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最終章 王国編
姉妹との邂逅
『さあ、何をしてるんですか!!私が抑えている内に早く進んでください!!このままだと3時間ぐらいしか持ちません!!』
「…………!?」
「それだけ時間稼げれば十分だよ……後で迎えに行くから!!」
「すまん!!」
「助けてくれたことは礼を言うわ!!」
ハヤテをホネミンが抑えつけている間にレナ達は階段を登り、その様子を見たハヤテは必死にもがくが、普通の縄や鎖と違い、蛇のように絡みつくホネミンを引き剥がす事は出来ない。
『ふふふっ……その程度の力では私を引き剥がそうなど3時間早いです!!さあ、大人しくしなさい!!』
「…………」
『ちょっ!?刀の先で私の骨を削ろうとしないでください!!』
後方から聞こえてくるホネミンの声を耳にしながらもレナ達は一機に階段を登り、途中で倒した兵士達を横切って通路に戻ろうとした時、出入口の扉からダインが悲鳴を上げて中に入り込む。
「うわぁあああっ!?」
「ダイン!?」
「一体どうした……うおっ!?」
ダインが扉の中に飛び込んだ瞬間、扉の外側から強烈な閃光が放たれ、レナ達の視界を奪う。その直後に通路側から爆音が響き渡り、一体何事かと目元を覆いながらレナ達はダインに問い質す。
「ダイン、無事か?」
「一体何が起きたのよ!?」
「あ、あわわっ……や、やばい!!とんでもない奴等が現れたんだよ!?」
「とんでもない奴等……?」
床に倒れたダインをレナが肩を貸すと、彼は扉が吹き飛ばされた出入口を指差す。慎重にレナ達は通路の方に視線を向けると、そこには二人の少女が立っていた。
「あっれ~……おかしいな?お母様の言う通りにしてみたのに思ったよりも威力が出ないな~」
「もう、シオンは使い方が雑なのよ。ほら、今度は私に貸してみなさい」
「え~……」
「君達は……!?」
――通路に存在したのはナオの面影がある二人の少女が立っており、その内の一人がレナ達が大迷宮で発見した聖剣「エクスカリバー」を握り締めていた。聖剣には王国の家宝である「聖光石」が取り付けられ、どうやら先ほどの閃光は彼女達が聖剣の力を使用した際に発生した光らしい。
レナ達が通路に現れると少女たちは視線を向け、レナの顔を見て訝し気な表情を浮かべると、すぐに片方の少女が何かを思い出したかの様に答える。
「その顔……そうか、分かりましたわ。貴方がお母様が話していた私達の義理の弟のレナですね?」
「え~!?それ、本当!?へえ~……ずっと前に死んじゃってたと聞いてたのに生きてたんだ!!」
「……どうも」
姉妹の言葉にレナは顔を引きつらせ、こうして面と向かって顔を合わせるのは初めてはあるが、実際にはレナは冒険都市で二人の姿を見かけている。だが、あの時は話しかける状況ではなかったため、遂にナオ以外の義理の姉と再会したレナは緊張気味にどのように接するべきか思い悩む。
ナオの妹であるシオンとリアナはしばらくの間はレナの姿をまじまじと観察し、確かに自分達の父親の面影を僅かに感じとると、彼女達は困った表情を浮かべる。
「そっか、この子がお姉様の言っていた男の子なんだ……」
「この国の本当の王位継承者……ですか」
「……?」
「お、おい!!レナ、こいつら不味いって……人の話も聞かずに急に攻撃を仕掛けて来たんだぞ!?早く逃げた方が良いって……!!」
「おいダイン、何故そんなに怯えているんだ?」
ダインは必死にレナの肩を掴んで退却を促すが、その態度を見てゴンゾウは疑問を抱き、どうしてダインがここまで怯えるのかを不思議に思う。いくら相手が聖剣を所持しているからといっても外見は可憐な少女にしか見えず、ダインの影魔法を利用すれば簡単に拘束出来るのではないかと考えるが、ダインは怯えるように彼女達の聖剣を指差す。
