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闘技祭 決戦編
ミノタウロス 〈隻腕〉
『今大会の規則では魔物使いの選手の場合、使役する魔獣の参加も許可されています!!但し、使役できる魔獣は1体だけです!!』
「そんなのありかよ!?」
「ミノタウロスまで引っ張り出すとは……」
「卑怯者!!自分で戦えっ!!」
「いいぞ!!お前の優勝に賭けてやる!!」
ミノタウロスの参戦が許された事に観客達は非難や歓声を上げる中、当のミノタウロスは背中の斧を握りしめ、片腕で持ち上げる。その大きさはジャンヌの装備する「旋斧」よりも一回り程大きく、重量に関しては退魔刀の倍は存在するだろう。このミノタウロスはゴンゾウでさえも持ち上げる事は出来ても武器として使用する事は出来なかった「神器アックス」を軽々と扱う程の怪力を誇る為、その威風堂々とした姿に観客は圧倒される。
「よし、いいぞ。高い金を払ったからな……ちゃんと戦えよ」
「ブモォッ……」
「何だその目は?また逆らう気か?」
レギンの言葉にミノタウロスは煩わしそうに視線を向けるが、反抗的な態度を取るミノタウロスにレギンは杖を構えた瞬間、ミノタウロスの首筋に刻まれた「鎖」を想像させる紋様が光り輝く。
「跪けっ!!」
「ブフゥッ!?」
ミノタウロスにレギンが命令を下した瞬間、紋様が輝きを増してミノタウロスの全身に苦痛を与える。ミノタウロスは耐え切れずにその場に跪き、その姿を見たレギンは笑みを浮かべた。
「お前は僕の奴隷なんだ。逆らおうとは思うなよ?」
「ブフゥウウウッ……!!」
「そ、そんな目で見るなよ……ちゃんと言う事を聞けばご褒美も与えてやるよ」
憎々し気に見つめてくるミノタウロスにレギンは気圧され、杖を掲げて紋様の苦痛から解放させる。身体が自由になったミノタウロスはゆっくりと起き上がり、鼻息を鳴らしながらも渋々とレギンに従う。
「試合が終わったらちゃんと飯を与えてやる。だから僕を必ず守れよ!!」
「…………」
『あの~……もう他の選手は準備が終ってるんですけど』
レギンがミノタウロスにお仕置きを与えている間にラビットは他の3名の選手の紹介を終えており、既に各人が東西南北の黒柱に移動していた。慌ててレギンはミノタウロスを従えて最後の黒柱の元へ向かい、準備を整える。
『それでは開始します!!準備はいいですね?では……試合開始ぃっ!!』
試合開始の鐘の音が鳴り響き、試合場の選手が動き出す。今回の試合にはレギン以外の全員が大きな盾を装備した騎士風の男達であり、それぞれが人間、獣人族、巨人族の男性だった。
「おい!!まずはミノタウロスを倒すぞ!!」
「仕方あるまい……悪く思うな!!」
「良かろう!!ならば儂は術者を叩く、お前達はその間はミノタウロスを抑えろ!!」
3人の選手は真っ先にミノタウロスを標的に定め、協力して倒す事を事にした。状況的に考えれば今回の試合で最も厄介なのはミノタウロスで間違いなく、無駄に他の選手と争って体力を消耗するよりも最初にミノタウロスを狙う考えは悪くはない。
「ちっ、雑魚共が……おい、何してるんだ!!さっさと倒せっ!!」
「ブモォオオッ!!」
三方向から迫りくる男達にレギンは慌ててミノタウロスに命令を下すと、巨大な斧を掲げながらミノタウロスは咆哮を放ち、正面から迫りくる巨人族の騎士を睨みつける。
「来るかっ!!」
真っ先に標的として狙われた巨人族の騎士の名前は「ダンガイ」という老騎士であり、巨人国の代表選手ではないが長年の間国のために戦い続けた歴戦の強者だった。将軍職に就いていた事もあったが数年前に引退しており、息子に位を譲っている。しかし、引退しても日々の鍛錬は怠らず、大型の魔物を相手に戦い続けているので年齢の衰えを感じさせない強靭な肉体を持つ。
彼の職業は「盾騎士」と呼ばれる防御面に特化した職業のため、大盾を構えて正面からミノタウロスを迎え撃つ準備を整える。戦技の中でも珍しい防御専用の戦技を発動させ、衝撃に備えた。
「鉄壁!!」
ダンガイが戦技を発動させると彼は大盾を地面に突き刺し、全身の筋肉を岩のように硬直させる。相手の攻撃を弾く「反動」とは異なる防御特化型の戦技を発動させ、ミノタウロスの一撃に備えようとするが、ダンガイの誤算は相手が人外の化物だという事を忘れていた。
「ブフゥウウウッ!!」
「ぬおおっ!?」
「馬鹿なっ!?」
ミノタウロスは片腕で斧を振り翳すと、正面からダンガイの大盾に衝突させ、盾を陥没させる程の勢いで吹き飛ばす。その光景を目撃した他の二人の選手は驚愕し、年齢はともかく体格差は殆ど存在しない相手を容易く吹き飛ばしたミノタウロスの怪力に恐れおののく。
「いいぞ!!もっとやれ!!」
「ブモォオッ!!」
主人のレギンは歓喜の声を上げて追撃の命令を下すと、ミノタウロスは地面に転倒したダンガイに視線を向け、斧を掲げる。その光景を目撃したダンガイは唇から血を流しながらも老兵の意地を見せつけた。
「このっ!!」
「ッ!?」
