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闘技祭 決戦編
予選二試合目
――予選1試合目から観客たちの興奮が最高潮に達し、休憩を挟む暇もなく次の予選試合が開始するため、解説役のラビットが選手を紹介する。
『さあ、続けて予選第二試合の選手を紹介します!!まずはゴウライ選手と同じく氷雨に所属している剣聖のジャンヌ選手!!』
「私の番ですか……緊張しますね」
『おお~!!』
二試合続いて剣聖の称号を持つ人間が現れた事に観客から歓声があがり、しかも登場したのが見目麗しい少女ならば男性陣は尚更興奮する。
『続いて今度は冒険者ギルドの牙竜に所属するガイガン選手!!同じく牙竜所属のダン選手!!入場してください!!』
「おう!!」
「よっしゃきたっ!!」
試合場に獣人族と巨人族の男性が乗り込み、どちらも戦斧を装備していた。奇しくも3人とも斧(ジャンヌの場合は半分は剣)を装備しており、観客がざわめく。斧を用いて戦う人間は冒険者の中でも少なく、それ故に斧使い同士の戦闘は滅多に見れる物ではない。
『最後の選手は……おおっと!!遂にこの方の登場です!!超新星のように唐突に出現し、短期間で5つの試合を勝ち残り、優勝候補の一人として数えられています!!白銀の剣士、ルナ選手の入場です!!』
「相変わらず大げさだな……」
名前を呼ばれたレナ(ルナ)は試合場に現れた瞬間、観客席の一部の人間達が歓声を上げる。しかし、殆どの観客がルナの姿を見ても怪訝な表情を浮かべる。
「おい、誰だあれ?」
「あいつも剣聖なのか?」
「なんか有名らしいけど、白銀の剣士なんて聞いた事ねえな……」
あくまでも声援を送っている観客は冒険都市の住民だけであり、他の人間達は都市外部から訪れた観光客のため、ルナの名前はあまり知られていない。しかし、観客席の中にはルナが現れた瞬間に身を乗り出して応援の声を上げる人間も居た。
「頑張れよレ……ルナッ!!」
「お前の優勝に金貨を賭けたんだからな!!絶対に負けるなよ!!」
「……がんばっ」
「ウォンッ!!」
「うわ、何だ!?どうしてこんな所に狼が……!?」
観客席の中で一番席代が安い最後列に並んでいるダインとゴンゾウが両腕を振って声援を送り、その間に無理やり連れ出されたのか眠たそうな表情を浮かべながらコトミンも片腕を上げ、勝手に付いてきたウルも咆哮を上げる。その様子を遠視の技能スキルで確認したレナは苦笑いを浮かべ、皆に答えるように右腕を上げた。
『おおっと、これは珍しい!!ルナ選手まるで自分が勝つとばかりに観客席にアピールしています!!それでは選手の皆さんは四方の柱に移動してください!!』
「ちっ、剣聖と闘技場の英雄が相手かよ……運が悪いな」
「くっくっくっ……修行の成果を見せてやる」
「初戦からルナさんですが……相手にとって不足無しです」
「お手柔らかにね」
試合の中央部に集まった4人は東西南北に建てられた黒柱に移動すると、試合の開始の合図を待つ。ジャンヌは旋斧を構え、レナも退魔刀と反鏡剣を引き抜く。他の二人の選手も準備を整えると、ラビットが合図を行う。
『試合……開始ぃっ!!』
「おっしゃ、行くぜ……」
「俺の力を見せてや……」
意気盛んにガイガンとダンが開始の合図と共に試合の中央部に移動しようとした瞬間、二人は異変に気付く。それは試合場の北と南に存在したはずのルナとジャンヌの姿が見えず、背後から気配を感じ取る。
「隙ありっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「御免っ!!」
「うがぁっ!?」
唐突に東と西に存在したガイガンとダンの背中に強烈な衝撃が襲い掛かり、二人の肉体が試合場を取り囲む壁に叩きつけられ、気絶したのか地面に倒れこむ。その光景に観客は呆気にとられ、一瞬にして二人の背後に移動していたレナとジャンヌは自身の握りしめた武器に視線を向けていた。
「うん……まあ、こんな感じかな」
「ふむっ……この程度ですか」
『っ……!?』
観客達は遅れてガイガンとダンが吹き飛んだ原因がレナとジャンヌの攻撃によって二人が吹き飛ばされた事を理解し、一瞬にして距離を縮めたジャンヌとレナに動揺が走る。お互いにあまりにも常人離れした身体能力で二人の背後に移動し、攻撃を加えた事になるが、その動作を確認できた人間は一般人の中には存在しないだろう。
「さてと……そろそろ行くか」
「参ります!!」
邪魔物を排除した二人はお互いに向かい合い、両手の剣を構える。双剣同士の剣士の決闘など前代未聞であり、数多くの人間が試合に注目した。
「はあああっ!!」
「うおおっ!!」
同時に二人は試合の中央部に向けて駆け出し、まずはお互いの右腕を振り翳して刃を衝突させる。どちらも種族は人間のはずだが、強化された身体能力の腕力は並の巨人族を上回り、刃が触れた瞬間に激しい金属音が響き渡る。
「くっ……」
「うわっ……」
力は互角だったのかお互いの刃が弾かれ、瞬時に体勢を整えると同時に二人は距離を置く。どちらも技術よりも力に傾いた剣士である事は間違いない。
