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外伝 〈ヒロインルート〉
ヒロインルート『アリア (メイド編)』
※注意、これはパラレルワールドです。王妃と関わる事もなく、本物のアリアの代わりに本編の暗殺者だったアリアが本当のメイドとして暮らしていたらの話です。
――屋敷に隔離されてから18年の月日が経過したが、レナは未だに屋敷の外へ抜け出す事もなく、母親であるアイラとその他の使用人と共に平和に暮らしていた。そして無事に成人を迎えたレナは王家の証である聖光石のペンダントを受け取り、遂に王族への復帰を許された。
最もあくまでも王族を名乗る事を許されただけでレナの立場が劇的に変わったわけではなく、未だに屋敷に隔離されている状態である事は変わりはない。それでも王家の唯一の男児である事に変わりはないため、近いうちに王宮に招かれる可能性もある。だが、レナ本人は別に王家には何の未練もなく、愛する人達と過ごせる今の日々を満喫していた。
「坊ちゃま、ここにいらしたんですね」
「アリアか……うん、やっぱりここの景色は綺麗だと思ってね」
「もう、だからって毎日ここに登るのは止めてください。また子供の頃のように足を滑らせて落ちても知りませんからね」
「その時はまたアリアに助けてもらうよ。ほら、隣に座りなよ」
立派な青年に育ちながらもレナは屋敷の上に登って外の景色を眺める事を止めず、自分を探しに現れたアリアを手招きして二人で外の景色を眺める。アリアはレナが子供の頃から外見が全く変わっておらず、レナは自分だけが大人になったような気分に陥る。この年齢になって今更ながらに彼女との種族の違いを感じてしまうが、それでも彼女が大切な家族である事に変わりはない。
レナは黙ってアリアの肩を引き寄せると、彼女は少し頬を赤らめながらレナの肩に頭を乗せ、幸せそうな表情を浮かべながら語り掛ける。
「まさかあの坊ちゃまがこんなに立派に成長するなんて……アリアは本当に嬉しいです」
「この間、母上からも同じことを言われたよ。でも、父上と似てきたと言われると少し複雑だな……」
「ふふふ、きっと御父上様も今の坊ちゃまを見たら嬉しいと思いますよ。自分の子供の成長を喜ばない親なんていません」
「どうかな……」
父親との関係は未だに進展はなく、レナは自分を隔離した国王に色々と思うところはあるが、不思議と恨んではいない。そもそも国王がこの場所にレナを隔離しなければ母親と他の使用人達と共に生活を送る事も出来ず、アリアとも出会えなかっただろう。
国王の事を父親と意識したことはないレナだが、それでもこの年齢に至るまで自分の事を処刑しなかった事だけは感謝しており、いずれは和解する時が訪れるのだろうかと考えてしまう。だが、今はこの穏やかな生活を楽しむ事だけに集中する。
「アリア、今度また義姉さんと叔母さんがここに来るんだ。その時皆には内緒で俺を外の世界へ連れ出したいと言ってるんだけど……」
「え!?ナオ姫様とマリア様が!?た、大変です……すぐにおもてなしの準備をしないと……!!」
レナの年齢が12歳を迎えた頃、義理の姉であるナオと叔母に当たるマリアが度々訪れるようになった。2人はどうにか隔離されているアイラとレナを救い出そうとしているらしく、近いうちに国王と直談判をするつもりらしい。
ナオは次期女王として民衆からの人望も厚く、マリアはそんな彼女を色々と手助けしている。最もマリアがナオに力を貸すのは自分の妹と甥のためという部分が多く、この屋敷に訪れる度に豪華な土産を用意してくる。そのため、使用人達は決して彼女達の気分を害さないように最高級のおもてなしを行わなければならない。
「ああ、どうしましょう!!こんな場所じゃお二人が満足する茶菓子も用意出来ないのに……坊ちゃま!!アリアは今から街へ買い出しに向かいます!!」
「待て待て、大丈夫だって……アリアの手作りのお菓子を二人とも嬉しそうに食べてたでしょ?また来た時はあれを用意すればいいからさ」
「でも、あの「ぷりん」というお菓子はそもそもお坊ちゃまが作った物じゃないですか!?ああ、やっぱり今から街に出向いて最高級のお菓子と紅茶の茶葉だけでも用意しないと……きゃあっ!?」
慌てふためくアリアをレナは後ろから抱き寄せ、強制的に自分の膝の上に座らせる。彼女の身体を抱きしめながらレナは頬ずりを行い、アリアに囁く。
「駄~目、今からアリアは俺と一緒にここで日向ぼっこしてもらう。異論は認めないよ、お坊ちゃま命令です」
「あうっ……もう、お坊ちゃまは何時まで経ってもアリア離れができない子供ですね」
