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闘技祭 決戦編
虎王の実力
「まずはてめえからだ!!」
『ほうっ!!吾輩からかっ!!』
タイガは両手に鍵爪を装着すると、ゴウライに向けて突進する。正面から迫るタイガに対し、ゴウライはデュランダルを横薙ぎに振り払う。
『ぬんっ!!』
「がああっ!!」
振り払われた大剣に対し、タイガは体勢を低くして回避すると、本物の獣ように四つん這いの状態に陥るとゴウライの腰に抱き着く。
「ぬおおおおっ!!」
『うおおっ!?』
ゴウライの腰を掴んだままタイガは彼女の肉体を持ち上げ、背中から地面に叩きつける。頑丈な鎧に守られているとはいえ、ゴウライの肉体にも衝撃が走ったのは間違いなく、更にタイガは馬乗りになって鍵爪を振り下ろす。
「牙斬!!」
『ぐうっ!?』
兜と胴体の鎧の隙間に向けて鍵爪が振り下ろされ、直撃すれば即死は免れず、ゴウライは咄嗟にデュランダルを握りしめていない左腕を差し出して鍵爪を防ぐ。しかし、タイガは反撃の暇も与えずに無我夢中に鍵爪を叩きつける。
「うがあああっ!!」
『なんとっ……正に獣だな!!』
残像が生まれる程の速度で両腕が叩き込むタイガに対し、ゴウライは両腕を交差して急所を防ぐ事しか出来ず、起き上がろうとしてもタイガは離れない。獣人族であり、将軍でもあるタイガは暴れ馬だろうと乗りこなす優れたバランス感覚を持っており、下から起き上がろうとしても上手くいかない。
「どうした!?これで終わりか破壊剣聖!!」
『舐めるなっ!!』
だが、挑発じみたタイガの言葉を聞いたゴウライは両腕を伸ばし、振り落とされた鍵爪を受け止める。その光景に観衆が歓声を上げ、攻撃を止められたタイガですらも笑みを浮かべる。
「ほう、俺の鍵爪を止めるとは……たいした動体視力だな!!」
『抜かせっ……ふんっ!!』
鍵爪を抑えたままゴウライは掛け声と共に上半身を起き上げ、タイガを自分から押しのける。人間とは思えない膂力にタイガは一瞬だけ驚くが、すぐに口元に笑みを浮かべてゴウライの顎に向けてけりを繰り出す。
「蹴撃!!」
『ぐうっ!?』
足技の戦技を発動させ、ゴウライの拘束から逃れるとタイガは自分の鍵爪に視線を向けて刃毀れを起こしている事に気付く。国の名工が作り出したミスリル製の武器だが、彼は惜しげもなく鍵爪を取り外して地面に放り捨てる。
「中々いい鎧を身に付けているようだな。だが、いくら頑丈な鎧に身に付けていようと俺には関係なっ……うおっ!?」
「ちっ!!」
野生の本能で危険を察知したタイガは前方に転んで回避すると、彼が先ほどまで立っていた場所に長剣を突き刺した状態の女剣士が存在し、タイガは危うく背中を切り裂かれかける。
「て、てめえっ!!男同士の戦闘を邪魔するんじゃねえよ!!」
『あの~タイガ選手?これは乱戦方式の試合なので決闘ではありませんよ?お酒の飲み過ぎで忘れてません?』
「うっ……そういえばそうだったな」
タイガの言葉に解説席のラビットが口を挟み、規則上は女剣士の行為は反則ではない。タイガは仕方なく女剣士と向かい合うと、まずはゴウライより先に彼女を仕留める事にした。
「仕方ねえ……行くぞおらぁっ!!」
『ぬんっ!!』
「うおおっ!?」
女剣士に向けて近づこうとしたタイガの背後から今度は大剣が振り落とされ、咄嗟にタイガは右横に跳躍して回避する。何時の間にか背後にはゴウライの姿が存在し、女剣士とゴウライに挟まれた形になる。
「て、てめえ!!剣士の癖に後ろから襲うとは何事だ!?」
『む、それもそうだな。では今度は正面から行くぞっ!!』
「望むところ……うわっ!?」
「ちぃっ……」
隙を見せたタイガに再び女剣士が斬りかかるが、今度はタイガも事前に予測して回避する。片方に攻撃を集中しようとすればもう片方に襲われてしまい、タイガは焦りを抱く。
「くそ、何で俺狙いなんだよ!!」
『ふはははっ!!すまんな、どうしてもこの女とは吾輩としても1対1で決着を着けたいのだ!!だから邪魔者には早々に退場してもらいたい!!』
「……(無言で頷く)」
ゴウライと女剣士はお互いに正々堂々と戦うため、邪魔者であるタイガを排除するために一時的に共闘する。そんな彼等の言い分にタイガは額に青筋を浮かべ、自分を侮辱されたと判断する。
「舐めるなよくそがっ……俺は獣人国の将軍、虎王タイガだ!!」
タイガは二人に宣言すると観客席に顔を向け、自分が仕える獣人国の国王に視線を向ける。タイガの視線に気付いたビストは仕方がないとばかりに頷き、彼が本気で戦う事を許可した。
「タイガよ!!貴様もビスト王国の将軍であるならば無様な敗北は許されんぞ!!貴様の真の力を見せるがいい!!」
「はっ!!」
観客席からビストの大声が響き渡り、その言葉を聞いたタイガは両手の拳を叩きつけ、ゴウライと女剣士に向かい合う。
「ここからは本気だ……死んでも恨むなよ!!」
『ほう、大層な自信だな。いいぞ、奥の手があるのなら見せてみろ!!』
「…………」
タイガの雰囲気が変化した事に気付いたゴウライは嬉しそうに声を弾ませ、一方で女剣士も警戒を強めるように両手の剣を握りしめた。
