592 / 2,090
外伝 〈ヒロインルート〉
ヒロインルート『エリナ&ティナ』
しおりを挟む
――ある日、レナの元へ遊びに来たティナはエリナと共に深淵の森の屋敷へ訪れる。今まで放置され続けていた屋敷は現在では改修工事が行われ、以前よりも立派な屋敷へと変化していた。
「わあ~凄い!!前に来た時よりも立派なお屋敷になってる~」
「小髭族の大工さんが頑張ったんだよ。ここまで来る道中で森の中の魔物に何人か犠牲になったのは悲しいけど……」
「いや、それ大丈夫なんすか!?」
「まあ、半分は冗談だよ。魔物が巣食う森の中の屋敷を建て直すのは大変だったのは本当だけど……」
屋敷は完全に建て直され、近いうちにはこちらで働いていた使用人達も戻ってくる予定だった。レナも何だかんだでこの場所には思い入れがあるため、再びここで暮らす日が訪れるとは夢にも思わなかった。
「でも、どうして兄貴はこの屋敷に戻って来たんですか?正直、街に行くときは大変じゃないですか?」
「大丈夫だよ。その辺は叔母様の最上級魔法で森を焼き払って街に続く道を作ってもらう予定だから平気だよ」
「え、えっと……自然は大切にした方が良いと思うよ?」
自然を愛する種族の森人族であるティナとエリナはレナの提案を聞いて荷が笑いを浮かべるが、レナがこの屋敷に戻る本当の理由はこの場所ならば魔獣達も自由に暮らせるからである。特にウルも最近はさらに大きくなったので人里に暮らす事も難しく、一般人に恐れられてしまう。なので人里から離れ、しかも餌が豊富なこの屋敷ならば問題はない。
「それよりも二人を呼んだのはこの屋敷にある温泉を堪能して欲しいからだよ」
「温泉!?そんな物まであるんですか!?」
「え~!?凄く羨ましい!!」
「割とこの森では温泉は結構湧くんだよ」
深淵の森には温泉がいくつか存在し、屋敷の風呂場も温泉のお湯を利用している。温泉という言葉にエリナとティナは目を輝かせ、二人を招いたレナは早速風呂場へと案内した――
――それから十数分後、エリナとティナは屋敷の中の温泉を堪能していた。2人は湯舟に浸かりながら身体を伸ばし、疲れをいやす。
「いや~最高っすね。久しぶりにこんな大きなお風呂に入りましたよ」
「うちのお風呂も広いけど、他の人がいないからゆっくりと身体を休められるね~」
「ぷるぷるっ♪」
「ぷるるんっ♪」
湯舟には二人以外にもスラミンとヒトミンが浮かび、口からお湯を吐き出して遊ぶ。その様子を見て余計に二人は癒される中、エリナは浴場の隅に置かれている袋に気付く。
「ん?なんすかねこれ?」
「あ、それって確か前にホネミンちゃんが持ってきた入浴剤だってレナたんが言ってたよ~」
「へえ、入浴剤!!ちょっと入れてみましょうか!!」
「うん、いいよ~……あ、でも確かオレンジ色の粉の方は入れちゃ駄目だって言っていたような……」
「とりゃっ!!」
ティナの言葉を聞き終える前にエリナは袋の中に入っていた粉末を湯舟に混ぜてしまい、お湯がオレンジ色へと変化を果たす。実はホネミンが持ち込んだ入浴剤の中身はある果実と薬草の粉末を組み合わせた入浴剤であり、本来はウルのような魔獣達のために作り出した入浴剤である。こちらの入浴剤の成分は魔獣に対しては疲労回復の効果を倍増させるのだが、人間や森人族の場合だと更にある特殊な効果を齎す。
「あ、なんか気持ちよくなってきたね~……」
「そうっすね。だんだんと身体が熱く……熱く……」
「ぷるん?」
「ぷるぷるっ?」
二人の様子が変化してきたことにスラミンとヒトミンは全身をオレンジ色に染めながらも心配した表情を浮かべた――
――数分後、二人がお風呂に浸かっている間にレナは自分の部屋のベッドに横たわり、子供の頃を思い出しながら天井を見上げる。昔はここでよく錬金術師の能力の訓練を行うために玩具をぐにゃぐにゃしていた事を思い返し、感慨深げな表情を浮かべる。
「ふう、懐かしいな……ここでよくアリアと遊んだり、アリアに叱られたり、アリアと寝たりしたよな……あれ、俺の思い出はアリアばっかじゃね?参ったな、今回のルートはアリアじゃないのに……」
