186 / 2,090
剣鬼 闘技祭準備編
閑話 〈鬼人のジン〉
しおりを挟む
――冒険都市の中に存在する古城、以前にレナが聖剣を盗み出したカーネが管理していた城は現在は改装が施され、そこに王国の一行は宿泊していた。カーネがいなくなった後に王妃の指示によって建物の改装のために数百人の小髭族と巨人族が動員され、見事な城へと変貌していた。
城内には既に兵士も配備されており、その数は1000人を超える。使用人や闘技祭の観覧のために訪れた客人を含めれば更に倍近くの人間が集まっている。その城の最上階に存在する玉座の間にて「王妃サクラ」は自分の配下の報告を受けていた。
「……失敗した?アマネが?」
「はい。彼女から直々に報告を受けています」
堂々と玉座に座り込んだ王妃の目の前には年若いが凛々しい顔立ちの青年が存在し、王妃の前で跪いていた。本来、いくら王妃であろうと国王だけが座ることを許される玉座に座している場面を見れば、王国の騎士ならば注意を行うのが当たり前である。しかし、彼は王妃の護衛を務める護衛隊長であり、傀儡と化した国王ではなく、彼女に忠誠を誓っている。
「アマネが失敗したのは……いつ以来かしら?」
「今回が初めてです。未来視で予測して罠を張っていたにも関わらず、失敗した事を恥じていました」
「そう……アマネに伝えなさい。今回の失態は貴女のせいではなく、敵の力量を見誤った私の責任だと」
「……よろしいのですか?」
「ええ、少し相手を舐めていたようね」
アマネとはレナに襲撃を仕掛けた王妃の護衛騎士の一人であり、彼女が幼少の頃から育てた騎士達の中では唯一の女性である。アマネは子供の頃から未来視の能力を習得していた事から王妃に目を付けられ、彼女に引き取られて育てられた元奴隷の少女である。
王妃の護衛を任された騎士達は全員が10代で統一されている。アマネを覗く全員が王国の有力貴族の跡取り、あるいは血筋を受け継ぐ者達であり、彼女は人質の役割も兼ねて自分の傍に仕えさせていた。貴族たちは自分達の大切な跡取りを彼女に抑えられているため彼女に逆らう事も出来ない。
しかし、王妃の真の目的は彼等を人質として自分の傍に控えさせるだけではなく、自分に忠誠を誓わせ、この王国の全ての実権を握った際に彼等を実家に戻して家系を継がせる予定を立てていた。彼等だけはただの使い捨ての道具ではなく、王妃にとって最も大切な「手駒」だった。
「アマネの様子は?」
「未来視の影響で大分精神を消耗しています。怪我は治療しましたが、しばらくの間は動けないでしょう」
「未来を見えた分だけ寿命を縮める……便利だけど厄介な能力ね」
「彼女自身は王妃様の役に立てて本望でしょう」
王妃の言葉に青年は笑顔を浮かべ、その顔を見て王妃も笑みを返す。彼は王妃の護衛騎士の中でも忠誠心が高く、命令を下せば国王であろうと迷わずに殺害するだろう。しかし、今の時期に国王を殺す事は不味く、まだ成人年齢を迎えていない王妃の息子では王位に就く事は出来ない。
「ナオの様子は?」
「王女は新しく作り出したワルキューレ騎士団と合流しました。数は少数ですが、実力は確かです」
「ワルキューレね……相変わらず目障りな小娘ね」
王国の第一王女であるナオは王妃にとっては最も目障りな存在であり、彼女を殺すために王妃は何度も暗殺者を送り込んでいる。しかし、先王の血を濃く継いでいるのか、王妃が送り込んだ暗殺者は全員が返り討ちになっている。だからこそ死霊使いの「キラウ」を利用し、腐敗竜を差し向けたのだが、まさか聖剣を引っ張り出して逆に腐敗竜を討伐するとは王妃にも予想出来なかった。
「例の聖剣の情報は?」
「本物のカラドボルグの所在は分かりました。予想通り、マリアが厳重に保管しています」
「そう。やはり、あの女が持っていたのね」
「それともう一つだけ……こちらは未確定の情報ですが、マリアの元に二つ目の聖剣が送り届けられた可能性があります」
「もう一つ……まだ隠し持っていたというの?」
