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最終章 前編 〈王都編〉
さあ、尋問だ(byレナ)
「じゃあ、覚悟は出来ているな?」
「う、くっ……」
「兄貴、殺すのは駄目っす!!」
退魔刀を引き抜いたレナを見て慌ててエリナが制止の言葉を掛けるが、それを無視するかのようにレナは大剣を上段に構え、ラナに向けて振り下ろす。
「兜割り!!」
「っ!?」
「兄貴ぃっ!!」
大剣の刃が振り下ろされ、迫りくる刃にラナは目を見開き、エリナの悲鳴が響き渡る。だが、大剣の刃は寸前で止まり、剣圧によって発生した衝撃波が敷地内に広がった。
「……最後まで目を閉じなかったか、流石は一流の暗殺者だな」
「うあっ……」
「あ、兄貴~……驚かさないでくださいよ」
文字通りにラナは目の前まで接近した大剣の刃が離れると、極度の緊張から解放されて膝を突いてしまい、あまりの迫力に本当に殺されるのかと思った。その様子を見てレナは退魔刀を背中に戻すと、慌てて森の中からエリナが駆け寄る。
「もう、本当に兄貴がブチ切れたのかと思ったじゃないっすか。作戦の打ち合わせと違う事しないでくださいよ」
「だってこいつら俺の家をめちゃくちゃにしそうだったから……」
「さ、作戦だと……!?」
腰を抜かしたラナの目の前でエリナはレナの腕に抱き着いて安堵の表情を浮かべ、困惑しているラナに何が起きたのかを説明する。
「ああ、気づいていなかったんすか?あたしがここを出た後、すぐに兄貴と合流してたんですよ。それで屋敷の中にあんた達が隠れている事を知ってすぐに戻って来たんです。ちなみにその矢は兄貴が持ってきてくれた特別製の矢で簡単には壊れないっすよ」
「何だと……馬鹿な、我々に気付いていたというのか……!?」
ラナを含めた緑影の隊員達は全員が熟練の暗殺者で構成されているため、隠密能力の高さは日の国の忍者にも劣らない。そんな自分達が屋敷で待ち伏せしていた事を見抜いたレナにラナは疑問を抱き、どうして屋敷に訪れてもいないレナが自分達の存在に気付いていたのか理解できなかった。
――実際の所はレナがアイリスとの交信の際に深淵の森でティナ達が危機に陥っている事を聞き、急いで屋敷に戻って来ただけである。当然ながら詳しい事情を話すわけにもいかないのでエリナを適当に誤魔化し、屋敷の中に待ち伏せていた緑影に奇襲を仕掛けた。
アインやウルが傍に存在する限り、緑影も迂闊にティナ達を仕掛けられないと助言を受けていたのでレナは屋敷の外でエリナとアインが森の中に向かう事を確認してから行動に移る。手短にエリナに事情を話して作戦を伝える、彼女が緑影と交戦している間にレナは屋敷に密かに忍び込む。後は隙を突いて緑影を仕留めればいいだけの話しであり、最後に残ったラナをレナ達は見下ろす。
「これで残りはあんただけだ。降伏するか?」
「くっ……ころぉおおおっ!?」
「キュロロッ?」
「あ、こらアイン!!その人に刺さっている矢をつつくな!!めっ!!」
ラナの右足の爪先に刺さった矢をアインが抜こうとしたが、深く地面に突き刺さった矢をぐりぐりと動かされた事でラナは悲鳴をあげ、慌ててレナが叱りつける。アインとしては痛そうだったので矢を抜いてあげようとした優しさからの行動なので悪気は一切ない
痛めていた右足を更に悪化してしまったラナは悶絶するが、そんな彼女を見てエリナは視線を合わせるために膝を崩し、ラナと向き合う。
「ラナの姉さん、あたしの事を覚えてないっすか?30年ぐらい前に貴方の指導を受けていたエリナです」