※剣聖の中では未熟と思われがちなジャンヌですが、剣士としての伸びしろは剣聖の中でも一番です。
『さあ、続けて予選第二試合の選手を紹介します!!まずはゴウライ選手と同じく氷雨に所属している剣聖のジャンヌ選手!!』
「私の番ですか……緊張しますね」
『おお~!!』
二試合続いて剣聖の称号を持つ人間が現れた事に観客から歓声があがり、しかも登場したのが見目麗しい少女ならば男性陣は尚更興奮する。
『続いて今度は冒険者ギルドの牙竜に所属するガイガン選手!!同じく牙竜所属のダン選手!!入場してください!!』
「おう!!」
「よっしゃきたっ!!」
試合場に獣人族と巨人族の男性が乗り込み、どちらも戦斧を装備していた。奇しくも3人とも斧(ジャンヌの場合は半分は剣)を装備しており、観客がざわめく。斧を用いて戦う人間は冒険者の中でも少なく、それ故に斧使い同士の戦闘は滅多に見れる物ではない。
『最後の選手は……おおっと!!遂にこの方の登場です!!超新星のように唐突に出現し、短期間で5つの試合を勝ち残り、優勝候補の一人として数えられています!!白銀の剣士、ルナ選手の入場です!!』
「相変わらず大げさだな……」
名前を呼ばれたレナ(ルナ)は試合場に現れた瞬間、観客席の一部の人間達が歓声を上げる。しかし、殆どの観客がルナの姿を見ても怪訝な表情を浮かべる。
「おい、誰だあれ?」
「あいつも剣聖なのか?」
「なんか有名らしいけど、白銀の剣士なんて聞いた事ねえな……」
あくまでも声援を送っている観客は冒険都市の住民だけであり、他の人間達は都市外部から訪れた観光客のため、ルナの名前はあまり知られていない。しかし、観客席の中にはルナが現れた瞬間に身を乗り出して応援の声を上げる人間も居た。
「頑張れよレ……ルナッ!!」
「お前の優勝に金貨を賭けたんだからな!!絶対に負けるなよ!!」
「……がんばっ」
「ウォンッ!!」
「うわ、何だ!?どうしてこんな所に狼が……!?」
観客席の中で一番席代が安い最後列に並んでいるダインとゴンゾウが両腕を振って声援を送り、その間に無理やり連れ出されたのか眠たそうな表情を浮かべながらコトミンも片腕を上げ、勝手に付いてきたウルも咆哮を上げる。その様子を遠視の技能スキルで確認したレナは苦笑いを浮かべ、皆に答えるように右腕を上げた。
『おおっと、これは珍しい!!ルナ選手まるで自分が勝つとばかりに観客席にアピールしています!!それでは選手の皆さんは四方の柱に移動してください!!』
「ちっ、剣聖と闘技場の英雄が相手かよ……運が悪いな」
「くっくっくっ……修行の成果を見せてやる」
「初戦からルナさんですが……相手にとって不足無しです」
「お手柔らかにね」
試合の中央部に集まった4人は東西南北に建てられた黒柱に移動すると、試合の開始の合図を待つ。ジャンヌは旋斧を構え、レナも退魔刀と反鏡剣を引き抜く。他の二人の選手も準備を整えると、ラビットが合図を行う。
『試合……開始ぃっ!!』
「おっしゃ、行くぜ……」
「俺の力を見せてや……」
意気盛んにガイガンとダンが開始の合図と共に試合の中央部に移動しようとした瞬間、二人は異変に気付く。それは試合場の北と南に存在したはずのルナとジャンヌの姿が見えず、背後から気配を感じ取る。
「隙ありっ!!」
「ぐはぁっ!?」
「御免っ!!」
「うがぁっ!?」
唐突に東と西に存在したガイガンとダンの背中に強烈な衝撃が襲い掛かり、二人の肉体が試合場を取り囲む壁に叩きつけられ、気絶したのか地面に倒れこむ。その光景に観客は呆気にとられ、一瞬にして二人の背後に移動していたレナとジャンヌは自身の握りしめた武器に視線を向けていた。
「うん……まあ、こんな感じかな」
「ふむっ……この程度ですか」
『っ……!?』
観客達は遅れてガイガンとダンが吹き飛んだ原因がレナとジャンヌの攻撃によって二人が吹き飛ばされた事を理解し、一瞬にして距離を縮めたジャンヌとレナに動揺が走る。お互いにあまりにも常人離れした身体能力で二人の背後に移動し、攻撃を加えた事になるが、その動作を確認できた人間は一般人の中には存在しないだろう。
「さてと……そろそろ行くか」
「参ります!!」
邪魔物を排除した二人はお互いに向かい合い、両手の剣を構える。双剣同士の剣士の決闘など前代未聞であり、数多くの人間が試合に注目した。
「はあああっ!!」
「うおおっ!!」
同時に二人は試合の中央部に向けて駆け出し、まずはお互いの右腕を振り翳して刃を衝突させる。どちらも種族は人間のはずだが、強化された身体能力の腕力は並の巨人族を上回り、刃が触れた瞬間に激しい金属音が響き渡る。
「くっ……」
「うわっ……」
力は互角だったのかお互いの刃が弾かれ、瞬時に体勢を整えると同時に二人は距離を置く。どちらも技術よりも力に傾いた剣士である事は間違いない。
※剣聖の中では未熟と思われがちなジャンヌですが、剣士としての伸びしろは剣聖の中でも一番です。
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