『ほうっ!!吾輩からかっ!!』
タイガは両手に鍵爪を装着すると、ゴウライに向けて突進する。正面から迫るタイガに対し、ゴウライはデュランダルを横薙ぎに振り払う。
『ぬんっ!!』
「がああっ!!」
振り払われた大剣に対し、タイガは体勢を低くして回避すると、本物の獣ように四つん這いの状態に陥るとゴウライの腰に抱き着く。
「ぬおおおおっ!!」
『うおおっ!?』
ゴウライの腰を掴んだままタイガは彼女の肉体を持ち上げ、背中から地面に叩きつける。頑丈な鎧に守られているとはいえ、ゴウライの肉体にも衝撃が走ったのは間違いなく、更にタイガは馬乗りになって鍵爪を振り下ろす。
「牙斬!!」
『ぐうっ!?』
兜と胴体の鎧の隙間に向けて鍵爪が振り下ろされ、直撃すれば即死は免れず、ゴウライは咄嗟にデュランダルを握りしめていない左腕を差し出して鍵爪を防ぐ。しかし、タイガは反撃の暇も与えずに無我夢中に鍵爪を叩きつける。
「うがあああっ!!」
『なんとっ……正に獣だな!!』
残像が生まれる程の速度で両腕が叩き込むタイガに対し、ゴウライは両腕を交差して急所を防ぐ事しか出来ず、起き上がろうとしてもタイガは離れない。獣人族であり、将軍でもあるタイガは暴れ馬だろうと乗りこなす優れたバランス感覚を持っており、下から起き上がろうとしても上手くいかない。
「どうした!?これで終わりか破壊剣聖!!」
『舐めるなっ!!』
だが、挑発じみたタイガの言葉を聞いたゴウライは両腕を伸ばし、振り落とされた鍵爪を受け止める。その光景に観衆が歓声を上げ、攻撃を止められたタイガですらも笑みを浮かべる。
「ほう、俺の鍵爪を止めるとは……たいした動体視力だな!!」
『抜かせっ……ふんっ!!』
鍵爪を抑えたままゴウライは掛け声と共に上半身を起き上げ、タイガを自分から押しのける。人間とは思えない膂力にタイガは一瞬だけ驚くが、すぐに口元に笑みを浮かべてゴウライの顎に向けてけりを繰り出す。
「蹴撃!!」
『ぐうっ!?』
足技の戦技を発動させ、ゴウライの拘束から逃れるとタイガは自分の鍵爪に視線を向けて刃毀れを起こしている事に気付く。国の名工が作り出したミスリル製の武器だが、彼は惜しげもなく鍵爪を取り外して地面に放り捨てる。
「中々いい鎧を身に付けているようだな。だが、いくら頑丈な鎧に身に付けていようと俺には関係なっ……うおっ!?」
「ちっ!!」
野生の本能で危険を察知したタイガは前方に転んで回避すると、彼が先ほどまで立っていた場所に長剣を突き刺した状態の女剣士が存在し、タイガは危うく背中を切り裂かれかける。
「て、てめえっ!!男同士の戦闘を邪魔するんじゃねえよ!!」
『あの~タイガ選手?これは乱戦方式の試合なので決闘ではありませんよ?お酒の飲み過ぎで忘れてません?』
「うっ……そういえばそうだったな」
タイガの言葉に解説席のラビットが口を挟み、規則上は女剣士の行為は反則ではない。タイガは仕方なく女剣士と向かい合うと、まずはゴウライより先に彼女を仕留める事にした。
「仕方ねえ……行くぞおらぁっ!!」
『ぬんっ!!』
「うおおっ!?」
女剣士に向けて近づこうとしたタイガの背後から今度は大剣が振り落とされ、咄嗟にタイガは右横に跳躍して回避する。何時の間にか背後にはゴウライの姿が存在し、女剣士とゴウライに挟まれた形になる。
「て、てめえ!!剣士の癖に後ろから襲うとは何事だ!?」
『む、それもそうだな。では今度は正面から行くぞっ!!』
「望むところ……うわっ!?」
「ちぃっ……」
隙を見せたタイガに再び女剣士が斬りかかるが、今度はタイガも事前に予測して回避する。片方に攻撃を集中しようとすればもう片方に襲われてしまい、タイガは焦りを抱く。
「くそ、何で俺狙いなんだよ!!」
『ふはははっ!!すまんな、どうしてもこの女とは吾輩としても1対1で決着を着けたいのだ!!だから邪魔者には早々に退場してもらいたい!!』
「……(無言で頷く)」
ゴウライと女剣士はお互いに正々堂々と戦うため、邪魔者であるタイガを排除するために一時的に共闘する。そんな彼等の言い分にタイガは額に青筋を浮かべ、自分を侮辱されたと判断する。
「舐めるなよくそがっ……俺は獣人国の将軍、虎王タイガだ!!」
タイガは二人に宣言すると観客席に顔を向け、自分が仕える獣人国の国王に視線を向ける。タイガの視線に気付いたビストは仕方がないとばかりに頷き、彼が本気で戦う事を許可した。
「タイガよ!!貴様もビスト王国の将軍であるならば無様な敗北は許されんぞ!!貴様の真の力を見せるがいい!!」
「はっ!!」
観客席からビストの大声が響き渡り、その言葉を聞いたタイガは両手の拳を叩きつけ、ゴウライと女剣士に向かい合う。
「ここからは本気だ……死んでも恨むなよ!!」
『ほう、大層な自信だな。いいぞ、奥の手があるのなら見せてみろ!!』
「…………」
タイガの雰囲気が変化した事に気付いたゴウライは嬉しそうに声を弾ませ、一方で女剣士も警戒を強めるように両手の剣を握りしめた。
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