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都市崩壊編
パイルの災難
「王国の兵士だからって偉そうにしてんじゃねえよっ!!この都市は冒険者と俺達の都市だ!!」
「下がれ!!あ、いや……下がって下さい!!」
「待て!!我々は王国の兵士では……」
押し寄せてくる街の住民達に王国兵は戸惑い、パイルも慌てて落ち着かせようとするが、その間にもレナはどさくさに紛れてダインとシズネの元に向かう。
「二人とも、こっち」
「うわ、ちょっ……レナなんだよな?」
「その姿……どういう事?」
「説明は後で!!」
二人の手を掴み、人混みを掻き分けながら城壁へ向かう。城門にまで既に大勢の人間が押し寄せており、レナはどのような手段で都市の中に入ろうかと考える。都市の内部に入り込めれば空間魔法の黒渦を利用してダインとシズネを呼び寄せる事は出来るが、不意に城壁で待機していた兵士達が騒ぎ出す。
「な、何だ!?」
「貴様等、何者だ!!」
「うわぁっ!?」
城壁の上から兵士達の悲鳴が上がり、何事かと城門の前に集まっていた人間は上空を見上げると、城壁から複数人の兵士が落ちてきた。
「ぎゃああっ!?」
「うわぁあああっ!!」
「な、何だ!?」
数人の兵士が城門の前に設置された堀の橋の上に墜落し、血反吐を吐き散らす。絶命を免れた者も身体を痙攣させて必死に助けを求めるように腕を伸ばす。
「た、助けっ……」
「おい、大丈夫か!?」
「一体何が起きたんだよ!?」
生き残っていた兵士の元にレナとダインが駆け寄り、即座に回復魔法を施して治療を行う。その間にもシズネだけは冷静に城壁の上を確認すると、兵士を投げ飛ばしたと思われる存在を確認した。
「あれは……ホブゴブリン!?」
『グギィイイイッ!!』
「うわぁあああっ!?」
城壁の上には鎧姿の無数のホブゴブリンの姿が存在し、城門を警備していた王国兵に襲い掛かっていた。兵士も必死に抵抗を試みるが、通常のゴブリンよりも強力で完全武装しているホブゴブリンは次々と兵士達を城壁から投げ落とす。その光景を確認した地上の人間は悲鳴を上げ、城壁から離れようとする。
「ま、魔物だっ!!」
「逃げろっ!!」
「闘技場へ引き返せっ!!」
「馬鹿なっ……何が起きている!?」
城壁で暴れるホブゴブリンの集団を確認し、パイルと地上の王国兵も動揺した声を上げる。その反応を見たレナはホブゴブリンの登場は王国軍の仕業ではないのかと考えるが、どちらにしろ今は城壁に現れたホブゴブリンを倒さなければ多くの兵士の命が奪われる。
別に王国兵を助ける義理はないが、目の前で次々と虐殺を行うホブゴブリンを放置出来るはずがなく、レナは頭に張り付いていたスラミンとヒトミンを引き剥がして戦闘態勢に入った。
「スラ、ヒト、服の中に隠れてろ!!」
「「ぷるるんっ!!」」
「ああ、もう……やってやるっ!!」
「仕方ないわね……行くわよ」
「き、貴様等!?」
スラミンとヒトミンを安全な場所に避難させると、レナとシズネは城壁に向けて駆け出す。その光景を見たパイルは引き留めようとしたが、既にレナが魔法を発動させて空中に足場を作り出していた。
「氷塊!!」
「氷の階段とは、神秘的ね!!」
「す、滑って転んだりしないよなっ!?」
レナが掌を差し出した瞬間、無数の円盤型の氷が出現して城壁の上にまで連なる足場を形成する。3人は円盤を乗り越え、城壁の上に乗り込む。
「ギィイッ!!」
「邪魔ぁっ!!」
「グギィッ!?」
右側から迫ってきたホブゴブリンに対し、レナは空間魔法を発動させて退魔刀を取り出し、勢いよく刃を振り抜いてホブゴブリンを吹き飛ばす。強烈な一撃を受けたホブゴブリンは鎧を破壊されて城壁の上から落ちてしまい、先ほど自分達が投げ飛ばした兵士達と同じ末路を迎える。
「ギィアッ!!」
「刺突!!」
「ギャアッ……!?」
一方で反対側から接近してきたホブゴブリンに対してシズネは無駄がない動きで自身の刀で頭部を貫き、絶命に至らせる。彼女の場合はレナのようにホブゴブリンを吹き飛ばせる程の膂力はないが剣術の腕はレナを上回り、刃を引き抜いて次の敵を狙う。
『ギイイッ!!』
「ひいいっ!?しゃ、シャドウ・スリップ!!」
『グガァッ!?』
ホブゴブリンの集団に対してダインは自分の杖を城壁の煉瓦の床に突いた瞬間、杖から伸びた影が実体化してホブゴブリンの集団に足払いを行う。集団戦ではダインの影魔法は非常に有効的であり、隙を見せたホブゴブリンに対してレナは合成魔術を放つ。
「流石ダイン……これでも喰らってろ、火炎刃!!」
『グギィイイッ!?』
レナの右手から三日月状の火炎の刃が放たれ、転倒したホブゴブリンの集団を焼却した。初級魔法と支援魔法の合成魔術のため、今のレナの力量ならば威力は高レベルの魔術師の上級魔法にも匹敵する。
