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最終章 前編 〈王都編〉
バルとアイラの危機
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――会議室にてレナが自分の考えた作戦の改良案を他の人間に話している頃、買い出しという名目で外に出向いていたバルとアイラは大量の荷物を抱えながら隠れ家へ戻っていた。二人の他に数人の護衛が同行し、怪しまれないように一定の間隔を開きながら移動していた。
帰り道の途中、バルはアイラが立ち止まった事に気付き、どうしたのかと彼女に顔を向けるとアイラの視線の先には王城が存在する事に気付く。
「アイラさん?どうかしたのかい?」
「バルちゃん……あの人やナオちゃんは無事だと思う?」
「さあ……あたしに聞かれても何も答えられませんね」
アイラのあの人という言葉が「国王」を指している事を知り、個人的にはバルはあまり国王に対して好感を抱いていない。知り合いで自分の弟子でもあったナオの事は心配するが、生まれてきた子供が不遇職という理由でアイラを追い払った国王に対しては嫌悪感さえ抱いていた。
「アイラさん、前から聞きたかったんだけどどうして国王の事をそんなに気に掛けるんですか?言っては何ですけど、王様が不甲斐ないせいで今のこの国は大変な事になってるんですよ」
「それは……そうだけど」
「レナの奴も苦労させられたし、マリアだって今も無事なのか分からない。あたしは正直に言えばあの国王の事が好きになれませんよ」
「そうね、確かにそう思われても仕方ないわ……でも、私はあの人が本当に愚かな人だとは思わないの」
「どうして?」
バルはアイラの言葉に不審に思い、レナと同様に屋敷に隔離されて冷遇されていたはずのアイラがどうして国王を庇う理由が分からない。しかし、他人からどう思われようとアイラは国王の事を見捨てられなかった。
「確かにバルちゃんの言う通り、あの人は優柔不断で女の人にだらしないし、男のくせに貧弱な人だけど……それでもいい所があるのよ」
「あれ?それだけ聞くとどうしようもない奴にしか聞こえないんですけど……」
「話を最後まで聞いて……あの人がレナに暗殺を命じたとき、私は王宮に乗り込んであの人を殴りつけたわ。でも、その時にあの人は一切抵抗しなかったの」
「抵抗しなかった……?」
自分の息子を暗殺する事に対して国王も罪悪感を抱いてはいたのか、アイラがどれだけ殴りつけても国王は黙って殴られ、他の家臣が引き留めるまでの間は殴られ続けたらしい。その後にアイラはダンディーノ男爵に預けた後も罪に問う事はなく、それどころか彼女に仕えていた使用人を呼び寄せて男爵家に送り込んでいた。
「確かにあの人は父親としては失格かも知れない。でも、後継者という点ではレナが相応しくないと考えていた人間は多かったの。特にサクラさんの派閥の者達が執拗に王子の処刑を進言していたそうなの」
「サクラ……ああ、王妃の名前か」
あまり王妃の事を名前で呼ばないバルはサクラという名前が王妃の偽名である事を思い出し、アイラは話を続ける。
「あの人が最終的にレナの処刑を命じたのは紛れもない事実だけど、サクラさんとの間に子供が出来た後もしばらくの間はあの人は私とレナを守っていたわ。そうでなければ第二王子が産まれた時にレナは殺されていたはずよ」
「それは王様がアイラさんに気遣っただけで、レナの奴は別に愛していたわけじゃないんじゃないですか?」
「本当にそうかしら?あの人がレナの事を全く気に掛けていなかったとは思えないわ。でなければ屋敷に隔離している私達に何不自由のない生活を与えるはずがない。きっとあの人もレナの事を息子として何とかしてやりたいと考えていたのよ」
