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闘技祭 決戦編
魔物使いの参戦
「何か……盛り上がった割には呆気ない試合だったな」
「うむ、まさかミナが勝つとは……だが、めでたい事だ」
「……そうだね」
まさかの番外狂わせな結果に観客達の動揺は収まらず、試合に勝ちあがったミナも逃げるように立ち去る。結果的には獣人国、巨人国、ヨツバ王国の代表選手の中で勝ち抜いたのはリンダだけとなり、予想に反して只の予選試合で各国の代表選手の殆どが敗退した事になる。
レナとしてもミナが勝利するとは思いもよらなかったが、最後のハヤテの行動が気にかかり、いくらアカイに気を取られていたとはいえ、ミナが接近していた事に気付かなかった事に疑問を抱く。最も過程はともかく結果としてミナが予選に勝ち残った事は喜ぶべき事であり、彼女に拍手を行う。
「さてと……これでレミア以外の有名処の選手は全員試合を終えたみたいだな」
「え、もう?他に有名な選手はいないの?」
「そういわれてもな……それなりに有名な奴はいるけど、剣聖や将軍並の知名度があるやつなんてもういないよ」
前半の予選試合で既に殆どの各国の代表選手と剣聖の称号を持つ人間は出そろっており、後半の予選試合に残っていた有力選手も最初の試合で出尽くしたことになる。しかし、ゴンゾウは試合場に視線を向け、ある人物に視線を向け続けていた。
「どうしたのゴンちゃん?誰か気になる人でもいた?」
「いや……あそこにいる奴はずっと姿を隠しているのが気になってな」
「あそこにいるのって……あいつか。僕もちょっと気になっていたんだよな」
試合に出ていない選手は試合場の隅で待機する規則が存在し、後半の予選試合に出場する選手も既に待機している。その中で座っているにも関わらずに体長が3メートルを超える人物が存在し、恐らくは巨人族と思われるのだが全身を灰色のフードで覆い隠しているので正体は分からない。しかも隣には同じフードを纏った青年が立っており、杖を握りしめている事から魔術師だと思われた。
「何だあいつ等……怪しいな」
「ダイン、参加選手の名簿を持っていたな。名前は分かるか?」
「えっと……駄目だ。名前しか記されていないから分からないよ」
ゴンゾウの言葉にダインは無料で配布されている参加選手の名簿を取り出すが、記されているのは参加選手の名前の一覧だけであり、有名どころの選手ならばともかく、一般参加の選手の名前だけ判明したところで特定は難しい。
『それでは午後の部、予選試合第二回戦を行います!!大分時間も迫っているのでここから急ピッチで進めますよ!!』
レナ達が話している間にもラビットが次の試合の選手を発表する。予定世よりも各試合が長引き、試合場の修復作業で時間が掛かり過ぎたので大会の進行も遅れているのでラビットは早口で選手の紹介を行う。
「まずは今大会唯一の魔物使いのレギン選手!!入場してください!!」
「よし、行くぞ」
『オオオオッ……!!』
選手の名前が紹介された瞬間、レナ達が注意していた灰色のフードで全身を覆い隠した二人組が試合場の中央部に進む。選手が一人しか紹介されていないのに二人現れた事に観客が戸惑う。
「おい、何で二人いるんだよ!!同じ名前の選手が二人いたのか!?」
「一人が寂しいからってお友達に付いてきて貰ってんのか?ぎゃははははっ!!」
「お前、酔い過ぎだぞ……」
試合場に訪れた二人組に野次を飛ばす観客も存在し、酒に酔った観客が笑い声をあげる。しかし、そんな彼等の反応を見て青年の方は笑みを浮かべ、もう一人の背中を杖で軽くたたく。
「おい、もう姿を隠さなくていいぞ」
『オアアアアアッ!!』
「な、なんだ!?」
「あれは……!?」
青年が背中を叩いた途端、巨人族だと思われた人物が獣のような咆哮を放ち、内側からフードを引き千切った。そして姿を現したのはレナ達にも見覚えがある人物であり、その姿を見た瞬間にレナは目を見開いた。
「ミノタウロス……!?」
「ブモォオオオオオオッ!!」
――試合場に現れたのは間違いなく深淵の森で主として長らくの間暮らしていた「ミノタウロス」で間違いなく、頭の角は両方とも折れており、片腕はミスリル製と思われる義手を取り付け、背中に巨大な斧を装備したミノタウロスが咆哮を放つ。
「み、ミノタウロスだと!?」
「そんな馬鹿な……どうしてこんな所に!?」
「おい、何考えてんだ!!あんな化物を呼び寄せたのか!?」
『皆様落ち着いて下さい!!』
ミノタウロスの登場に観衆は悲鳴を上げ、逃げ出そうとする者も現れたが、慌ててラビットが説明を挟む。
『試合場に立つミノタウロスはレギンさんの契約獣です!!魔物使いのレギンさんが従えている魔獣なので危険はありません!!』
「け、契約獣?」
「そう言う事だったのか……なら安心だな」
「驚かせやがって……」
ラビットの説明を聞いて観客は冷静心を取り戻すが、それでも魔人族の中でも獰猛で知能が高いミノタウロスが現れた事に動揺を隠す事は出来ない。