「30年前……そうか、あの時の子供か」
「ちょっと待って、二人ともそんな前から付き合いなの?」
人間よりも遥かに長寿である森人族同士の会話にレナは驚くが、エリナとラナは気にせずにお互いに向き合って話し合う。
「ラナの姉さんの目的を教えてください。どうしてティナ様を無理やりに連れて行こうとするんですか?一体誰から何の命令を受けたんですか!?」
「……それをお前に答える義務はない」
「教えてください姉さん!!ほら、この通り!!」
「いだだだっ!?」
「ちょ、止めなさいっ!!ぐりぐりは駄目だってば!!」
頼み込む姿勢からエリナはラナの足に突き刺さった矢を掴み、無理やりに聞き出そうとするが慌ててレナがそれを止める。二度も矢を動かされたラナは涙目を浮かびながらも屈せず、痛みを堪えながら言い返す。
「我等はヨツバ王国の影……例え拷問されようと任務を敵に漏らすような真似はしない」
「敵って……あたしたちは同じ国に仕える戦士じゃないですか!!」
「……エリナ、もう一度だけ忠告してやる。大人しく姫様を我々に渡せ、そうすればお前もそこの男も見逃してやる」
「キュロロッ!!」
「そ、そこの魔人族もな……」
「キュロンッ」
自分の存在が無視されたと思ったサイクロプスが抗議するように両腕を振り上げると、冷や汗を流したラナは慌てて言い直すと満足したように頷く。
※久しぶりの登場でアインも興奮気味ですね(´ω`)
アイリス「やれやれ、今日から1話投稿に逆戻りですか」(´Д`)
カタナヅキ「ふふふっ……だが、明日からの投降は3000文字前後の予定です」
レナ「へえ、という事は今まで2話投稿で4000文字だったから……1000文字減ってんじゃねえか!!」
(`・ω・´)パ-ン ←レナ
⊂彡☆))Д`) ←カタナヅキ
※というわけで明日からは1日1話3000文字投降です!!
「う、くっ……」
「兄貴、殺すのは駄目っす!!」
退魔刀を引き抜いたレナを見て慌ててエリナが制止の言葉を掛けるが、それを無視するかのようにレナは大剣を上段に構え、ラナに向けて振り下ろす。
「兜割り!!」
「っ!?」
「兄貴ぃっ!!」
大剣の刃が振り下ろされ、迫りくる刃にラナは目を見開き、エリナの悲鳴が響き渡る。だが、大剣の刃は寸前で止まり、剣圧によって発生した衝撃波が敷地内に広がった。
「……最後まで目を閉じなかったか、流石は一流の暗殺者だな」
「うあっ……」
「あ、兄貴~……驚かさないでくださいよ」
文字通りにラナは目の前まで接近した大剣の刃が離れると、極度の緊張から解放されて膝を突いてしまい、あまりの迫力に本当に殺されるのかと思った。その様子を見てレナは退魔刀を背中に戻すと、慌てて森の中からエリナが駆け寄る。
「もう、本当に兄貴がブチ切れたのかと思ったじゃないっすか。作戦の打ち合わせと違う事しないでくださいよ」
「だってこいつら俺の家をめちゃくちゃにしそうだったから……」
「さ、作戦だと……!?」
腰を抜かしたラナの目の前でエリナはレナの腕に抱き着いて安堵の表情を浮かべ、困惑しているラナに何が起きたのかを説明する。
「ああ、気づいていなかったんすか?あたしがここを出た後、すぐに兄貴と合流してたんですよ。それで屋敷の中にあんた達が隠れている事を知ってすぐに戻って来たんです。ちなみにその矢は兄貴が持ってきてくれた特別製の矢で簡単には壊れないっすよ」
「何だと……馬鹿な、我々に気付いていたというのか……!?」
ラナを含めた緑影の隊員達は全員が熟練の暗殺者で構成されているため、隠密能力の高さは日の国の忍者にも劣らない。そんな自分達が屋敷で待ち伏せしていた事を見抜いたレナにラナは疑問を抱き、どうして屋敷に訪れてもいないレナが自分達の存在に気付いていたのか理解できなかった。
