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闘技祭 決戦編
神器 〈カノン・レイザー〉
「いったぁっ……なにが起きたの?」
「拙者も巻き込むのは酷いでござるよ……」
「咄嗟だったから……ほら、二人とも立って」
文字通りに足場を崩されたカノンとハンゾウは床に倒れこみ、レナはハンゾウとシズネを起き上げる。カノンも慌てて起き上がろうとしたが、何時の間にか彼女の足元の床が沈み込んでおり、両足を固定していた。
「ちょ、なにこれ~!?抜けない~……!!」
「だろうね……これでチェックメイトだ」
動けないカノンに向けてレナは反鏡剣を引き抜き、彼女の首元に刃を構える。流石のカノンもこの状態では反撃は不可能だと判断したのか、愛想笑いを浮かべて両手を上げる。
「あ、あははっ……許して、くれないかな~?」
「許すはずがないでしょうが……遺言があるなら聞くわよ?」
「え、殺すの?」
シズネが冷たい瞳を向けながら刀を引き抜き、カノンの放漫な胸に構える。心無しかその瞳は虚ろになっており、親の仇のようにカノンの胸部を睨みつけていた。
「ちょ、ちょっと待って……あの、本当に許してくれない?お願い、何でもするから~!!」
「先に命を狙っておいて命乞いとは見苦しいでござる……」
「その通りよ。さあ、覚悟を決めなさい」
「お、お待ちください!!」
刃を振り下ろそうとしたシズネの背後から声が響き渡り、3人は振り返ると背中を抑えながらも起き上がるレミアの姿があった。どうやら意識を取り戻したらしく、3人の行動を止める。
「その方は殺さないで下さい……もしもここで手を出せば貴方達の身が危険に晒されます」
「正気?貴女はついさっき、この女に殺されそうになったのよ?」
「理解しています……しかし、ここで大将軍の彼女を殺せば貴方達は間違いなく犯罪者に仕立て上げられます。そうなればもう私の力では庇いきれません……」
「そ、そうそう……私、腐っても大将軍だから殺したら色々と不味いよ~?」
「図々しい女ね……」
レミアの言葉は正論であり、ここでカノンを殺せば3人は殺人鬼として表立って王国に狙われる事になる。しかし、ここでカノンを見逃せば王妃陣営の戦力を無傷で見逃す事に等しく、シズネは頑なにレミアの意見に反対した。
「駄目よ。この女は放っておくと何を仕出かすか分からない。ここで始末しておくべきよ」
「待ってください!!カノン将軍は言動はともかく、王国にとっては重要な存在なんです!!もしもここで彼女を殺せば取り返しのつかない事態に陥ります!!」
「しかし、また命を狙われた今度は拙者達が危険に晒されるでござる。殺すのが不味いとしても拘束する必要が……」
「分かっています。彼女は私に任せてください、もう皆さんの前には姿を現さないようにさせますから……」
「その言葉を信用しろというの?貴女が私達の味方になったという保証はないわ」
シズネの言葉にレミアは悲し気な表情を浮かべ、彼女は確かに王妃を裏切る覚悟は決めた。しかし、立場的にはレミアは王国側の人間であり、カノンを引き渡したとしても彼女を拘束する事は難しい立場である事は間違いない。
「私の事を信用できないのは分かります。しかし、こうして話している間にも兵士がここに訪れる可能性もあります。どうか私を信じて彼女を引き渡してください」
「駄目よ。この女の非常に厄介だわ、ここで見逃したら後々面倒な事になるわ」
「しかし、殺すのは不味いでござる。監禁するとしても拙者達では彼女を連れ出す事は出来ないでござるよ?」
「あのさ、ちょっといい?」
カノンの身柄について話し合う3人に対し、レナはカノンが使用していた魔銃を拾い上げる。どちらもこの世界では初めて見る武器であり、間違いなく地球の銃器を参考にした武器で間違いない。
「この武器を奪えばこの人は別に脅威でも何でもないんじゃないの?」
「え、ちょっ……」
「……言われてみればそうでござるな。その武器さえ回収してしまえば問題がないような気がしてきたでござる」
「でも、この女が他に魔銃を所持していたどうするの?」
「それは有り得ません!!その二つの武器は神器です!!同じ物は存在しないはずです!!」
レミアによるとカノンが所持している二つの銃器は神器らしく、名前はマグナムに酷似した銃器が「カノン」戦車の砲台のような外見の銃器が「レイザー」と呼ばれるらしい。どちらも過去に召喚された勇者と呼ばれる存在が作り出した神器であり、この2つ以外にカノンが銃を所持している事は有り得ないという。
「これ、神器だったのか。まあ、明らかに地球の銃を参考にしてるしな……回収!!」
「ちょっっと!?」
全員の目の前でレナは空間魔法を発動して二つの神器を回収し、安全性を確保した事を示す。銃を奪われたカノンは慌てふためくが、肝心の武器さえ奪えば彼女は脅威ではなくなり、後は身柄をレミアに任せれば良い。
「じゃあ、後はお願い。この人が余計なことを口走らないように気を付けてね」
「分かりました。責任を持って私が保護します」
「ま、待って!!その銃を奪われると……はうっ!?」
レミアが容赦なくレナに縋り付こうとするカノンの首元を締め付け、意識を奪う。同僚とはいえ、命を狙ってきた相手に変わりはなく、レミアはすっきりとした表情でカノンを担ぐ。
