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放浪編
再び女装
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「ネズミ、ここは衣服の替えとかも販売しているのか?」
「ええ、宿舎の購買で販売してますよ。銀貨1枚で3人分の衣服は手に入ります」
「ここ、購買まであるの?」
「大抵の物は揃ってますよ。ああ、だけど食料品は売ってませんけど……」
毎日同じ衣服を着込めば汚れて感染病を引き起こす危険性もあるため、囚人は新しい衣服を購入する事も多い。一応は洗濯出来る場所もあるが、数千人の囚人全員が洗濯を行えるわけではないので面倒な人間は衣服を破棄して新しい衣服を購入する。あまりに汚い衣服を着込んでいると兵士に注意される事もあり、場合によっては仕事を行う事も認められない。
「そういえばここって身体を洗う場所とかあるの?風呂は?」
「入浴料を支払えば宿舎の地下に築かれた風呂場に入れますよ。まあ、大抵の人間は井戸水で身体を水洗いする程度ですけど……それと週に一度は無料で風呂場が開放される日もあります」
「へえ……衛生管理も意外としっかりしてるんだ」
「その代わりに入浴料は銀貨1枚、入浴時間は15分しか許されていません。ちなみに入れる時間帯は決まっているので途中から参加したり、抜け出す事は許されません」
「シビアだな……」
15分では身体を洗ってゆっくりとお湯に浸かる事も難しく、疲れが抜け切る前に追い出されるため、入浴料を多めに支払って入浴時間を延長する人間も少なくはない。
「ネズミ、俺達が寝泊まりする宿舎の地下に風呂場があるという事は女性の囚人はどうしてるんだ?同じように地下に風呂場があるのか?」
「いえ、女囚館の2階には風呂場が存在するんです。まあ、あれを温泉というのかは分かりませんけど……女性の囚人の場合は毎日の入浴を義務付けられています。衣服に関しても自分で洗濯して洗っているようですね」
「二階の風呂場……もしかしてプールの事か?」
「ぷーる?」
ネズミの話を聞いたレナは女囚館を振り返り、建物の二階に垣間見えるプールを確認して女性囚人達がプールを温泉替わりに利用している事に気づく。恐らくは普通のプールではなく、温水プールなのだろう。それでもプールを銭湯代わりに扱われている事に苦笑いを浮かべる。
(まあ、この世界ではプールなんて概念はないだろうし、普通の人間からしたらわざわざ泳ぐためにあんなバカでかい水槽みたいな施設を作るなんて発想は浮かばないのかも)
この都市は地球の出身である人間が作り出した事は明らかなため、彼等の趣向で作り出された施設もこの世界の人間には理解しがたい物なのかもしれない。実際に学び舎である校舎や体育館が囚人の宿舎代わりに利用されている時点でレナも気づくべき事だった。
(そういえば前にアイリスが行ってたな。俺が錬金術師の能力を活用出来るのは地球での知識を持っているからだって……ここに都市を作った人間がこの状況を見たらどう思うかな)
もしも校舎を作り出したに人間がまだ生きていた場合、自分達が築いた建物が本来とは全く別の用途で利用されていると知ったらどのような反応をするのかレナは気になったが、今はそんな事を考えても仕方ないので本来の目的を思い出してネズミに質問する。
「購買では女性用の衣服も販売してる?」
「女性用……ですか?いえ、流石に売ってないと思いますよ。女囚館の方にも購買があるのでそちらでは販売しているでしょうけど……」
「じゃあ、他の方法で女性の囚人服を手に入れる方法はある?」
「う~ん……」
「何をする気だレナ?」
レナの質問にネズミは思い悩み、ゴンゾウはレナの目的が分からずに尋ねると、面倒そうに髪をかき上げながらレナは女囚館を指差す。
「入る方法を見つけたから、今度は中に入った後に怪しまれないように探す方法を試す……つまり、女装して怪しまれないように忍び込む」
「……本気か?」
「これはまた……とんでもない事を言い出しましたね」
思いもよらぬレナの提案にゴンゾウとネズミは驚愕と呆然が入り混じった表情を浮かべるが、他に忍び込む策は思い浮かばず、再びレナは自ら女装して危険地帯へ忍び込む事を決めた――
――それから1時間後、ネズミの案内の下で監獄都市内の廃棄場に移動したレナ達は焼却処分される前の女性囚人の囚人服を発見し、臭いはするが比較的に綺麗な服を見つけ出す。
「よし、これならサイズも合うかな……それにしても酷い臭いだな」
「我慢してくださいよ。毎日数千人の囚人のゴミが集まる場所なんですから……じゃあ、清掃員に見つかる前にずらかりましょう」
「待ってくれ、俺の服もここに捨てられていたようだ……酷い状態だが、洗えば着られなくもない」
囚人服を探す際にゴンゾウがここに転移する際に身に着けていた衣服も発見し、この状態では汚れと臭いが酷くて着られないが洗えば再び身に着ける事も出来そうだった。目当ての物を見つけたレナ達は早々に廃棄場を立ち去ると、まずは女囚館に向かう前に身体の汚れと悪臭を払う必要があった。
