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闘技祭 決戦編
3人目の大将軍
「失礼、少しいいかな?」
通路に佇むエリナの後方から細目が特徴的な若い男性が姿を現し、笑顔を浮かべながら話しかける。これだけの面子を相手にごく自然に話しかけてきた青年にレナは興味を抱き、話を伺う。
「どうかしました?」
「ああ、この中にレナという人はいるかな?顔を確かめたくてね」
「え、レナ君?レナ君なら……」
「おい、邪魔だ。とっとと消えろ」
青年の質問にミナは彼が話しかけた相手がレナである事を伝えようとしたが、先にシュンが口を挟む。青年は困った風に苦笑しながら両手を上げる。
「おっと、警戒させてしまったかな。別に怪しい物じゃないんだ。僕の名前はミドル、こう見えても王国の将軍なんだが……」
「え、将軍?」
「ミドルって……もしかして大将軍の!?」
「大将軍?」
ミドルの名前が出た瞬間に他の人間が驚く中、レナは青年に視線を向ける。レミアやカノンと比べると何処にでもいそうな風貌の男性にしか見えない。最もレナを幼少の頃に世話していた暗殺者のアリアも普段の生活では常人として完璧に振舞っており、こちらの青年も彼女のように一般人を演じている可能性も否定できない。
「あ、あの!!本当にミドル大将軍なんですか?僕、貴方のファンなんです!!握手してください!!」
「ああ、別にいいよ」
「えっと、有名な人なの?」
「貴方ね……少しは世間に興味を持ちなさい。槍聖の称号を持つ大将軍よ」
「そう……せい?」
シズネにレナは尋ねると彼女は呆れた表情を浮かべてミドルの説明を行う。彼女によるとミドルは王国に3人しか存在しない最後の大将軍らしく、槍の使い手として有名である事から「槍聖」と呼ばれているという。
「剣聖のように他の職業にもある程度のレベルと経験を積むと「称号」を得られるわ。槍聖は騎士の職業が覚える称号よ」
「剣聖の騎士バージョンみたいな感じ?」
「ははは……そんな大層な称号じゃないさ。剣聖の称号を持つ貴方達と比べたら僕の槍聖なんて大したことはないさ」
「随分と謙虚な方ですね。他の人間の皆さんも見習ったらどうですか?」
「ジダン!!」
大将軍のミドルの言葉にジダンが皮肉を言うと、リンダが注意しようと近づく。しかし、先にミドルが彼の元へ近づき、不思議そうな表情を浮かべて見下ろす。
「君は……どうしてここに居るんだい?両親とはぐれちゃったのかな?」
「なっ!?」
「ぶっ……ははははっ!!」
一見は子供にしか見えないジダンにミドルは心配そうに腰を屈めて視線を合わせながら気遣うと、シュンが耐えきれずに大声で笑い声をあげる。他の人間も何か笑うのを堪えきれずに噴き出し、通行人も口に手を当てて笑いを抑える。ジダンは頬を真っ赤に染めて腰にミドルの袖を掴む。
「き、貴様!!僕の事を子ども扱いしたな!!」
「え?ど、どうしたんだい急に?何か起こらせるようなことを僕はしたのかな?」
「うるさい!!」
「辞めなさいジダン!!」
「ちょ、駄目っすよ試合前に争うのは!!」
慌ててリンダとエリナがジダンを抑えつけ、今にも鍵爪を装着して襲い掛かろうとする彼を宥める。そんな彼に対してミドルは困った風に頭を掻き、申し訳なさそうに頭を下げる。
「す、すいません!!僕が何か失礼な事を言ったようで……」
「いやいや、別にあんたは間違ってねえよ。確かにこいつはガキだもんな」
「貴様等……!!」
「いい加減にしなさい!!下がりますよ!!」
ジダンは憎々し気にミドルとシュンを睨みつけるが、リンダとエリナに引きずられて通路から立ち去る。その姿にミドルは頭を下げたまま動かず、笑い切ったシュンが彼の肩を叩く。
「いや、笑わせてもらったぜ。あの小生意気なガキも少しは懲りただろ」
「はあ……あの、少々よろしいでしょうか?レナという方はここに居ますか?」
「ああ、あんたの言っている坊主はこいつだぞ」
シュンがレナを指さして紹介すると、ミドルは驚いた表情を浮かべ、戸惑いの表情を浮かべながらも右手を差し出す。
「そうか、君がレナ君なのか……噂はよく耳にしているよ。だけど、聞いていた容姿と違うから驚いたよ」
「あのっ……」
「ちょ、ちょっと……シュンさん!!今のレナさんはレナさんじゃないんですよ!?」
「あ、やべっ……」
「馬鹿ね……」
現在のレナは「ルナ」に変装しており、その事実を忘れてミドルにレナの正体を明かしてしまったシュンにジャンヌが注意し、シズネは呆れる。最も王妃の関係者ならばレナの正体がルナである事は知られているはずだが、ミドルの話しぶりから彼はレナの正体を知っていてもルナに変装している事までは知らないようだった。
