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都市崩壊編
ティナの才能の片鱗
「キュロロロッ!!」
「あ、駄目!?アインちゃん!!」
「うほぉっ!!」
最初の鉄球に巻き込まれて負傷したアインが起き上がり、主人であるティナや友人であるレナを攻撃したタザンに激怒し、彼に向けて突進する。単純な戦闘能力はミノタウロスにも劣らないサイクロプスだが、相手は巨人族顔負けの膂力を誇る獣人族の猛者だった。
「キュロォッ!!」
「ぬぅんっ!!」
アインとタザンは両手を握りしめ、プロレスの「手四つ」の体勢となり、力比べを行う。サイクロプスの握力はミノタウロスを上回るが、タザンは両腕の筋肉を膨張させて体格を上回るアインを押し返す。
「うおおおおっ!!」
「キュロロッ……!?」
「嘘っ!?」
徐々にタザンにアインが押し返される光景にエリナは驚きの声を上げ、レナも動揺する。単純な腕力ならばアインは竜種などを除けば魔物の中でも秀でており、恐らくはオーガさえも上回るだろう。そのアインをも上回る膂力を見せつけるタザンに全員が呆気に取られる中、コトミンだけは彼の背後に移動して足元にダインから受け取っていた水筒の水を放つ。
「ていっ」
「ぬおっ!?」
「キュロォオッ!!」
足元に水が撃ち付けられた瞬間、タザンは足の裏に水分が滑り込み、片足を滑らせてしまう。その隙を逃がさずにアインは渾身の力を振り絞ってタザンを押し倒そうとしたが、恐るべき事にタザンは片足のみで踏ん張る。
「ぬぐぅううっ……!!」
「キュロロロッ!?」
「嘘でしょっ!?」
タザンは逆に片足だけで立った状態でアインの腕を捻り、地面に押し倒す。恐るべき腕力と下半身のバランス力を見せつけたタザンに誰もが驚愕し、タザンは勝ち誇るように両腕を上に突き出す。
「おおおおおっ!!」
「な、何なんすかこの獣人……というか、本当に獣人なんですか?実は獣人のふりをした魔人族じゃないんですか!?」
「流石にそれはないと思うけど……確かに普通じゃない」
「そ、それよりアインちゃんを助けないと!!」
地面に叩きつけられたアインはの脳震盪を起こしたのか頭を抑えたまま動かず、大きな一つ目を閉じてしまう。すぐにティナは助けに向かおうとしたが、彼女に気付いたタザンは今度は左腕の鉄球を放つ。
「ふぅんっ!!」
「えっ……わあっ!?」
「ティナ様!!」
「不味い!!」
ティナに向けて鉄球が放たれた瞬間、エリナとレナは彼女を救うために武器を構えようとした時、先にティナが瞼を閉じて両手を突き出す。次の瞬間、彼女の正面から放たれた鉄球に対して強烈な突風が襲い掛かり、逆に跳ね返す。
『助けて!!』
「うごぉっ!?」
「えっ!?」
レナの目の前でティナを守るように唐突に発生した突風が鉄球を押し返し、逆にタザンの肉体に衝突した。その直後にティナの周囲に無数の風の精霊が一瞬だけ姿を現したが、彼女が瞼を開く寸前に掻き消えてしまう。
「あっ、あれ……私、助かったの?」
「凄いっすティナ様!!何だかよく分からないけど、ティナ様の精霊魔法で倒したんですよ!!」
「え?私の魔法……?」
「……魔法を使った事を覚えていないの?」
エリナの言葉を聞いてティナは不思議そうな表情を浮かべ、自分の手元を見つめる。そんな彼女の態度を見てレナはティナが無意識に精霊魔法を利用して身を守った事に気付き、以前に彼女の本来の護衛役を務めるリンダから聞いた話を思い出す。
『ティナ様は幼少の頃から風の精霊に愛され、誰よりも魔法の才に満ち溢れた存在なんです』
リンダの話ではティナは王族の中でも魔法の才能に満ち溢れており、実際に魔力容量は王族の中でも最も高く、父王であるデブリさえも上回るという。だからこそ魔法の力を重んじる森人族の間では彼女こそが次のヨツバ王国の王位継承者として認められているとレナは聞いていた。
(今までに風の精霊を操る奴等は見てきたけど、ティナの魔法は桁違いに凄いな……あの化け物みたいな大男を一発で気絶させるなんて……)
鉄球を真面に受けたタザンは完全に気絶したのかアインの横に並ぶ形で地面に倒れこみ、間違いなく意識を失っていた。仮に狸寝入りを行っていた場合はレナの「気配感知」や「魔力感知」のスキルで見抜くことが可能のため、試に警戒しながらレナが近づいても反応を示さない。
「レナ、その人は本当に気絶してる?」
「……みたいだね。完全に伸びてるや」
「意外と呆気なかったすね……力は凄いけど、それほど耐久力はなかったんですかね?」
「いや、どうだろう。ティナの魔法が予想よりも凄かったのかもしれないし……何だこれ?」
気絶しているタザンの様子を調べていると、レナは彼の左足首に「髑髏」を想像させる形をした拘束具が取り付けられている事に気付き、こちらの拘束具だけは鉄球が繋がれていなかった。闘技祭でタザンが試合に出場していた時には見かけなかった代物であり、不審に思ったレナは髑髏の拘束具を調べる事にした。