「ええ、宿舎の購買で販売してますよ。銀貨1枚で3人分の衣服は手に入ります」
「ここ、購買まであるの?」
「大抵の物は揃ってますよ。ああ、だけど食料品は売ってませんけど……」
毎日同じ衣服を着込めば汚れて感染病を引き起こす危険性もあるため、囚人は新しい衣服を購入する事も多い。一応は洗濯出来る場所もあるが、数千人の囚人全員が洗濯を行えるわけではないので面倒な人間は衣服を破棄して新しい衣服を購入する。あまりに汚い衣服を着込んでいると兵士に注意される事もあり、場合によっては仕事を行う事も認められない。
「そういえばここって身体を洗う場所とかあるの?風呂は?」
「入浴料を支払えば宿舎の地下に築かれた風呂場に入れますよ。まあ、大抵の人間は井戸水で身体を水洗いする程度ですけど……それと週に一度は無料で風呂場が開放される日もあります」
「へえ……衛生管理も意外としっかりしてるんだ」
「その代わりに入浴料は銀貨1枚、入浴時間は15分しか許されていません。ちなみに入れる時間帯は決まっているので途中から参加したり、抜け出す事は許されません」
「シビアだな……」
15分では身体を洗ってゆっくりとお湯に浸かる事も難しく、疲れが抜け切る前に追い出されるため、入浴料を多めに支払って入浴時間を延長する人間も少なくはない。
「ネズミ、俺達が寝泊まりする宿舎の地下に風呂場があるという事は女性の囚人はどうしてるんだ?同じように地下に風呂場があるのか?」
「いえ、女囚館の2階には風呂場が存在するんです。まあ、あれを温泉というのかは分かりませんけど……女性の囚人の場合は毎日の入浴を義務付けられています。衣服に関しても自分で洗濯して洗っているようですね」
「二階の風呂場……もしかしてプールの事か?」
「ぷーる?」
ネズミの話を聞いたレナは女囚館を振り返り、建物の二階に垣間見えるプールを確認して女性囚人達がプールを温泉替わりに利用している事に気づく。恐らくは普通のプールではなく、温水プールなのだろう。それでもプールを銭湯代わりに扱われている事に苦笑いを浮かべる。
(まあ、この世界ではプールなんて概念はないだろうし、普通の人間からしたらわざわざ泳ぐためにあんなバカでかい水槽みたいな施設を作るなんて発想は浮かばないのかも)
この都市は地球の出身である人間が作り出した事は明らかなため、彼等の趣向で作り出された施設もこの世界の人間には理解しがたい物なのかもしれない。実際に学び舎である校舎や体育館が囚人の宿舎代わりに利用されている時点でレナも気づくべき事だった。
(そういえば前にアイリスが行ってたな。俺が錬金術師の能力を活用出来るのは地球での知識を持っているからだって……ここに都市を作った人間がこの状況を見たらどう思うかな)
もしも校舎を作り出したに人間がまだ生きていた場合、自分達が築いた建物が本来とは全く別の用途で利用されていると知ったらどのような反応をするのかレナは気になったが、今はそんな事を考えても仕方ないので本来の目的を思い出してネズミに質問する。
「購買では女性用の衣服も販売してる?」
「女性用……ですか?いえ、流石に売ってないと思いますよ。女囚館の方にも購買があるのでそちらでは販売しているでしょうけど……」
「じゃあ、他の方法で女性の囚人服を手に入れる方法はある?」
「う~ん……」
「何をする気だレナ?」
レナの質問にネズミは思い悩み、ゴンゾウはレナの目的が分からずに尋ねると、面倒そうに髪をかき上げながらレナは女囚館を指差す。
「入る方法を見つけたから、今度は中に入った後に怪しまれないように探す方法を試す……つまり、女装して怪しまれないように忍び込む」
「……本気か?」
「これはまた……とんでもない事を言い出しましたね」
思いもよらぬレナの提案にゴンゾウとネズミは驚愕と呆然が入り混じった表情を浮かべるが、他に忍び込む策は思い浮かばず、再びレナは自ら女装して危険地帯へ忍び込む事を決めた――
――それから1時間後、ネズミの案内の下で監獄都市内の廃棄場に移動したレナ達は焼却処分される前の女性囚人の囚人服を発見し、臭いはするが比較的に綺麗な服を見つけ出す。
「よし、これならサイズも合うかな……それにしても酷い臭いだな」
「我慢してくださいよ。毎日数千人の囚人のゴミが集まる場所なんですから……じゃあ、清掃員に見つかる前にずらかりましょう」
「待ってくれ、俺の服もここに捨てられていたようだ……酷い状態だが、洗えば着られなくもない」
囚人服を探す際にゴンゾウがここに転移する際に身に着けていた衣服も発見し、この状態では汚れと臭いが酷くて着られないが洗えば再び身に着ける事も出来そうだった。目当ての物を見つけたレナ達は早々に廃棄場を立ち去ると、まずは女囚館に向かう前に身体の汚れと悪臭を払う必要があった。
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