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都市崩壊編
マリアVSキラウ
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――各地で魔獣兵が暴れる中、都市最大の戦力を誇るマリアは氷雨の冒険者ギルドの前にてキラウと対峙していた。周囲には既に数十体の魔獣兵の死体が転がっており、凍り付いた死骸、灰と化して原型すら残されていない死骸、あるいは黒焦げにされた状態で粉々に砕け散った死骸が散乱していた。
そんな死体に囲まれた中でキラウだけは笑みを浮かべ、杖を握りしめながらマリアと向かい合う。そんな彼女に対してマリアは不快感を現すように睨みつけ、杖を構えて魔法を放つ。
「二重魔法……サンダーボルト」
マリアが杖を突き出した瞬間、黄色の魔法陣が二つ現れ、電撃を放つ。しかし、キラウは迫りくる電撃に対し、七つの闇属性の魔水晶を搭載した神器「ロッド」を地面に突き刺す。
「無駄よ!!」
杖が地面に衝突した瞬間、キラウの影が実体化して巨人のように変形すると彼女を包み込む。その結果、マリアが撃ち込んだ電撃は影の巨人に遮られ、掻き消されてしまう。その光景を見たマリアは杖を構え、即座に聖属性の魔法を発動させる。
「フラッシュ」
「それも無駄ぁっ!!」
聖属性の閃光が影の巨人を飲み込むが、闇属性の唯一の弱点である聖属性の魔法すらも及ばないのか巨人は一瞬だけ肉体が揺らいだが、光が収まるのと同時に瞬時に再生を果たす。
「……意外と厄介ね、その影魔法とやらは」
「何時までも余裕こいてるんじゃない!!」
数年ぶりに自分の攻撃を通じない相手と相対し、マリアは自分が冒険者として活動していた頃を思い出し、不謹慎ではあるが久しぶりの手応えのある相手に高揚感を抱く。最も相手が大量殺戮者であり、自分の身内と考えるだけで頭が痛むが、雑念を振り払ってマリアは別の攻撃を試す。
「あの子の用に上手く行くかしら……土塊」
「そんな子供騙し、喰らうと思っているの!?」
影の巨人に対しては攻撃は無効化されてしまうため、マリアは本体を狙って土塊の魔法を発動させる。レナの場合は地面に振動を引き起こすのが限界だが、マリア程になると地割れを引き起こす。だが、攻撃を予測していたかのようにキラウは自分の影から生み出した巨人の肉体の中に入り込み、その場を跳躍して上空からマリアを狙う。
「死ねっ!!」
「最上級魔法、プロトアイギス!!」
巨人の両足が叩きつけられる寸前、マリアは空中に巨大な光の魔法陣を生成し、巨人の攻撃を遮る。巨人は聖属性の魔力で構成された魔法陣に触れた瞬間に肉体が崩壊を始め、下半身の部分が消失してしまう。
「ちっ!!」
キラウは完全に巨人が消え去る前に腕を伸ばし、背後の建物を掴んで後方へ移動する。魔法陣から離れると巨人は再生を開始して失った下半身を取り戻し、マリアも魔法陣を解除した。先ほどからお互いの攻撃を無効化されてしまい、戦闘が長引いてしまう。
「そろそろ降参したらどうなの?……出来の悪い方の姉さん」
「うるさい!!私に家族はいない!!」
挑発するようにマリアはキラウをそそのかすと、彼女は怒りで精神が乱れたのか影の巨人が一瞬だけ形を崩す。だが、すぐに冷静さを取り戻したのかキラウは巨人を操作すると、倒れている道端に倒れている魔獣兵の死骸を掴む。
「その減らず口を開けないようにしてやる……死ねっ!!」
「惨めな女ね……死体しか友達がいないのかしら?」
体長が2メートルを超えるホブゴブリンを巨人は軽々と持ち上げ、マリアへ向けて投擲する。しかし、魔術師でありながら魔法ではなく物理攻撃を仕掛けてきたキラウに対してマリアは呆れ、冷静に彼女は投げつけられた死体を迎撃する。
「三重魔法、フレイム・ランス」
三つの赤色の魔法陣がマリアの周囲に誕生し、三方向に向けて火炎を放出して死体を焼き尽くす。その光景を目にしたキラウは舌打ちし、今度はマリアが引き起こした地割れを利用して瓦礫を掘り起こす。
「くたばれっ!!」
「シルド」
放り込まれた瓦礫に対してマリアは杖を構えた瞬間、緑色の障壁が誕生して瓦礫を防ぐが、瓦礫の背後から巨人が掌を伸ばしてマリアの肉体を掴み取ろうとする。
「捕まえた!!」
「くっ!?」
巨人の掌がマリアのに肉体を覆い込み、その姿を見たキラウは笑みを浮かべ、そのまま彼女の肉体を持ち上げようとした。しかし、マリアは杖を天空に構えた瞬間、上空に浮かぶ雲が集まり、黒雲と化して雷を放つ。
「最上級魔法……トール!!」
「なっ……!?」
マリアが杖を振り下ろした瞬間、黒雲から巨大な一筋の雷が発生し、キラウを包み込む影の巨人を飲み込んだ――
※物凄い戦闘ですが別に最終決戦でもなんでもありません。
レナ「叔母様凄すぎる……(;´・ω・)」
ルノ(最弱職主人公)「中々やるね(´ω`)」
そんな死体に囲まれた中でキラウだけは笑みを浮かべ、杖を握りしめながらマリアと向かい合う。そんな彼女に対してマリアは不快感を現すように睨みつけ、杖を構えて魔法を放つ。
「二重魔法……サンダーボルト」
マリアが杖を突き出した瞬間、黄色の魔法陣が二つ現れ、電撃を放つ。しかし、キラウは迫りくる電撃に対し、七つの闇属性の魔水晶を搭載した神器「ロッド」を地面に突き刺す。
「無駄よ!!」
杖が地面に衝突した瞬間、キラウの影が実体化して巨人のように変形すると彼女を包み込む。その結果、マリアが撃ち込んだ電撃は影の巨人に遮られ、掻き消されてしまう。その光景を見たマリアは杖を構え、即座に聖属性の魔法を発動させる。
「フラッシュ」
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聖属性の閃光が影の巨人を飲み込むが、闇属性の唯一の弱点である聖属性の魔法すらも及ばないのか巨人は一瞬だけ肉体が揺らいだが、光が収まるのと同時に瞬時に再生を果たす。
「……意外と厄介ね、その影魔法とやらは」
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影の巨人に対しては攻撃は無効化されてしまうため、マリアは本体を狙って土塊の魔法を発動させる。レナの場合は地面に振動を引き起こすのが限界だが、マリア程になると地割れを引き起こす。だが、攻撃を予測していたかのようにキラウは自分の影から生み出した巨人の肉体の中に入り込み、その場を跳躍して上空からマリアを狙う。
「死ねっ!!」
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「そろそろ降参したらどうなの?……出来の悪い方の姉さん」
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挑発するようにマリアはキラウをそそのかすと、彼女は怒りで精神が乱れたのか影の巨人が一瞬だけ形を崩す。だが、すぐに冷静さを取り戻したのかキラウは巨人を操作すると、倒れている道端に倒れている魔獣兵の死骸を掴む。
「その減らず口を開けないようにしてやる……死ねっ!!」
「惨めな女ね……死体しか友達がいないのかしら?」
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