「分かりません。しかし、この情報が正しければ3本の聖剣がマリアの手に渡りました」
「やはりあの女が私の障害となるのね」
冒険都市の影の支配者であるマリアは偽物の「カラドボルグ」をナオに渡し、本物のカラドボルグを安全な場所に保管させていた。また、彼女の配下のゴウライがデュランダルを所持しており、そして3つ目の聖剣が彼女の元に送り届けられたとしたら王妃にとっては大きな脅威となる。
「仕方ないわね。あの男を使うしかないようね」
「……本当にあの男を解放するですか?敵味方の区別もつかない野獣ですよ」
「だからこそいいのよ。大会前の良い余興になるわ」
「分かりました」
「今はどうしているの?」
「食事を行っています。調理した物は口にしないので、生の食材を与えていますが……このままでは城の食糧を食い尽くしてしまいます」
「それなら都合が良いじゃない。今夜、実行しなさい」
「仰せのままに」
――約一か月前、王妃は海獄島と呼ばれる囚人施設から「ジン」という名前の男を釈放させた。まだ若かりし頃のレナの母親のアイラとも邂逅した事がある男であり、その実力は剣聖を凌ぐ。しかし、収監されていた環境のせいなのか今現在では野生の猛獣のような性格に変貌してしまい、扱いに非常に困っていた。
だが、王国の第一王子であるレナの暗殺に失敗した王妃は次の計画のために隔離していたジンを街に解放させるように指示を出す。マリアがどのように動くのかを楽しみに思う一方、彼女はアマネを追い詰めたレナという存在に興味を抱く。
「それと……例の王子の事も調べておきなさい」
「王子?ああ、あの出来損ないの事ですか」
「その呼び方は止めろと言ったはずよ」
「こ、これは失礼しました」
王子という単語を聞いて青年は眉を顰めるが、王妃はそんな彼が無意識に呟いた言葉に睨みつけて黙らせる。王妃はレナとは直接的な面識はないが、それでも今の青年の言葉は許せなかった。
「……身体を洗うわ。すぐに準備をしなさい」
「はっ!!」
玉座から立ち上がり、王妃は青年に見られる事も構わずに服を脱ぎ始める。青年は彼女の脱ぎ捨てた衣服を拾い上げ、後に続いた――
城内には既に兵士も配備されており、その数は1000人を超える。使用人や闘技祭の観覧のために訪れた客人を含めれば更に倍近くの人間が集まっている。その城の最上階に存在する玉座の間にて「王妃サクラ」は自分の配下の報告を受けていた。
「……失敗した?アマネが?」
「はい。彼女から直々に報告を受けています」
堂々と玉座に座り込んだ王妃の目の前には年若いが凛々しい顔立ちの青年が存在し、王妃の前で跪いていた。本来、いくら王妃であろうと国王だけが座ることを許される玉座に座している場面を見れば、王国の騎士ならば注意を行うのが当たり前である。しかし、彼は王妃の護衛を務める護衛隊長であり、傀儡と化した国王ではなく、彼女に忠誠を誓っている。
「アマネが失敗したのは……いつ以来かしら?」
「今回が初めてです。未来視で予測して罠を張っていたにも関わらず、失敗した事を恥じていました」
「そう……アマネに伝えなさい。今回の失態は貴女のせいではなく、敵の力量を見誤った私の責任だと」
「……よろしいのですか?」
「ええ、少し相手を舐めていたようね」
アマネとはレナに襲撃を仕掛けた王妃の護衛騎士の一人であり、彼女が幼少の頃から育てた騎士達の中では唯一の女性である。アマネは子供の頃から未来視の能力を習得していた事から王妃に目を付けられ、彼女に引き取られて育てられた元奴隷の少女である。
王妃の護衛を任された騎士達は全員が10代で統一されている。アマネを覗く全員が王国の有力貴族の跡取り、あるいは血筋を受け継ぐ者達であり、彼女は人質の役割も兼ねて自分の傍に仕えさせていた。貴族たちは自分達の大切な跡取りを彼女に抑えられているため彼女に逆らう事も出来ない。
しかし、王妃の真の目的は彼等を人質として自分の傍に控えさせるだけではなく、自分に忠誠を誓わせ、この王国の全ての実権を握った際に彼等を実家に戻して家系を継がせる予定を立てていた。彼等だけはただの使い捨ての道具ではなく、王妃にとって最も大切な「手駒」だった。