「はあっ……」
アイラの言葉にバルはため息を吐き出し、彼女の言い分はアイラが国王に愛されているからこそ言える言葉だった。だが、傍目から見れば国王の行動は全てアイラのためでレナに対して愛情を抱いていたとは思えない。
それでもアイラは国王はほんの少しでもレナの事を父親として意識していたと信じており、出来る事ならば親子3人で話し合いたいと思っていた。甘い考えである事は理解しているが、それでも成長したレナを国王へ見せたいと考えていた。
「バルちゃん、あの人の本当の気持ちは私でも分からない。だけど、もしもあの人が無事だったのならレナと会わせてあげたいわ」
「あたしは反対ですよ。もしもレナが国王をぶっ殺したいと考えてたらどうするんです?」
「大丈夫よ、あの子は決してそんな事はしないわ。それにもしもレナが恨んでいるのならが、私が代わりにあの人を殴りつけて落ち着かせるから」
「……まあ、別にそこまで言うのならあたしは何も言いませんよ」
バルは苦笑しながら荷物を持ち直してアイラに近付こうとした時、違和感を抱く。護衛として同行していた人間の気配が感じられず、代わりに自分達に接近する気配に気づいてバルはアイラに声を掛ける。
「アイラさん!!」
「ええ、分かっている……わ!!」
「ぐえっ!?」
アイラは荷物を両手に抱えたまま、振り返りもせずに右足を繰り出して背後から抱き着こうとしてきた男の股間を蹴り飛ばす。一般人を装っていた男は股間を抑えながら悶絶し、その間にアイラは今度は左足を頭に叩き落とす。
「踵落とし!!」
「あ、白……ぎゃあっ!?」
「あら、やだ……スカートという事を忘れてわ。いやんっ」
「年甲斐もなく恥ずかしがっている場合ですか!?囲まれてますよ!!」
派手に動いたせいでスカートの中身を見られてしまったアイラにバルは近寄り、二人は背中を合わせると通行人を装って接近してきた集団に囲まれる。何時の間にか自分達が人気のない道を移動している事に気付き、他の護衛は既にやられた事に気付く。
「ちっ……あんたら、暗殺者かい?一般人を装って尾行とは舐めた事をしてくれるね!!」
「……鑑定完了。指名手配犯のバル、そして王の妾のアイラで間違いない」
「ほう、革命団の同行を探るために尾行していたが、まさかこれほどの大物と出会えるとはな」
「バルちゃん……この人達、中々強いわよ」
一般人に変装していた男達の一人が「鑑定」のスキルで二人の正体を見破り、指名手配犯である事を確認すると武器を取り出す。その中の一人は刃物の類ではなく、鞭を取り出して先にアイラを狙う。
「喰らえっ!!乱れ打ち!!」
「生憎とそういう趣味はないの!!」
「あいてぇっ!?」
残像を生み出す速度で振り祓われた鞭に対してアイラは上空に飛んで回避すると、彼女の背後に存在したバルの背中に鞭が叩きつけられて悲鳴をあげる。だが、その隙にアイラは空中を一回転すると両手の荷物を手放して落ちてきた果物の1つに右足で蹴り飛ばす。
「はあっ!!」
「あがっ!?」
「馬鹿め、何をしている!?」
蹴り飛ばされた果物が攻撃を仕掛けた男の口元に叩き込まれ、その際に前歯をへし折った男は武器を落としてしまう。それを確認したバルは背中の痛みを堪えながら荷物を放り投げ、自分に鞭を仕掛けた男に左腕を放つ。
「痛いだろくそがっ!!」
「ぶふぅっ!?」
プロレスのラリアットの要領でバルが男の顔面に腕を叩きつけると、今度は前歯だけではなく他の歯も吹き飛んで男は地面に倒れ込み、身体を痙攣させて意識を失う。その様子を確認した他の者達は驚いたが、即座に攻撃態勢に移る。