――実際の所はレナがアイリスとの交信の際に深淵の森でティナ達が危機に陥っている事を聞き、急いで屋敷に戻って来ただけである。当然ながら詳しい事情を話すわけにもいかないのでエリナを適当に誤魔化し、屋敷の中に待ち伏せていた緑影に奇襲を仕掛けた。
アインやウルが傍に存在する限り、緑影も迂闊にティナ達を仕掛けられないと助言を受けていたのでレナは屋敷の外でエリナとアインが森の中に向かう事を確認してから行動に移る。手短にエリナに事情を話して作戦を伝える、彼女が緑影と交戦している間にレナは屋敷に密かに忍び込む。後は隙を突いて緑影を仕留めればいいだけの話しであり、最後に残ったラナをレナ達は見下ろす。
「これで残りはあんただけだ。降伏するか?」
「くっ……ころぉおおおっ!?」
「キュロロッ?」
「あ、こらアイン!!その人に刺さっている矢をつつくな!!めっ!!」
ラナの右足の爪先に刺さった矢をアインが抜こうとしたが、深く地面に突き刺さった矢をぐりぐりと動かされた事でラナは悲鳴をあげ、慌ててレナが叱りつける。アインとしては痛そうだったので矢を抜いてあげようとした優しさからの行動なので悪気は一切ない
痛めていた右足を更に悪化してしまったラナは悶絶するが、そんな彼女を見てエリナは視線を合わせるために膝を崩し、ラナと向き合う。
「ラナの姉さん、あたしの事を覚えてないっすか?30年ぐらい前に貴方の指導を受けていたエリナです」
「30年前……そうか、あの時の子供か」
「ちょっと待って、二人ともそんな前から付き合いなの?」
人間よりも遥かに長寿である森人族同士の会話にレナは驚くが、エリナとラナは気にせずにお互いに向き合って話し合う。
「ラナの姉さんの目的を教えてください。どうしてティナ様を無理やりに連れて行こうとするんですか?一体誰から何の命令を受けたんですか!?」
「……それをお前に答える義務はない」
「教えてください姉さん!!ほら、この通り!!」
「いだだだっ!?」
「ちょ、止めなさいっ!!ぐりぐりは駄目だってば!!」
頼み込む姿勢からエリナはラナの足に突き刺さった矢を掴み、無理やりに聞き出そうとするが慌ててレナがそれを止める。二度も矢を動かされたラナは涙目を浮かびながらも屈せず、痛みを堪えながら言い返す。
「我等はヨツバ王国の影……例え拷問されようと任務を敵に漏らすような真似はしない」
「敵って……あたしたちは同じ国に仕える戦士じゃないですか!!」
「……エリナ、もう一度だけ忠告してやる。大人しく姫様を我々に渡せ、そうすればお前もそこの男も見逃してやる」
「キュロロッ!!」
「そ、そこの魔人族もな……」
「キュロンッ」
自分の存在が無視されたと思ったサイクロプスが抗議するように両腕を振り上げると、冷や汗を流したラナは慌てて言い直すと満足したように頷く。
※久しぶりの登場でアインも興奮気味ですね(´ω`)
アイリス「やれやれ、今日から1話投稿に逆戻りですか」(´Д`)
カタナヅキ「ふふふっ……だが、明日からの投降は3000文字前後の予定です」
レナ「へえ、という事は今まで2話投稿で4000文字だったから……1000文字減ってんじゃねえか!!」
(`・ω・´)パ-ン ←レナ
⊂彡☆))Д`) ←カタナヅキ
※というわけで明日からは1日1話3000文字投降です!!
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