『兄貴~何処ですかぁっ?』
『レナたん~何処~?』
メタい発言をしているレナの耳元にティナとエリナの声が聞こえ、二人がもうお風呂から上がったのかと驚くと、勢いよく扉が開かれて二人が入り込む。
「あ~やっと見つけた~」
「兄貴~」
「ちょ、どうした二人とも……てか、なんて格好してるんだ!?」
エリナとティナは何故か大きな葉っぱを括りつけて作り出した下着を身に着けた状態で現れ、特にティナの場合は大きすぎる胸を隠しきれておらず、レナは驚いて二人の元に駆けつける。
「うひひ、兄貴~何だか気持ちいいっす」
「ふわふわするよ~」
「ど、どうした二人とも……何か妙に色気があるぞ」
二人はレナの身体に寄り掛かると惜しげもなく身体を押し当て、その普段とは違う二人の態度にレナは戸惑い、すぐに二人の身体から「酒」のような臭いを感じ取る。
「この臭い……まさか、酒を飲んだのか!?」
「ええ?お酒なんて飲んでないれふよ~」
「れふよ~」
「いや、酔っ払ってるだろ!!あ、まさかあの入浴剤を使ったのか……!?」
レナは風呂場に存在する入浴剤の事を思い出し、実はホネミンが持ち込んだ入浴剤は使用量を間違えるとお湯がお酒のように変化する事を伝え忘れていた。何故かこのお湯は人間や森人族にしか効果はなく、魔獣達は特に何も影響を受けないのだが、人族に使用した場合は酒に酔っ払ったような状態に陥る。
前にアイラが間違って入浴剤を使用した時は特に大きな変化はなかったが、どうやら個人差が存在するらしく、エリナとティナは特に効果が大きいらしい。2人はレナを掴んだ状態でベッドの上に飛び込み、二人で押し倒す。
「うわっ……ちょ、何するんだ!?」
「えへへ……レナたん~ちゅ~」
「あ、ティナ様だけずるいっす……あたしも~」
「ちょ、酒臭いから!?は、離せぇっ!!」
裸同然の美少女二人に抱きしめられるというある意味では羨ましい状況だが、実際の所は酔っ払いに絡まれたレナは二人が眠るまでの間、延々と相手をさせられる事になった――
「わあ~凄い!!前に来た時よりも立派なお屋敷になってる~」
「小髭族の大工さんが頑張ったんだよ。ここまで来る道中で森の中の魔物に何人か犠牲になったのは悲しいけど……」
「いや、それ大丈夫なんすか!?」
「まあ、半分は冗談だよ。魔物が巣食う森の中の屋敷を建て直すのは大変だったのは本当だけど……」
屋敷は完全に建て直され、近いうちにはこちらで働いていた使用人達も戻ってくる予定だった。レナも何だかんだでこの場所には思い入れがあるため、再びここで暮らす日が訪れるとは夢にも思わなかった。
「でも、どうして兄貴はこの屋敷に戻って来たんですか?正直、街に行くときは大変じゃないですか?」
「大丈夫だよ。その辺は叔母様の最上級魔法で森を焼き払って街に続く道を作ってもらう予定だから平気だよ」
「え、えっと……自然は大切にした方が良いと思うよ?」
自然を愛する種族の森人族であるティナとエリナはレナの提案を聞いて荷が笑いを浮かべるが、レナがこの屋敷に戻る本当の理由はこの場所ならば魔獣達も自由に暮らせるからである。特にウルも最近はさらに大きくなったので人里に暮らす事も難しく、一般人に恐れられてしまう。なので人里から離れ、しかも餌が豊富なこの屋敷ならば問題はない。
「それよりも二人を呼んだのはこの屋敷にある温泉を堪能して欲しいからだよ」
「温泉!?そんな物まであるんですか!?」
「え~!?凄く羨ましい!!」
「割とこの森では温泉は結構湧くんだよ」
深淵の森には温泉がいくつか存在し、屋敷の風呂場も温泉のお湯を利用している。温泉という言葉にエリナとティナは目を輝かせ、二人を招いたレナは早速風呂場へと案内した――
――それから十数分後、エリナとティナは屋敷の中の温泉を堪能していた。2人は湯舟に浸かりながら身体を伸ばし、疲れをいやす。
「いや~最高っすね。久しぶりにこんな大きなお風呂に入りましたよ」
