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放浪編
集う看守
『キィイイイッ!!』
「うわ、何だ!?」
頭上から聞こえてきた無数の奇怪な鳴き声にレナは空を見上げると、無数の蝙蝠が自分の元へ接近する光景が映し出され、咄嗟に「瞬動術」を発動させてレナはその場を離れる。だが、蝙蝠は黒霧で覆われているはずのレナの姿を完全に捉えているのか暗闇の中でも正確にレナの元へ向かう。
『キィイイイッ!!』
「こいつら、魔物か!?」
蝙蝠だと思い込んでいたが、実際に間近で確認すると全ての蝙蝠の頭部には角のような物が生えており、金切り声のような鳴き声を敢げてレナの追跡を行う。どうにか引き離そうとするが数があまりにも多く、移動先に先回りして大量の蝙蝠がレナの身体に襲い掛かろうとした。
「近づくな!!」
『キキィッ!?』
蝙蝠というよりは猿のような鳴き声を上げながら接近してきた蝙蝠に対してレナは右腕を振りぬくと、風の聖痕の力を発揮して衝撃波を生み出す。大量の蝙蝠型の魔獣達は吹き飛ばされるが、すぐに空中で体勢を整え直して空へ飛翔する。その様子を見たレナは蝙蝠が追跡できない場所に逃げるため、校舎内へ入り込む。
「ここならどうにか……うわっ!?」
『キィイッ!!』
窓から侵入して廊下に移動したレナは安心しかけるが、直後に窓ガラスに蝙蝠の大群が衝突し、ガラスに亀裂が生じた。その様子を見たレナは長くは持たないと判断し、廊下を疾走する。その一方で校舎内に存在した囚人達も異変に気付き、何事かと教室内で仮眠を取っていた囚人達も姿を現す。
「な、何の騒ぎだ!?」
「おい、何だこりゃ!?蝙蝠が窓に張り付いているぞ!?」
「ちょっと待て……あいつ、さっき配られた手配書の奴と似てねえか?」
異変に気付いた囚人達はレナと窓一面に張り付いた蝙蝠に気づいて驚愕の声を上げ、囚人の中には手配書を所持する人間も存在し、手配書の顔と瓜二つの顔をしているレナを見て驚きの声を上げる。
校舎内に逃げ込んだことが逆に仇となり、廊下内に大勢の囚人が現れた事で逃げ場も制限され、さらに時間が経過するごとに窓に張り付く蝙蝠の数も増加し続ける。このままでは完全に逃げ場を失うと判断したレナは囚人達が混乱を引き起こしている間に強行突破を仕掛ける事にした。
「仕方ない……怪我したくなかったらそこを退いてっ!!」
「おい、あいつが手配書の奴だ!!何としても捕まえろ!!」
「銀貨300枚だと!?」
「退け、俺が捕まえるんだ!!」
レナの正体に気づいた囚人達が目の色を変えて襲い掛かるが、そんな彼等に対してレナは駆け抜け、右腕の聖痕を輝かせながら通路内で魔法を発動させた。
「風圧!!」
「うおおおおおっ!?」
「ぎゃああああっ!?」
「な、なんだぁっ!?」
右手を突き出した瞬間に強烈な突風が廊下内に発生し、正面からレナを捕まえようとした囚人達が吹き飛ばされる。その光景を目撃した他の囚人は唖然とするが、その隙にレナは駆け抜ける。目指す先はネズミとゴンゾウが待機しているはずの教室であり、二人と合流して脱走を試みるしかなかった。
(どうにか二人の元へ辿り着ければ……何だっ!?)
