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放浪編
監獄の所長
「ああ、それと一応はこの監獄都市の看守を紹介しよう。君たちもよく知っている人物だよ」
「……ハナシハオワッタカ?」
観客席の囚人が声を掛けるとレナ達を試験場に放り出したミノタウロスが姿を現す。魔人族であるミノタウロスが監獄都市の看守という言葉にレナは驚き、更に囚人が驚愕の事実を告げる。
「ちなみに監獄都市内に存在する看守は全員が彼と同じように魔人族で藤一されている。彼の他にはサイクロプス、ハイ・ゴブリン、サキュバス等がいるよ。そして……この私の事も一応は紹介しておこう。この監獄都市の所長を務めるラルフだ」
「所長……だと!?」
「お前、囚人じゃないのか!?」
「その通り、僕は囚人ではあるがこの監獄の所長も務めている」
自信の事を監獄都市の所長だと名乗るラルフに全員が戸惑い、他の囚人と同様の囚人服を着込んでいるにも関わらずに所長を務めていると告げるラルフに数人の囚人が反発した。
「嘘を吐くな!!どうして囚人の癖に監獄の所長なんて務めてるんだ!?」
「そうだそうだ!!犯罪者を所長にするはずがねえだろ!!」
「君達の疑問は最もだ。だが、僕は囚人とはいえ服役前は獣人国の将軍も務めていた。罪を犯して捕まったのは事実だが、それでも国に対する忠誠心を認められて監獄都市内の所長を任命されている。刑期を終えれば正式に僕は国へ戻る事も約束されているんだよ」
「そんなバカな……」
「君達が信じようと信じまいと僕が所長である事は変わりはない。今後は僕と話すときは敬語を使うように……では改めて君達を歓迎しよう。ようこそ地獄へ」
ラルフは笑顔を浮かべて両手を広げると、試験場の扉が開け放たれ、武装した兵士の集団が現れる。そして試験場内で生き残った囚人達に誘導を行う。
「生き残った者は外へ出ろ!!抵抗すれば殺すぞ!!早く動け!!」
「な、何だと……ぎゃあっ!?」
「口答えするな!!貴様らは人間の屑である事を理解しろ!!」
唐突に表れた兵士達に囚人の一人が反抗するが、容赦なく兵士の一人が槍の柄の部分で囚人の頭部を叩きつけて地面に倒す。その様子を見ていたラルフは思い出したように呟く。
「そうそう、言い忘れていたが怪我の治療は医療班に頼めば治してもらえるよ。但し、そちらも有料制になっているけどね……さあ、早く連れていけ!!」
『はっ!!』
「く、くそっ!!離しやがれ!?」
「止めろ、抵抗しないから武器を向けるな!?」
「畜生……!!」
ラルフが監獄の所長である事を証明するように命令を下された兵士達は囚人の連行を始め、レナの元へも兵士達が向かう。だが、それを見たラルフは慌てて兵士達を引き留める。
「待て!!そこの少年は話がある。手荒な真似はせずに所長室まで案内しろ!!」
「はっ?しかし……」
「いいから言う事を聞け!!それと君も無駄な抵抗は止めておいた方がいい。いくらミノタウロス、お前も彼を連行しろ」
「……ワカッタ」
所長の命令に看守であるミノタウロスは渋々といった感じではあるが従い、観客席から試験場へ降り立つ。周りを兵士に囲まれたレナはため息を吐き出し、逃げ出せる雰囲気ではないので素直に従う。
「どうも、さっきぶりですね」
「ムダグチヲキクナ……ツイテコイ」
近寄ってきたミノタウロスに挨拶を交わすと、ミノタウロスは不機嫌そうに鼻を鳴らして扉の方角に向かう。そんな彼の後ろにレナは続くと、不意に兵士の中の一人が装備している剣を見て声を上げる。
「あっ……その剣!?」
「おい、立ち止まるな!!早く行け!!」
兵士が装備していたのは間違いなくレナが所持していた「反鏡剣」であり、我が物顔で自分の剣を握りしめて命令を下す中年男性の兵士にレナは不満を抱くが、仕方なく指示に従う。
(どうしてj兵士が俺の剣を……もしかして、俺の装備品はこいつらが奪ったのか?)