「うむ、まさかミナが勝つとは……だが、めでたい事だ」
「……そうだね」
まさかの番外狂わせな結果に観客達の動揺は収まらず、試合に勝ちあがったミナも逃げるように立ち去る。結果的には獣人国、巨人国、ヨツバ王国の代表選手の中で勝ち抜いたのはリンダだけとなり、予想に反して只の予選試合で各国の代表選手の殆どが敗退した事になる。
レナとしてもミナが勝利するとは思いもよらなかったが、最後のハヤテの行動が気にかかり、いくらアカイに気を取られていたとはいえ、ミナが接近していた事に気付かなかった事に疑問を抱く。最も過程はともかく結果としてミナが予選に勝ち残った事は喜ぶべき事であり、彼女に拍手を行う。
「さてと……これでレミア以外の有名処の選手は全員試合を終えたみたいだな」
「え、もう?他に有名な選手はいないの?」
「そういわれてもな……それなりに有名な奴はいるけど、剣聖や将軍並の知名度があるやつなんてもういないよ」
前半の予選試合で既に殆どの各国の代表選手と剣聖の称号を持つ人間は出そろっており、後半の予選試合に残っていた有力選手も最初の試合で出尽くしたことになる。しかし、ゴンゾウは試合場に視線を向け、ある人物に視線を向け続けていた。
「どうしたのゴンちゃん?誰か気になる人でもいた?」
「いや……あそこにいる奴はずっと姿を隠しているのが気になってな」
「あそこにいるのって……あいつか。僕もちょっと気になっていたんだよな」
試合に出ていない選手は試合場の隅で待機する規則が存在し、後半の予選試合に出場する選手も既に待機している。その中で座っているにも関わらずに体長が3メートルを超える人物が存在し、恐らくは巨人族と思われるのだが全身を灰色のフードで覆い隠しているので正体は分からない。しかも隣には同じフードを纏った青年が立っており、杖を握りしめている事から魔術師だと思われた。
「何だあいつ等……怪しいな」
「ダイン、参加選手の名簿を持っていたな。名前は分かるか?」
「えっと……駄目だ。名前しか記されていないから分からないよ」
ゴンゾウの言葉にダインは無料で配布されている参加選手の名簿を取り出すが、記されているのは参加選手の名前の一覧だけであり、有名どころの選手ならばともかく、一般参加の選手の名前だけ判明したところで特定は難しい。
『それでは午後の部、予選試合第二回戦を行います!!大分時間も迫っているのでここから急ピッチで進めますよ!!』
レナ達が話している間にもラビットが次の試合の選手を発表する。予定世よりも各試合が長引き、試合場の修復作業で時間が掛かり過ぎたので大会の進行も遅れているのでラビットは早口で選手の紹介を行う。
「まずは今大会唯一の魔物使いのレギン選手!!入場してください!!」
「よし、行くぞ」
『オオオオッ……!!』
選手の名前が紹介された瞬間、レナ達が注意していた灰色のフードで全身を覆い隠した二人組が試合場の中央部に進む。選手が一人しか紹介されていないのに二人現れた事に観客が戸惑う。
「おい、何で二人いるんだよ!!同じ名前の選手が二人いたのか!?」
「一人が寂しいからってお友達に付いてきて貰ってんのか?ぎゃははははっ!!」
「お前、酔い過ぎだぞ……」
試合場に訪れた二人組に野次を飛ばす観客も存在し、酒に酔った観客が笑い声をあげる。しかし、そんな彼等の反応を見て青年の方は笑みを浮かべ、もう一人の背中を杖で軽くたたく。
「おい、もう姿を隠さなくていいぞ」
『オアアアアアッ!!』
「な、なんだ!?」
「あれは……!?」
青年が背中を叩いた途端、巨人族だと思われた人物が獣のような咆哮を放ち、内側からフードを引き千切った。そして姿を現したのはレナ達にも見覚えがある人物であり、その姿を見た瞬間にレナは目を見開いた。
「ミノタウロス……!?」
「ブモォオオオオオオッ!!」
――試合場に現れたのは間違いなく深淵の森で主として長らくの間暮らしていた「ミノタウロス」で間違いなく、頭の角は両方とも折れており、片腕はミスリル製と思われる義手を取り付け、背中に巨大な斧を装備したミノタウロスが咆哮を放つ。
「み、ミノタウロスだと!?」
「そんな馬鹿な……どうしてこんな所に!?」
「おい、何考えてんだ!!あんな化物を呼び寄せたのか!?」
『皆様落ち着いて下さい!!』
ミノタウロスの登場に観衆は悲鳴を上げ、逃げ出そうとする者も現れたが、慌ててラビットが説明を挟む。
『試合場に立つミノタウロスはレギンさんの契約獣です!!魔物使いのレギンさんが従えている魔獣なので危険はありません!!』
「け、契約獣?」
「そう言う事だったのか……なら安心だな」
「驚かせやがって……」
ラビットの説明を聞いて観客は冷静心を取り戻すが、それでも魔人族の中でも獰猛で知能が高いミノタウロスが現れた事に動揺を隠す事は出来ない。
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