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都市崩壊編
どちらが初級魔法を極めているのか?
「一応は言っておくけど、僕はある人物に頼まれて君を拘束しに来た。殺すつもりはないよ」
「いや、避けなかったら真っ二つになってただろ」
「あの程度の攻撃を避けられないはずがないだろう?ああ、それと君達に関しては別の何も言われてないから邪魔をしなければ何もしないよ」
「ガアアッ!!」
アルミナの目的はあくまでもレナだけらしく、ウル達に興味はない事を示す。しかし、ウルは自分の主人に攻撃を仕掛けた彼女に牙を向き、攻撃を仕掛けようとしたがレナが制止する。
「ウル!!お前は先にバルの元へ行け!!」
「ウォンッ!?」
「お前の鼻ならすぐに見つかるだろ……コトミンとダインも頼んだよ」
「……分かった」
「えっ!?コトミン!?」
「ほう……仲間を先に逃がすか、いい男だね」
レナの言葉にコトミンが頷き、ダインは驚くが彼女はウルの頭を軽く叩いて移動するように促す。主人の命令にウルは渋々と頷き、屋根の上から跳躍した。
「ウォンッ!!」
「うわわっ!?」
「レナ、頑張る!!」
最後にコトミンがレナに声援を送ると、それに応えるようにレナは右腕を上げ、それを見たコトミンは笑みを浮かべて立ち去る。その様子を見届けたアルミナは杖を構え、街道を挟んだ建物の上からレナと向かい合う。
「お別れは済んだかい?なら……ここからは魔術師同士の戦いだ!!」
「おっと!!」
レナに向けてアルミナが杖を突き出した瞬間、まるで削岩機のような氷の塊が出現し、弾丸のように高速回転させながらレナに解き放つ。それを目撃したレナは退魔刀を構え、正面から迫りくる氷塊の砲弾を迎え撃つ。
「螺旋氷弾!!」
「受け流しっ……うわっ!?」
ドリル状の氷の砲弾がレナの退魔刀に触れた瞬間、別方向に攻撃を受け流そうとしたがあまりの勢いと回転力に刀身が弾かれ、レナの身体が後ろに倒れこむ。砲弾を回避する事には成功したが攻撃を受け流す事も出来ず、次の攻撃は回避に専念しなければならない。
「流石だな!!この攻撃を初見で受けたのは君で3、4人目だ!!」
「結構居るな……うわっとと!!」
続けてアルミナは杖を前に突き出すと、今度は無数の氷の鎖が出現してレナの元へ向かう。まるで蛇のように動いて接近してくる氷鎖に対してレナは退魔刀を異空間に収納して逃走に専念する。
「風圧!!」
「へえっ……そんな使い方も出来るのか」
空中に跳躍したレナは両手から強烈な風圧を発生させて飛距離を伸ばし、別の建物の屋根の上へ逃げ込む。それを確認したアルミナは杖を構えてレナの背中に向けて先ほどの丸鋸型の氷塊を放つ。
「回転氷刃!!」
「またそれか……火炎刃!!」
「甘い!!」
高速回転しながら接近してくる氷の円盤に対してレナは右手を構え、三日月状の火炎の刃を放つ。しかし、それを見たアルミナは杖を下ろす動作を行うと、回転氷刃は軌道を変更して火炎刃を回避させる。
「嘘っ!?」
「さあ、どうする!?」
自分の攻撃魔法を避けた回転氷刃に対してレナは慌てて屋根の上を駆け抜け、どうにか回避しようとするが執拗に回転氷刃は追跡する。魔法で破壊すればいいのだが、下手な攻撃魔法では避けられる恐れがあり、仕方なくレナは本体を狙う。
「火炎槍!!」
「おっと」
アルミナに向けてレナは火炎の槍を放つが、彼女は冷静に数歩だけ移動して攻撃を回避する。逃走している間に何時の間にかアルミナとの間に距離が出来てしまっていた。本体の意識を阻害して魔法を解除する事は難しく、もっと距離を詰めなければレナの魔法は回避されてしまう。
(面倒な相手だな……そうだ!!)