だが、廊下を移動中に唐突に月光が差す窓から人影が現れ、直後に窓を破壊して廊下内に数人の人物が訪れる。それは蝙蝠を操作していたパールと、彼女の腕を掴まれた状態で身体中に黒霧の残滓を纏わりついたハイ・ゴブリンだった。
「くっ……すまないパール」
「いえいえ、気になさらないで~……あの程度の暗闇、私にとっては何の意味もなさないから」
「パール……さん」
レナに立ち塞がったのは二人の看守は廊下を塞ぐように立ち尽くし、お互いに無手のままレナと向き合う。二人を前にしてレナは両手を身構えるが、不意に違和感を抱いて後方を振り返る。
「……君達、退いてくれ」
「ああっ!?誰だ……か、看守長!?」
『全く、何の騒ぎだ?』
「さ、サイク……さん!?」
後方の廊下から囚人達を押しのけてサイクロプスと看守長も姿を現し、これで4人の看守に挟まれた事になったレナは冷や汗を流す。全員が魔人族でしかも廊下に挟まれた事により、逃げ場を完全に失う。人数も地の利も相手側が優勢の状況なので逃げ切る事は不可能だった。
戦闘を避けられない状況だと察したレナは両手を左右に構えて魔法を発動させる準備を行うが、この人数を相手にどのように戦い抜くのか冷静に考える。まず前方の通路にはサキュバスのパールとゴブリンの中でも知性に優れたハイ・ゴブリンが立ちふさがり、後方の通路には吸血鬼の看守長と怒ると手が付けられないサイクロプスとその他の囚人達、状況的に考えれば前方の通路の二人を突破する方が逃げ切れる可能性は高いが、問題があるのはレナは二人の能力の詳細を知らない。
(パールは魔物使いで間違いないけど、もう一人の方は何か能力を持っているのか……?)
パールが蝙蝠を操作している事は間違いはなく、彼女が魔物使いである事はレナも確信しているがもう一人のハイ・ゴブリンに関してはネズミからも情報を聞いていないのでどのような力を持つ看守なのか聞かされていない事が不気味に感じられた。
※今回の投稿の5秒前
カタナヅキ「どうだ!!ジョーカー5枚のファイブカードだ!!俺の勝ちだな(´ω`)」
レナ「いや、普通に反則だろそれ(´・ω・)」
アイリス「この勝負、作者の反則負けです!!」( ゚Д゚)ノ公開ボタン
カタナヅキ「ええっ……納得いかないOTZ」
「うわ、何だ!?」
頭上から聞こえてきた無数の奇怪な鳴き声にレナは空を見上げると、無数の蝙蝠が自分の元へ接近する光景が映し出され、咄嗟に「瞬動術」を発動させてレナはその場を離れる。だが、蝙蝠は黒霧で覆われているはずのレナの姿を完全に捉えているのか暗闇の中でも正確にレナの元へ向かう。
『キィイイイッ!!』
「こいつら、魔物か!?」
蝙蝠だと思い込んでいたが、実際に間近で確認すると全ての蝙蝠の頭部には角のような物が生えており、金切り声のような鳴き声を敢げてレナの追跡を行う。どうにか引き離そうとするが数があまりにも多く、移動先に先回りして大量の蝙蝠がレナの身体に襲い掛かろうとした。
「近づくな!!」
『キキィッ!?』
蝙蝠というよりは猿のような鳴き声を上げながら接近してきた蝙蝠に対してレナは右腕を振りぬくと、風の聖痕の力を発揮して衝撃波を生み出す。大量の蝙蝠型の魔獣達は吹き飛ばされるが、すぐに空中で体勢を整え直して空へ飛翔する。その様子を見たレナは蝙蝠が追跡できない場所に逃げるため、校舎内へ入り込む。
「ここならどうにか……うわっ!?」
『キィイッ!!』
窓から侵入して廊下に移動したレナは安心しかけるが、直後に窓ガラスに蝙蝠の大群が衝突し、ガラスに亀裂が生じた。その様子を見たレナは長くは持たないと判断し、廊下を疾走する。その一方で校舎内に存在した囚人達も異変に気付き、何事かと教室内で仮眠を取っていた囚人達も姿を現す。
「な、何の騒ぎだ!?」
