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闘技祭 決戦編
予選試合開始
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『お待たせしました!!予選開始時刻を10分前を迎えたので、これより参加選手が試合場に登場します!!』
「おおっ!!やっと始まるのか!!」
「がはははっ!!これは楽しみだな」
「ところで飯はまだかのう……」
「うむっ……」
会場内に解説役のラビットの声が響き渡り、観衆が湧き立つ。新しい試合場は砂地の地面に覆われており、周囲には結界石が取り付けられた柱が並んでいる。やがて四方に存在する巨大な門が開かれ、100名を超える参加者が集う。
『この光景を見て下さい!!世界中に存在する猛者が集結したと言っても過言ではないでしょう!!しかし、予選を勝ち残れるのは32名のみ!!つまり、現時点の参加者を4分の1まで減らされます!!』
「なに?そんなに少ないのか?」
「おいおい、マジかよ……」
最初の予選だけで半数以上の人間が落とされる事に観衆がざわめくが、今日の予選で集められた人数は128名であり、トーナメント方式の場合だと時間が掛かり過ぎる。そのために予選の内容は通常の試合方式ではなく、別の方式で行われるらしい。
『では予選の内容を発表します!!試合方式は4人同時の乱戦試合です!!他の選集を打ち倒し、最後に残った1人が試合の勝者として本戦に出場できます!!』
「という事は……今日だけで32回も試合が行われるのか!?」
「こいつは楽しみだぜ!!」
ラビットの説明に観客が騒ぎ出し、1日で32回の試合が観戦出来る事に興奮を隠せない。しかし、同時に4人の選手が戦うという点にデブリは眉を顰める。
(くっ……そういう事か!!これが王妃の狙いか……!!)
予選の内容が乱戦方式という時点でデブリは王妃の企みに気付き、彼女はこの規則を利用して敵対するレナ達を同士討ちを企んでいるのは間違いない。
(どうする?このままでは不味いが、流石に試合の規則に口出しする事は出来ん)
ヨツバ王国の四騎士も参加している以上、デブリが大会の規則に文句を告げるのは自分の選手の有利にさせるためだと疑われる恐れもあり、表立って口出しは出来ない。ここまで来た以上は出場させた選手に期待するしかなく、解説のラビットが説明を続ける。
『それでは選手の皆さまは試合場の端に移動してください。これから名前を呼ばれた選手だけが試合の中央部に集結し、試合が開始されます!!試合時間は10分、本人の手持ちならばあらゆる武器の使用を許可されています!!また、試合中は結界石で試合場を取り囲みますのでご注意ください!!』
他の選手の試合の間にも試合場には各選手が待機が命じられるらしく、全員が試合の端へと散らばる。観客の注目が集まる中、遂に最初の予選試合の選手の名前をラビットが発表した。
『――それでは予選第一試合!!最初から期待値最大級の選手の登場です!!今大会最有力優勝候補のゴウライ選手!!』
『うおおおおおおっ!!』
ラビットの声に観衆が湧き立ち、最初から氷雨のギルド最強の剣士の登場に興奮を隠せない。試合場の隅で待機していたゴウライが試合場の中央部に歩むと、高らかに背中に掲げているデュランダルを翳す。
『ふははははっ!!いきなり吾輩からか!!』
『おおっと!!ゴウライ選手、何事か騒いでいますが観客席からの声援でよく聞こえません!!破壊剣聖の異名は伊達じゃない!!では、続いて他3名の選手の発表です!!』
ゴウライが姿を現した時点で観客が騒ぎ出す中、ラビットは声援に負けずに大声で他3名の選手の紹介を行う。
『あまりの大きさと強さに対戦相手が棄権して勝負にすらならない!?先のルナ選手との試合の傷は癒えたのか、ダイゴ選手!!入場して下さい!!』
「おおっ?おいらかぁっ?」
北門が開かれ、通常の巨人族の倍近くの背丈を誇る巨人が姿を現し、観客が悲鳴を上げる。先の試合でルナに変装したレナと激闘を繰り広げたダイゴが試合場の中央部に集まり、相変わらずに緊張感を持たずに欠伸を行う。
「な、何だあいつ!?巨人なのか!?」
「何てデカさだよ……」
「いくら何でも反則じゃねえか!?」
ダイゴの巨体に先ほどまで騒いでいた観客も静まり返り、誰もがゴウライの圧勝を確信していたが、ダイゴと比べるとゴウライは大人と子供どころか赤ん坊程の体格差が存在する。流石のゴウライも普通の巨人族よりも遥かに巨体のダイゴに視線を向け、感心したように頷く。
『ほう、前に試合で見かけた時よりも大きくなっているのではないか?これは楽しみだな!!』
「ん~?何だお前、チビの癖に態度がでかいなぁっ」
『ふははははっ!!この吾輩をチビ扱いするとは許せんな!!』