レナは追跡する回転氷刃を見てアルミナが操っている事に気付き、彼女の視界を塞げば追跡を逃れるのではないかと判断し、両手を合わせて魔法を発動させた。
「ダイン、魔法を借りるよ……はああっ!!」
「何っ!?」
ダインの初級魔法の「闇夜」とレナが得意とする「風圧」の合成魔術を発動させ、両手から黒霧が誕生した瞬間に風の力で広範囲に広がる。まるで煙幕のように黒霧が周囲に広がり、屋根の上のレナの姿を完全に覆い隠す。
「くっ……これは闇属性の魔法か?」
煙幕の範囲外に存在したアルミナは警戒するように後退し、回転氷刃を操作して煙幕の中のレナに攻撃を仕掛けるが、相手の姿が確認できないので勘でレナの位置を探るしかなく、眉を顰める。
「まさか闇属性まで使えたとは……だが、奇襲を仕掛けるつもりなら無駄だぞ」
アルミナは回転氷刃を解除させると空中に向けて杖を構え、円盤状の氷塊を生み出す。屋根の上から円盤の上に乗り込んだアルミナはそのまま氷塊を上昇させ、全方向に警戒を行う。
「中々面白い魔法だったが、これで僕に攻撃を仕掛ける事は難しくなっただろう。君が砲撃魔法は使えない事を知っている……さあ、今度はどう動く?」
空中に避難したアルミナは警戒心を緩めずにあらゆる方向からの攻撃を想定し、迎撃の準備を行う。仮に敵が即効性に秀でた砲撃魔法の使い手ならば空を浮かぶ彼女を光線で狙う事も出来るだろうが、レナの職業上の問題で彼が砲撃魔法を扱えない事はアルミナも知っていた。
(……どうした?何故攻撃を仕掛けてこない?)
しかし、空中に上昇してから十数秒後、アルミナはレナが攻撃を仕掛けてこない事に疑問を抱く。何時の間にか屋根の上に蔓延していた煙幕も消え去っており、煙に隠れていたはずのレナの姿も確認できない。ここで彼女はある事実に気付き、冷や汗を流す。
「まさか……逃げた?」
――相手の攻撃を必要以上に警戒していたアルミナに対し、既にレナは煙幕を利用して屋根の上から地上へ降り立ち、逃走を開始していた。
「いや、避けなかったら真っ二つになってただろ」
「あの程度の攻撃を避けられないはずがないだろう?ああ、それと君達に関しては別の何も言われてないから邪魔をしなければ何もしないよ」
「ガアアッ!!」
アルミナの目的はあくまでもレナだけらしく、ウル達に興味はない事を示す。しかし、ウルは自分の主人に攻撃を仕掛けた彼女に牙を向き、攻撃を仕掛けようとしたがレナが制止する。
「ウル!!お前は先にバルの元へ行け!!」
「ウォンッ!?」
「お前の鼻ならすぐに見つかるだろ……コトミンとダインも頼んだよ」
「……分かった」
「えっ!?コトミン!?」
「ほう……仲間を先に逃がすか、いい男だね」
レナの言葉にコトミンが頷き、ダインは驚くが彼女はウルの頭を軽く叩いて移動するように促す。主人の命令にウルは渋々と頷き、屋根の上から跳躍した。
「ウォンッ!!」
「うわわっ!?」
「レナ、頑張る!!」
最後にコトミンがレナに声援を送ると、それに応えるようにレナは右腕を上げ、それを見たコトミンは笑みを浮かべて立ち去る。その様子を見届けたアルミナは杖を構え、街道を挟んだ建物の上からレナと向かい合う。
「お別れは済んだかい?なら……ここからは魔術師同士の戦いだ!!」
「おっと!!」
レナに向けてアルミナが杖を突き出した瞬間、まるで削岩機のような氷の塊が出現し、弾丸のように高速回転させながらレナに解き放つ。それを目撃したレナは退魔刀を構え、正面から迫りくる氷塊の砲弾を迎え撃つ。
「螺旋氷弾!!」
「受け流しっ……うわっ!?」
ドリル状の氷の砲弾がレナの退魔刀に触れた瞬間、別方向に攻撃を受け流そうとしたがあまりの勢いと回転力に刀身が弾かれ、レナの身体が後ろに倒れこむ。砲弾を回避する事には成功したが攻撃を受け流す事も出来ず、次の攻撃は回避に専念しなければならない。