「ぼ、僕の影魔法は強い光や聖属性の魔法に弱い事は知ってるだろ!?あいつらの持っている聖剣のせいで僕の影魔法は無力化されるし、それにとんでもない力を持ってるんだよ!!」
「とんでもない力?」
「だから話している余裕なんてないんだって!!ほら、来るぞ!?」
「ていやぁっ!!」
シオンが握りしめたエクスカリバーを振りぬいた瞬間、刀身が光り輝いたかと思うと刃から三日月状の「光刃」が放たれ、レナ達の元へ向かう。それを見たレナ達は咄嗟にその場を離れると、光刃は通路に存在する大理石製の柱を意図も容易く切断し、更に壁を通過して遂には城の外にまで消え去った。
そのあまりにも馬鹿げた威力にレナ達は唖然とした表情を浮かべ、その光景を見てシオンは不満そうな表情を浮かべ、またもや自分の攻撃が当たらなかった事に不満を抱く。
「あ~!!また避けられた……もう、この剣使いにくい!!」
「シオン、落ち着きなさい。お母様の言う事を思い出しながら剣を振ればいいのよ」
「それが難しいんだって……もう!!」
「な、何なのよこいつら……」
「……まるで子供じゃないか」
まるで玩具を遊ぶよう小さな子供ように聖剣の力を使う姉妹の姿にレナ達は冷や汗を流し、人を殺す事に一切の罪悪感すら感じていないのか、姉妹はレナ達に聖剣の力を発揮する。
「シオン、今度は大きく横に振ってみなさい」
「えっと……こう!?」
「うわぁっ!?」
「危ない!?」
「くっ……」
「避けて!!」
リアナの言葉にシオンは聖剣を大きく横に振り祓うと、今度は広範囲の光刃が放たれ、正面からレナ達を切り裂こうとしてきた。咄嗟にゴンゾウとダインは地下牢に繋がる部屋に飛び込み、レナとシズネは跳躍して回避に成功するが、それを見たシオンは無我夢中に剣を振り回す。
「ああ、もう!!面倒くさいな!!」
「うわっ!?」
「このっ……いい加減にしなさいよ!?」
「あらあら……もう、だからそんな使い方をしても駄目と言われたでしょう?」
今度は矢継ぎ早に小規模の光刃を繰り出して二人を切り裂こうとするが、レナは「縮地」を発動させて高速移動を行い、シズネは壁を足場にして天井付近まで跳躍して回避する。直撃すればひとたまりもなく、無残にも切り裂かれるだろう。
エクスカリバーから放たれる光刃の正体は高密度に圧縮された聖属性の塊だが、その威力は恐らくは竜種でさえも損傷を与えられる程の力を誇る。使い手が素人のためにレナ達は避ける事は簡単だが、この聖剣がもしも剣聖級の人間に渡っていたら非常に不味い事態に陥っていただろう。聖剣が扱えるのは勇者の血筋の人間だけという制約があった事が幸いし、この城内で聖剣を扱えるのはバルトロス王族の人間と、バルトロス帝国の末裔であるイレアミドしかいない。
「む~……また避けられた!!」
「仕方ないわね……シオン、交代しましょう」
「ちぇっ……お姉様だったらもっと上手く扱えると思うのにな」
シオンがいくら攻撃してもレナ達に掠りもせず、それを見かねたリアナが代わりに聖剣を受け取ると、彼女はシオンを下がらせてレナとシズネと向かい合う。攻撃を回避しながら徐々に距離を詰めていた二人に対し、リアナは笑みを浮かべて聖剣を振り祓う。
「では、ここからは私が相手します……まずは貴方からです!!」
「ちっ!!」
「レナ!!二人で仕掛けるわよ!!」
標的をレナと認めたリアナが聖剣を振りかざすために構えると、シズネが壁を伝って反鏡剣を引き抜き、姉妹の元へ向かう。それを確認したレナも危険を承知で退魔刀を引き抜き、正面から挑む。
※今回の投稿の30秒前
アイリス「遂にコミカライズで私が登場しました!!」(´∀`)bグッ!