「初めまして、というべきかな。改めて自己紹介するけど、僕はミドルと言うんだ」
「……どうも」
好青年のような爽やかな笑顔を浮かべて右手を伸ばしてきたミドルに対し、レナはその掌に視線を向け、警戒を怠らずに右手を差し出す。
通路に佇むエリナの後方から細目が特徴的な若い男性が姿を現し、笑顔を浮かべながら話しかける。これだけの面子を相手にごく自然に話しかけてきた青年にレナは興味を抱き、話を伺う。
「どうかしました?」
「ああ、この中にレナという人はいるかな?顔を確かめたくてね」
「え、レナ君?レナ君なら……」
「おい、邪魔だ。とっとと消えろ」
青年の質問にミナは彼が話しかけた相手がレナである事を伝えようとしたが、先にシュンが口を挟む。青年は困った風に苦笑しながら両手を上げる。
「おっと、警戒させてしまったかな。別に怪しい物じゃないんだ。僕の名前はミドル、こう見えても王国の将軍なんだが……」
「え、将軍?」
「ミドルって……もしかして大将軍の!?」
「大将軍?」
ミドルの名前が出た瞬間に他の人間が驚く中、レナは青年に視線を向ける。レミアやカノンと比べると何処にでもいそうな風貌の男性にしか見えない。最もレナを幼少の頃に世話していた暗殺者のアリアも普段の生活では常人として完璧に振舞っており、こちらの青年も彼女のように一般人を演じている可能性も否定できない。
「あ、あの!!本当にミドル大将軍なんですか?僕、貴方のファンなんです!!握手してください!!」
「ああ、別にいいよ」
「えっと、有名な人なの?」
「貴方ね……少しは世間に興味を持ちなさい。槍聖の称号を持つ大将軍よ」
「そう……せい?」
シズネにレナは尋ねると彼女は呆れた表情を浮かべてミドルの説明を行う。彼女によるとミドルは王国に3人しか存在しない最後の大将軍らしく、槍の使い手として有名である事から「槍聖」と呼ばれているという。
「剣聖のように他の職業にもある程度のレベルと経験を積むと「称号」を得られるわ。槍聖は騎士の職業が覚える称号よ」
「剣聖の騎士バージョンみたいな感じ?」
「ははは……そんな大層な称号じゃないさ。剣聖の称号を持つ貴方達と比べたら僕の槍聖なんて大したことはないさ」
「随分と謙虚な方ですね。他の人間の皆さんも見習ったらどうですか?」
「ジダン!!」
大将軍のミドルの言葉にジダンが皮肉を言うと、リンダが注意しようと近づく。しかし、先にミドルが彼の元へ近づき、不思議そうな表情を浮かべて見下ろす。
「君は……どうしてここに居るんだい?両親とはぐれちゃったのかな?」
「なっ!?」
「ぶっ……ははははっ!!」
一見は子供にしか見えないジダンにミドルは心配そうに腰を屈めて視線を合わせながら気遣うと、シュンが耐えきれずに大声で笑い声をあげる。他の人間も何か笑うのを堪えきれずに噴き出し、通行人も口に手を当てて笑いを抑える。ジダンは頬を真っ赤に染めて腰にミドルの袖を掴む。
「き、貴様!!僕の事を子ども扱いしたな!!」
「え?ど、どうしたんだい急に?何か起こらせるようなことを僕はしたのかな?」
「うるさい!!」
「辞めなさいジダン!!」
「ちょ、駄目っすよ試合前に争うのは!!」
慌ててリンダとエリナがジダンを抑えつけ、今にも鍵爪を装着して襲い掛かろうとする彼を宥める。そんな彼に対してミドルは困った風に頭を掻き、申し訳なさそうに頭を下げる。
「す、すいません!!僕が何か失礼な事を言ったようで……」
「いやいや、別にあんたは間違ってねえよ。確かにこいつはガキだもんな」
「貴様等……!!」
「いい加減にしなさい!!下がりますよ!!」
ジダンは憎々し気にミドルとシュンを睨みつけるが、リンダとエリナに引きずられて通路から立ち去る。その姿にミドルは頭を下げたまま動かず、笑い切ったシュンが彼の肩を叩く。
「いや、笑わせてもらったぜ。あの小生意気なガキも少しは懲りただろ」
「はあ……あの、少々よろしいでしょうか?レナという方はここに居ますか?」
「ああ、あんたの言っている坊主はこいつだぞ」
シュンがレナを指さして紹介すると、ミドルは驚いた表情を浮かべ、戸惑いの表情を浮かべながらも右手を差し出す。
「そうか、君がレナ君なのか……噂はよく耳にしているよ。だけど、聞いていた容姿と違うから驚いたよ」
「あのっ……」
「ちょ、ちょっと……シュンさん!!今のレナさんはレナさんじゃないんですよ!?」
「あ、やべっ……」
「馬鹿ね……」
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「初めまして、というべきかな。改めて自己紹介するけど、僕はミドルと言うんだ」
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