気絶している間に奪われた装備品の一つを監獄の兵士が所持していた事を知ったレナは、他の装備も監獄内の人間に奪われたのではないかと考え、監獄を抜け出せなくなった理由が増えた。
(脱走する前に必ず取り返してやるからな……顔は覚えたぞ)
反鏡剣を所持した男性兵士の顔を記憶に刻み込み、必ず後で取り戻す事を決意したレナはミノタウロスの先導の元で試合場を後にすると、他の囚人が宿舎行きの馬車に乗る中でレナだけは試験場内の建物の別の場所へ案内される――
――ラルフの告げた所長室は試験場の建物の地下に存在するらしく、兵士やミノタウロスは階段の前まで同行すると後はレナ一人で向かうように伝えてきた。
「ココカラサキハ、オマエヒトリダ。ニゲヨウト、オモウナヨ」
「はいはい、案内ご苦労さん」
「……イセイノイイガキダ」
レナの挑発にも取れる言葉にミノタウロスは不適な笑みを浮かべ、地下に続く螺旋階段を指差す。言われた通りにレナは階段を降り始めてから30秒後、所長室という表札が張り付けられた扉を発見した。
※アイリス「すいません……力任せに押し込み過ぎてボタンが壊れました」(;´・ω・)つ残骸
カタナヅキ「だからあれほど押すなと言ったのに……公開ボタンは修理のために投稿は普通に戻ります(´・ω・)モウシワケナイ」
「……ハナシハオワッタカ?」
観客席の囚人が声を掛けるとレナ達を試験場に放り出したミノタウロスが姿を現す。魔人族であるミノタウロスが監獄都市の看守という言葉にレナは驚き、更に囚人が驚愕の事実を告げる。
「ちなみに監獄都市内に存在する看守は全員が彼と同じように魔人族で藤一されている。彼の他にはサイクロプス、ハイ・ゴブリン、サキュバス等がいるよ。そして……この私の事も一応は紹介しておこう。この監獄都市の所長を務めるラルフだ」
「所長……だと!?」
「お前、囚人じゃないのか!?」
「その通り、僕は囚人ではあるがこの監獄の所長も務めている」
自信の事を監獄都市の所長だと名乗るラルフに全員が戸惑い、他の囚人と同様の囚人服を着込んでいるにも関わらずに所長を務めていると告げるラルフに数人の囚人が反発した。
「嘘を吐くな!!どうして囚人の癖に監獄の所長なんて務めてるんだ!?」
「そうだそうだ!!犯罪者を所長にするはずがねえだろ!!」
「君達の疑問は最もだ。だが、僕は囚人とはいえ服役前は獣人国の将軍も務めていた。罪を犯して捕まったのは事実だが、それでも国に対する忠誠心を認められて監獄都市内の所長を任命されている。刑期を終えれば正式に僕は国へ戻る事も約束されているんだよ」
「そんなバカな……」
「君達が信じようと信じまいと僕が所長である事は変わりはない。今後は僕と話すときは敬語を使うように……では改めて君達を歓迎しよう。ようこそ地獄へ」
ラルフは笑顔を浮かべて両手を広げると、試験場の扉が開け放たれ、武装した兵士の集団が現れる。そして試験場内で生き残った囚人達に誘導を行う。
「生き残った者は外へ出ろ!!抵抗すれば殺すぞ!!早く動け!!」
「な、何だと……ぎゃあっ!?」
「口答えするな!!貴様らは人間の屑である事を理解しろ!!」
唐突に表れた兵士達に囚人の一人が反抗するが、容赦なく兵士の一人が槍の柄の部分で囚人の頭部を叩きつけて地面に倒す。その様子を見ていたラルフは思い出したように呟く。
「そうそう、言い忘れていたが怪我の治療は医療班に頼めば治してもらえるよ。但し、そちらも有料制になっているけどね……さあ、早く連れていけ!!」
『はっ!!』
「く、くそっ!!離しやがれ!?」
「止めろ、抵抗しないから武器を向けるな!?」
「畜生……!!」
ラルフが監獄の所長である事を証明するように命令を下された兵士達は囚人の連行を始め、レナの元へも兵士達が向かう。だが、それを見たラルフは慌てて兵士達を引き留める。
「待て!!そこの少年は話がある。手荒な真似はせずに所長室まで案内しろ!!」
「はっ?しかし……」
「いいから言う事を聞け!!それと君も無駄な抵抗は止めておいた方がいい。いくらミノタウロス、お前も彼を連行しろ」
「……ワカッタ」
所長の命令に看守であるミノタウロスは渋々といった感じではあるが従い、観客席から試験場へ降り立つ。周りを兵士に囲まれたレナはため息を吐き出し、逃げ出せる雰囲気ではないので素直に従う。
「どうも、さっきぶりですね」
「ムダグチヲキクナ……ツイテコイ」
近寄ってきたミノタウロスに挨拶を交わすと、ミノタウロスは不機嫌そうに鼻を鳴らして扉の方角に向かう。そんな彼の後ろにレナは続くと、不意に兵士の中の一人が装備している剣を見て声を上げる。
「あっ……その剣!?」
「おい、立ち止まるな!!早く行け!!」
兵士が装備していたのは間違いなくレナが所持していた「反鏡剣」であり、我が物顔で自分の剣を握りしめて命令を下す中年男性の兵士にレナは不満を抱くが、仕方なく指示に従う。
(どうしてj兵士が俺の剣を……もしかして、俺の装備品はこいつらが奪ったのか?)
気絶している間に奪われた装備品の一つを監獄の兵士が所持していた事を知ったレナは、他の装備も監獄内の人間に奪われたのではないかと考え、監獄を抜け出せなくなった理由が増えた。
(脱走する前に必ず取り返してやるからな……顔は覚えたぞ)
反鏡剣を所持した男性兵士の顔を記憶に刻み込み、必ず後で取り戻す事を決意したレナはミノタウロスの先導の元で試合場を後にすると、他の囚人が宿舎行きの馬車に乗る中でレナだけは試験場内の建物の別の場所へ案内される――
――ラルフの告げた所長室は試験場の建物の地下に存在するらしく、兵士やミノタウロスは階段の前まで同行すると後はレナ一人で向かうように伝えてきた。
「ココカラサキハ、オマエヒトリダ。ニゲヨウト、オモウナヨ」
「はいはい、案内ご苦労さん」
「……イセイノイイガキダ」
レナの挑発にも取れる言葉にミノタウロスは不適な笑みを浮かべ、地下に続く螺旋階段を指差す。言われた通りにレナは階段を降り始めてから30秒後、所長室という表札が張り付けられた扉を発見した。
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