レナ「おめでとう。何気に俺も転生前の姿は初登場だったな」(´・ω・)あんな顔してたんだ……
アリア「私も一コマだけ出てますね」(*´ω`*)ボッチャマー
ナオ「こうしてみると義父上はレナに対して酷いな……」(;´・ω・)
アイラ「大丈夫よ、この後にボコボコにしたから」(´ω`)b
カタナヅキ「……というわけで今回はコミカライズ版 第一話公開記念!!公開ボタンを押しまくりますよ!!」
↑
この日のためにストックしていた。
「…………!?」
「それだけ時間稼げれば十分だよ……後で迎えに行くから!!」
「すまん!!」
「助けてくれたことは礼を言うわ!!」
ハヤテをホネミンが抑えつけている間にレナ達は階段を登り、その様子を見たハヤテは必死にもがくが、普通の縄や鎖と違い、蛇のように絡みつくホネミンを引き剥がす事は出来ない。
『ふふふっ……その程度の力では私を引き剥がそうなど3時間早いです!!さあ、大人しくしなさい!!』
「…………」
『ちょっ!?刀の先で私の骨を削ろうとしないでください!!』
後方から聞こえてくるホネミンの声を耳にしながらもレナ達は一機に階段を登り、途中で倒した兵士達を横切って通路に戻ろうとした時、出入口の扉からダインが悲鳴を上げて中に入り込む。
「うわぁあああっ!?」
「ダイン!?」
「一体どうした……うおっ!?」
ダインが扉の中に飛び込んだ瞬間、扉の外側から強烈な閃光が放たれ、レナ達の視界を奪う。その直後に通路側から爆音が響き渡り、一体何事かと目元を覆いながらレナ達はダインに問い質す。
「ダイン、無事か?」
「一体何が起きたのよ!?」
「あ、あわわっ……や、やばい!!とんでもない奴等が現れたんだよ!?」
「とんでもない奴等……?」
床に倒れたダインをレナが肩を貸すと、彼は扉が吹き飛ばされた出入口を指差す。慎重にレナ達は通路の方に視線を向けると、そこには二人の少女が立っていた。
「あっれ~……おかしいな?お母様の言う通りにしてみたのに思ったよりも威力が出ないな~」
「もう、シオンは使い方が雑なのよ。ほら、今度は私に貸してみなさい」
「え~……」
「君達は……!?」
――通路に存在したのはナオの面影がある二人の少女が立っており、その内の一人がレナ達が大迷宮で発見した聖剣「エクスカリバー」を握り締めていた。聖剣には王国の家宝である「聖光石」が取り付けられ、どうやら先ほどの閃光は彼女達が聖剣の力を使用した際に発生した光らしい。
レナ達が通路に現れると少女たちは視線を向け、レナの顔を見て訝し気な表情を浮かべると、すぐに片方の少女が何かを思い出したかの様に答える。
「その顔……そうか、分かりましたわ。貴方がお母様が話していた私達の義理の弟のレナですね?」
「え~!?それ、本当!?へえ~……ずっと前に死んじゃってたと聞いてたのに生きてたんだ!!」
「……どうも」
姉妹の言葉にレナは顔を引きつらせ、こうして面と向かって顔を合わせるのは初めてはあるが、実際にはレナは冒険都市で二人の姿を見かけている。だが、あの時は話しかける状況ではなかったため、遂にナオ以外の義理の姉と再会したレナは緊張気味にどのように接するべきか思い悩む。
ナオの妹であるシオンとリアナはしばらくの間はレナの姿をまじまじと観察し、確かに自分達の父親の面影を僅かに感じとると、彼女達は困った表情を浮かべる。
「そっか、この子がお姉様の言っていた男の子なんだ……」
「この国の本当の王位継承者……ですか」
「……?」
「お、おい!!レナ、こいつら不味いって……人の話も聞かずに急に攻撃を仕掛けて来たんだぞ!?早く逃げた方が良いって……!!」
「おいダイン、何故そんなに怯えているんだ?」
