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剣鬼 闘技祭準備編
鬼人の最後
「まさかこんな化物がいたとはね……人とオーガの間に生まれた魔人族かしら?」
「でも、もうこの人……」
「ぐううっ……!!」
シズネとミナの前で跪いたジンは起き上がろうとしたが、既に体力の限界を迎えているのか、足を滑らせて倒れてしまう。どう見ても戦える状態ではなく、二人は武器を降ろす。鬼人化を維持する力も残っていないのか、いつの間にかジンの皮膚も元の状態に戻っていた。
「もう限界のようね。このまま捕まえるか、それとも楽にするか……」
「え!?こ、殺すのは不味いと思うけど……」
「……冗談よ」
ミナの言葉にシズネは溜息を吐き、雪月花を鞘に納めようとした瞬間、背後に異変を感じ取ってミナの身体を突き飛ばす。
「離れなさい!!」
「わっ!?」
「うがっ!?」
唐突に突き飛ばされたミナは尻餅をついてしまい、その直後に彼女が立っていた位置に矢が通過し、ジンの肩に突き刺さる。即座にシズネは矢が放たれた方向に視線を向けると、そこには建物の屋根の上に弓矢を構える少年の姿が存在した。
「あれは……」
「このクソガキ!!いい加減にうざいんだよ!!」
「…………」
建物に立っていた少年に気付いたシュンが怒声を放ち、長剣を構えようとするが、先に少年は屋根を駆け抜けて立ち去ろうとする。しかし、そんな少年の前に人影が現れ、逃げようとした彼の頭を殴りつける。
「逃がすかっ」
「ぐふっ!?」
『レナ!?』
姿を現したのは緑色のマントを羽織った状態のレナであり、少年の顔面に拳を減り込ませ、そのまま屋根の上に倒す。今度は逃がさないように少年の身体にチェーンを巻き付けて拘束を行う。
「お前の相手は後だ」
「くっ……」
「寝てろっ!!」
「がはぁっ!?」
舌を噛んで自害を試みようとした少年に対し、レナは掌を頭に押し付けて「衝風」を放つ。リンダの「発徑」を参考に作り出した技であり、直接手を押し付けた状態で風圧を叩きこむレナだけが扱える技である。
「ふうっ……後はあいつだけか」
「お、おいレナ!!お前今まで何をして……」
「があああああっ!!」
地上のダインがレナに声を掛けようとした時、街道にジンの咆哮が響き渡り、肩に矢を受けたジンは起き上がって泣き叫ぶ。ジンの肩に突き刺さった矢の先端に白色の魔力が纏っており、どうやら先の様に鏃に聖属性の付与魔法を施していたらしく、ジンの肉体の傷が塞がり始める。再び鬼人化を発動させて暴れだそうとしたジンに対し、シズネは雪月花を引き抜いて刃を突き刺す。
「五月雨突き!!」
「ぐぎぃっ!?」
「おおっ!?」
シズネは高速に剣を突き出し、鬼人化を発動した状態のジンの肉体を貫く。ジャンヌの旋斧やシュンの嵐剣さえも跳ね返した鋼の肉体に無数の傷跡が生まれ、ジンは苦痛の表情を浮かべる。
「ご、のぉっ!!」
「螺旋槍!!」
「うがぁっ!?」
更にミナがジンの足元に向けて槍を突き刺し、削岩機のように刃を回転させながら左足の爪先を抉る。単純な威力ならばシズネの刺突にも勝り、続けてダインも杖がない状態で魔法を放つ。
「シャドウ・バイト!!」
「ぐあっ!?」
今度は脇腹に黒狼の頭部が噛みつき、影魔法の特徴である相手のステータスを低下させる効果によってジンの胴体の鬼人化は解除される。その隙を逃さず、ゴンゾウが両手の拳を重ね合わせて強烈な一撃を繰り出す。
「金剛撃!!」
「がはぁっ……!?」
ジンの腹部にゴンゾウの拳が叩き込まれ、ジンは血反吐を吐き散らしながら地面に倒れこむ。立て続けの連携攻撃に怯みながらも、それでもジンは起き上がる。
「ぐふぅっ……あ、がぁっ!!」
「まだ動けるの……!?本当に人間じゃないのかしら……」
「油断しないで下さい!!その男は普通ではありません!!」
「止めを刺せ!!」
ジャンヌとシュンの言葉にシズネは彼等に視線を向け、雪月花を構えようとしたが、ジンの上空に視線を向けて自分が動く必要が無い事を悟る。
「皆!!退いてっ!!」
「ああっ……!?」
頭上から聞こえてくるレナの声にジンは見上げると、そこには退魔刀を両手に構えた状態で振り翳すレナの姿があり、既に限界強化を発動させた状態で彼は剣を振り下ろす。
「兜割り!!」
「あがぁ――!?」
今までの攻撃の中で最大の衝撃がジンの頭上から伝わり、背骨が折れるほどの威力で叩きこまれたジンは頭から血を流しながら地面に倒れこむ。今度こそ完全に気絶したのか動く様子はなく、地面に着地したレナは額から汗を流しながら仲間に振り返る。
「ふうっ……危なかった」
「いや、それこっちのセリフだよ!!助けに来るのが遅いんだよ!?」
「危うく殺される所だったな」
レナの言葉にダインが真っ先に反応し、ゴンゾウも冷や汗を流す。もしも他の人間の到着が遅れていたら二人は殺されていた可能性も大きく、ダインは今回の事態に遭遇した原因であるレナに怒鳴り込む。
