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剣鬼 闘技祭準備編
暴鬼 その2
「うらぁっ!!」
「ぎゃあっ!?」
「シュン……さん!?」
上空から姿を現した瞬は日本刀の刃に風の魔力を纏わせ、そのままジンの顔面を振り落とす。シュンの扱う魔法剣は風の力を刀身に纏わせる「嵐剣」と呼ばれており、ジンの左目を風の刃が切り裂く。
「ぐぎゃああああっ!?」
「へっ……化物でも眼球までは柔らかいんだなっ!!」
片目を切り裂かれたジンは悲鳴を上げ、そのまま目元を抑えながら跪き、その隙を逃さずにシュンは倒れているロウガを肩に抱えて駆け抜ける。奇襲が成功したとはいえ、ジンから異様な敬拝を感じ取ったシュンは仲間の救助を優先し、その場を急いで離れる。
「ジャンヌ!!どうなってやがる!!なんだあの化物は!?」
「えっ……し、知らずにやってきたのですか?」
「市場の方がうるせえから何事かと思って来てみたら、お前等が戦ってたのを見て加勢してやったんだよ!!こいつは何なんだ!?」
シュンがこの場に訪れたのはロウガと同じく偶然であり、ジンの正体をジャンヌに問い質す。しかし、彼女が答える前にジンは右目を抑えながら立ち上がり、怒りの咆哮を放つ。
「おぁああああっ!!」
「きゃっ!?」
「なんて声を出しやがる……まるで獣だな」
ロウガを抱えたままシュンは剣を構え、刀身に風を纏わせたまま相手の出方を待つ。正確にはジンの放つ威圧に迂闊に近づけないという方が正しく、シュンは後方に倒れているガロに視線を向ける。
(あの馬鹿……力の差も分からずに喧嘩売りやがったな。くそ、おっさんをこんな目に遭わせた奴にお前が勝てるはずがないだろ)
肩に担いでいるロウガに視線を向け、シュンは溜息を吐く。右目の視界を封じる事に成功はしたが、そのせいでジンの目標がシュンに切り替わり、即座にジンは足元の瓦礫を蹴り飛ばす。
「うがぁっ!!」
「くそっ……吹き飛べっ!!」
サッカーボールのように瓦礫を蹴り飛ばしてくるジンに対し、シュンは片手で剣を振り抜いて「風の斬撃」で瓦礫を切り裂く。闘技場でレナとの試合で使用した彼の剣技であり、風の精霊の力も使用しているので瓦礫程度ならば軽く吹き飛ばせる。しかし、ジンは1メートルを超える巨大な瓦礫を持ち上げ、そのまま跳躍を行う。
「うおおおおおっ!!」
「マジかよ!?」
「逃げてっ!!」
巨大な瓦礫を両手に抱えた状態でジンは頭上からシュンに接近し、そのまま瓦礫を叩きつけようとする。流石に今度は防ぎきれないと判断し、シュンはロウガを抱えたまま剣を地面に突き刺す。
「このっ!!」
「きゃあっ!?」
「おあっ……!?」
剣を突き刺した瞬間に刀身に纏っていた風の魔力が衝撃波のように拡散し、シュンの身体を後方に吹き飛ばす。その結果、ジンの振り下ろした瓦礫は地面に激突する。どうにか直撃を避ける事には成功したが、シュンはロウガを抱えた状態で背中から地面に着地してしまう。
「いでででっ!?」
背中を強打するがどうにか無事に攻撃を回避する事には成功し、シュンはロウガの身体を荒っぽく地面に横たわらせる。敵の狙いが自分である以上、ロウガは抱えていない方が安全だと判断し、そのまま砂煙に飲み込まれたジンの様子を伺う。
「ちっ……面倒かけやがって、いつもの威勢はどうした」
「ううっ……」
「ぐうっ……」
「うおっ!?お前も居たのかよ……いつの間にかここまで飛ばされていたのか」
シュンは背後からも呻き声を耳にして振り返ると、どうやらガロが倒れている場所まで吹き飛ばされたらしく、一応は傷の具合を確認する。
「怪我はしてるが……別に死ぬような傷じゃねえな。唾でも付けときゃ治るな」
「シュンさん!!前を見てください!!」
「どうした……うおっ!?」
ジャンヌの言葉にシュンは前方に視線を向けようとした瞬間、地面に衝撃が走る。何事かと彼はジンの方向に視線を向けると、そこには右拳を地面に振り下ろしたジンの姿が存在した。
「ぐおおおおおおっ!!」
「おいおい……嘘だろおいっ!!」
「嘘……!?」
地中に右拳を貫いたジンが腕を引き抜いた瞬間、地面に亀裂が発生し、シュンが立っている場所まで到達する。あまりにも馬鹿げた怪力にシュンは動揺を隠せず、足元に近づいてくる亀裂に対して彼はガロとロウガを担いで跳躍する。
「くそっ!!何時までも面倒を掛けんじゃねえよ!!」
「ぐはっ!?」
「ぎゃあっ!?」
地割れに飲み込まれる前に二人を安全な場所に移動させると、シュンは建物の路地裏を発見し、そこに二人の身体を放り投げる。荒っぽい方法だが今は手段を選ぶ暇はなく、シュンは剣を握りしめてジンに風の斬撃を放つ。
「これでも喰らいやがれっ!!」
「うがっ!?」
振り抜かれた刃から三日月状の風刃が放たれ、ジンの右腕に衝突する。しかし、精霊の力を借りて作り出した風刃さえも傷を与える事は出来ず、ジンの右腕は無傷だった。
「がああああっ……!!」
「嘘だろおいっ!?」
風の斬撃を物ともせずに近づいてくるジンに対し、シュンは慌てて場所を移動させて距離を取る。
