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最終章 前編 〈王都編〉
王妃の切り札
「そして……最後に第四部隊の発表を行う。この部隊が最初に王城に乗り込む事になるだろう」
「第四部隊?」
「そんなの前の作戦会議の時にはなかったぞ……」
コタロウの言葉に酒場の人間達が戸惑い、何しろ第四部隊などという部隊は先ほど結成したので彼等が知らないのも無理はない。詳細は敢えて発表せず、コタロウは彼等にこの4つの部隊で王城へ突入してナオを奪還する事を告げた。
「明日の夜、我々は城下町に火を放つ。そして混乱に乗じて王城へ忍び込み、ナオ姫を奪還する!!その後の段取りは各自把握しているな?決して無理な戦闘は行わず、命を優先して動いてくれ!!さあ、今日の飲み代は僕が全部持つ。明日に影響が出ない程度に飲んでくれ!!」
『おおおおおおっ!!』
革命団はコタロウの言葉に歓喜の声を上げ、作戦前に宴を行う。出来れば酒の飲用は控えるべきだが、明日の作戦を決行すれば犠牲者も生まれる可能性は高い。だからこそ今日だけは羽目を外して飲むことを許す。
レナはコタロウに視線を向けると、彼は黙って頷いて会議室に向かう。その様子を見たアイラは不思議に思い、そういえば自分はどうすればいいのかを聞き忘れた彼女はコタロウの元へ向かう。
「レナちゃん、ここに居てね。お母さんはコタロウおじさんと話してくるわ」
「母上……俺、こう見えてももうすぐ16歳ですよ?」
「あら、そうだったわね……ごめんなさい、つい忘れていたわ」
アイラはレナの言葉を聞いて苦笑し、何時までも子ども扱いをするわけにいかない。もうレナも立派な大人になった事を意識すると、自分が息子の成長を間近で見られなかったことを残念に思う。コタロウの元にアイラが向かった後、レナはヴァルキュリア騎士団の元に向かい、彼女達と話を行う。
「リノンさん、ワン子様」
「む、君は……レナか、丁度良かった。皆に紹介しようと思っていたんだ」
「わぅっ!?ワン子でいいですよ?」
「副団長、この方はもしや……」
ヴァルキュリア騎士団の中にはレナの顔見知りの顔も多く、リノンは改めて彼女達にレナの紹介を行う。この場に集まった女騎士は全員が相当な手練れらしく、しかも種族問わずに多くの女性が存在した。
「皆、知っている者も居るかもしれないがこの方はナオ様の義弟のレナだ」
「どうも、レナです。堅苦しいのは嫌いなので敬語はいりません」
「ど、どうも……」
「初めまして」
「がうがうっ」
レナの挨拶に集まった十数人の女騎士が頭を下げ、自己紹介を行う。リノン曰く、この場に集まったのはヴァルキュリア騎士団の中でも腕利きの猛者らしく、その実力は王国の将軍にも劣らないという。
「レナさん、でよろしいのでしょうか?レナさんも作戦に参加するんですか~?」
「はい、俺は第四部隊に配属です」
「さっき話していた部隊の事だね?けど、あんた戦えるのかい?見てくれはなよっちいけど……」
「馬鹿にするな!!このレナはナオ様と協力して腐敗竜を討伐したんだぞ!!」
「それは凄いですね!!あの伝説の不死竜を……」
「まあ、一応は……」
外見があまり強そうに見えないレナに騎士の何人かは戦えるのか疑問を抱くが、腕が立つ実力者ほどレナの身体から放たれる覇気を感じ取って彼の強さを思い知らされる。
「……なるほど、確かに只物じゃなさそうだね。こいつは頼りになりそうだ」
「レナさんは魔術師なんですよね~?もしかして、凄い魔法を使えたりするんですか~?」
「使えると言えば使えるけど……あっ」
「ん?どうした?」
女騎士の一人の言葉にレナは大切な用事を思い出し、アイリスから言われていた助言を思い出す。風の聖痕と剣技を組み合わせた新しい技を生み出すという事を――
――その一方、王城の方では帰還したミドルが王妃の前に跪き、現状の報告を行う。アイラとバルを発見したが逃がしてしまった事、そして王都内に既にレナが到着している事を告げると、王妃は玉座に座りながら面白そうな表情を浮かべた。