※恐るべし、ティナの才能……(;´・ω・)設定上ではティナの精霊魔法はマリアさえも上回ります。
「あ、駄目!?アインちゃん!!」
「うほぉっ!!」
最初の鉄球に巻き込まれて負傷したアインが起き上がり、主人であるティナや友人であるレナを攻撃したタザンに激怒し、彼に向けて突進する。単純な戦闘能力はミノタウロスにも劣らないサイクロプスだが、相手は巨人族顔負けの膂力を誇る獣人族の猛者だった。
「キュロォッ!!」
「ぬぅんっ!!」
アインとタザンは両手を握りしめ、プロレスの「手四つ」の体勢となり、力比べを行う。サイクロプスの握力はミノタウロスを上回るが、タザンは両腕の筋肉を膨張させて体格を上回るアインを押し返す。
「うおおおおっ!!」
「キュロロッ……!?」
「嘘っ!?」
徐々にタザンにアインが押し返される光景にエリナは驚きの声を上げ、レナも動揺する。単純な腕力ならばアインは竜種などを除けば魔物の中でも秀でており、恐らくはオーガさえも上回るだろう。そのアインをも上回る膂力を見せつけるタザンに全員が呆気に取られる中、コトミンだけは彼の背後に移動して足元にダインから受け取っていた水筒の水を放つ。
「ていっ」
「ぬおっ!?」
「キュロォオッ!!」
足元に水が撃ち付けられた瞬間、タザンは足の裏に水分が滑り込み、片足を滑らせてしまう。その隙を逃がさずにアインは渾身の力を振り絞ってタザンを押し倒そうとしたが、恐るべき事にタザンは片足のみで踏ん張る。
「ぬぐぅううっ……!!」
「キュロロロッ!?」
「嘘でしょっ!?」
タザンは逆に片足だけで立った状態でアインの腕を捻り、地面に押し倒す。恐るべき腕力と下半身のバランス力を見せつけたタザンに誰もが驚愕し、タザンは勝ち誇るように両腕を上に突き出す。
「おおおおおっ!!」
「な、何なんすかこの獣人……というか、本当に獣人なんですか?実は獣人のふりをした魔人族じゃないんですか!?」
「流石にそれはないと思うけど……確かに普通じゃない」
「そ、それよりアインちゃんを助けないと!!」
地面に叩きつけられたアインはの脳震盪を起こしたのか頭を抑えたまま動かず、大きな一つ目を閉じてしまう。すぐにティナは助けに向かおうとしたが、彼女に気付いたタザンは今度は左腕の鉄球を放つ。
「ふぅんっ!!」
「えっ……わあっ!?」
「ティナ様!!」
「不味い!!」
ティナに向けて鉄球が放たれた瞬間、エリナとレナは彼女を救うために武器を構えようとした時、先にティナが瞼を閉じて両手を突き出す。次の瞬間、彼女の正面から放たれた鉄球に対して強烈な突風が襲い掛かり、逆に跳ね返す。
『助けて!!』
「うごぉっ!?」
「えっ!?」
レナの目の前でティナを守るように唐突に発生した突風が鉄球を押し返し、逆にタザンの肉体に衝突した。その直後にティナの周囲に無数の風の精霊が一瞬だけ姿を現したが、彼女が瞼を開く寸前に掻き消えてしまう。
「あっ、あれ……私、助かったの?」
「凄いっすティナ様!!何だかよく分からないけど、ティナ様の精霊魔法で倒したんですよ!!」
「え?私の魔法……?」
「……魔法を使った事を覚えていないの?」
エリナの言葉を聞いてティナは不思議そうな表情を浮かべ、自分の手元を見つめる。そんな彼女の態度を見てレナはティナが無意識に精霊魔法を利用して身を守った事に気付き、以前に彼女の本来の護衛役を務めるリンダから聞いた話を思い出す。
『ティナ様は幼少の頃から風の精霊に愛され、誰よりも魔法の才に満ち溢れた存在なんです』
リンダの話ではティナは王族の中でも魔法の才能に満ち溢れており、実際に魔力容量は王族の中でも最も高く、父王であるデブリさえも上回るという。だからこそ魔法の力を重んじる森人族の間では彼女こそが次のヨツバ王国の王位継承者として認められているとレナは聞いていた。
(今までに風の精霊を操る奴等は見てきたけど、ティナの魔法は桁違いに凄いな……あの化け物みたいな大男を一発で気絶させるなんて……)
鉄球を真面に受けたタザンは完全に気絶したのかアインの横に並ぶ形で地面に倒れこみ、間違いなく意識を失っていた。仮に狸寝入りを行っていた場合はレナの「気配感知」や「魔力感知」のスキルで見抜くことが可能のため、試に警戒しながらレナが近づいても反応を示さない。
「レナ、その人は本当に気絶してる?」
「……みたいだね。完全に伸びてるや」
「意外と呆気なかったすね……力は凄いけど、それほど耐久力はなかったんですかね?」
「いや、どうだろう。ティナの魔法が予想よりも凄かったのかもしれないし……何だこれ?」
気絶しているタザンの様子を調べていると、レナは彼の左足首に「髑髏」を想像させる形をした拘束具が取り付けられている事に気付き、こちらの拘束具だけは鉄球が繋がれていなかった。闘技祭でタザンが試合に出場していた時には見かけなかった代物であり、不審に思ったレナは髑髏の拘束具を調べる事にした。
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