短剣を両手に構えた獣人族の男が地面に着地したアイラに突進し、縄を抱えていた三人の男がバルの前後から襲い掛かった。だが、彼等は数秒後に自分達の行動を後悔する事になり、よりにもよって若き頃は「剣姫」と「剣鬼」と呼ばれた冒険者に戦闘を挑んだ事が間違いだった。
※明日から新作の準備をするので1話投稿に戻します。
帰り道の途中、バルはアイラが立ち止まった事に気付き、どうしたのかと彼女に顔を向けるとアイラの視線の先には王城が存在する事に気付く。
「アイラさん?どうかしたのかい?」
「バルちゃん……あの人やナオちゃんは無事だと思う?」
「さあ……あたしに聞かれても何も答えられませんね」
アイラのあの人という言葉が「国王」を指している事を知り、個人的にはバルはあまり国王に対して好感を抱いていない。知り合いで自分の弟子でもあったナオの事は心配するが、生まれてきた子供が不遇職という理由でアイラを追い払った国王に対しては嫌悪感さえ抱いていた。
「アイラさん、前から聞きたかったんだけどどうして国王の事をそんなに気に掛けるんですか?言っては何ですけど、王様が不甲斐ないせいで今のこの国は大変な事になってるんですよ」
「それは……そうだけど」
「レナの奴も苦労させられたし、マリアだって今も無事なのか分からない。あたしは正直に言えばあの国王の事が好きになれませんよ」
「そうね、確かにそう思われても仕方ないわ……でも、私はあの人が本当に愚かな人だとは思わないの」
「どうして?」
バルはアイラの言葉に不審に思い、レナと同様に屋敷に隔離されて冷遇されていたはずのアイラがどうして国王を庇う理由が分からない。しかし、他人からどう思われようとアイラは国王の事を見捨てられなかった。
「確かにバルちゃんの言う通り、あの人は優柔不断で女の人にだらしないし、男のくせに貧弱な人だけど……それでもいい所があるのよ」
「あれ?それだけ聞くとどうしようもない奴にしか聞こえないんですけど……」
「話を最後まで聞いて……あの人がレナに暗殺を命じたとき、私は王宮に乗り込んであの人を殴りつけたわ。でも、その時にあの人は一切抵抗しなかったの」
「抵抗しなかった……?」
自分の息子を暗殺する事に対して国王も罪悪感を抱いてはいたのか、アイラがどれだけ殴りつけても国王は黙って殴られ、他の家臣が引き留めるまでの間は殴られ続けたらしい。その後にアイラはダンディーノ男爵に預けた後も罪に問う事はなく、それどころか彼女に仕えていた使用人を呼び寄せて男爵家に送り込んでいた。
「確かにあの人は父親としては失格かも知れない。でも、後継者という点ではレナが相応しくないと考えていた人間は多かったの。特にサクラさんの派閥の者達が執拗に王子の処刑を進言していたそうなの」
「サクラ……ああ、王妃の名前か」
あまり王妃の事を名前で呼ばないバルはサクラという名前が王妃の偽名である事を思い出し、アイラは話を続ける。
「あの人が最終的にレナの処刑を命じたのは紛れもない事実だけど、サクラさんとの間に子供が出来た後もしばらくの間はあの人は私とレナを守っていたわ。そうでなければ第二王子が産まれた時にレナは殺されていたはずよ」
「それは王様がアイラさんに気遣っただけで、レナの奴は別に愛していたわけじゃないんじゃないですか?」
「本当にそうかしら?あの人がレナの事を全く気に掛けていなかったとは思えないわ。でなければ屋敷に隔離している私達に何不自由のない生活を与えるはずがない。きっとあの人もレナの事を息子として何とかしてやりたいと考えていたのよ」
「はあっ……」
アイラの言葉にバルはため息を吐き出し、彼女の言い分はアイラが国王に愛されているからこそ言える言葉だった。だが、傍目から見れば国王の行動は全てアイラのためでレナに対して愛情を抱いていたとは思えない。