言葉とは裏腹にゴウライは嬉しそうな笑い声をあげ、ダイゴはそんな彼女に不思議そうに覗き込む。しかし、二人が話し合っている間にも紹介が行われ、続いてラビットは他二人の選手の名前を呼ぶ。
「おおっ!!やっと始まるのか!!」
「がはははっ!!これは楽しみだな」
「ところで飯はまだかのう……」
「うむっ……」
会場内に解説役のラビットの声が響き渡り、観衆が湧き立つ。新しい試合場は砂地の地面に覆われており、周囲には結界石が取り付けられた柱が並んでいる。やがて四方に存在する巨大な門が開かれ、100名を超える参加者が集う。
『この光景を見て下さい!!世界中に存在する猛者が集結したと言っても過言ではないでしょう!!しかし、予選を勝ち残れるのは32名のみ!!つまり、現時点の参加者を4分の1まで減らされます!!』
「なに?そんなに少ないのか?」
「おいおい、マジかよ……」
最初の予選だけで半数以上の人間が落とされる事に観衆がざわめくが、今日の予選で集められた人数は128名であり、トーナメント方式の場合だと時間が掛かり過ぎる。そのために予選の内容は通常の試合方式ではなく、別の方式で行われるらしい。
『では予選の内容を発表します!!試合方式は4人同時の乱戦試合です!!他の選集を打ち倒し、最後に残った1人が試合の勝者として本戦に出場できます!!』
「という事は……今日だけで32回も試合が行われるのか!?」
「こいつは楽しみだぜ!!」
ラビットの説明に観客が騒ぎ出し、1日で32回の試合が観戦出来る事に興奮を隠せない。しかし、同時に4人の選手が戦うという点にデブリは眉を顰める。
(くっ……そういう事か!!これが王妃の狙いか……!!)
予選の内容が乱戦方式という時点でデブリは王妃の企みに気付き、彼女はこの規則を利用して敵対するレナ達を同士討ちを企んでいるのは間違いない。
(どうする?このままでは不味いが、流石に試合の規則に口出しする事は出来ん)
ヨツバ王国の四騎士も参加している以上、デブリが大会の規則に文句を告げるのは自分の選手の有利にさせるためだと疑われる恐れもあり、表立って口出しは出来ない。ここまで来た以上は出場させた選手に期待するしかなく、解説のラビットが説明を続ける。
『それでは選手の皆さまは試合場の端に移動してください。これから名前を呼ばれた選手だけが試合の中央部に集結し、試合が開始されます!!試合時間は10分、本人の手持ちならばあらゆる武器の使用を許可されています!!また、試合中は結界石で試合場を取り囲みますのでご注意ください!!』
他の選手の試合の間にも試合場には各選手が待機が命じられるらしく、全員が試合の端へと散らばる。観客の注目が集まる中、遂に最初の予選試合の選手の名前をラビットが発表した。
『――それでは予選第一試合!!最初から期待値最大級の選手の登場です!!今大会最有力優勝候補のゴウライ選手!!』
『うおおおおおおっ!!』
ラビットの声に観衆が湧き立ち、最初から氷雨のギルド最強の剣士の登場に興奮を隠せない。試合場の隅で待機していたゴウライが試合場の中央部に歩むと、高らかに背中に掲げているデュランダルを翳す。
『ふははははっ!!いきなり吾輩からか!!』
『おおっと!!ゴウライ選手、何事か騒いでいますが観客席からの声援でよく聞こえません!!破壊剣聖の異名は伊達じゃない!!では、続いて他3名の選手の発表です!!』
ゴウライが姿を現した時点で観客が騒ぎ出す中、ラビットは声援に負けずに大声で他3名の選手の紹介を行う。
『あまりの大きさと強さに対戦相手が棄権して勝負にすらならない!?先のルナ選手との試合の傷は癒えたのか、ダイゴ選手!!入場して下さい!!』
「おおっ?おいらかぁっ?」
北門が開かれ、通常の巨人族の倍近くの背丈を誇る巨人が姿を現し、観客が悲鳴を上げる。先の試合でルナに変装したレナと激闘を繰り広げたダイゴが試合場の中央部に集まり、相変わらずに緊張感を持たずに欠伸を行う。
「な、何だあいつ!?巨人なのか!?」
「何てデカさだよ……」
「いくら何でも反則じゃねえか!?」
ダイゴの巨体に先ほどまで騒いでいた観客も静まり返り、誰もがゴウライの圧勝を確信していたが、ダイゴと比べるとゴウライは大人と子供どころか赤ん坊程の体格差が存在する。流石のゴウライも普通の巨人族よりも遥かに巨体のダイゴに視線を向け、感心したように頷く。
『ほう、前に試合で見かけた時よりも大きくなっているのではないか?これは楽しみだな!!』
「ん~?何だお前、チビの癖に態度がでかいなぁっ」
『ふははははっ!!この吾輩をチビ扱いするとは許せんな!!』
言葉とは裏腹にゴウライは嬉しそうな笑い声をあげ、ダイゴはそんな彼女に不思議そうに覗き込む。しかし、二人が話し合っている間にも紹介が行われ、続いてラビットは他二人の選手の名前を呼ぶ。
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