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闘技祭 決戦編
風呂場に現れた者
「お、ここだ。今は誰も入っていないようだな」
冒険者ギルドの地下へ続く階段を降りると、レナはギルドマスター専用という看板が立てかけられた浴室に辿り着く。扉に立てかけられている「空室」という文字を確認し、ルノは扉を開いて中に入り込む。更衣室で着替えを行い、風呂場に入り込む。
「うわ、相変わらず豪華だな……」
風呂場の広さは20人ぐらいの人間が入り込める程に広く、人魚族を模した壺を抱えた石像まで存在する。壁際にはシャワーまで存在し、取っ手の部分を回すとちゃんとお湯も出る。原理は火属性の魔石と吸水石と呼ばれる特別な魔石を利用してお湯を生み出す仕組みらしく、入浴剤の代わりに様々な薬草の粉末が入った壺も用意されている。
「叔母様は本当にお金持ちなんだな。これだけしっかりした風呂なんて滅多にないからな」
この世界では一般家庭でも風呂が存在する家は珍しくはなく、銭湯まで存在する。しかし、この世界の風呂は身体が洗う場所という意識が強く、あまり外観には拘らない。なので浴室のデザインは完全にマリアの趣味であり、レナは浴槽を確認する。
「ちょっと温いな……もう少し温めるか」
浴槽の端には温度を調整するための取っ手も存在し、原理はレナも知らないが、浴槽の周囲には火属性の魔石が埋め込まれており、魔石を利用して加熱する。十分な温度まで温まるのを確認すると、レナは風呂に入る前に身体を洗う事にした。
「はああ~……やっぱり風呂はいいな。森の中で暮らしていた時は大変だったけど」
風呂に入るためだけにレナは錬金術師の形状変化の能力で岩石を浴槽に変形させ、水を中に入れて火球の魔法で温めるしかなかった。ただのお湯に浸かるだけでは味気なく、アイリスに協力して貰って発見した薬草を粉末状にまで磨り潰し、入浴剤の代わりに利用していた事を思い出す。
「森の中に居た時はゆっくり休めるときなんてなかったからな……風呂に入っている間に魔物に襲われないようにウルに見張りまでさせないといけないし」
一応は住処はあったが、魔物は唐突に現れて襲う事もあり、レナは森の中で暮らす時は心休まる場所は少なかった。なので風呂に入っている間も心から堪能する事は出来ず、身体を洗えばすぐに身支度を整えなければならなかった。
「ふうっ……これだけ洗えば十分かな」
石鹸で身体の汚れを落とし、髪の毛に関しては薬草を混ぜ合わせた特別な液体で洗い流す。シャンプーとリンスと組み合わせたような薬剤であり、泡立つ事はないが水で洗い流せば簡単に汚れが落ちる優れものである。
「えっと……桶は何処にやったっけ?」
「ここにあるぞ」
「あ、どうも……えっ?」
髪の毛を洗っている最中、レナは事前に用意しておいた桶を手探りで探していると、隣から声を掛けられる。例を告げて渡された桶を手にするが、レナは何者が自分に桶を渡したのか疑問を抱き、顔を向ける。そこには見知らぬ女性の姿が存在し、黒色の髪の毛に褐色肌の20才前後の美しい女性が存在した。
「ふうっ……風呂は良い物だな。身体だけではなく、心が洗われるようだ」
「そうですね……って、ええっ!?」
「ん?どうした?」
唐突に現れた見た事もない美人な女性にレナは驚くが、相手は特に歯しかしがる事もなく彼の横で身体を洗い、お湯で洗い流す。自分に見られているにも関わらずに全く動じない相手にルノは戸惑うが、女性は何事も無いように話しかける。
「それにしても吾輩とギルドマスター以外にこの風呂を利用する人間がいるのは初めてだな。ちゃんと許可は貰っているのか?」
「あの、ま、前ぐらい隠して下さい!!」
「何故だ?別に見られても構わんぞ」
「ええっ……」
女性はレナの言葉に不思議そうに首を傾げ、凹凸は激しいとは言えないが、無駄な肉がないスレンダーな体型を見せつける。辛うじて下半身の部分は泡で隠れているが、それでも恥じらいもなく見せつけるように堂々とした態度を保つ女性にレナは圧倒された。
「あの……すいません!!すぐに出ていきますから!!」
「待て、そのまま行くと風邪をひくぞ」
「うわっ!?」
身体も碌に洗わず出ていこうとしたレナを女性は片手で捕まえ、引き寄せる。その際にレナは女性の胸元に顔を押し付ける形になるが、女性は気にせずに話しかける。
「お前とは一度じっくりと話し合いたいと思っていた。色々と聞きたいこともあるからな……前に闘技場で会ったときは挨拶だけだったが、今回は二人で話し合おうではないか」
「……え?」
闘技場という単語にレナは疑問を抱き、彼は目の前の女性を見上げる。レナは必死に思い返すがどう見ても初めて見る顔だが、女性によると前に闘技場で遭遇したらしい。レナは冷静に考え、彼女の口調を聞いてある人物の事を思い出した。
「まさか……ゴウライ、さん?」
「何だ、やはり覚えているではないか。がははははっ!!」
「痛いっ!?」
女性は豪快な笑い声をあげてレナの背中を叩きつける。
※驚愕の新事実!!ゴウライの中身はおっさんではなかった……( ゚Д゚)マジデ!?