「おい、何だこりゃ!?蝙蝠が窓に張り付いているぞ!?」
「ちょっと待て……あいつ、さっき配られた手配書の奴と似てねえか?」
異変に気付いた囚人達はレナと窓一面に張り付いた蝙蝠に気づいて驚愕の声を上げ、囚人の中には手配書を所持する人間も存在し、手配書の顔と瓜二つの顔をしているレナを見て驚きの声を上げる。
校舎内に逃げ込んだことが逆に仇となり、廊下内に大勢の囚人が現れた事で逃げ場も制限され、さらに時間が経過するごとに窓に張り付く蝙蝠の数も増加し続ける。このままでは完全に逃げ場を失うと判断したレナは囚人達が混乱を引き起こしている間に強行突破を仕掛ける事にした。
「仕方ない……怪我したくなかったらそこを退いてっ!!」
「おい、あいつが手配書の奴だ!!何としても捕まえろ!!」
「銀貨300枚だと!?」
「退け、俺が捕まえるんだ!!」
レナの正体に気づいた囚人達が目の色を変えて襲い掛かるが、そんな彼等に対してレナは駆け抜け、右腕の聖痕を輝かせながら通路内で魔法を発動させた。
「風圧!!」
「うおおおおおっ!?」
「ぎゃああああっ!?」
「な、なんだぁっ!?」
右手を突き出した瞬間に強烈な突風が廊下内に発生し、正面からレナを捕まえようとした囚人達が吹き飛ばされる。その光景を目撃した他の囚人は唖然とするが、その隙にレナは駆け抜ける。目指す先はネズミとゴンゾウが待機しているはずの教室であり、二人と合流して脱走を試みるしかなかった。
(どうにか二人の元へ辿り着ければ……何だっ!?)
だが、廊下を移動中に唐突に月光が差す窓から人影が現れ、直後に窓を破壊して廊下内に数人の人物が訪れる。それは蝙蝠を操作していたパールと、彼女の腕を掴まれた状態で身体中に黒霧の残滓を纏わりついたハイ・ゴブリンだった。
「くっ……すまないパール」
「いえいえ、気になさらないで~……あの程度の暗闇、私にとっては何の意味もなさないから」
「パール……さん」
レナに立ち塞がったのは二人の看守は廊下を塞ぐように立ち尽くし、お互いに無手のままレナと向き合う。二人を前にしてレナは両手を身構えるが、不意に違和感を抱いて後方を振り返る。
「……君達、退いてくれ」
「ああっ!?誰だ……か、看守長!?」
『全く、何の騒ぎだ?』
「さ、サイク……さん!?」
後方の廊下から囚人達を押しのけてサイクロプスと看守長も姿を現し、これで4人の看守に挟まれた事になったレナは冷や汗を流す。全員が魔人族でしかも廊下に挟まれた事により、逃げ場を完全に失う。人数も地の利も相手側が優勢の状況なので逃げ切る事は不可能だった。
戦闘を避けられない状況だと察したレナは両手を左右に構えて魔法を発動させる準備を行うが、この人数を相手にどのように戦い抜くのか冷静に考える。まず前方の通路にはサキュバスのパールとゴブリンの中でも知性に優れたハイ・ゴブリンが立ちふさがり、後方の通路には吸血鬼の看守長と怒ると手が付けられないサイクロプスとその他の囚人達、状況的に考えれば前方の通路の二人を突破する方が逃げ切れる可能性は高いが、問題があるのはレナは二人の能力の詳細を知らない。
(パールは魔物使いで間違いないけど、もう一人の方は何か能力を持っているのか……?)
パールが蝙蝠を操作している事は間違いはなく、彼女が魔物使いである事はレナも確信しているがもう一人のハイ・ゴブリンに関してはネズミからも情報を聞いていないのでどのような力を持つ看守なのか聞かされていない事が不気味に感じられた。
※今回の投稿の5秒前
カタナヅキ「どうだ!!ジョーカー5枚のファイブカードだ!!俺の勝ちだな(´ω`)」
レナ「いや、普通に反則だろそれ(´・ω・)」
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