「俺は一生アリア離れなんかしないよ。ほら、顔を向けて」
「あっ……だ、駄目ですよこんな場所でまた……んっ」
口では嫌がりながらもアリアは顔を近づけるレナに抗えず、二人は唇を交わした――
――屋敷に隔離されてから18年の月日が経過したが、レナは未だに屋敷の外へ抜け出す事もなく、母親であるアイラとその他の使用人と共に平和に暮らしていた。そして無事に成人を迎えたレナは王家の証である聖光石のペンダントを受け取り、遂に王族への復帰を許された。
最もあくまでも王族を名乗る事を許されただけでレナの立場が劇的に変わったわけではなく、未だに屋敷に隔離されている状態である事は変わりはない。それでも王家の唯一の男児である事に変わりはないため、近いうちに王宮に招かれる可能性もある。だが、レナ本人は別に王家には何の未練もなく、愛する人達と過ごせる今の日々を満喫していた。
「坊ちゃま、ここにいらしたんですね」
「アリアか……うん、やっぱりここの景色は綺麗だと思ってね」
「もう、だからって毎日ここに登るのは止めてください。また子供の頃のように足を滑らせて落ちても知りませんからね」
「その時はまたアリアに助けてもらうよ。ほら、隣に座りなよ」
立派な青年に育ちながらもレナは屋敷の上に登って外の景色を眺める事を止めず、自分を探しに現れたアリアを手招きして二人で外の景色を眺める。アリアはレナが子供の頃から外見が全く変わっておらず、レナは自分だけが大人になったような気分に陥る。この年齢になって今更ながらに彼女との種族の違いを感じてしまうが、それでも彼女が大切な家族である事に変わりはない。
レナは黙ってアリアの肩を引き寄せると、彼女は少し頬を赤らめながらレナの肩に頭を乗せ、幸せそうな表情を浮かべながら語り掛ける。
「まさかあの坊ちゃまがこんなに立派に成長するなんて……アリアは本当に嬉しいです」
「この間、母上からも同じことを言われたよ。でも、父上と似てきたと言われると少し複雑だな……」
「ふふふ、きっと御父上様も今の坊ちゃまを見たら嬉しいと思いますよ。自分の子供の成長を喜ばない親なんていません」
「どうかな……」
父親との関係は未だに進展はなく、レナは自分を隔離した国王に色々と思うところはあるが、不思議と恨んではいない。そもそも国王がこの場所にレナを隔離しなければ母親と他の使用人達と共に生活を送る事も出来ず、アリアとも出会えなかっただろう。
国王の事を父親と意識したことはないレナだが、それでもこの年齢に至るまで自分の事を処刑しなかった事だけは感謝しており、いずれは和解する時が訪れるのだろうかと考えてしまう。だが、今はこの穏やかな生活を楽しむ事だけに集中する。
「アリア、今度また義姉さんと叔母さんがここに来るんだ。その時皆には内緒で俺を外の世界へ連れ出したいと言ってるんだけど……」
「え!?ナオ姫様とマリア様が!?た、大変です……すぐにおもてなしの準備をしないと……!!」
レナの年齢が12歳を迎えた頃、義理の姉であるナオと叔母に当たるマリアが度々訪れるようになった。2人はどうにか隔離されているアイラとレナを救い出そうとしているらしく、近いうちに国王と直談判をするつもりらしい。
ナオは次期女王として民衆からの人望も厚く、マリアはそんな彼女を色々と手助けしている。最もマリアがナオに力を貸すのは自分の妹と甥のためという部分が多く、この屋敷に訪れる度に豪華な土産を用意してくる。そのため、使用人達は決して彼女達の気分を害さないように最高級のおもてなしを行わなければならない。
「ああ、どうしましょう!!こんな場所じゃお二人が満足する茶菓子も用意出来ないのに……坊ちゃま!!アリアは今から街へ買い出しに向かいます!!」
「待て待て、大丈夫だって……アリアの手作りのお菓子を二人とも嬉しそうに食べてたでしょ?また来た時はあれを用意すればいいからさ」
「でも、あの「ぷりん」というお菓子はそもそもお坊ちゃまが作った物じゃないですか!?ああ、やっぱり今から街に出向いて最高級のお菓子と紅茶の茶葉だけでも用意しないと……きゃあっ!?」
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「あうっ……もう、お坊ちゃまは何時まで経ってもアリア離れができない子供ですね」
「俺は一生アリア離れなんかしないよ。ほら、顔を向けて」
「あっ……だ、駄目ですよこんな場所でまた……んっ」
口では嫌がりながらもアリアは顔を近づけるレナに抗えず、二人は唇を交わした――
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