「うちのお風呂も広いけど、他の人がいないからゆっくりと身体を休められるね~」
「ぷるぷるっ♪」
「ぷるるんっ♪」
湯舟には二人以外にもスラミンとヒトミンが浮かび、口からお湯を吐き出して遊ぶ。その様子を見て余計に二人は癒される中、エリナは浴場の隅に置かれている袋に気付く。
「ん?なんすかねこれ?」
「あ、それって確か前にホネミンちゃんが持ってきた入浴剤だってレナたんが言ってたよ~」
「へえ、入浴剤!!ちょっと入れてみましょうか!!」
「うん、いいよ~……あ、でも確かオレンジ色の粉の方は入れちゃ駄目だって言っていたような……」
「とりゃっ!!」
ティナの言葉を聞き終える前にエリナは袋の中に入っていた粉末を湯舟に混ぜてしまい、お湯がオレンジ色へと変化を果たす。実はホネミンが持ち込んだ入浴剤の中身はある果実と薬草の粉末を組み合わせた入浴剤であり、本来はウルのような魔獣達のために作り出した入浴剤である。こちらの入浴剤の成分は魔獣に対しては疲労回復の効果を倍増させるのだが、人間や森人族の場合だと更にある特殊な効果を齎す。
「あ、なんか気持ちよくなってきたね~……」
「そうっすね。だんだんと身体が熱く……熱く……」
「ぷるん?」
「ぷるぷるっ?」
二人の様子が変化してきたことにスラミンとヒトミンは全身をオレンジ色に染めながらも心配した表情を浮かべた――
――数分後、二人がお風呂に浸かっている間にレナは自分の部屋のベッドに横たわり、子供の頃を思い出しながら天井を見上げる。昔はここでよく錬金術師の能力の訓練を行うために玩具をぐにゃぐにゃしていた事を思い返し、感慨深げな表情を浮かべる。
「ふう、懐かしいな……ここでよくアリアと遊んだり、アリアに叱られたり、アリアと寝たりしたよな……あれ、俺の思い出はアリアばっかじゃね?参ったな、今回のルートはアリアじゃないのに……」
『兄貴~何処ですかぁっ?』
『レナたん~何処~?』
メタい発言をしているレナの耳元にティナとエリナの声が聞こえ、二人がもうお風呂から上がったのかと驚くと、勢いよく扉が開かれて二人が入り込む。
「あ~やっと見つけた~」
「兄貴~」
「ちょ、どうした二人とも……てか、なんて格好してるんだ!?」
エリナとティナは何故か大きな葉っぱを括りつけて作り出した下着を身に着けた状態で現れ、特にティナの場合は大きすぎる胸を隠しきれておらず、レナは驚いて二人の元に駆けつける。
「うひひ、兄貴~何だか気持ちいいっす」
「ふわふわするよ~」
「ど、どうした二人とも……何か妙に色気があるぞ」
二人はレナの身体に寄り掛かると惜しげもなく身体を押し当て、その普段とは違う二人の態度にレナは戸惑い、すぐに二人の身体から「酒」のような臭いを感じ取る。
「この臭い……まさか、酒を飲んだのか!?」
「ええ?お酒なんて飲んでないれふよ~」
「れふよ~」
「いや、酔っ払ってるだろ!!あ、まさかあの入浴剤を使ったのか……!?」
レナは風呂場に存在する入浴剤の事を思い出し、実はホネミンが持ち込んだ入浴剤は使用量を間違えるとお湯がお酒のように変化する事を伝え忘れていた。何故かこのお湯は人間や森人族にしか効果はなく、魔獣達は特に何も影響を受けないのだが、人族に使用した場合は酒に酔っ払ったような状態に陥る。
前にアイラが間違って入浴剤を使用した時は特に大きな変化はなかったが、どうやら個人差が存在するらしく、エリナとティナは特に効果が大きいらしい。2人はレナを掴んだ状態でベッドの上に飛び込み、二人で押し倒す。
「うわっ……ちょ、何するんだ!?」
「えへへ……レナたん~ちゅ~」
「あ、ティナ様だけずるいっす……あたしも~」
「ちょ、酒臭いから!?は、離せぇっ!!」
裸同然の美少女二人に抱きしめられるというある意味では羨ましい状況だが、実際の所は酔っ払いに絡まれたレナは二人が眠るまでの間、延々と相手をさせられる事になった――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。