それでもアイラは国王はほんの少しでもレナの事を父親として意識していたと信じており、出来る事ならば親子3人で話し合いたいと思っていた。甘い考えである事は理解しているが、それでも成長したレナを国王へ見せたいと考えていた。
「バルちゃん、あの人の本当の気持ちは私でも分からない。だけど、もしもあの人が無事だったのならレナと会わせてあげたいわ」
「あたしは反対ですよ。もしもレナが国王をぶっ殺したいと考えてたらどうするんです?」
「大丈夫よ、あの子は決してそんな事はしないわ。それにもしもレナが恨んでいるのならが、私が代わりにあの人を殴りつけて落ち着かせるから」
「……まあ、別にそこまで言うのならあたしは何も言いませんよ」
バルは苦笑しながら荷物を持ち直してアイラに近付こうとした時、違和感を抱く。護衛として同行していた人間の気配が感じられず、代わりに自分達に接近する気配に気づいてバルはアイラに声を掛ける。
「アイラさん!!」
「ええ、分かっている……わ!!」
「ぐえっ!?」
アイラは荷物を両手に抱えたまま、振り返りもせずに右足を繰り出して背後から抱き着こうとしてきた男の股間を蹴り飛ばす。一般人を装っていた男は股間を抑えながら悶絶し、その間にアイラは今度は左足を頭に叩き落とす。
「踵落とし!!」
「あ、白……ぎゃあっ!?」
「あら、やだ……スカートという事を忘れてわ。いやんっ」
「年甲斐もなく恥ずかしがっている場合ですか!?囲まれてますよ!!」
派手に動いたせいでスカートの中身を見られてしまったアイラにバルは近寄り、二人は背中を合わせると通行人を装って接近してきた集団に囲まれる。何時の間にか自分達が人気のない道を移動している事に気付き、他の護衛は既にやられた事に気付く。
「ちっ……あんたら、暗殺者かい?一般人を装って尾行とは舐めた事をしてくれるね!!」
「……鑑定完了。指名手配犯のバル、そして王の妾のアイラで間違いない」
「ほう、革命団の同行を探るために尾行していたが、まさかこれほどの大物と出会えるとはな」
「バルちゃん……この人達、中々強いわよ」
一般人に変装していた男達の一人が「鑑定」のスキルで二人の正体を見破り、指名手配犯である事を確認すると武器を取り出す。その中の一人は刃物の類ではなく、鞭を取り出して先にアイラを狙う。
「喰らえっ!!乱れ打ち!!」
「生憎とそういう趣味はないの!!」
「あいてぇっ!?」
残像を生み出す速度で振り祓われた鞭に対してアイラは上空に飛んで回避すると、彼女の背後に存在したバルの背中に鞭が叩きつけられて悲鳴をあげる。だが、その隙にアイラは空中を一回転すると両手の荷物を手放して落ちてきた果物の1つに右足で蹴り飛ばす。
「はあっ!!」
「あがっ!?」
「馬鹿め、何をしている!?」
蹴り飛ばされた果物が攻撃を仕掛けた男の口元に叩き込まれ、その際に前歯をへし折った男は武器を落としてしまう。それを確認したバルは背中の痛みを堪えながら荷物を放り投げ、自分に鞭を仕掛けた男に左腕を放つ。
「痛いだろくそがっ!!」
「ぶふぅっ!?」
プロレスのラリアットの要領でバルが男の顔面に腕を叩きつけると、今度は前歯だけではなく他の歯も吹き飛んで男は地面に倒れ込み、身体を痙攣させて意識を失う。その様子を確認した他の者達は驚いたが、即座に攻撃態勢に移る。
短剣を両手に構えた獣人族の男が地面に着地したアイラに突進し、縄を抱えていた三人の男がバルの前後から襲い掛かった。だが、彼等は数秒後に自分達の行動を後悔する事になり、よりにもよって若き頃は「剣姫」と「剣鬼」と呼ばれた冒険者に戦闘を挑んだ事が間違いだった。
※明日から新作の準備をするので1話投稿に戻します。
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