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闘技祭 決戦編
シズネの新しい武器
「精が出るわね」
「流石でござる」
「お、なんか珍しい組み合わせだな」
レナがミナとゴンゾウに回復魔法を施していると、訓練場にシズネとハンゾウが赴き、どちらも訓練を終えた後なのか汗を滲ませていた。レナはシズネを見て腰に剣をさしている事に気付き、嬉しそうな声を上げる。
「俺の作った剣、ちゃんと装備してくれたんだ」
「ええ、雪月花と比べると随分と重くなったけどね」
「まさかアダマンタイト製の日本刀を作り出すとは……レナ殿は本当に凄いでござるな」
「え!?この刀、レナが作ったの!?」
「凄いな……鍛冶も出来たのか」
「いや、形状変化と金属変換で作っただけだよ」
シズネのためにレナはウルに乗って深淵の森に入り込み、森の奥に存在する遺跡に忍び込む。そして例のアダマンタイト製の倉庫に立ち寄り、アダマンタイトを回収してシズネのために新しい刀を作り出す。製造方法は回収したアダマンタイトを形状変化で日本刀へ変形させ、後は柄の部分に世界樹製の柄を接合させて作り出した。
「まさかアダマンタイトの武器を装備する事になるなんて思わなかったわ。ご丁寧に魔法剣用に改造までされてるし」
「そっちはフェリスさんの所の鍛冶師のおじさんに礼を言っておいてよ」
「もう会ってきたわ。だけど、これなら十分に戦えそうね」
レナから与えられた日本刀に視線を向け、シズネは嬉しそうに柄を握りしめる。失った雪月花の代用品としては十分な代物であり、しかも想い人から渡されて嬉しくないはずがない。
「レナ殿、拙者とも手合せして欲しいでござる。前回の借りは返させてもらうでござる」
「お、ハンゾウもやる気になってるね」
「拙者も闘技祭に出場するので腕を磨いておきたいでござる」
「いいよ。じゃあ、始めようか」
「おい、待て!!」
ハンゾウの言葉にレナは退魔刀と反鏡剣を構えようとした時、訓練室に額に包帯を巻いたガロが慌ただしく現れ、二人の間に割り込む。
「お、俺と勝負しろ!!もう一度だ!!」
「またお前かよ!?いい加減にしろよ!!何度レナに負けたら気が済むんだよ……」
「うるせえっ!!いいから俺と戦え……いてて」
「ああ、もう……大人しくてなよガロ!!その怪我で戦えるはずがないでしょ?」
「……誰?」
唐突に現れたガロはレナに勝負を申し込むが、既に彼の肉体は負傷しており、怪我も治りきっていないのか胸元を抑えて跪く。ガロは先日のジンとの戦闘でずっと意識を失っていた。そして昨日にやっと目を覚ましたのだが、レナがギルドに留まっていると知って何度も彼に勝負を挑む。
しかし、結果として病み上がりのガロではレナの相手にはならず、毎度大怪我を負って医療室に運び込まれる。一応は手合せの後はレナが回復魔法を施しているが、意識が目覚める度に戦闘を挑んでくるのでいい加減に面倒になったレナは前回の手合せの後は治療せずに医療室に送り込んだだけに済ませている。
「ガロ殿も懲りないでござるな。幾ら回復薬や魔法で傷を治せると言っても無茶駄目でござる。短期間に何度も身体を無理やりに回復させると後で大変な目に遭うでござるよ?」
「く、くそっ……」
「ほら、肩を貸してやる。医療室へ行くぞ」
「うおっ!?は、離せデカブツ!!」
「ガロ……もう僕の方が恥ずかしいよ」
ゴンゾウが無理やりにガロを持ち上げ、ギルド内の医療室へ運び込む。まるで大人に抱えられる子供のようにガロは喚き散らすが、そんな彼の様子を見て戦意を削がれたレナは溜息を吐く。
「何か戦う気が失せちゃった。また今度で良い?」
「構わないでござる」
「あ、それなら僕と戦ってよ!!新しい技を思いついたんだ!!」
「おお、それは楽しみでござる」
レナの代わりにミナがハンゾウの相手を行い、二人は向かい合うと武器を構える。その様子を確認しながらレナは見物人に混じっていたコトミンに声を掛ける。
「ほら、起きろコトミン。こんな所で寝るな」
「んっ……ふぁあっ」
「ぷるぷるっ」
「ぷるんっ」
スラミンとヒトミンを抱えていたコトミンは壁に背中を預けて眠り込んでいたらしく、レナが揺り起こすと眠たそうに瞼を擦りながら彼女は起き上がる。そんな彼女の頭の上にスラミンは乗り込む。
「……やっと汗臭い試合が終わった?」
「酷いなおい……そんなに汗臭い?」
「んっ」
コトミンはレナの言葉に頷き、確かに訓練で激しい運動をした事は間違いなく、先に風呂に入る事にした。ちなみにギルドの1階には冒険者専用の浴室も存在する。理由はマリアが風呂好きという理由もあり、利用する人間は多い。
「この時間帯なら人は少ないかな……ちょっと風呂入ってくる」
「ぷるぷるっ」
「ヒトミンは熱いお湯が苦手だから残るって」
「お前、外見は赤いのに熱いのが嫌いだよな」