「そう、あの少年もここにいるのね……面白くなってきたわ」
「面白い……ですか?」
「目的を果たす時、障害があった方がやりがいあるものよ。恐らく、明日にはこの城内へ乗り込んでくるでしょうね。大切な姉を助け出すために……」
「王妃様、よろしいでしょうか?」
会話の最中に王妃の側近を務めるリクが前に出ると、王妃は発言を許す。リクの他にも王妃が幼少の頃から育て上げた人間は全て揃い、今までに抱いていた疑問を尋ねる。
「王妃様はどうしてナオ姫を大々的に処刑されようとするのですか?正直、ナオ姫をすぐに殺してしまえば革命団の奴等は何も出来ないと思いますが……」
「そうですね、奴等は王国の打倒などというふざけた大義を抱えていますが、実際の所は王妃様に立て付く蛆虫にしか過ぎません。奴等の希望であるナオを殺してしまえばいいのではないでしょうか?」
「話はそんなに単純じゃないのよ。この国の後継者がナオ姫である事が問題なの」
リクとフヨの言葉に王妃は珍しく呆れた表情を浮かべ、そんな彼女の反応に子供達は戸惑う中、ミドルが代わりに説明を行う。
「この国の正統な王位継承者はナオ姫だ。そんな彼女だからこそ、処刑は大々的に行わなければならない。秘密裏に彼女を処刑しても意味はない。きっと革命団は彼女の影武者を用意してこの国を乗っ取ろうとするだろう。それを阻止するために民衆の面前で処刑を行い、彼女が本物である事を示す必要がある。本物のナオ姫が死ぬところを見れば民衆も革命団から気持ちが離れるだろう」
「ですが、そうだとしてもナオ姫を生かす必要はないのでは?死体を偽装して生きている風に誤魔化して処刑を行えば……」
「死体には鑑定の能力は利かない。民衆の中には鑑定士の職業の人間も集まるだろう。そんな事をすればナオの死体を見破られてしまうんだ」
「でしたらナオ姫以外に捕縛した者達を始末しないのはどうしてですか?シズネはともかく……ジャンヌとレミアは生かしておく必要があると思えません。人質として利用するよりも殺しておく方が都合が良いと思いますが……」
ナオの件は納得したが、他の者達を王妃が生かす理由が分からずに王妃に問い質すと、彼女は笑みを浮かべる。
「安心しなさい……シズネも、ジャンヌも、レミアもいずれ私の元に従うわ。明日の夜には3人の内の2人は確実に私に忠誠を誓う事になるでしょうね」
「そ、そのような事が本当に……!?」
「信じられない……」
「まさか、オウネンを使うつもりですか!?奴の能力で3人を操る気では……」
呪術師であるオウネンを利用し、呪いの力で3人を強制的に従わせるつもりなのかとリク達は危惧するが、王妃は何も答えずにミドルに振り返った。
「ミドル、例の件はどう?」
「はい、手筈通りに……間もなく、彼等も到着するでしょう」
「思ったよりも手こずらせてくれたわね。でも、これでやっとあの女から全てを奪う事が出来る」
「それと王妃様、地方に派遣した使者からの報告です。明後日中には王都へ到着すると……」
「そう、ならこれで革命団に希望は完全に潰えた事になるわね」
「王妃様、一体どういう事ですか?使者の報告とは一体……?」
リクの戸惑いの言葉に王妃は彼に振り返り、悪戯が成功したような子供のような笑顔を浮かべて答えた。
「この王都に間もなく周辺地方の貴族達が派遣した兵士が到着するわ。数は10万……これで確実に革命団を誰一人逃さずに始末する事が出来るわ」
※今回の投稿の……あ、普通に10時に投降してました( ゚Д゚)
アイリス「↑の説明文は気にしないでください。作者がまた私が投降ボタンを押したと思い込んだだけですから」
レナ「メタな発言は止めなさい」
アイリス「いや~11月ですね。うんうん、11月ですね~(´ω`)」
レナ「どうしん?なんか機嫌良くない?」
アイリス「……今月には何かが凄い事が起きますよ( ・`ω・´)フフフ」
レナ「何か……( ゚Д゚)ハッ まさか打ち切り!?」
カタナヅキ「違ぇよ!!(#^ω^)ピキピキ」