半ば凹んだ大盾を投げつけてミノタウロスの顔面に叩きつけると、ダンガイは相手が怯んだ隙に起き上がり、臆さずにミノタウロスに体当たりを仕掛ける。
「そんなのありかよ!?」
「ミノタウロスまで引っ張り出すとは……」
「卑怯者!!自分で戦えっ!!」
「いいぞ!!お前の優勝に賭けてやる!!」
ミノタウロスの参戦が許された事に観客達は非難や歓声を上げる中、当のミノタウロスは背中の斧を握りしめ、片腕で持ち上げる。その大きさはジャンヌの装備する「旋斧」よりも一回り程大きく、重量に関しては退魔刀の倍は存在するだろう。このミノタウロスはゴンゾウでさえも持ち上げる事は出来ても武器として使用する事は出来なかった「神器アックス」を軽々と扱う程の怪力を誇る為、その威風堂々とした姿に観客は圧倒される。
「よし、いいぞ。高い金を払ったからな……ちゃんと戦えよ」
「ブモォッ……」
「何だその目は?また逆らう気か?」
レギンの言葉にミノタウロスは煩わしそうに視線を向けるが、反抗的な態度を取るミノタウロスにレギンは杖を構えた瞬間、ミノタウロスの首筋に刻まれた「鎖」を想像させる紋様が光り輝く。
「跪けっ!!」
「ブフゥッ!?」
ミノタウロスにレギンが命令を下した瞬間、紋様が輝きを増してミノタウロスの全身に苦痛を与える。ミノタウロスは耐え切れずにその場に跪き、その姿を見たレギンは笑みを浮かべた。
「お前は僕の奴隷なんだ。逆らおうとは思うなよ?」
「ブフゥウウウッ……!!」
「そ、そんな目で見るなよ……ちゃんと言う事を聞けばご褒美も与えてやるよ」
憎々し気に見つめてくるミノタウロスにレギンは気圧され、杖を掲げて紋様の苦痛から解放させる。身体が自由になったミノタウロスはゆっくりと起き上がり、鼻息を鳴らしながらも渋々とレギンに従う。
「試合が終わったらちゃんと飯を与えてやる。だから僕を必ず守れよ!!」
「…………」
『あの~……もう他の選手は準備が終ってるんですけど』
レギンがミノタウロスにお仕置きを与えている間にラビットは他の3名の選手の紹介を終えており、既に各人が東西南北の黒柱に移動していた。慌ててレギンはミノタウロスを従えて最後の黒柱の元へ向かい、準備を整える。
『それでは開始します!!準備はいいですね?では……試合開始ぃっ!!』
試合開始の鐘の音が鳴り響き、試合場の選手が動き出す。今回の試合にはレギン以外の全員が大きな盾を装備した騎士風の男達であり、それぞれが人間、獣人族、巨人族の男性だった。
「おい!!まずはミノタウロスを倒すぞ!!」
「仕方あるまい……悪く思うな!!」
「良かろう!!ならば儂は術者を叩く、お前達はその間はミノタウロスを抑えろ!!」
3人の選手は真っ先にミノタウロスを標的に定め、協力して倒す事を事にした。状況的に考えれば今回の試合で最も厄介なのはミノタウロスで間違いなく、無駄に他の選手と争って体力を消耗するよりも最初にミノタウロスを狙う考えは悪くはない。
「ちっ、雑魚共が……おい、何してるんだ!!さっさと倒せっ!!」
「ブモォオオッ!!」
三方向から迫りくる男達にレギンは慌ててミノタウロスに命令を下すと、巨大な斧を掲げながらミノタウロスは咆哮を放ち、正面から迫りくる巨人族の騎士を睨みつける。
「来るかっ!!」
真っ先に標的として狙われた巨人族の騎士の名前は「ダンガイ」という老騎士であり、巨人国の代表選手ではないが長年の間国のために戦い続けた歴戦の強者だった。将軍職に就いていた事もあったが数年前に引退しており、息子に位を譲っている。しかし、引退しても日々の鍛錬は怠らず、大型の魔物を相手に戦い続けているので年齢の衰えを感じさせない強靭な肉体を持つ。
彼の職業は「盾騎士」と呼ばれる防御面に特化した職業のため、大盾を構えて正面からミノタウロスを迎え撃つ準備を整える。戦技の中でも珍しい防御専用の戦技を発動させ、衝撃に備えた。
「鉄壁!!」
ダンガイが戦技を発動させると彼は大盾を地面に突き刺し、全身の筋肉を岩のように硬直させる。相手の攻撃を弾く「反動」とは異なる防御特化型の戦技を発動させ、ミノタウロスの一撃に備えようとするが、ダンガイの誤算は相手が人外の化物だという事を忘れていた。
「ブフゥウウウッ!!」
「ぬおおっ!?」
「馬鹿なっ!?」
ミノタウロスは片腕で斧を振り翳すと、正面からダンガイの大盾に衝突させ、盾を陥没させる程の勢いで吹き飛ばす。その光景を目撃した他の二人の選手は驚愕し、年齢はともかく体格差は殆ど存在しない相手を容易く吹き飛ばしたミノタウロスの怪力に恐れおののく。
「いいぞ!!もっとやれ!!」
「ブモォオッ!!」
主人のレギンは歓喜の声を上げて追撃の命令を下すと、ミノタウロスは地面に転倒したダンガイに視線を向け、斧を掲げる。その光景を目撃したダンガイは唇から血を流しながらも老兵の意地を見せつけた。
「このっ!!」
「ッ!?」
半ば凹んだ大盾を投げつけてミノタウロスの顔面に叩きつけると、ダンガイは相手が怯んだ隙に起き上がり、臆さずにミノタウロスに体当たりを仕掛ける。
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