「下がれ!!あ、いや……下がって下さい!!」
「待て!!我々は王国の兵士では……」
押し寄せてくる街の住民達に王国兵は戸惑い、パイルも慌てて落ち着かせようとするが、その間にもレナはどさくさに紛れてダインとシズネの元に向かう。
「二人とも、こっち」
「うわ、ちょっ……レナなんだよな?」
「その姿……どういう事?」
「説明は後で!!」
二人の手を掴み、人混みを掻き分けながら城壁へ向かう。城門にまで既に大勢の人間が押し寄せており、レナはどのような手段で都市の中に入ろうかと考える。都市の内部に入り込めれば空間魔法の黒渦を利用してダインとシズネを呼び寄せる事は出来るが、不意に城壁で待機していた兵士達が騒ぎ出す。
「な、何だ!?」
「貴様等、何者だ!!」
「うわぁっ!?」
城壁の上から兵士達の悲鳴が上がり、何事かと城門の前に集まっていた人間は上空を見上げると、城壁から複数人の兵士が落ちてきた。
「ぎゃああっ!?」
「うわぁあああっ!!」
「な、何だ!?」
数人の兵士が城門の前に設置された堀の橋の上に墜落し、血反吐を吐き散らす。絶命を免れた者も身体を痙攣させて必死に助けを求めるように腕を伸ばす。
「た、助けっ……」
「おい、大丈夫か!?」
「一体何が起きたんだよ!?」
生き残っていた兵士の元にレナとダインが駆け寄り、即座に回復魔法を施して治療を行う。その間にもシズネだけは冷静に城壁の上を確認すると、兵士を投げ飛ばしたと思われる存在を確認した。
「あれは……ホブゴブリン!?」
『グギィイイイッ!!』
「うわぁあああっ!?」
城壁の上には鎧姿の無数のホブゴブリンの姿が存在し、城門を警備していた王国兵に襲い掛かっていた。兵士も必死に抵抗を試みるが、通常のゴブリンよりも強力で完全武装しているホブゴブリンは次々と兵士達を城壁から投げ落とす。その光景を確認した地上の人間は悲鳴を上げ、城壁から離れようとする。
「ま、魔物だっ!!」
「逃げろっ!!」
「闘技場へ引き返せっ!!」
「馬鹿なっ……何が起きている!?」
城壁で暴れるホブゴブリンの集団を確認し、パイルと地上の王国兵も動揺した声を上げる。その反応を見たレナはホブゴブリンの登場は王国軍の仕業ではないのかと考えるが、どちらにしろ今は城壁に現れたホブゴブリンを倒さなければ多くの兵士の命が奪われる。
別に王国兵を助ける義理はないが、目の前で次々と虐殺を行うホブゴブリンを放置出来るはずがなく、レナは頭に張り付いていたスラミンとヒトミンを引き剥がして戦闘態勢に入った。
「スラ、ヒト、服の中に隠れてろ!!」
「「ぷるるんっ!!」」
「ああ、もう……やってやるっ!!」
「仕方ないわね……行くわよ」
「き、貴様等!?」
スラミンとヒトミンを安全な場所に避難させると、レナとシズネは城壁に向けて駆け出す。その光景を見たパイルは引き留めようとしたが、既にレナが魔法を発動させて空中に足場を作り出していた。
「氷塊!!」
「氷の階段とは、神秘的ね!!」
「す、滑って転んだりしないよなっ!?」
レナが掌を差し出した瞬間、無数の円盤型の氷が出現して城壁の上にまで連なる足場を形成する。3人は円盤を乗り越え、城壁の上に乗り込む。
「ギィイッ!!」
「邪魔ぁっ!!」
「グギィッ!?」
右側から迫ってきたホブゴブリンに対し、レナは空間魔法を発動させて退魔刀を取り出し、勢いよく刃を振り抜いてホブゴブリンを吹き飛ばす。強烈な一撃を受けたホブゴブリンは鎧を破壊されて城壁の上から落ちてしまい、先ほど自分達が投げ飛ばした兵士達と同じ末路を迎える。
「ギィアッ!!」
「刺突!!」
「ギャアッ……!?」
一方で反対側から接近してきたホブゴブリンに対してシズネは無駄がない動きで自身の刀で頭部を貫き、絶命に至らせる。彼女の場合はレナのようにホブゴブリンを吹き飛ばせる程の膂力はないが剣術の腕はレナを上回り、刃を引き抜いて次の敵を狙う。
『ギイイッ!!』
「ひいいっ!?しゃ、シャドウ・スリップ!!」
『グガァッ!?』
ホブゴブリンの集団に対してダインは自分の杖を城壁の煉瓦の床に突いた瞬間、杖から伸びた影が実体化してホブゴブリンの集団に足払いを行う。集団戦ではダインの影魔法は非常に有効的であり、隙を見せたホブゴブリンに対してレナは合成魔術を放つ。
「流石ダイン……これでも喰らってろ、火炎刃!!」
『グギィイイッ!?』
レナの右手から三日月状の火炎の刃が放たれ、転倒したホブゴブリンの集団を焼却した。初級魔法と支援魔法の合成魔術のため、今のレナの力量ならば威力は高レベルの魔術師の上級魔法にも匹敵する。
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