レナの言葉を聞いたヒトミンが逃げるようにコトミンの胸元へ飛び込み、他の人間はまだ訓練を続けるようなのでレナは一人でギルド内の浴室へ向かう。
「流石でござる」
「お、なんか珍しい組み合わせだな」
レナがミナとゴンゾウに回復魔法を施していると、訓練場にシズネとハンゾウが赴き、どちらも訓練を終えた後なのか汗を滲ませていた。レナはシズネを見て腰に剣をさしている事に気付き、嬉しそうな声を上げる。
「俺の作った剣、ちゃんと装備してくれたんだ」
「ええ、雪月花と比べると随分と重くなったけどね」
「まさかアダマンタイト製の日本刀を作り出すとは……レナ殿は本当に凄いでござるな」
「え!?この刀、レナが作ったの!?」
「凄いな……鍛冶も出来たのか」
「いや、形状変化と金属変換で作っただけだよ」
シズネのためにレナはウルに乗って深淵の森に入り込み、森の奥に存在する遺跡に忍び込む。そして例のアダマンタイト製の倉庫に立ち寄り、アダマンタイトを回収してシズネのために新しい刀を作り出す。製造方法は回収したアダマンタイトを形状変化で日本刀へ変形させ、後は柄の部分に世界樹製の柄を接合させて作り出した。
「まさかアダマンタイトの武器を装備する事になるなんて思わなかったわ。ご丁寧に魔法剣用に改造までされてるし」
「そっちはフェリスさんの所の鍛冶師のおじさんに礼を言っておいてよ」
「もう会ってきたわ。だけど、これなら十分に戦えそうね」
レナから与えられた日本刀に視線を向け、シズネは嬉しそうに柄を握りしめる。失った雪月花の代用品としては十分な代物であり、しかも想い人から渡されて嬉しくないはずがない。
「レナ殿、拙者とも手合せして欲しいでござる。前回の借りは返させてもらうでござる」
「お、ハンゾウもやる気になってるね」
「拙者も闘技祭に出場するので腕を磨いておきたいでござる」
「いいよ。じゃあ、始めようか」
「おい、待て!!」
ハンゾウの言葉にレナは退魔刀と反鏡剣を構えようとした時、訓練室に額に包帯を巻いたガロが慌ただしく現れ、二人の間に割り込む。
「お、俺と勝負しろ!!もう一度だ!!」
「またお前かよ!?いい加減にしろよ!!何度レナに負けたら気が済むんだよ……」
「うるせえっ!!いいから俺と戦え……いてて」
「ああ、もう……大人しくてなよガロ!!その怪我で戦えるはずがないでしょ?」
「……誰?」
唐突に現れたガロはレナに勝負を申し込むが、既に彼の肉体は負傷しており、怪我も治りきっていないのか胸元を抑えて跪く。ガロは先日のジンとの戦闘でずっと意識を失っていた。そして昨日にやっと目を覚ましたのだが、レナがギルドに留まっていると知って何度も彼に勝負を挑む。
しかし、結果として病み上がりのガロではレナの相手にはならず、毎度大怪我を負って医療室に運び込まれる。一応は手合せの後はレナが回復魔法を施しているが、意識が目覚める度に戦闘を挑んでくるのでいい加減に面倒になったレナは前回の手合せの後は治療せずに医療室に送り込んだだけに済ませている。
「ガロ殿も懲りないでござるな。幾ら回復薬や魔法で傷を治せると言っても無茶駄目でござる。短期間に何度も身体を無理やりに回復させると後で大変な目に遭うでござるよ?」
「く、くそっ……」
「ほら、肩を貸してやる。医療室へ行くぞ」
「うおっ!?は、離せデカブツ!!」
「ガロ……もう僕の方が恥ずかしいよ」
ゴンゾウが無理やりにガロを持ち上げ、ギルド内の医療室へ運び込む。まるで大人に抱えられる子供のようにガロは喚き散らすが、そんな彼の様子を見て戦意を削がれたレナは溜息を吐く。
「何か戦う気が失せちゃった。また今度で良い?」
「構わないでござる」
「あ、それなら僕と戦ってよ!!新しい技を思いついたんだ!!」
「おお、それは楽しみでござる」
レナの代わりにミナがハンゾウの相手を行い、二人は向かい合うと武器を構える。その様子を確認しながらレナは見物人に混じっていたコトミンに声を掛ける。
「ほら、起きろコトミン。こんな所で寝るな」
「んっ……ふぁあっ」
「ぷるぷるっ」
「ぷるんっ」
スラミンとヒトミンを抱えていたコトミンは壁に背中を預けて眠り込んでいたらしく、レナが揺り起こすと眠たそうに瞼を擦りながら彼女は起き上がる。そんな彼女の頭の上にスラミンは乗り込む。
「……やっと汗臭い試合が終わった?」
「酷いなおい……そんなに汗臭い?」
「んっ」
コトミンはレナの言葉に頷き、確かに訓練で激しい運動をした事は間違いなく、先に風呂に入る事にした。ちなみにギルドの1階には冒険者専用の浴室も存在する。理由はマリアが風呂好きという理由もあり、利用する人間は多い。
「この時間帯なら人は少ないかな……ちょっと風呂入ってくる」
「ぷるぷるっ」
「ヒトミンは熱いお湯が苦手だから残るって」
「お前、外見は赤いのに熱いのが嫌いだよな」
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