冒険者ギルドの地下へ続く階段を降りると、レナはギルドマスター専用という看板が立てかけられた浴室に辿り着く。扉に立てかけられている「空室」という文字を確認し、ルノは扉を開いて中に入り込む。更衣室で着替えを行い、風呂場に入り込む。
「うわ、相変わらず豪華だな……」
風呂場の広さは20人ぐらいの人間が入り込める程に広く、人魚族を模した壺を抱えた石像まで存在する。壁際にはシャワーまで存在し、取っ手の部分を回すとちゃんとお湯も出る。原理は火属性の魔石と吸水石と呼ばれる特別な魔石を利用してお湯を生み出す仕組みらしく、入浴剤の代わりに様々な薬草の粉末が入った壺も用意されている。
「叔母様は本当にお金持ちなんだな。これだけしっかりした風呂なんて滅多にないからな」
この世界では一般家庭でも風呂が存在する家は珍しくはなく、銭湯まで存在する。しかし、この世界の風呂は身体が洗う場所という意識が強く、あまり外観には拘らない。なので浴室のデザインは完全にマリアの趣味であり、レナは浴槽を確認する。
「ちょっと温いな……もう少し温めるか」
浴槽の端には温度を調整するための取っ手も存在し、原理はレナも知らないが、浴槽の周囲には火属性の魔石が埋め込まれており、魔石を利用して加熱する。十分な温度まで温まるのを確認すると、レナは風呂に入る前に身体を洗う事にした。
「はああ~……やっぱり風呂はいいな。森の中で暮らしていた時は大変だったけど」
風呂に入るためだけにレナは錬金術師の形状変化の能力で岩石を浴槽に変形させ、水を中に入れて火球の魔法で温めるしかなかった。ただのお湯に浸かるだけでは味気なく、アイリスに協力して貰って発見した薬草を粉末状にまで磨り潰し、入浴剤の代わりに利用していた事を思い出す。
「森の中に居た時はゆっくり休めるときなんてなかったからな……風呂に入っている間に魔物に襲われないようにウルに見張りまでさせないといけないし」
一応は住処はあったが、魔物は唐突に現れて襲う事もあり、レナは森の中で暮らす時は心休まる場所は少なかった。なので風呂に入っている間も心から堪能する事は出来ず、身体を洗えばすぐに身支度を整えなければならなかった。
「ふうっ……これだけ洗えば十分かな」
石鹸で身体の汚れを落とし、髪の毛に関しては薬草を混ぜ合わせた特別な液体で洗い流す。シャンプーとリンスと組み合わせたような薬剤であり、泡立つ事はないが水で洗い流せば簡単に汚れが落ちる優れものである。
「えっと……桶は何処にやったっけ?」
「ここにあるぞ」
「あ、どうも……えっ?」
髪の毛を洗っている最中、レナは事前に用意しておいた桶を手探りで探していると、隣から声を掛けられる。例を告げて渡された桶を手にするが、レナは何者が自分に桶を渡したのか疑問を抱き、顔を向ける。そこには見知らぬ女性の姿が存在し、黒色の髪の毛に褐色肌の20才前後の美しい女性が存在した。
「ふうっ……風呂は良い物だな。身体だけではなく、心が洗われるようだ」
「そうですね……って、ええっ!?」
「ん?どうした?」
唐突に現れた見た事もない美人な女性にレナは驚くが、相手は特に歯しかしがる事もなく彼の横で身体を洗い、お湯で洗い流す。自分に見られているにも関わらずに全く動じない相手にルノは戸惑うが、女性は何事も無いように話しかける。
「それにしても吾輩とギルドマスター以外にこの風呂を利用する人間がいるのは初めてだな。ちゃんと許可は貰っているのか?」
「あの、ま、前ぐらい隠して下さい!!」
「何故だ?別に見られても構わんぞ」
「ええっ……」
女性はレナの言葉に不思議そうに首を傾げ、凹凸は激しいとは言えないが、無駄な肉がないスレンダーな体型を見せつける。辛うじて下半身の部分は泡で隠れているが、それでも恥じらいもなく見せつけるように堂々とした態度を保つ女性にレナは圧倒された。
「あの……すいません!!すぐに出ていきますから!!」
「待て、そのまま行くと風邪をひくぞ」
「うわっ!?」
身体も碌に洗わず出ていこうとしたレナを女性は片手で捕まえ、引き寄せる。その際にレナは女性の胸元に顔を押し付ける形になるが、女性は気にせずに話しかける。
「お前とは一度じっくりと話し合いたいと思っていた。色々と聞きたいこともあるからな……前に闘技場で会ったときは挨拶だけだったが、今回は二人で話し合おうではないか」
「……え?」
闘技場という単語にレナは疑問を抱き、彼は目の前の女性を見上げる。レナは必死に思い返すがどう見ても初めて見る顔だが、女性によると前に闘技場で遭遇したらしい。レナは冷静に考え、彼女の口調を聞いてある人物の事を思い出した。
「まさか……ゴウライ、さん?」
「何だ、やはり覚えているではないか。がははははっ!!」
「痛いっ!?」
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