「拙者も巻き込むのは酷いでござるよ……」
「咄嗟だったから……ほら、二人とも立って」
文字通りに足場を崩されたカノンとハンゾウは床に倒れこみ、レナはハンゾウとシズネを起き上げる。カノンも慌てて起き上がろうとしたが、何時の間にか彼女の足元の床が沈み込んでおり、両足を固定していた。
「ちょ、なにこれ~!?抜けない~……!!」
「だろうね……これでチェックメイトだ」
動けないカノンに向けてレナは反鏡剣を引き抜き、彼女の首元に刃を構える。流石のカノンもこの状態では反撃は不可能だと判断したのか、愛想笑いを浮かべて両手を上げる。
「あ、あははっ……許して、くれないかな~?」
「許すはずがないでしょうが……遺言があるなら聞くわよ?」
「え、殺すの?」
シズネが冷たい瞳を向けながら刀を引き抜き、カノンの放漫な胸に構える。心無しかその瞳は虚ろになっており、親の仇のようにカノンの胸部を睨みつけていた。
「ちょ、ちょっと待って……あの、本当に許してくれない?お願い、何でもするから~!!」
「先に命を狙っておいて命乞いとは見苦しいでござる……」
「その通りよ。さあ、覚悟を決めなさい」
「お、お待ちください!!」
刃を振り下ろそうとしたシズネの背後から声が響き渡り、3人は振り返ると背中を抑えながらも起き上がるレミアの姿があった。どうやら意識を取り戻したらしく、3人の行動を止める。
「その方は殺さないで下さい……もしもここで手を出せば貴方達の身が危険に晒されます」
「正気?貴女はついさっき、この女に殺されそうになったのよ?」
「理解しています……しかし、ここで大将軍の彼女を殺せば貴方達は間違いなく犯罪者に仕立て上げられます。そうなればもう私の力では庇いきれません……」
「そ、そうそう……私、腐っても大将軍だから殺したら色々と不味いよ~?」
「図々しい女ね……」
レミアの言葉は正論であり、ここでカノンを殺せば3人は殺人鬼として表立って王国に狙われる事になる。しかし、ここでカノンを見逃せば王妃陣営の戦力を無傷で見逃す事に等しく、シズネは頑なにレミアの意見に反対した。
「駄目よ。この女は放っておくと何を仕出かすか分からない。ここで始末しておくべきよ」
「待ってください!!カノン将軍は言動はともかく、王国にとっては重要な存在なんです!!もしもここで彼女を殺せば取り返しのつかない事態に陥ります!!」
「しかし、また命を狙われた今度は拙者達が危険に晒されるでござる。殺すのが不味いとしても拘束する必要が……」
「分かっています。彼女は私に任せてください、もう皆さんの前には姿を現さないようにさせますから……」
「その言葉を信用しろというの?貴女が私達の味方になったという保証はないわ」
シズネの言葉にレミアは悲し気な表情を浮かべ、彼女は確かに王妃を裏切る覚悟は決めた。しかし、立場的にはレミアは王国側の人間であり、カノンを引き渡したとしても彼女を拘束する事は難しい立場である事は間違いない。
「私の事を信用できないのは分かります。しかし、こうして話している間にも兵士がここに訪れる可能性もあります。どうか私を信じて彼女を引き渡してください」
「駄目よ。この女の非常に厄介だわ、ここで見逃したら後々面倒な事になるわ」
「しかし、殺すのは不味いでござる。監禁するとしても拙者達では彼女を連れ出す事は出来ないでござるよ?」
「あのさ、ちょっといい?」
カノンの身柄について話し合う3人に対し、レナはカノンが使用していた魔銃を拾い上げる。どちらもこの世界では初めて見る武器であり、間違いなく地球の銃器を参考にした武器で間違いない。
「この武器を奪えばこの人は別に脅威でも何でもないんじゃないの?」
「え、ちょっ……」
「……言われてみればそうでござるな。その武器さえ回収してしまえば問題がないような気がしてきたでござる」
「でも、この女が他に魔銃を所持していたどうするの?」
「それは有り得ません!!その二つの武器は神器です!!同じ物は存在しないはずです!!」
レミアによるとカノンが所持している二つの銃器は神器らしく、名前はマグナムに酷似した銃器が「カノン」戦車の砲台のような外見の銃器が「レイザー」と呼ばれるらしい。どちらも過去に召喚された勇者と呼ばれる存在が作り出した神器であり、この2つ以外にカノンが銃を所持している事は有り得ないという。
「これ、神器だったのか。まあ、明らかに地球の銃を参考にしてるしな……回収!!」
「ちょっっと!?」
全員の目の前でレナは空間魔法を発動して二つの神器を回収し、安全性を確保した事を示す。銃を奪われたカノンは慌てふためくが、肝心の武器さえ奪えば彼女は脅威ではなくなり、後は身柄をレミアに任せれば良い。
「じゃあ、後はお願い。この人が余計なことを口走らないように気を付けてね」
「分かりました。責任を持って私が保護します」
「ま、待って!!その銃を奪われると……はうっ!?」
レミアが容赦なくレナに縋り付こうとするカノンの首元を締め付け、意識を奪う。同僚とはいえ、命を狙ってきた相手に変わりはなく、レミアはすっきりとした表情でカノンを担ぐ。
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