「アマネの様子は?」
「未来視の影響で大分精神を消耗しています。怪我は治療しましたが、しばらくの間は動けないでしょう」
「未来を見えた分だけ寿命を縮める……便利だけど厄介な能力ね」
「彼女自身は王妃様の役に立てて本望でしょう」
王妃の言葉に青年は笑顔を浮かべ、その顔を見て王妃も笑みを返す。彼は王妃の護衛騎士の中でも忠誠心が高く、命令を下せば国王であろうと迷わずに殺害するだろう。しかし、今の時期に国王を殺す事は不味く、まだ成人年齢を迎えていない王妃の息子では王位に就く事は出来ない。
「ナオの様子は?」
「王女は新しく作り出したワルキューレ騎士団と合流しました。数は少数ですが、実力は確かです」
「ワルキューレね……相変わらず目障りな小娘ね」
王国の第一王女であるナオは王妃にとっては最も目障りな存在であり、彼女を殺すために王妃は何度も暗殺者を送り込んでいる。しかし、先王の血を濃く継いでいるのか、王妃が送り込んだ暗殺者は全員が返り討ちになっている。だからこそ死霊使いの「キラウ」を利用し、腐敗竜を差し向けたのだが、まさか聖剣を引っ張り出して逆に腐敗竜を討伐するとは王妃にも予想出来なかった。
「例の聖剣の情報は?」
「本物のカラドボルグの所在は分かりました。予想通り、マリアが厳重に保管しています」
「そう。やはり、あの女が持っていたのね」
「それともう一つだけ……こちらは未確定の情報ですが、マリアの元に二つ目の聖剣が送り届けられた可能性があります」
「もう一つ……まだ隠し持っていたというの?」
「分かりません。しかし、この情報が正しければ3本の聖剣がマリアの手に渡りました」
「やはりあの女が私の障害となるのね」
冒険都市の影の支配者であるマリアは偽物の「カラドボルグ」をナオに渡し、本物のカラドボルグを安全な場所に保管させていた。また、彼女の配下のゴウライがデュランダルを所持しており、そして3つ目の聖剣が彼女の元に送り届けられたとしたら王妃にとっては大きな脅威となる。
「仕方ないわね。あの男を使うしかないようね」
「……本当にあの男を解放するですか?敵味方の区別もつかない野獣ですよ」
「だからこそいいのよ。大会前の良い余興になるわ」
「分かりました」
「今はどうしているの?」
「食事を行っています。調理した物は口にしないので、生の食材を与えていますが……このままでは城の食糧を食い尽くしてしまいます」
「それなら都合が良いじゃない。今夜、実行しなさい」
「仰せのままに」
――約一か月前、王妃は海獄島と呼ばれる囚人施設から「ジン」という名前の男を釈放させた。まだ若かりし頃のレナの母親のアイラとも邂逅した事がある男であり、その実力は剣聖を凌ぐ。しかし、収監されていた環境のせいなのか今現在では野生の猛獣のような性格に変貌してしまい、扱いに非常に困っていた。
だが、王国の第一王子であるレナの暗殺に失敗した王妃は次の計画のために隔離していたジンを街に解放させるように指示を出す。マリアがどのように動くのかを楽しみに思う一方、彼女はアマネを追い詰めたレナという存在に興味を抱く。
「それと……例の王子の事も調べておきなさい」
「王子?ああ、あの出来損ないの事ですか」
「その呼び方は止めろと言ったはずよ」
「こ、これは失礼しました」
王子という単語を聞いて青年は眉を顰めるが、王妃はそんな彼が無意識に呟いた言葉に睨みつけて黙らせる。王妃はレナとは直接的な面識はないが、それでも今の青年の言葉は許せなかった。
「……身体を洗うわ。すぐに準備をしなさい」
「はっ!!」
玉座から立ち上がり、王妃は青年に見られる事も構わずに服を脱ぎ始める。青年は彼女の脱ぎ捨てた衣服を拾い上げ、後に続いた――
14
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。