「ぎゃあっ!?」
「シュン……さん!?」
上空から姿を現した瞬は日本刀の刃に風の魔力を纏わせ、そのままジンの顔面を振り落とす。シュンの扱う魔法剣は風の力を刀身に纏わせる「嵐剣」と呼ばれており、ジンの左目を風の刃が切り裂く。
「ぐぎゃああああっ!?」
「へっ……化物でも眼球までは柔らかいんだなっ!!」
片目を切り裂かれたジンは悲鳴を上げ、そのまま目元を抑えながら跪き、その隙を逃さずにシュンは倒れているロウガを肩に抱えて駆け抜ける。奇襲が成功したとはいえ、ジンから異様な敬拝を感じ取ったシュンは仲間の救助を優先し、その場を急いで離れる。
「ジャンヌ!!どうなってやがる!!なんだあの化物は!?」
「えっ……し、知らずにやってきたのですか?」
「市場の方がうるせえから何事かと思って来てみたら、お前等が戦ってたのを見て加勢してやったんだよ!!こいつは何なんだ!?」
シュンがこの場に訪れたのはロウガと同じく偶然であり、ジンの正体をジャンヌに問い質す。しかし、彼女が答える前にジンは右目を抑えながら立ち上がり、怒りの咆哮を放つ。
「おぁああああっ!!」
「きゃっ!?」
「なんて声を出しやがる……まるで獣だな」
ロウガを抱えたままシュンは剣を構え、刀身に風を纏わせたまま相手の出方を待つ。正確にはジンの放つ威圧に迂闊に近づけないという方が正しく、シュンは後方に倒れているガロに視線を向ける。
(あの馬鹿……力の差も分からずに喧嘩売りやがったな。くそ、おっさんをこんな目に遭わせた奴にお前が勝てるはずがないだろ)
肩に担いでいるロウガに視線を向け、シュンは溜息を吐く。右目の視界を封じる事に成功はしたが、そのせいでジンの目標がシュンに切り替わり、即座にジンは足元の瓦礫を蹴り飛ばす。
「うがぁっ!!」
「くそっ……吹き飛べっ!!」
サッカーボールのように瓦礫を蹴り飛ばしてくるジンに対し、シュンは片手で剣を振り抜いて「風の斬撃」で瓦礫を切り裂く。闘技場でレナとの試合で使用した彼の剣技であり、風の精霊の力も使用しているので瓦礫程度ならば軽く吹き飛ばせる。しかし、ジンは1メートルを超える巨大な瓦礫を持ち上げ、そのまま跳躍を行う。
「うおおおおおっ!!」
「マジかよ!?」
「逃げてっ!!」
巨大な瓦礫を両手に抱えた状態でジンは頭上からシュンに接近し、そのまま瓦礫を叩きつけようとする。流石に今度は防ぎきれないと判断し、シュンはロウガを抱えたまま剣を地面に突き刺す。
「このっ!!」
「きゃあっ!?」
「おあっ……!?」
剣を突き刺した瞬間に刀身に纏っていた風の魔力が衝撃波のように拡散し、シュンの身体を後方に吹き飛ばす。その結果、ジンの振り下ろした瓦礫は地面に激突する。どうにか直撃を避ける事には成功したが、シュンはロウガを抱えた状態で背中から地面に着地してしまう。
「いでででっ!?」
背中を強打するがどうにか無事に攻撃を回避する事には成功し、シュンはロウガの身体を荒っぽく地面に横たわらせる。敵の狙いが自分である以上、ロウガは抱えていない方が安全だと判断し、そのまま砂煙に飲み込まれたジンの様子を伺う。
「ちっ……面倒かけやがって、いつもの威勢はどうした」
「ううっ……」
「ぐうっ……」
「うおっ!?お前も居たのかよ……いつの間にかここまで飛ばされていたのか」
シュンは背後からも呻き声を耳にして振り返ると、どうやらガロが倒れている場所まで吹き飛ばされたらしく、一応は傷の具合を確認する。
「怪我はしてるが……別に死ぬような傷じゃねえな。唾でも付けときゃ治るな」
「シュンさん!!前を見てください!!」
「どうした……うおっ!?」
ジャンヌの言葉にシュンは前方に視線を向けようとした瞬間、地面に衝撃が走る。何事かと彼はジンの方向に視線を向けると、そこには右拳を地面に振り下ろしたジンの姿が存在した。
「ぐおおおおおおっ!!」
「おいおい……嘘だろおいっ!!」
「嘘……!?」
地中に右拳を貫いたジンが腕を引き抜いた瞬間、地面に亀裂が発生し、シュンが立っている場所まで到達する。あまりにも馬鹿げた怪力にシュンは動揺を隠せず、足元に近づいてくる亀裂に対して彼はガロとロウガを担いで跳躍する。
「くそっ!!何時までも面倒を掛けんじゃねえよ!!」
「ぐはっ!?」
「ぎゃあっ!?」
地割れに飲み込まれる前に二人を安全な場所に移動させると、シュンは建物の路地裏を発見し、そこに二人の身体を放り投げる。荒っぽい方法だが今は手段を選ぶ暇はなく、シュンは剣を握りしめてジンに風の斬撃を放つ。
「これでも喰らいやがれっ!!」
「うがっ!?」
振り抜かれた刃から三日月状の風刃が放たれ、ジンの右腕に衝突する。しかし、精霊の力を借りて作り出した風刃さえも傷を与える事は出来ず、ジンの右腕は無傷だった。
「がああああっ……!!」
「嘘だろおいっ!?」
風の斬撃を物ともせずに近づいてくるジンに対し、シュンは慌てて場所を移動させて距離を取る。
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