不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ

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外伝 〈ヒロインルート〉

ヒロインルート『コトミン』

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――早朝、レナの朝は一緒に眠っているコトミン達と共に起きる。2人が枕代わりに利用しているスラミンとヒトミンが目を覚ますと、自分達を枕にする二人の頭を揺らす。


「「ぷるぷるぷるっ」」
「うわわっ……ああ、もう朝か。起きろコトミン」
「んっ……まだ眠い」
「たく、しょうがないな……」


レナは素直に起きるが朝に弱いコトミンは毛布にくるまって二度寝を行う。仕方がないのでレナはスライム達を抱きかかえると、まずは朝食の準備を行う。


「ウォンッ!!」
「おはようウル……今日はドックフードだぞ」
「ウォンッ♪」


まずは庭のウルに対してレナは山盛りのドックフードを与えた後、続いて今度は自分達の食事を作る。スラミンとヒトミンには井戸水と果実を混ぜ合わせた飲み水を皿に移して与えるだけでいいので手間はかからないが、人魚族であるコトミンには魚を用意する必要があった。


「よし、お前等。飯を食ったらうちの眠り姫のために魚を取ってくるぞ」
「ぷるるんっ」
「ぷるぷるっ」
「ガツガツッ……」
「聞いてないし……」


食事に夢中な3匹にレナは魚釣りを誘うが、3匹は夢中で自分の皿の餌を食べ終わるまで待つ――




――1時間後、やっとコトミンが目覚めると無事に魚を釣り終えたレナが朝食の準備を行い、今日は塩焼きを用意する。いい匂いに釣られたコトミンはベッドから起き上がると、後ろからレナに抱き着く。


「……おはようレナ」
「おはようさん眠り姫……昨日は俺より早く寝た癖にやっと起きたのか」
「んっ……だって昨日はいつよもりも激しかったから疲れた」


コトミンは若干頬を赤くして胸元を抑え、昨夜の出来事を思い出す。スライム達が散歩に戻ってくる前に部屋の中で二人になったレナはコトミンの身体を堪能し、特に胸を存分に愛されてしまう。その事に対してレナは昨日の余韻を思い出してしまい、コトミンを抱き寄せる。


「なら、今日の夜も可愛がってあげるよ……いいよね」
「あうっ……ご主人様には逆らえない」
「ご主人様じゃなくて主人ね」


レナに頭を撫でられたコトミンは嬉しそうに胸元に顔を埋め、そんな可愛い妻にレナは笑う。実は二人は少し前に結婚し、現在は新しい王都の新居で暮らしていた。この家はナオが気を使って用意してくれたものであり、今現在はレナとコトミンとペット達しか暮らしていない。

時々、仲間達が遊びに来ることもあるが基本的に一番多く尋ねるのはナオとヴァルキュリア騎士団である。無事に王位に就いたナオだが、想像以上の激務に耐えきれず時々この家に逃げてくる事がある。彼女を連れ戻すためにヴァルキュリア騎士団の隊員も頻繁に訪れ、そのせいで近所ではレナの正体がバレバレである。

王族の人間が暮しているという噂を聞きつけて大勢の人間が訪れようとするが、その度に白狼種であるウルが追い払う。そのせいでウルは番犬として飼っていると認識され、現在では滅多に人間は寄り付かない。


「王妃との闘いから2年か……コトミンも随分と大きくなったね」
「やぁんっ……んっ、レナが毎日揉んだり吸ったり挟んだりするからぁっ……」
「だって我慢できないもん。ほら、顔を向けて」
「んんっ……」


恋人ではなかった頃は肉体的接触を控えていたレナだが、晴れて結婚した事でコトミンの胸を毎日のように堪能する。軽く口づけすればコトミンも結局は許してしまい、彼女の身体を抱えてレナはソファに座る。


「レナ……本当に私と結婚して良かったの?他の皆と一緒に暮らしても良かったのに」
「ハーレムなんて疲れそうで嫌だよ。俺にはコトミンだけで十分だ」
「その割には私のルートが4番目なのが気になる」
「メタ発言は止めんか」
「アォンッ」


二人のいちゃつきぶりに窓の外から眺めていたウルは呆れた声を上げ、散歩の時間まで昼寝を堪能する事した。




※今回だけちょっとHな成分が多いですな……何故こうなった(; ゚Д゚)←白々しい
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