「でも、もうこの人……」
「ぐううっ……!!」
シズネとミナの前で跪いたジンは起き上がろうとしたが、既に体力の限界を迎えているのか、足を滑らせて倒れてしまう。どう見ても戦える状態ではなく、二人は武器を降ろす。鬼人化を維持する力も残っていないのか、いつの間にかジンの皮膚も元の状態に戻っていた。
「もう限界のようね。このまま捕まえるか、それとも楽にするか……」
「え!?こ、殺すのは不味いと思うけど……」
「……冗談よ」
ミナの言葉にシズネは溜息を吐き、雪月花を鞘に納めようとした瞬間、背後に異変を感じ取ってミナの身体を突き飛ばす。
「離れなさい!!」
「わっ!?」
「うがっ!?」
唐突に突き飛ばされたミナは尻餅をついてしまい、その直後に彼女が立っていた位置に矢が通過し、ジンの肩に突き刺さる。即座にシズネは矢が放たれた方向に視線を向けると、そこには建物の屋根の上に弓矢を構える少年の姿が存在した。
「あれは……」
「このクソガキ!!いい加減にうざいんだよ!!」
「…………」
建物に立っていた少年に気付いたシュンが怒声を放ち、長剣を構えようとするが、先に少年は屋根を駆け抜けて立ち去ろうとする。しかし、そんな少年の前に人影が現れ、逃げようとした彼の頭を殴りつける。
「逃がすかっ」
「ぐふっ!?」
『レナ!?』
姿を現したのは緑色のマントを羽織った状態のレナであり、少年の顔面に拳を減り込ませ、そのまま屋根の上に倒す。今度は逃がさないように少年の身体にチェーンを巻き付けて拘束を行う。
「お前の相手は後だ」
「くっ……」
「寝てろっ!!」
「がはぁっ!?」
舌を噛んで自害を試みようとした少年に対し、レナは掌を頭に押し付けて「衝風」を放つ。リンダの「発徑」を参考に作り出した技であり、直接手を押し付けた状態で風圧を叩きこむレナだけが扱える技である。
「ふうっ……後はあいつだけか」
「お、おいレナ!!お前今まで何をして……」
「があああああっ!!」
地上のダインがレナに声を掛けようとした時、街道にジンの咆哮が響き渡り、肩に矢を受けたジンは起き上がって泣き叫ぶ。ジンの肩に突き刺さった矢の先端に白色の魔力が纏っており、どうやら先の様に鏃に聖属性の付与魔法を施していたらしく、ジンの肉体の傷が塞がり始める。再び鬼人化を発動させて暴れだそうとしたジンに対し、シズネは雪月花を引き抜いて刃を突き刺す。
「五月雨突き!!」
「ぐぎぃっ!?」
「おおっ!?」
シズネは高速に剣を突き出し、鬼人化を発動した状態のジンの肉体を貫く。ジャンヌの旋斧やシュンの嵐剣さえも跳ね返した鋼の肉体に無数の傷跡が生まれ、ジンは苦痛の表情を浮かべる。
「ご、のぉっ!!」
「螺旋槍!!」
「うがぁっ!?」
更にミナがジンの足元に向けて槍を突き刺し、削岩機のように刃を回転させながら左足の爪先を抉る。単純な威力ならばシズネの刺突にも勝り、続けてダインも杖がない状態で魔法を放つ。
「シャドウ・バイト!!」
「ぐあっ!?」
今度は脇腹に黒狼の頭部が噛みつき、影魔法の特徴である相手のステータスを低下させる効果によってジンの胴体の鬼人化は解除される。その隙を逃さず、ゴンゾウが両手の拳を重ね合わせて強烈な一撃を繰り出す。
「金剛撃!!」
「がはぁっ……!?」
ジンの腹部にゴンゾウの拳が叩き込まれ、ジンは血反吐を吐き散らしながら地面に倒れこむ。立て続けの連携攻撃に怯みながらも、それでもジンは起き上がる。
「ぐふぅっ……あ、がぁっ!!」
「まだ動けるの……!?本当に人間じゃないのかしら……」
「油断しないで下さい!!その男は普通ではありません!!」
「止めを刺せ!!」
ジャンヌとシュンの言葉にシズネは彼等に視線を向け、雪月花を構えようとしたが、ジンの上空に視線を向けて自分が動く必要が無い事を悟る。
「皆!!退いてっ!!」
「ああっ……!?」
頭上から聞こえてくるレナの声にジンは見上げると、そこには退魔刀を両手に構えた状態で振り翳すレナの姿があり、既に限界強化を発動させた状態で彼は剣を振り下ろす。
「兜割り!!」
「あがぁ――!?」
今までの攻撃の中で最大の衝撃がジンの頭上から伝わり、背骨が折れるほどの威力で叩きこまれたジンは頭から血を流しながら地面に倒れこむ。今度こそ完全に気絶したのか動く様子はなく、地面に着地したレナは額から汗を流しながら仲間に振り返る。
「ふうっ……危なかった」
「いや、それこっちのセリフだよ!!助けに来るのが遅いんだよ!?」
「危うく殺される所だったな」
レナの言葉にダインが真っ先に反応し、ゴンゾウも冷や汗を流す。もしも他の人間の到着が遅れていたら二人は殺されていた可能性も大きく、ダインは今回の事態に遭遇した原因であるレナに怒鳴り込む。
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