、彼女は正体に気付く。
「あ、もしかしてレナたん!?レナたんだよね!!」
「えっ」
「レナ……様?」
「何っ!?」
まさか正体が気付かれるとは思わなかったレナはティナの発言に呆気にとられ、他の人間も驚いた表情を浮かべる。しかし、即座に彼は部屋の外から物音が聞こえ、慌てて出入口の扉に向かう。
「不味いっ!!」
「えっ?」
森人族は聴覚にも優れており、外に待機している見張りの兵士も部屋の中の会話が聞こえていたらしく、レナという言葉が出てきたことに反応したのだろう。咄嗟にレナは外から見張りが入れないようにするため、腰に巻き付けていた神器の「チェーン」を放つ。
「絡みつけ!!」
レナの言葉に反応するように銀色の鎖が取っ手に絡みつき、外側から開けられないように細工する。それを確認したレナは安心するが、直後に前方から気配を感じ取って振り返ると、騎士の一人の「ジダン」が動き出していた。
「はあっ!!」
「うわっ!?」
「何をしているのっ!!」
ジダンは両手に鍵爪を装着し、レナに向けて振りかざすが、咄嗟にシズネが剣を突き出して弾き返す。ジダンは空中で回転しながら床に着地すると、まるで猫の様に四つん這いの体勢になって睨みつける。その光景に他の騎士達も動き出し、武器を構えようとした瞬間、国王が一括する。
「辞めよっ!!」
『っ……!?』
国王の声が響いた瞬間、衝撃波のような振動が部屋全体に走り、全員の身体が硬直した。恐らくは何らかの能力であり、彼はレナに視線を向ける。
「何者だ。儂を誰だと思っている!!」
「……すいません」
怒鳴りつけられたレナはその場で跪き、自分の身に着けている武器を床に置いて無抵抗を示す。隣に立っていたシズネも彼の隣に並び、仕方がないとばかりに自分も雪月花を置いて跪く。その姿を確認したナオも慌てて二人の前に移動し、国王に頭を下げた。
「申し訳ございません!!私の部下が粗相を……」
「ナオ殿、これはどういう……」
「ま、待って!!お父さん、落ち着いて!!」
「むっ……」
レナの行動に国王は彼を連れてきたナオを詰問しようとするが、慌ててティナが間に入り、愛する娘の行動に彼は怯む。その隙を逃さず、レナは顔に両手を向け、顔面に張り付いてた「スラミン」を引き剥がす。
「ふうっ……危なかった」
「ぷるぷるっ……」
「す、スライム!?」
「あれは……?」
「えっ…もしかして兄貴じゃないっすか!?」
顔面の皮を引き剥がしたのかと室内の人間は驚いたが、即座に顔の皮がスライムに変化し、床の上に着地する。それを目撃したリンダとエリナもレナの正体に気付き、武器を下す。
「ぷるぷるっ」
「あ、スラミンちゃんだ!!久しぶり~!!」
「ぷるるんっ」
「てぃ、ティナ!!迂闊に触れちゃだめだ!?」
「いえ、お兄様。敵意は感じませんわ」
スラミンに気付いたティナが嬉しそうに彼を抱え、慌ててアルンが止めようとするが、ノルが逆に彼を引き留める。その光景に国王はティナから聞いていた少年の話を思い出し、彼がティナの命の恩人であり、ライコフの悪事を暴いた人族の少年だと判断する。
「もしや……ティナよ。この少年が例の恩人か?」
「あ、やっぱりレナたんだ!!髪の毛を銀髪に染めて顔も変わっていたから最初は分からなかったけど、やっぱりレナたんだったんだ」
「あ、うん……久しぶり」
「あ、あの……ティナ?」
ティナは国王の言葉に気付いていないのかレナの手を握りしめて振り回し、再会を喜び合う。そんな彼女に国王が再度話しかけようとすると、今まで沈黙を貫いていたカイという名前の騎士が口を開く。
「……これはどういう事だ?一体、何の真似だ?」
「恩人だか何だか知らないけど、国王様の前でこのような無礼を見過ごすわけにはいかないね」
カイとジダンは各々の武器を構え、レナ達に警戒を解かない。しかし、そんな彼等の前にリンダとエリナが移動して引き留める。
「ちょ、ちょっと待って欲しいっす!!この人は敵じゃないですよ!!」
「エリナの言う通りです。この御方はティナ様の恩人であり、友人でもあります。国王様、どうか怒りを鎮めて下さい」
「……よかろう。だが、その前に扉を開けてもらおうか。話を聞くだけならば扉を塞ぐ必要はないはずだ」
「それは出来ないわね。仮に扉を開けた場合、きっと真っ先に見張りの騎士がレナを殺しにかかるわ。得にハヅキ家に与する者ならね」
「ハヅキ家……?」
『国王様!!』
シズネの言葉に国王が疑問を抱いた瞬間、扉を破壊して外側の見張りを任されていた騎士達が部屋の中に入り込んできた。
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