「流石だな!!この攻撃を初見で受けたのは君で3、4人目だ!!」
「結構居るな……うわっとと!!」
続けてアルミナは杖を前に突き出すと、今度は無数の氷の鎖が出現してレナの元へ向かう。まるで蛇のように動いて接近してくる氷鎖に対してレナは退魔刀を異空間に収納して逃走に専念する。
「風圧!!」
「へえっ……そんな使い方も出来るのか」
空中に跳躍したレナは両手から強烈な風圧を発生させて飛距離を伸ばし、別の建物の屋根の上へ逃げ込む。それを確認したアルミナは杖を構えてレナの背中に向けて先ほどの丸鋸型の氷塊を放つ。
「回転氷刃!!」
「またそれか……火炎刃!!」
「甘い!!」
高速回転しながら接近してくる氷の円盤に対してレナは右手を構え、三日月状の火炎の刃を放つ。しかし、それを見たアルミナは杖を下ろす動作を行うと、回転氷刃は軌道を変更して火炎刃を回避させる。
「嘘っ!?」
「さあ、どうする!?」
自分の攻撃魔法を避けた回転氷刃に対してレナは慌てて屋根の上を駆け抜け、どうにか回避しようとするが執拗に回転氷刃は追跡する。魔法で破壊すればいいのだが、下手な攻撃魔法では避けられる恐れがあり、仕方なくレナは本体を狙う。
「火炎槍!!」
「おっと」
アルミナに向けてレナは火炎の槍を放つが、彼女は冷静に数歩だけ移動して攻撃を回避する。逃走している間に何時の間にかアルミナとの間に距離が出来てしまっていた。本体の意識を阻害して魔法を解除する事は難しく、もっと距離を詰めなければレナの魔法は回避されてしまう。
(面倒な相手だな……そうだ!!)
レナは追跡する回転氷刃を見てアルミナが操っている事に気付き、彼女の視界を塞げば追跡を逃れるのではないかと判断し、両手を合わせて魔法を発動させた。
「ダイン、魔法を借りるよ……はああっ!!」
「何っ!?」
ダインの初級魔法の「闇夜」とレナが得意とする「風圧」の合成魔術を発動させ、両手から黒霧が誕生した瞬間に風の力で広範囲に広がる。まるで煙幕のように黒霧が周囲に広がり、屋根の上のレナの姿を完全に覆い隠す。
「くっ……これは闇属性の魔法か?」
煙幕の範囲外に存在したアルミナは警戒するように後退し、回転氷刃を操作して煙幕の中のレナに攻撃を仕掛けるが、相手の姿が確認できないので勘でレナの位置を探るしかなく、眉を顰める。
「まさか闇属性まで使えたとは……だが、奇襲を仕掛けるつもりなら無駄だぞ」
アルミナは回転氷刃を解除させると空中に向けて杖を構え、円盤状の氷塊を生み出す。屋根の上から円盤の上に乗り込んだアルミナはそのまま氷塊を上昇させ、全方向に警戒を行う。
「中々面白い魔法だったが、これで僕に攻撃を仕掛ける事は難しくなっただろう。君が砲撃魔法は使えない事を知っている……さあ、今度はどう動く?」
空中に避難したアルミナは警戒心を緩めずにあらゆる方向からの攻撃を想定し、迎撃の準備を行う。仮に敵が即効性に秀でた砲撃魔法の使い手ならば空を浮かぶ彼女を光線で狙う事も出来るだろうが、レナの職業上の問題で彼が砲撃魔法を扱えない事はアルミナも知っていた。
(……どうした?何故攻撃を仕掛けてこない?)
しかし、空中に上昇してから十数秒後、アルミナはレナが攻撃を仕掛けてこない事に疑問を抱く。何時の間にか屋根の上に蔓延していた煙幕も消え去っており、煙に隠れていたはずのレナの姿も確認できない。ここで彼女はある事実に気付き、冷や汗を流す。
「まさか……逃げた?」
――相手の攻撃を必要以上に警戒していたアルミナに対し、既にレナは煙幕を利用して屋根の上から地上へ降り立ち、逃走を開始していた。
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