ダインは必死にレナの肩を掴んで退却を促すが、その態度を見てゴンゾウは疑問を抱き、どうしてダインがここまで怯えるのかを不思議に思う。いくら相手が聖剣を所持しているからといっても外見は可憐な少女にしか見えず、ダインの影魔法を利用すれば簡単に拘束出来るのではないかと考えるが、ダインは怯えるように彼女達の聖剣を指差す。
「ぼ、僕の影魔法は強い光や聖属性の魔法に弱い事は知ってるだろ!?あいつらの持っている聖剣のせいで僕の影魔法は無力化されるし、それにとんでもない力を持ってるんだよ!!」
「とんでもない力?」
「だから話している余裕なんてないんだって!!ほら、来るぞ!?」
「ていやぁっ!!」
シオンが握りしめたエクスカリバーを振りぬいた瞬間、刀身が光り輝いたかと思うと刃から三日月状の「光刃」が放たれ、レナ達の元へ向かう。それを見たレナ達は咄嗟にその場を離れると、光刃は通路に存在する大理石製の柱を意図も容易く切断し、更に壁を通過して遂には城の外にまで消え去った。
そのあまりにも馬鹿げた威力にレナ達は唖然とした表情を浮かべ、その光景を見てシオンは不満そうな表情を浮かべ、またもや自分の攻撃が当たらなかった事に不満を抱く。
「あ~!!また避けられた……もう、この剣使いにくい!!」
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「……まるで子供じゃないか」
まるで玩具を遊ぶよう小さな子供ように聖剣の力を使う姉妹の姿にレナ達は冷や汗を流し、人を殺す事に一切の罪悪感すら感じていないのか、姉妹はレナ達に聖剣の力を発揮する。
「シオン、今度は大きく横に振ってみなさい」
「えっと……こう!?」
「うわぁっ!?」
「危ない!?」
「くっ……」
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リアナの言葉にシオンは聖剣を大きく横に振り祓うと、今度は広範囲の光刃が放たれ、正面からレナ達を切り裂こうとしてきた。咄嗟にゴンゾウとダインは地下牢に繋がる部屋に飛び込み、レナとシズネは跳躍して回避に成功するが、それを見たシオンは無我夢中に剣を振り回す。
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「うわっ!?」
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エクスカリバーから放たれる光刃の正体は高密度に圧縮された聖属性の塊だが、その威力は恐らくは竜種でさえも損傷を与えられる程の力を誇る。使い手が素人のためにレナ達は避ける事は簡単だが、この聖剣がもしも剣聖級の人間に渡っていたら非常に不味い事態に陥っていただろう。聖剣が扱えるのは勇者の血筋の人間だけという制約があった事が幸いし、この城内で聖剣を扱えるのはバルトロス王族の人間と、バルトロス帝国の末裔であるイレアミドしかいない。
「む~……また避けられた!!」
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シオンがいくら攻撃してもレナ達に掠りもせず、それを見かねたリアナが代わりに聖剣を受け取ると、彼女はシオンを下がらせてレナとシズネと向かい合う。攻撃を回避しながら徐々に距離を詰めていた二人に対し、リアナは笑みを浮かべて聖剣を振り祓う。
「では、ここからは私が相手します……まずは貴方からです!!」
「ちっ!!」
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標的をレナと認めたリアナが聖剣を振りかざすために構えると、シズネが壁を伝って反鏡剣を引き抜き、姉妹の元へ向かう。それを確認したレナも危険を承知で退魔刀を引き抜き、正面から挑む。
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