アイリス「あ、今日は18時にも投稿します( ̄ω ̄)ノバイバイ」
「第四部隊?」
「そんなの前の作戦会議の時にはなかったぞ……」
コタロウの言葉に酒場の人間達が戸惑い、何しろ第四部隊などという部隊は先ほど結成したので彼等が知らないのも無理はない。詳細は敢えて発表せず、コタロウは彼等にこの4つの部隊で王城へ突入してナオを奪還する事を告げた。
「明日の夜、我々は城下町に火を放つ。そして混乱に乗じて王城へ忍び込み、ナオ姫を奪還する!!その後の段取りは各自把握しているな?決して無理な戦闘は行わず、命を優先して動いてくれ!!さあ、今日の飲み代は僕が全部持つ。明日に影響が出ない程度に飲んでくれ!!」
『おおおおおおっ!!』
革命団はコタロウの言葉に歓喜の声を上げ、作戦前に宴を行う。出来れば酒の飲用は控えるべきだが、明日の作戦を決行すれば犠牲者も生まれる可能性は高い。だからこそ今日だけは羽目を外して飲むことを許す。
レナはコタロウに視線を向けると、彼は黙って頷いて会議室に向かう。その様子を見たアイラは不思議に思い、そういえば自分はどうすればいいのかを聞き忘れた彼女はコタロウの元へ向かう。
「レナちゃん、ここに居てね。お母さんはコタロウおじさんと話してくるわ」
「母上……俺、こう見えてももうすぐ16歳ですよ?」
「あら、そうだったわね……ごめんなさい、つい忘れていたわ」
アイラはレナの言葉を聞いて苦笑し、何時までも子ども扱いをするわけにいかない。もうレナも立派な大人になった事を意識すると、自分が息子の成長を間近で見られなかったことを残念に思う。コタロウの元にアイラが向かった後、レナはヴァルキュリア騎士団の元に向かい、彼女達と話を行う。
「リノンさん、ワン子様」
「む、君は……レナか、丁度良かった。皆に紹介しようと思っていたんだ」
「わぅっ!?ワン子でいいですよ?」
「副団長、この方はもしや……」
ヴァルキュリア騎士団の中にはレナの顔見知りの顔も多く、リノンは改めて彼女達にレナの紹介を行う。この場に集まった女騎士は全員が相当な手練れらしく、しかも種族問わずに多くの女性が存在した。
「皆、知っている者も居るかもしれないがこの方はナオ様の義弟のレナだ」
「どうも、レナです。堅苦しいのは嫌いなので敬語はいりません」
「ど、どうも……」
「初めまして」
「がうがうっ」
レナの挨拶に集まった十数人の女騎士が頭を下げ、自己紹介を行う。リノン曰く、この場に集まったのはヴァルキュリア騎士団の中でも腕利きの猛者らしく、その実力は王国の将軍にも劣らないという。
「レナさん、でよろしいのでしょうか?レナさんも作戦に参加するんですか~?」
「はい、俺は第四部隊に配属です」
「さっき話していた部隊の事だね?けど、あんた戦えるのかい?見てくれはなよっちいけど……」
「馬鹿にするな!!このレナはナオ様と協力して腐敗竜を討伐したんだぞ!!」
「それは凄いですね!!あの伝説の不死竜を……」
「まあ、一応は……」
外見があまり強そうに見えないレナに騎士の何人かは戦えるのか疑問を抱くが、腕が立つ実力者ほどレナの身体から放たれる覇気を感じ取って彼の強さを思い知らされる。
「……なるほど、確かに只物じゃなさそうだね。こいつは頼りになりそうだ」
「レナさんは魔術師なんですよね~?もしかして、凄い魔法を使えたりするんですか~?」
「使えると言えば使えるけど……あっ」
「ん?どうした?」
女騎士の一人の言葉にレナは大切な用事を思い出し、アイリスから言われていた助言を思い出す。風の聖痕と剣技を組み合わせた新しい技を生み出すという事を――
――その一方、王城の方では帰還したミドルが王妃の前に跪き、現状の報告を行う。アイラとバルを発見したが逃がしてしまった事、そして王都内に既にレナが到着している事を告げると、王妃は玉座に座りながら面白そうな表情を浮かべた。
「そう、あの少年もここにいるのね……面白くなってきたわ」
「面白い……ですか?」
「目的を果たす時、障害があった方がやりがいあるものよ。恐らく、明日にはこの城内へ乗り込んでくるでしょうね。大切な姉を助け出すために……」
「王妃様、よろしいでしょうか?」
会話の最中に王妃の側近を務めるリクが前に出ると、王妃は発言を許す。リクの他にも王妃が幼少の頃から育て上げた人間は全て揃い、今までに抱いていた疑問を尋ねる。
「王妃様はどうしてナオ姫を大々的に処刑されようとするのですか?正直、ナオ姫をすぐに殺してしまえば革命団の奴等は何も出来ないと思いますが……」
「そうですね、奴等は王国の打倒などというふざけた大義を抱えていますが、実際の所は王妃様に立て付く蛆虫にしか過ぎません。奴等の希望であるナオを殺してしまえばいいのではないでしょうか?」
「話はそんなに単純じゃないのよ。この国の後継者がナオ姫である事が問題なの」
リクとフヨの言葉に王妃は珍しく呆れた表情を浮かべ、そんな彼女の反応に子供達は戸惑う中、ミドルが代わりに説明を行う。
「この国の正統な王位継承者はナオ姫だ。そんな彼女だからこそ、処刑は大々的に行わなければならない。秘密裏に彼女を処刑しても意味はない。きっと革命団は彼女の影武者を用意してこの国を乗っ取ろうとするだろう。それを阻止するために民衆の面前で処刑を行い、彼女が本物である事を示す必要がある。本物のナオ姫が死ぬところを見れば民衆も革命団から気持ちが離れるだろう」
「ですが、そうだとしてもナオ姫を生かす必要はないのでは?死体を偽装して生きている風に誤魔化して処刑を行えば……」
「死体には鑑定の能力は利かない。民衆の中には鑑定士の職業の人間も集まるだろう。そんな事をすればナオの死体を見破られてしまうんだ」
「でしたらナオ姫以外に捕縛した者達を始末しないのはどうしてですか?シズネはともかく……ジャンヌとレミアは生かしておく必要があると思えません。人質として利用するよりも殺しておく方が都合が良いと思いますが……」
ナオの件は納得したが、他の者達を王妃が生かす理由が分からずに王妃に問い質すと、彼女は笑みを浮かべる。
「安心しなさい……シズネも、ジャンヌも、レミアもいずれ私の元に従うわ。明日の夜には3人の内の2人は確実に私に忠誠を誓う事になるでしょうね」
「そ、そのような事が本当に……!?」
「信じられない……」
「まさか、オウネンを使うつもりですか!?奴の能力で3人を操る気では……」
呪術師であるオウネンを利用し、呪いの力で3人を強制的に従わせるつもりなのかとリク達は危惧するが、王妃は何も答えずにミドルに振り返った。
「ミドル、例の件はどう?」
「はい、手筈通りに……間もなく、彼等も到着するでしょう」
「思ったよりも手こずらせてくれたわね。でも、これでやっとあの女から全てを奪う事が出来る」
「それと王妃様、地方に派遣した使者からの報告です。明後日中には王都へ到着すると……」
「そう、ならこれで革命団に希望は完全に潰えた事になるわね」
「王妃様、一体どういう事ですか?使者の報告とは一体……?」
リクの戸惑いの言葉に王妃は彼に振り返り、悪戯が成功したような子供のような笑顔を浮かべて答えた。
「この王都に間もなく周辺地方の貴族達が派遣した兵士が到着するわ。数は10万……これで確実に革命団を誰一人逃さずに始末する事が出来るわ」
※今回の投稿の……あ、普通に10時に投降してました( ゚Д゚)
アイリス「↑の説明文は気にしないでください。作者がまた私が投降ボタンを押したと思い込んだだけですから」
レナ「メタな発言は止めなさい」
アイリス「いや~11月ですね。うんうん、11月ですね~(´ω`)」
レナ「どうしん?なんか機嫌良くない?」
アイリス「……今月には何かが凄い事が起きますよ( ・`ω・´)フフフ」
レナ「何か……( ゚Д゚)ハッ まさか打ち切り!?」
カタナヅキ「違ぇよ!!(#^ω^)ピキピキ」
アイリス「あ、今日は18時にも投稿します( ̄ω ̄)ノバイバイ」
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